JIS C 60068-3-3:2000 環境試験方法―電気・電子―機器の耐震試験方法の指針

JIS C 60068-3-3:2000 規格概要

この規格 C60068-3-3は、振動台上で試験することができる原寸大の機器の耐震試験だけを扱う。機器の耐震試験は,地震による応力及び変位にさらされた機器が,地震中及び/又は地震後に,要求された機能を果たす能力を実証することを意図したもの。

JISC60068-3-3 規格全文情報

規格番号
JIS C60068-3-3 
規格名称
環境試験方法―電気・電子―機器の耐震試験方法の指針
規格名称英語訳
Environmental testing -- Part 3:Guidance Seismic test method for equipments
制定年月日
2000年2月20日
最新改正日
2015年10月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 60068-3-3:1991(IDT)
国際規格分類

ICS

19.040, 19.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電子 I 2020, 電子 II-1 2020, 電子 II-2 2020, 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
改訂:履歴
2000-02-20 制定日, 2004-03-20被移行日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 60068-3-3:2000 PDF [34]
 (IEC 60068-3-3 : 1991)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本電子部品信頼性センター (RCJ)
及び財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS C 0055には,次に示す附属書がある。
附属書A 試験選択のフローチャート

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS C 60068-3-3 pdf 1] ―――――

                                                                            (IEC 60068-3-3 : 1991)

pdf 目次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  適用範囲・・・・[1]
  •  引用規格・・・・[1]
  •  第1章 一般1. 目的・・・・[2]
  •  2. 一般的考察・・・・[2]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 耐震性能に関する考察・・・・[5]
  •  5. 試験手順・・・・[5]
  •  第2章 一般耐震試験クラス6. 試験条件・・・・[6]
  •  7. 標準振幅試験方法・・・・[7]
  •  8. 計算振幅試験方法・・・・[7]
  •  9. 試験パラメータ・・・・[9]
  •  10. 試験手順・・・・[10]
  •  第3章 特別耐震試験クラス11. 試験条件・・・・[11]
  •  12. 試験波形の選択・・・・[11]
  •  13. 試験波形・・・・[12]
  •  14. 試験条件・・・・[14]
  •  15. 単軸及び多軸試験・・・・[17]
  •  附属書A 試験選択のフローチャート・・・・[27]

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS C 60068-3-3 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 0055 : 2000
(IEC 60068-3-3 : 1991)

環境試験方法−電気・電子−機器の耐震試験方法の指針

Environmental testing− Part 3 : Guidance Seismic test method for equipments

序文

 この規格は,1991年に第1版として発行されたIEC 60068-3-3, Environmental testing−Part 3 :
Guidance Seismic test method for equipmentsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作
成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。IEC規格番号は,1997
年1月1日から実施のIEC規格番号体系によるものであり,これより前に発行された規格についても,規
格番号に60000を加えた番号に切り替えた。これは番号だけの切替えであり,内容は同一である。

適用範囲

 この規格で引用する三つの試験方法のそれぞれに指針が含まれているが,それは各試験方法に
固有のものである。この規格の指針は,適切な試験方法を選択して,耐震試験に適用することを目的とし
たものである。

引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS C 0010 環境試験方法−電気・電子−通則
備考 IEC 60068-1 : 1988 (Environmental testing−Part 1 : General and guidance) (Amendment 1) が,こ
の規格と一致している。
JIS C 0040 環境試験方法−電気・電子−正弦波振動試験方法
備考 IEC 60068-2-6 : 1995 [Environmental testing−Part 2 : Tests−Test Fc : Vibration (sinusoidal) ] が,
この規格と一致している。
JIS C 0047 環境試験方法−電気・電子−動的試験での供試品の取付方法及び指針
備考 IEC 60068-2-47 : 1982 [Environmental testing−Part 2 : Tests−Mounting of components,
equipment and other articles for dynamic tests including shock (Ea), bump (Eb), vibration (Fc
and Fd) nd steady-state acceleration (Ga) nd guidance] が,この規格と一致している。
IEC 60068-2-57 Environmental testing−Part 2-57 : Tests−Test Ff : Vibration−Time-history method
IEC 60068-2-59 Environmental testing−Part 2-59 : Tests methods−Test Fe : Vibration−Sine-beat method
ISO 2041 Vibration and shock Vocabulary

――――― [JIS C 60068-3-3 pdf 3] ―――――

2
C 0055 : 2000 (IEC 60068-3-3 : 1991)
第1章 一般
1. 目的 この指針は,主として電気・電子機器に適用するが,他の機器及び部品に拡張して適用するこ
とができる。
解析又は試験と解析との組合せによって機器の性能を検証してもよいが,それはこの指針の範囲外であ
り,この指針は,動的試験によるデータに基づいた検証だけに制限する。
この指針では,振動台上で試験することができる原寸大の機器の耐震試験だけを扱う。機器の耐震試験
は,地震による応力及び変位にさらされた機器が,地震中及び/又は地震後に,要求された機能を果たす
能力を実証することを意図したものである。
この指針の目的は,製品規格に性能保証の実施を主目的とした耐震試験が規定された場合に,耐震試験
に対する機器の性能を実証するために適用することができる試験方法の範囲を示すことである。
備考 いわゆる“破壊試験”による確認は,一般的に耐震試験に適用できる指針を与えるこの指針の
範囲外であり,また,特に,JIS C 00シリーズの試験方法の範囲外であると考えられる。
この指針に示した基準に従って試験方法を選択することができる。試験方法自体は,厳密に,JIS C 0040,
IEC 60068-2-57及びIEC 60068-2-59の試験方法に基づいている。
この指針は,機器の性能を製造者が実証し,又は使用者が評価し,検証するために使用することを意図
したものである。

2. 一般的考察

 一般耐震試験クラス及び特別耐震試験クラスの二つの耐震試験クラスが確立している。
これらのどの耐震試験クラスも,他の耐震試験クラスより要求が強いと考えることはできない。二つの耐
震試験クラスの違いは,地震環境の特性を規定する場合の利用可能性及び/又はそれを規定する場合の正
確さにある。原子力発電所の安全関連機器のように,特定の地震環境に対する高い信頼性・安全性が要求
される場合,正確なデータを使用する必要があり,したがって,一般耐震試験クラスではなく,特別耐震
試験クラスを適用する。試験クラス(一般耐震試験クラス又は特別耐震試験クラス)の選択に関するフロ
ーチャート及びこの指針で説明する選択を含む四つのフローチャート (A1.A4.) を,附属書Aに示す。
この指針を有効に活用するために,これらのフローチャートを十分に検討することを強く推奨する。
2.1 一般耐震試験クラス 一般耐震試験クラスは,地理的な場所及び支持構造物又は建物の特性を考慮
した特定の調査の結果によらない地震動を対象とする機器を範囲とする。
この耐震試験クラスでは,一般に,地表のピーク加速度の値によって,地震動を特徴づける。この加速
度は,考慮している地域に関係する地震のデータから求める。
機器を地表に取り付けない場合,建物及び/又は支持構造物の伝達率を考慮に入れるべきである。
2.2 特別耐震試験クラス 特別耐震試験クラスは,地理的な場所及び支持構造物又は建物の特性を考慮
した特定の調査の結果による地震動を対象とする機器を範囲とする。
この耐震試験クラスの機器では,応答スペクトル又は時刻歴によって地震動を規定する。

3. 定義

 この規格で使用する用語は,ISO 2041, JIS C 0010, JIS C 0040, IEC 60068-2-57及びIEC
60068-2-59に,一般的に規定されている。ここでは,読者に便利なように,これらの規定の定義,その出
典及びそれらの出典との違いを示す。
この規格の目的のために必要な新たな用語及び定義も次に示す。
3.1 共通の取付構造物又は支持構造物を共有する複数の装置。
アッセンブリ (assembly)

――――― [JIS C 60068-3-3 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
C 0055 : 2000 (IEC 60068-3-3 : 1991)
3.2 3dB帯域幅 (bandpass at 3dB) 共振曲線の最大値の 2 2/ を超える座標値をもつ振動数幅(付図1
参照)。
3.3 基本応答スペクトル (basic response spectrum) 建物,床の階数,減衰比などによって規定し,特
定の地表運動から求めた無修正の応答スペクトル(付図1参照)。
備考 床の基本応答スペクトルは,一般に,狭帯域となる。
3.4 広帯域応答スペクトル (broad-band response spectrum) 同時に扱わなければならない互いに影響
する多くの振動数が存在することを示す運動を記述する応答スペクトル(付図2c参照)。
備考 通常,帯域幅は1オクターブより広い。
3.5 臨界振動数 (critical frequency) [JIS C 0040の定義と技術的に同じ] 振動によって供試品の機能
不良及び/又は性能劣化が現れる振動数,及び/又は機械共振及び/又は例えばチャタリングなどのその
他の応答の影響が起きる振動数。
3.6 折れ点振動数 (crossover frequency) [ISO 2041の定義と技術的に同じ] 振動の特性が一つの関係
から次の関係に変化する振動数。
備考 例えば,折れ点振動数は,振動振幅が,振動数対一定変位から振動数対一定加速度に変化する
振動数の場合がある。
3.7 減衰 (damping) [ISO 2041の定義と同一ではない] 系内部の種々のエネルギー損失のメカニズム
に起因する一般的用語。減衰は,実際には,構造系,振動モード,ひずみ,外力,速度,材料,接合部の
滑りなどのような多くのパラメータに影響される。
3.7.1 臨界減衰 (critical damping) 変位した系が振動することなく始めの位置に戻ることができる最
小の粘性減衰。
3.7.2 減衰比 (damping ratio)粘性減衰系における臨界減衰に対する実際の減衰の比。
3.8 地震による地表の水平加速度と鉛直加速度との間に通常存在する大き
方向係数 (direction factor)
さの違いを表す係数。
3.9 ある地震の地表の運動による特定の建物の床(又は機器取付構造物)
床加速度 (floor acceleration)
の加速度。
備考 実際には,床加速度は,水平成分と鉛直成分とに分解されることがある。
3.10 幾何学係数 (geometric factor)多軸同時の入力振動を受ける機器の異なる軸間の影響を考慮した
単軸試験に要求される係数。
3.11 “gn” 地球の重力による標準加速度,重力による加速度は高度及び緯度によって変化する。
備考1. この規格の目的から,gnの値は,10m/s2に丸める。
2. 我が国は、SI単位系を採用しており,計量法ではこの単位は用いていないが,ここでは翻訳
してそのまま記載した。
3.12 地表加速度 (ground acceleration) ある地震動による地表の加速度。
備考 実際には,地表加速度は,水平成分と鉛直成分とに分解されることがある。
3.13 3dB振動数 (lateral frequencies)3dB帯域幅の両端の振動数(付図1参照)。
3.14 機能不良 (malfunction) 要求された機能を開始又は維持する能力の欠如,又は安全に反する結果
を及ぼす期待しない余分の動作の開始。
備考 機能不良は,製品規格に規定される。

――――― [JIS C 60068-3-3 pdf 5] ―――――

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