この規格ページの目次
- 4.2.7 温度及び時間の指示記録計
- 4.2.8 燃料ガス
- 4.2.9 燃焼試験箱
- 4.3 試験炎の生成
- 4.4 試験炎の確認
- 4.4.1 原理
- 4.4.2 手順
- 4.4.3 検証
- 5 C法による公称500 W標準試験炎の生成
- 5.1 要求事項
- 5.2 装置及び燃料
- 5.2.1 バーナ
- 5.2.2 流量計
- 5.2.3 マノメータ
- 5.2.4 調節弁
- 5.2.5 銅ブロック
- 5.2.6 熱電対
- 5.2.7 温度及び時間の指示記録計
- 5.2.8 燃料ガス
- 5.2.9 空気供給
- 5.2.10 燃焼試験箱
- 5.3 試験炎の生成
- 5.4 試験炎の確認
- 5.4.1 原理
- 5.4.2 手順
- 5.4.3 検証
- 6 分類及び表示
- JIS C 60695-11-3:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 60695-11-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 60695-11-3:2014の関連規格と引用規格一覧
3
C 60695-11-3 : 2014 (IEC 60695-11-3 : 2012)
0.5 mmで,材質がNiCr及びNiAl(JIS C 1602に規定する種類K)のワイヤをもち,金属被覆内に熱接点
があるものを用いる。金属被覆は,温度1 050 ℃以上での使用に耐えなければならない。熱電対の許容差
は,JIS C 1602に規定するクラス1の値とする。
注記 ニッケルを基とする耐熱合金(例えば,インコネル600)によって作った金属被覆は,上記の
要求事項を満たしている。
熱電対を銅ブロックに固定するためには,図A.4に示すように,熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入し
たことを確認した後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて,固定することが望まし
い。
4.2.7 温度及び時間の指示記録計
温度及び時間の指示記録計は,銅ブロックの温度が100 ℃±2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間を,
公差±0.5秒で適切に測定できなければならない。
4.2.8 燃料ガス
燃料ガスは,純度98 %以上のメタンガスとする。
4.2.9 燃焼試験箱
燃焼試験箱の内容積は,0.75 m3以上とする。この燃焼試験箱は,試験の進行状況が観察できるものとし,
燃焼中の試験片の周囲に生じる通常の空気の対流が起こる以外は,ドラフトフリー環境である箱とする。
燃焼試験箱の内壁の表面は,暗色にする。試験炎を設置する場所に,照度計を燃焼試験箱の背面に向けた
状態で設置したとき,記録する照度は,20 lx未満とする。燃焼試験箱は,密閉できるものとし,安全性及
び利便性を考慮して,有害である燃焼生成物を排出するために,排気ファンのような換気装置を取り付け
ることが望ましい。換気装置は,試験中には停止し,燃焼生成物を取り除くために試験後直ちに運転でき
る装置とする。換気装置には,確実に閉まるダンパが必要である。
注記1 試験片の燃焼を助けるために供給する酸素量は,燃焼試験の実施において重要である。燃焼
試験において燃焼時間が長引く場合は,燃焼試験箱の内容積が0.75 m3未満では,正確な結果
を得るために十分でない可能性がある。
注記2 燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるような鏡を置くとよい。
4.3 試験炎の生成
接続部でガス漏れがないことを確認した上で,図A.3に示すようにバーナへガス供給装置を接続し,燃
焼試験箱内にバーナを置く。
燃料ガスに点火し,ガス流量及び背圧を規定値に調節する。青色の内炎の高さが,図3に示すゲージで
測定して,約40 mmになるように,空気吸入口を調節する。その後,ロックナットで適切な位置に固定す
る。
炎を観察し,その炎が安定しており,炎の形状が対称であることを確認する。
4.4 試験炎の確認
4.4.1 原理
図A.4に示す炎の確認試験装置を用いて,図2に示す銅ブロックの温度を測定し,その温度が100 ℃±
2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間は,54秒±2秒とする。
4.4.2 手順
手順は,次による。
a) 接続部でガス漏れがないことを確認した上で,燃焼試験箱内に,図A.4に示すようにバーナへのガス
供給装置及び確認試験装置を設置する。
――――― [JIS C 60695-11-3 pdf 6] ―――――
4
C 60695-11-3 : 2014 (IEC 60695-11-3 : 2012)
ガス流量,ガス背圧及び空気吸入口の事前調節時に,炎が銅ブロックへ影響しないように,バーナ
を銅ブロックから離す。
バーナに点火し,ガス流量及び背圧を規定値に調節する。青色の内炎の高さが,図3に示すゲージ
で測定して約40 mm±2 mmになるように,空気吸入口を調節する。このときロックナットで空気吸
入口を適切な位置に固定する。
炎の全高が,図3に示すゲージで測定して,約125 mmになっていることを確認する。また,炎の
形状が対称であることを確認する。
バーナが平衡状態に達するまで,5分間以上待つ。ガス流量及び背圧を測定し,青色炎の高さが,
規定する制限値内であることを確認する。
b) 温度及び時間の指示記録計を作動させ,バーナを銅ブロックの下に設置する。
銅ブロックの温度が100 ℃±2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間を測定する。その時間が54
秒±2秒であった場合,連続した3回の測定値が規定する範囲内となるまで,同じ手順を2回繰り返
す。各測定の間では,銅ブロックの温度が50 ℃未満になるよう空気中で銅ブロックを自然冷却する。
測定値が54秒±2秒でなかった場合,その結果に基づき炎を調節し,炎が平衡状態に達した後に,同
じ手順を繰り返す。
注記 温度が700 ℃を超えると熱電対が損傷しやすくなるため,700 ℃に達した後,直ちにバーナ
を銅ブロックから離すことが望ましい。
c) 銅ブロックを初めて用いる場合は,銅ブロックの状態調節のための予備試験として,a) 及びb) の試
験を実施する。予備試験の結果は,試験結果として用いない。
4.4.3 検証
3回の測定値が54秒±2秒の範囲にあった場合,試験炎は,確認できたものとみなし,その炎を試験目
的のために用いてよい。
5 C法による公称500 W標準試験炎の生成
5.1 要求事項
試験の配置C法の詳細は,附属書Bによる。
C法を用いる場合,公称500 W標準試験炎は,図B.1図B.4に示す設備を用いて生成する。バーナに,
次のいずれかの方法でガスを供給する。
a) 純度98 %以上のメタンガスを,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,965 mL/min±30 mL/minのガス
流量で流し,かつ,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,6.3 L/min±0.1 L/minの流量で空気を供給し,
図B.5に示す装置を用いて生成する。
注記1 期待するガス背圧は1.1 kPa1.7 kPa,空気背圧は0.2 kPa0.4 kPaである。ここで,1.1 kPa
1.7 kPaは110 mm H2O170 mm H2Oで,0.2 kPa0.4 kPaは20 mm H2O40 mm H2Oに
相当している。
注記2 この背圧は,実際の使用条件下における測定値に基づき補正している。
b) 純度98 %以上のプロパンガスを,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,380 mL/min±15 mL/minのガ
ス流量で流し,かつ,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,5.9 L/min±0.1 L/minの流量で空気を供給
し,図B.5に示す装置を用いて生成する。
注記1 期待するガス背圧は1.3 kPa2.0 kPaで,空気背圧は0.1 kPa0.3 kPaである。ここで,1.3
kPa2.0 kPaは135 mm H2O205 mm H2Oで,0.1 kPa0.3 kPaは15 mm H2O35 mm H2O
――――― [JIS C 60695-11-3 pdf 7] ―――――
5
C 60695-11-3 : 2014 (IEC 60695-11-3 : 2012)
に相当する。
注記2 この背圧は,実際の使用条件下における測定値に基づき補正している。
炎の形状は対称であり,かつ,その炎が安定しており,5.4に規定する確認試験において,規定する温度
まで上昇する時間54秒±2秒が確保できなければならない。
確認試験の装置は,図B.6に示す装置を用いる。
公称500 W標準試験炎の高さ(図1参照)は,燃焼試験箱(5.2.10参照)内において,図3に示す炎の
高さ確認ゲージを用いて測定して,青色の内炎の高さが約40 mmで,炎の全高が約125 mmとする。
5.2 装置及び燃料
5.2.1 バーナ
バーナは,図B.1図B.4に示すものを用いる。
5.2.2 流量計
流量計は,次による。
a) メタンガス及び/又はプロパンガスの流量を,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,965 mL/min±30
mL/min又は380 mL/min±15 mL/minを公差±2 %で適切に測定できる。
b) 空気流量を,温度23 ℃,圧力0.1 MPaにおいて,6.3 L/min又は5.9 L/minを公差±2 %で適切に測定
できる。
注記 バーナへ流入する燃料及び空気の流量を正確に制御するために,質量流量計を用いることが望
ましい。同等の正確性をもつ測定計器がほかにある場合は,それを用いてもよい。
5.2.3 マノメータ
マノメータは,圧力を0 kPa7.5 kPaの範囲で適切に測定できる二つのマノメータを必要とする。圧力
の測定には,水圧計を用いてもよい。この水圧計は,0 kPa7.5 kPaの範囲を表示できる計器を用いる。
質量流量計を用いる場合であっても,規定する背圧を維持するためには,マノメータを用いる。
5.2.4 調節弁
ガス流量を設定するためには,調節弁が必要である。
5.2.5 銅ブロック
銅ブロックは,図2に示す形状で,穴あけ前の状態の質量10.00 g±0.05 gとする。
注記 この規格には,銅ブロックの寸法及び質量の確認方法は,記載していない。試験所は,それら
の測定のための標準器,二次標準器及び試験場所での測定機器を維持し,それらの計測システ
ムが適切であるかを確認することが望ましい。
5.2.6 熱電対
熱電対は,銅ブロックの温度測定のため,無機絶縁材によって接点を絶縁し,かつ,金属被覆した熱電
対を用いる。その熱電対は,JIS C 1602に規定するクラス1のものを用いる。また,熱電対の公称直径は
0.5 mmで,材質がNiCr及びNiAl(JIS C 1602に規定する種類K)のワイヤをもち,金属被覆内に熱接点
があるものを用いる。金属被覆は,1 050 ℃以上での使用に耐えなければならない。熱電対の許容差は,
JIS C 1602に規定するクラス1の値とする。
注記 ニッケルを基とする耐熱合金(例えば,インコネル600)によって作った金属被覆は,上記の
要求事項を満たしている。
熱電対を銅ブロックに固定するためには,図B.6に示すように,熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入し
たことを確認した後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて,固定することが望まし
い。
――――― [JIS C 60695-11-3 pdf 8] ―――――
6
C 60695-11-3 : 2014 (IEC 60695-11-3 : 2012)
5.2.7 温度及び時間の指示記録計
温度及び時間の指示記録計は,銅ブロックの温度が100 ℃±2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間を,
公差±0.5秒で適切に測定できなければならない。
5.2.8 燃料ガス
燃料ガスは,純度98 %以上のメタンガス,又はプロパンガスとする。疑義がある場合は,メタンガスを
用いる。
5.2.9 空気供給
空気は,油及び水を含んではならない。
5.2.10 燃焼試験箱
燃焼試験箱の内容積は,0.75 m3以上とする。この燃焼試験箱は,試験の進行状況が観察できるものとし,
燃焼中の試験片の周囲に生じる通常の空気の対流が起こる以外は,ドラフトフリー環境である箱とする。
燃焼試験箱の内壁の表面は,暗色にする。試験炎を設置する場所に,照度計を燃焼試験箱の背面に向けた
状態で設置したとき,記録する照度は,20 lx未満とする。燃焼試験箱は密閉できるものとし,安全性及び
利便性を考慮して,有害である燃焼生成物を排出するために,排気ファンのような換気装置を取り付ける
ことが望ましい。換気装置は,試験中には停止し,燃焼生成物を取り除くために試験後直ちに運転できる
装置とする。換気装置には,確実に閉まるダンパが必要である。
注記1 試験片の燃焼を助けるために供給する酸素量は,燃焼試験の実施において重要である。燃焼
試験において燃焼時間が長引く場合は,燃焼試験箱の内容積が0.75 m3未満では,正確な結果
を得るために十分でない可能性がある。
注記2 燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるような鏡を置くとよい。
5.3 試験炎の生成
接続部でガス漏れがないことを確認した上で,図B.5に示すようにバーナへガス供給装置を接続し,燃
焼試験箱内にバーナを置く。
燃料ガスに点火し,規定値にガス及び空気の流量を調節する。青色の内炎の高さ及び炎の全高が,5.1
に示す高さになっていなければならない。炎を観察し,その炎が安定しており,炎の形状が対称であるこ
とを確認する。
5.4 試験炎の確認
5.4.1 原理
図B.6に示す炎の確認試験装置を用いて,図2に示す銅ブロックの温度を測定し,その温度が100 ℃±
2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間は,54秒±2秒とする。
5.4.2 手順
手順は,次による。
a) 接続部でガス漏れがないことを確認した上で,燃焼試験箱内に,図B.6に示すようにバーナへのガス
供給装置及び確認試験装置を設置する。
ガス及び空気の流量の事前調節時に,炎が銅ブロックへ影響しないように,バーナを銅ブロックか
ら離す。
バーナに点火し,ガス及び空気の流量を規定値に調節する。炎の寸法が,図3に示すゲージで測定
して規定値になっていることを確認する。また,炎の形状が対称であることを確認する。
バーナが平衡状態に達するまで,5分間以上待つ。ガス及び空気の流量を測定し,規定する制限値
内であることを確認する。
――――― [JIS C 60695-11-3 pdf 9] ―――――
7
C 60695-11-3 : 2014 (IEC 60695-11-3 : 2012)
b) 温度及び時間の指示記録計を作動させ,バーナを銅ブロックの下に設置する。
銅ブロックの温度が100 ℃±2 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間を測定する。その時間が54
秒±2秒であった場合,連続した3回の測定値が規定内となるまで,同じ手順を2回繰り返す。各測
定の間では,銅ブロックの温度が50 ℃未満になるよう空気中で銅ブロックを自然冷却する。測定値
が54秒±2秒でなかった場合,その結果に基づき炎を調節し,炎が平衡状態に達した後に,同じ手順
を繰り返す。
注記 温度が700 ℃を超えると熱電対が損傷しやすくなるため,700 ℃に達した後,直ちにバーナ
を銅ブロックから離すことが望ましい。
c) 銅ブロックを初めて用いる場合は,銅ブロックの状態調節のための予備試験として,a) 及びb) の試
験を実施する。予備試験の結果は,試験結果として用いない。
5.4.3 検証
3回の測定値が54秒±2秒の範囲にあった場合,試験炎は,確認できたものとみなし,その炎を試験目
的のために用いてよい。
6 分類及び表示
この規格の全ての要求事項に適合し,公称500 W標準試験炎を生成する装置は,次のいずれかのラベル
を添付してもよい。
− IEC 60695-11-3 A法の試験用による公称500 W標準試験炎装置
− IEC 60695-11-3 C法の試験用による公称500 W標準試験炎装置
図1−公称500 W標準試験炎の高さ
――――― [JIS C 60695-11-3 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS C 60695-11-3:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60695-11-3:2012(IDT)
JIS C 60695-11-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS C 60695-11-3:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISC60695-4:2010
- 耐火性試験―電気・電子―第4部―電気・電子製品のための耐火性試験用語