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C 0081 : 2002(IEC 60695-6-31 : 1999)
― パイロット炎有りの試験において瞬時でもパイロット炎が消えたとき。
試験中に1個以上の試験片に異常現象が観測された場合,更に一連の3試験片を追加試験する。少なく
とも正常な試験がされたものが3試験片以上ある前提で,正常な試験がされた全部について計算し結果と
する。
6試験片のうち3試験片以上が異常を示した場合,その試験は無効とし,この試験方法はこの試験片に
適さないと報告する。
6. 結果の表し方
6.1 特定光学密度
この規格では,Dsは特定光学密度(無次元数)を表し,次の式によって計算する。
DS G[log10(100 /T) F]
ここに,Gは試験装置の幾何学的要素による常数
G=V/AL
V : 試験チャンバの容積(0.51 m3)
A : 試験片の暴露表面積(0.004 225 m2)
L : 煙の中を通る光路の長さ(0.914 m)
この試験装置では G=132
T : 光透過率(%)
F : 着脱式ニュートラルデンシティフィルタの実際の光学密度に基づくも
ので次の式によって計算する。
a) 透過率Tの測定時に着脱式ニュートラルデンシティフィルタが光
路にある場合 : F=0
b) 透過率Tの測定時に着脱式ニュートラルデンシティフィルタが光
路にない場合 : FはJIS C 0080のC.1.3.3によって計算する。
c) 着脱式ニュートラルデンシティフィルタを装備していない光学系
の場合 : F=0
備考1. JIS C 0080の附属書Aの表にTの関数としてDs値が記載されている。
2. 特定光学密度の“特定”は質量又は損失質量当たりの光学密度を意味するものでなく測定機
器の幾何学的要素に特有な光学密度を意味する。他の試験方法,例えばISO 5660では,比減
衰面積という用語を用いている。これは,質量当たりの減衰面積である。
Dsの上記の計算に基づき,次のパラメータを決定する。
Dm : 最大特定光学密度
tm : Dmに到達するまでの時間(分)
t16 : Ds =16(T=75 %)に到達するまでの時間
Dc : チャンバ内の煙を排出したときに記録されたTの最大値Tcに対応する特定光学密度の値(光学装
置に付着したすすや他の粒子の堆積物の特定光学密度)。
Dm(corr) : チャンバ内部の光学装置に付着したすすや他の粒子の堆積物を補正した最大特定光学密度
の値で算出式は次の式による。
Dm(corr)=Dm−Dc
VOF4は,1分,2分,3分,4分における特定光学密度から次の式によって得られる煙係数である。
VOF4=D1+D2+D3+D4 /2
――――― [JIS C 60695-6-31 pdf 6] ―――――
C 0081 : 2002(IEC 60695-6-31 : 1999)
ここに,D1,D2,D3,D4は,1分,2分,3分,4分における特定光学密度で
ある。
備考3. VOF4は,特定の国の国家規格で規定している煙係数である。
一連の試験において,報告結果は有効な試験の代数平均値で表す。各パラメータの算出では,最大値が
最小値の1.5倍を超えれば更に3試験片を追加試験し,全試験片の平均値を計算する。
7. 並行精度及び再現精度 並行精度及び再現精度の試験結果がフランス規格NF C20-902/1とイギリス
規格BS 6401の制定過程で報告されている。
その試験結果の要約を附属書Aに示す。
8. 試験報告書
各一連の試験において,試験報告書に次の情報を記入する。
― 材料の種類又は参考情報,製造工程中の諸元,処理条件及び試験片の厚さと質量を含む試験片の全体的
記述
― 完了した有効試験数
― 校正値,試験期間及び暴露モード(パイロット炎の有無)を含む試験条件
― Dm,tm,Dc及びDm(corr)の平均値並びに最大値と最小値との最大幅
― ニュートラルデンシティフィルタを外した場合の校正係数
― 試験中の各試験片の現象観測及び試験の有効性
次の項目を記録することもある。
― Dsの時間曲線
― 各試験期間におけるDs
― 損失質量
― VOF4
試験報告書の一例を附属書Bに示す。
――――― [JIS C 60695-6-31 pdf 7] ―――――
C 0081 : 2002(IEC 60695-6-31 : 1999)
附属書A (参考) 試験所間試験による並行精度及び再現精度の評価
A.1 フランス規格NF C 20-902/1での試験所間試験 三つの電線用材料を含む電気製品として使われて
いる四つの材料がフランス規格NF C 20-902/1に記載されている手順に従い,14台のNBSスモークチャ
ンバを使って評価された。
DmとVOF4の決定に関するこれらの試験結果は,次の二つの表に要約される。
表A.1−Dmの測定
試験モード パラメータ* 供試材料
シリコーン クロロスルホン化エチレン-酢酸ビニル ポリアミド6.6
ポリエチレン
m 278 234 314 70
パイロット炎 r 43 113 42 11
なし Sr 15 40 17 4
R 67 287 81 41
SR 24 102 29 15
m 211 624 259 84
パイロット炎 r 158 98 115 44
有り Sr 56 85 41 16
R 206 131 204 60
SR 74 68 73 21
*
m=平均特定光学密度(Dm)
r=並行精度
Sr=並行精度の標準偏差
R=再現精度
SR=再現精度の標準偏差
表A.2−VOF4の測定
試験モード パラメータ* 供試材料
シリコーン クロロスルホン化エチレン-酢酸ビニル ポリアミド6.6
ポリエチレン
m 99 12 255 20
パイロット炎 r 33 12 84 7
なし Sr 12 4 30 2
R 69 20 164 20
SR 25 7 59 7
m 163 636 185 32
パイロット炎 r 116 209 167 33
有り Sr 41 75 60 21
R 234 577 109 62
SR 84 206 71 22
*
m=平均特定光学密度(Dm)
r=並行精度
Sr=並行精度の標準偏差
R=再現精度
SR=再現精度の標準偏差
――――― [JIS C 60695-6-31 pdf 8] ―――――
C 0081 : 2002(IEC 60695-6-31 : 1999)
A.2 イギリス規格BS 6401での試験所間試験 建築用として使われている11の材料がイギリス規格BS
6401に記載されている手順に従い,7台のNBSスモークチャンバを使って評価された。
パイロット炎の有無でのDmの決定に関するこれらの試験結果は,次の二つの表に要約される。
表A.3−パイロット炎有り試験での最大特定光学密度(Dm)の変動係数と相関精度
材料 変動係数 % 相関精度 %
1試験所内 試験所間 並行精度 再現精度
カーペット 29.8 0.0 41.4 41.4
チップボード 15.2 8.7 21.1 32.0
繊維板 26.0 32.1 36.0 95.9
ガラス繊維強化ポリエステル(GRP) 14.0 8.6 19.4 30.7
ハードボード 33.4 17.5 46.2 67.0
せっこうボード 12.8 22.3 17.7 64.2
発泡ポリイソシアヌレート 10.6 10.1 14.7 31.5
発泡ポリスチレン 47.5 33.3 65.9 113.4
発泡ポリウレタン 8.1 0.2 11.2 11.3
硬質ポリ塩化ビニル(PVC) 14.1 0.0 19.6 19.6
アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹脂 5.6 3.6 7.8 12.7
表A.4−パイロット炎なし試験での最大特定光学密度(Dm)の変動係数と相関精度
材料 変動係数 % 相関精度 %
1試験所内 試験所間 並行精度 再現精度
カーペット 17.1 4.9 23.6 27.3
チップボード 17.9 12.8 24.8 43.4
繊維板 24.3 11.7 33.6 46.8
ガラス繊維強化ポリエステル(GRP) 12.8 9.3 17.4 31.0
ハードボード 9.4 5.9 13.0 20.8
せっこうボード 6.4 5.6 8.8 17.8
発泡ポリイソシアヌレート 15.1 0.0 20.9 20.9
発泡ポリスチレン 31.3 29.0 43.4 91.4
発泡ポリウレタン 8.9 17.2 12.4 49.3
硬質ポリ塩化ビニル(PVC) 7.7 10.7 10.7 31.6
アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹脂 4.6 0.0 6.4 6.4
――――― [JIS C 60695-6-31 pdf 9] ―――――
C 0081 : 2002(IEC 60695-6-31 : 1999)
附属書B (参考) 試験報告書の例 : 換気なしでの煙の不透過度の測定
− 試験した材料に関する参考情報
− 装置製造者名
− 試験No.
− 試験日
− 試験機関名
B.1 結果
B.2 試験前の読みと測定値(任意)
B.2.1 環境
− 試験室温度 ℃
− 相対湿度 %
B.2.2 試験装置
− チャンバの表面状態
− チャンバの気密率 :
t0 Pa
t5 min Pa
− 加熱炉と試験片の間隔 mm
− 加熱炉の電圧 V
− ヒータに変形がないことの確認
− 放射計の読み mV
− 熱流束 kW/m2
− チャンバ内圧力(試験中の最大値) Pa
− チャンバ温度 ℃
B.2.3 パイロット炎による熱暴露
− パイロット炎 試験片ホルダ―下端からの距離
mm
試験片表面からの距離 mm
− パイロット炎の大きさ mm
− プロパン流量率 cm3/min
− 空気流量率 cm3/min
B.2.4 試験片
予備調節 :
− 温度 ℃
− 期間 h
状態調節 :
− 温度 ℃
――――― [JIS C 60695-6-31 pdf 10] ―――――
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JIS C 60695-6-31:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60695-6-31:1999(IDT)
JIS C 60695-6-31:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS C 60695-6-31:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称