この規格ページの目次
19
C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
A.3 各分類の条件 ここでは,すべての分類を規定する。
A.3.1 気象条件,K 次の13の記号で分類する。
3K1 この分類は,空調が完備した囲われている場所に適用する。
気温及び湿度の調節は要求条件を維持するため連続的に行われる。
据え付けられた製品は,減衰された日射にさらされたり,空調システムからの風による周囲
空気の動きにさらされることがある。熱放射,結露,降水,雨以外の水,結氷にはさらされ
ない。この分類の条件は,規定した温湿度範囲が維持できるような構造の部屋が該当する。
3K2 分類3K2は,3K1で規定する条件に加えて,温度を連続的に調節している囲われた場所に適
用する。湿度は調節しない。
特に,屋外条件と大きな差があるとき,要求条件を維持するため,暖房,冷房又は加湿が行
われる。据え付けられた製品は,日射及び熱放射にさらされることがある。また,建物内の
風,例えば開いている窓,又は特殊な条件などによる周囲空気の動きにもさらされる。
この分類の条件は,人のいる事務所,作業場,特殊用途の部屋が該当する。
3K3 分類3K3は,3K2で規定する条件に加えて,温度を調節している囲われた場所に適用する。
湿度は調節しない。
特に,屋外条件と大きな差があるとき,要求条件を維持するため,暖房又は冷房が行われる。
この分類の条件は,通常生活したり又は作業する場所,例えば居間,屋内の一般的施設(劇
場,レストランなど),事務所,店,電子部品組立及び電気製品の作業場,電気通信センタ,
高価で環境条件に敏感な製品の保管室が該当する。
3K4 分類3K4は,3K3で規定する条件に加えて,温度は調節するが相対湿度が広い範囲にわたる
囲われた場所に適用する。湿度は調節しない。
据え付けられた製品は,結露及び雨以外の水にはさらされることもある。
この分類の条件は,生活及び作業する場所,例えば台所,浴室,高湿度になる作業場,地下
室,通常の保管室,家畜小屋,ガレージが該当する。また,湿った屋外気象条件のもとでの
居間及び屋内の一般的施設が該当することがある。
3K5 分類3K5は,3K4で規定する条件に加えて,温度及び湿度の調節を行わない囲われた場所に
適用する。特に,この分類の条件と屋外条件とに大きな差がある場合,低い温度を上げるた
めに暖房を用いることもある。据え付けられた製品は,結氷にさらされることもある。
この分類の条件は,ビルの入口及び階段,ガレージ,地下室,作業場,工場及び製造プラン
ト用の建屋,無人装置の設置場所,電気通信用建屋,耐凍結性の製品を対象とした通常の倉
庫,農場の建屋などが該当する。
3K6, 3K7,3K8 分類3K6,3K7,3K8は,3K5で規定する条件に加えて,温度及び湿度の調節を
行わない屋内に適用する。この場所は屋外と直接通じており,例えば,部分的に屋内である
こともある。
この気象条件の分類は,屋外気象条件及びビルのタイプによって,範囲が変わることがある
(本体5.1参照)。
据え付けられた製品は,日射にさらされることがある(3K7Lを除く)。また,据え付けられ
た製品は,雪を含む多少の吹き降りの雨にさらされることがある。
これらの分類の条件は,ビルの入口,ガレージ,家畜小屋,丸太小屋,屋根裏,電話ボック
ス,工場及び製造プラント用の建屋,無人装置の設置場所,電気通信用の無人の建屋,耐凍
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 21] ―――――
20
C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
結性の製品を対象とした通常の倉庫,農場の建屋などの管理されていない場所が該当する。
この規定は,分類3K7L,3K8L及び3K8Hを包含する。
3K9 分類3K9は,屋外気候の型が湿潤温暖及び湿潤温暖で変化少に含まれる条件(熱帯雨林地域
の,熱帯湿潤型の気候)を表す。
3K10 分類3K10は,屋外気候の型が乾燥温暖,緩乾燥温暖及び極乾燥温暖に含まれる条件(熱帯の
砂漠地帯の,熱帯乾燥型の気候)を表す。
A.3.2 生物的条件,B これらは,次の三つの記号で分類する。
3B1 この分類は,特定の生物から害を受ける危険のない場所に適用する。これには,防護対策が
含まれる。例えば,特別の製品設計を行ったり,かびの増殖がなく,動物などが侵入できな
いような構造の場所に適用する。
3B2 分類3B2は,3B1で規定する条件に加えて,かびの増殖があり,白あり(蟻)以外の動物の
侵入があるような場所に適用する。
3B3 分類3B3は,3B2で規定する条件に加えて,白ありの侵入があるような場所に適用する。
A.3.3 化学的に活性な物質,C これらは,次の六つの記号で分類する。
3C1R この分類は,室内空気を厳格に監視し調節する場所に適用する(クリーンルーム並)。
3C1L この分類は,3C1Rで規定する条件に加えて,室内空気が連続して調節されている場所に適用
する。
3C1 この分類は,3C1Lで規定する条件に加えて,田園地域及び工業活動が少なく,交通量が普通
である都市地域に適用する。冬季には,都市の密集地域で暖房を用いると汚染が増大する可
能性がある。沿岸地域及び沖合いで,雨よけのある場所に塩霧が発生することもある。
3C2 分類3C2は,3C1で規定する条件に加えて,地域全体に工業活動が分散している,又は交通
量の多い都市地域で生じる汚染が,通常レベルの場所に適用する。
3C3 分類3C3は,3C2で規定する条件に加えて,工業化学物質の放出源のすぐそばの場所に適用
する。
3C4 分類3C4は,3C3で規定する条件に加えて,製造プラント内の場所に適用する。高濃度の化
学的汚染物質が放出されることがある。
A.3.4 機械的に活性な物質,S これらは,次の四つの記号で分類する。
3S1 この分類は,じんあいができるだけ少なくなるように予防措置が取られている場所に適用す
る。砂の侵入が防止されている。
3S2 分類3S2は,3S1で規定する条件に加えて,砂及びじんあいができるだけ少なくなるような
特別な予防措置は取られていないが,砂及びじんあいの発生源の近くに位置していない場所
に適用する。
3S3 分類3S3は,3S2で規定する条件に加えて,砂及びじんあいの発生源に近接している場所に
適用する。
3S4 分類3S4は,3S3で規定する条件に加えて,砂及びじんあいを発生する場所又は空中に砂及
びじんあいが風で舞い上がる割合の高い地域に適用する。
A.3.5 機械的条件,M これは,次の八つの記号で分類する。
3M1 分類3M1は,振動及び衝撃の少ない場所に適用する。
3M2 分類3M2は,3M1で規定する条件に加えて,振動の影響が低い場所に適用する。例えば,軽
い支持具へ取り付け,無視できる程度の振動が加わる製品に適用する。
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 22] ―――――
21
C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
3M3 分類3M3は,3M2で規定する条件に加えて,衝撃の影響が低い場所に適用する。例えば,突
風又はくい(杭)打ち機の動作,ドアを手荒に閉めたときに伝わるなどの衝撃のある場所に
適用する。
3M4 分類3M4は,3M3で規定する条件に加えて,振動及び衝撃の影響がある場所に適用する。例
えば,機械又は付近を通過する車両などから振動及び衝撃が伝わる場所に適用する。
3M5 分類3M5は,3M4で規定する条件に加えて,衝撃のレベルが高い場所に適用する。例えば,
重機械及びコンベアベルトなどに隣接する場所に適用する。
3M6 分類3M6は,3M5で規定する条件に加えて,振動のレベルが高い場所に適用する。例えば,
重機械に近接する場所に適用する。
3M7 分類3M7は,3M6で規定する条件に加えて,振動のレベルが非常に高い場所に適用する。例
えば,機械へ直接取り付けられた製品に適用する。
3M8 分類3M8は,3M7で規定する条件に加えて,振動のレベルが極端に高い場所に適用する。例
えば,パワーハンマなどに取り付けられた製品に適用する。
備考 適切な分類の選定は,製品の設計,取付方法,振動又は衝撃の強さに依存する。
A.3.6 フラッシュオーバーまでの時間,T これらは,次の五つの記号で分類する。
3T1 この分類は,例えば,壁及び天井が不燃性材料で覆われた住居,事務所及びホテルで,かつ
遅い燃焼速度の材料で作られた建具,家具類が置かれた場所に適用する。
椅子,ソファー及びベットのような家具に対して,遅炎処理を施したカバー及び詰め物が要
求される。
3T2 分類3T2は,3T1で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用いている場所に適
用する。壁が,紙,塩化ビニル樹脂又は織物のような遅い燃焼速度の材料で覆われている,
せっこう(石膏)ボードの部屋である。
3T3 分類3T3は,3T1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼速度の材料で作られた建具,家具
類のある場所に適用する。通常のポリウレタンの詰め物を用い,カバー材料として綿又は毛
織物を用いた椅子及びソファーはこのような家具の例である。
3T4 分類3T4は,3T3で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用いた場所に適用す
る。パーティクルボードのような中程度の燃焼速度の材料を用いた場所である。
3T5 分類3T5は,3T4で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用い,かつ早い燃焼
速度の材料で作られた建具及び家具などがある場所に適用する。この条件は,壁及び天井が
木製パネル,断熱板であり,かつアクリル繊維のカバー材料を用いた椅子及びソファーのよ
うな家具がある場所が該当する。
A.3.7 フラッシュオーバー前の温度条件,P これらは,次の五つの記号で分類する。
3P1 この分類は,低い燃焼荷重率で遅い燃焼速度のもので囲われた場所に適用する(A.3.6参照)。
この条件は,ガレージ,機械作業所,スポーツセンタが該当する。
3P2 分類3P2は,3P1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼速度の材料で作った建具,家具な
どのある場所に適用する。
3P3 分類3P3は,3P2で規定する条件に加えて,中程度の燃焼荷重率である場所に適用する。こ
の分類の条件は住居,学校,病院が該当する。
3P4 分類3P4は,3P3で規定する条件に加えて,早い燃焼速度の材料で作った建具,家具などの
ある場所に適用する。
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 23] ―――――
22
C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
3P5 分類3P5は,3P4で規定する条件に加えて,高い燃焼荷重率である,例えば,事務所,ショ
ッピングセンタ,図書館,プラスチック工場及び製材工場のような場所に適用する。
A.3.8 フラッシュオーバー後の温度条件,F これらは,次の四つの記号で分類する。
3F1 この分類は,低い燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7参照)。
3F2 分類3F2は,3F1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7
参照)。
3F3 分類3F3は,3F2で規定する条件に加えて,高い燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7参
照)。
3F4 分類3F4は,3F3で規定する条件に加えて,非常に高い燃焼荷重率である場所に適用する。
この分類の条件は,特殊な事務所,図書館,書類保管所が該当する。
A.3.9 煙中の視界に関する条件,V これらは,四つの記号で分類する。
規定の説明は必要ない。しかし,0.1m-1の煙の光学濃度に相応する視界は10mであり,公共の場所から
の避難するのに要求される値である。0.5m-1の煙の光学濃度に相応する2mから3mの視界は,住居に対し
て十分である。
A.3.10 火災時の化学的に活性な物質の条件,H これらは,次の四つの記号で分類する。火災時には,例
えばPVCケーブルから化学的に活性なガスが発生する。
3H1 この分類は,化学的に活性な物質が発生する空間に直接隣接していない部屋に適用する。
3H2 分類3H2は,3H1で規定する条件に加えて,化学的に活性な物質が発生する空間に隣接して
いる部屋に適用する。
3H3 分類3H3は,3H2で規定する条件に加えて,あまり多くない量の材料の火災で化学的に活性
な物質が発生する部屋に適用する。
3H4 分類3H4は,3H3で規定する条件に加えて,大量の材料の火災で化学的に活性な物質が発生
する部屋に適用する。
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 24] ―――――
23
C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
附属書B(参考)
気候図 (Climatograms)
この附属書B(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。
1 分類 3
図 B. K1の気候図(温 度幅を鎖線で示す)
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 25] ―――――
次のページ PDF 26
JIS C 60721-3-3:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60721-3-3:1994(IDT)
- IEC 60721-3-3:1994/AMENDMENT 1:1995(IDT)
- IEC 60721-3-3:1994/AMENDMENT 2:1996(IDT)
JIS C 60721-3-3:1997の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 60721-3-3:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称