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C 61000-4-34 : 2017 (IEC 61000-4-34 : 2005,Amd.1 : 2009)
附属書B
(参考)
電磁環境クラス
電磁環境クラスを,IEC 61000-2-4から要約する。
クラス1
クラス1は,保護された供給電源環境であり,商用電源系統よりも両立性レベルが低い。クラス1は,
電源の妨害に非常に高感度な機器(例えば,技術的な研究所の設備,ある種の自動化及び保護機器,ある
種のコンピュータなど)の使用に関係する。
注記 クラス1環境は,通常,無停電電源装置,フィルタ又はサージ減衰器のような機器によって保
護を必要とする機器を含む。
クラス2
クラス2は,共通結合点及び一般的な工業環境における工場内共通結合点の環境である。クラス2での
両立性レベルは,商用電源系統のレベルと同等であり,そのため,商用電源系統での適用のために設計さ
れた構成部品は,工業環境のこのクラスで用いてもよい。
クラス3
クラス3は,工業環境の工場内共通結合点だけである。クラス3では,ある種の妨害現象に対して,ク
ラス2よりも更に両立性レベルが高い。例えば,このクラスは,次のいずれかの場合には,考慮するのが
望ましい。
− 負荷の主要な部分に電力変換装置を通じて給電する。
− 溶接機がある。
− 大形電動機を頻繁に起動する。
− 非常に急激に負荷をかける。
注記1 一般的には,分離された母線から供給するアーク炉及び大形電力変換装置のような,大きな
妨害負荷への供給は,クラス3を超えた妨害レベル(厳しい環境)になる場合がある。その
ような特殊な状況では,両立性レベルは,協定しておくのが望ましい。
注記2 新しいプラント及び現存プラントの拡張に適用できるクラスは,検討中の機器及びプロセス
のタイプに合わせるのが望ましい。
――――― [JIS C 61000-4-34 pdf 16] ―――――
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C 61000-4-34 : 2017 (IEC 61000-4-34 : 2005,Amd.1 : 2009)
附属書C
(参考)
三相試験のためのベクトル
この附属書の全ての図,式及び表は,中性線は三相線間の電気的に中心にあると仮定している。電気系
統における中性線が電気的に中心にない場合は,ベクトルが異なる。
C.1 相電圧ディップのベクトル(図C.1及び表C.1参照)
電圧ディップは,1回につき1相ごとに相電圧に発生させる(8.2.1参照)。図D.1の試験電圧発生器の例
は,図D.2 b)に示すようにディップを発生させるときに,これらのベクトルになる。
1 sin 120 (C.1)
sin
2
1 P 2Pcos(120 )
1 P2 2Pcos(120 )
UL1L2
(C.2)
3
ここに, P : 公称相電圧に対する残存電圧のPU値。
UL1 L 2 : L1からL2を見た電圧。公称線間電圧に対する残存電
圧のPU値。
注記 関数sin−1は,曖昧で(同じ値をもつ二つの角度が常にある。),−90°+90°の間の値になる。したがっ
て,正しい象限を選ぶのがよい。
図C.1−相電圧ディップのベクトル
――――― [JIS C 61000-4-34 pdf 17] ―――――
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C 61000-4-34 : 2017 (IEC 61000-4-34 : 2005,Amd.1 : 2009)
表C.1−相電圧ディップのベクトル値
P UL1-L2 UL2-L3 UL3-L1 UL1-N UL2-N UL3-N
100 % 100 % 100 % 100 % 100 % 100 % 100 %
(ディップなし) 150° 270° 30° 0° 120° 240°
80 % 90 % 100 % 90 % 80 % 100 % 100 %
L1-N 146° 270° 34° 0° 120° 240°
80 % 90 % 90 % 100 % 100 % 80 % 100 %
L2-N 154° 266° 30° 0° 120° 240°
80 % 100 % 90 % 90 % 100 % 100 % 80 %
L3-N 150° 274° 26° 0° 120° 240°
70 % 85 % 100 % 85 % 70 % 100 % 100 %
L1-N 144° 270° 36° 0° 120° 240°
70 % 85 % 85 % 100 % 100 % 70 % 100 %
L2-N 156° 264° 30° 0° 120° 240°
70 % 100 % 85 % 85 % 100 % 100 % 70 %
L3-N 150° 276° 24° 0° 120° 240°
40 % 72 % 100 % 72 % 40 % 100 % 100 %
L1-N 136° 270° 44° 0° 120° 240°
40 % 72 % 72 % 100 % 100 % 40 % 100 %
L2-N 164° 256° 30° 0° 120° 240°
40 % 100 % 72 % 72 % 100 % 100 % 40 %
L3-N 150° 284° 16° 0° 120° 240°
注記 “100 %”は,ディップがないときの電圧を意味する。線間電圧の場合,この
値は,相電圧の100 %の値よりも3倍高い。
C.2 許容できる方法1−線間電圧ディップのベクトル
三相交流においては,電圧ディップは,1回につき一対の相ごとに線間に発生させる(8.2.1参照)。図
C.2に示すベクトルは,三相交流の線間電圧ディップに対する許容できる方法1を意味する。図D.1の試
験電圧発生器の例は,図D.2 a)に示すようにディップを発生させるときに,これらのベクトルになる。
――――― [JIS C 61000-4-34 pdf 18] ―――――
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C 61000-4-34 : 2017 (IEC 61000-4-34 : 2005,Amd.1 : 2009)
2
UL1 N 1 3P 2 3 Pcos 30 (C.3)
1P 3 sin 30 (C.4)
120 sin
UL1 N
2
1 UL1N 120 )
2UL1 N cos(
UL3 L1
(C.5)
3
1UL1 N sin(120 ) (C.6)
60 sin
3UL3L1
ここに, P : 公称相電圧に対する残存電圧のPU値。
UL1 N : L1から中性線を見た電圧(中性線が存在する場合)。公
称相電圧に対する残存電圧のPU値。
UL 3 L1 : L3からL1を見た電圧。公称線間電圧に対する残存電圧
のPU値。
注記 関数sin−1は,曖昧で(同じ値をもつ二つの角度が常にある。),−90°+90°の間の値になる。したがっ
て,正しい象限を選ぶのがよい。
図C.2−許容できる方法1−線間電圧ディップのベクトル
表C.2−許容できる方法1−線間電圧ディップのベクトル値
P UL1-L2 UL2-L3 UL3-L1 UL1-N UL2-N UL3-N
100 % 100 % 100 % 100 % 100 % 100 % 100 %
(ディップなし) 150° 270° 30° 0° 120° 240°
80 % 80 % 100 % 92 % 72 % 100 % 100 %
L1-L2 150° 270° 41° 14° 120° 240°
80 % 92 % 80 % 100 % 100 % 72 % 100 %
L2-L3 161° 270° 30° 0° 134° 240°
80 % 100 % 92 % 80 % 100 % 100 % 72 %
L3-L1 150° 281° 30° 0° 120° 254°
70 % 70 % 100 % 89 % 61 % 100 % 100 %
L1-L2 150° 270° 47° 25° 120° 240°
70 % 89 % 70 % 100 % 100 % 61 % 100 %
L2-L3 167° 270° 30° 0° 145° 240°
70 % 100 % 89 % 70 % 100 % 100 % 61 %
L3-L1 150° 287° 30° 0° 120° 265°
40 % 40 % 100 % 87 % 53 % 100 % 100 %
L1-L2 150° 270° 67° 79° 120° 240°
40 % 87 % 40 % 100 % 100 % 53 % 100 %
L2-L3 187° 270° 30° 0° 199° 240°
40 % 100 % 87 % 40 % 100 % 100 % 53 %
L3-L1 150° 307° 30° 0° 120° 319°
注記1 “100 %”は,ディップがないときの電圧を意味する。線間電圧の場合,こ
の値は,相電圧の100 %の値よりも3倍高い。
注記2 相電圧及び角度をこの表に示しているが,これらは,中性線をもつ交流電
源にだけ用いる。中性線がない交流電源の場合は,相電圧の欄を無視する。
――――― [JIS C 61000-4-34 pdf 19] ―――――
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C 61000-4-34 : 2017 (IEC 61000-4-34 : 2005,Amd.1 : 2009)
C.3 許容できる方法2−線間電圧ディップのベクトル
三相交流においては,電圧ディップは,1回につき一対の相ごとに線間に発生させる(8.2.1参照)。図
C.3に示すベクトルは,三相交流の線間電圧ディップに対する許容できる方法2を意味する。図D.3の試
験電圧発生器の例をこれらのベクトルを発生させるために用いてもよい。これらのベクトルは,C.2のベ
クトルよりも現実のディップにより近い。
1 P
3 sin 30
sin1 2 (C.7)
UL1 N
(C.8)
UL3 L1 L2 L3
2
1 UL1N 2 UL1
N cos(120 )
(C.9)
3
1UL1 Nsin(120 ) (C.10)
60 sin
3UL3L1
ここに, P : 公称相電圧に対する残存電圧のPU値。
UL 1 : L1又はL2から中性線を見た電圧(中性線が
N 及びUL 2
N
存在する場合)。公称相電圧に対する残存電圧
のPU値。
注記 関数sin−1は,曖昧で(同じ値をもつ二つの角度が常にある。),−90°+90°の間の値になる。したがっ
て,正しい象限を選ぶのがよい。
図C.3−許容できる方法2−線間電圧ディップのベクトル
――――― [JIS C 61000-4-34 pdf 20] ―――――
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JIS C 61000-4-34:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61000-4-34:2005(IDT)
- IEC 61000-4-34:2005/AMENDMENT 1:2009(IDT)
JIS C 61000-4-34:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.100 : 電磁両立性(EMC) > 33.100.20 : イミュニティ
JIS C 61000-4-34:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60050-161:1997
- EMCに関するIEV用語