JIS C 6101-2:1998 テレビジョン受信機試験方法 第2部:音声チャネル―モノラルチャネルの電気的測定と一般的方法 | ページ 2

                                                                                              3
C 6101-2 : 1998
表1 選定周波数
単位 Hz
選定周波数 間隔 選定周波数 間隔 選定周波数 間隔
(単位 : オクターブ) (単位 : オクターブ) (単位 : オクターブ)
1/1 1/2 1/3 1/1 1/2 1/3 1/1 1/2 1/3
16 * * * 160 * 1 600 *
18 180 * 1 800
20 * 200 * 2 000 * * *
22.4 * 224 2 240
25 * 250 * * * 2 500 *
28 280 2 800 *
31.5 * * * 315 * 3 150 *
35.5 355 * 3 550
40 * 400 * 4 000 * * *
45 * 450 4 500
50 * 500 * * * 5 000 *
56 560 5 600 *
63 * * * 630 * 6 300 *
71 710 * 7 100
80 * 800 * 8 000 * * *
90 * 900 9 000
100 * 1 000 * * * 10 000 *
112 1 120 11 200 *
125 * * * 1 250 * 12 500 *
140 1 400 * 14 000
160 * 1 600 * 16 000 * * *
表中の*は,適用を示す。
備考1. 表の周波数は多少概数となっている,例えば,501.187の代わりに500がリストされている。最大誤差は1.22%
である。
2. 測定が水平走査周波数に近い値で行われると誤った結果がでる。

2.3 高周波テレビジョン信号

2.3.1 搬送波レベル

 JIS C 6101-1 : 1998 3.3.1参照。
高周波テレビジョン信号は,測定が音声チャネルで行われても,変調した映像搬送波のレベルで表され
ることに注意する。音声搬送波のレベルは,試験用受信機が設計されるためのテレビジョン規格によって
定義された公称映像対音声電力比に設定する。音声多重方式が使われるときは音声搬送波はその規格に従
う。

2.3.2 変調率

 正弦波変調の場合,音声周波数入力レベルは高周波入力信号の変調率で表され,最大周波
数偏移に対する百分率で表される。
備考 音声多重方式用のコントロール信号による変調は含まない。

2.3.3 基準変調率

 特に規定がない限り,30%を音声チャネル測定の基準として用いる。

2.4 高周波入力信号

 JIS C 6101-1 : 1998 3.4参照。

2.5 試験方式及び試験機器

 JIS C 6101-1 : 1998 3.5参照。
上項で指定された機器に加えて,次の機器が必要である。
2.5.1 音声フィルタ 音声フィルタは測定する音声周波数帯域外の非希望周波数成分を消去するために
使われ,次のフィルタが測定に必要である。

――――― [JIS C 6101-2 pdf 6] ―――――

4
C 6101-2 : 1998
F1 : 水平走査周波数ノッチの付いた200Hz15kHzの3dBの帯域幅の帯域通過フィルタ(図1参照)
F2 : 水平走査周波数ノッチの付いた22.4Hz15kHzの3dBの帯域幅の帯域通過フィルタ(図2参照)
F3 : 1kHz帯域通過フィルタ
F4 : 400Hz帯域消去フィルタ
F5 : 400Hz帯域通過フィルタ
フィルタF1及びF2は,最低遮断周波数以下では,12dB/オクターブの減衰特性をもち,15kHz以上では
18dB/オクターブの減衰特性をもつ。また,水平走査周波数では少なくとも50dBの減衰特性をもつものと
する。
フィルタF3及びF5は狭帯域通過フィルタで,F4は400Hzで少なくとも50dBの減衰をもつものとする。
図1 200Hzから15kHzまでの帯域通過フィルタ

――――― [JIS C 6101-2 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
C 6101-2 : 1998
図2 22.4Hzから15kHzまでの帯域通過フィルタ
2.5.2 音声周波数スペクトラムアナライザ 音声周波数スペクトラムアナライザは,音声周波数帯域でス
ペクトル,音声信号及びスプリアス周波数成分のレベルを測定するために使用する。
2.5.3 音声電圧計 音声電圧計は,音声信号の実効値電圧を測定するために使われる。電圧値読取りがあ
るレベル計は電圧計として使用できる。
2.5.4 ウエイティングフィルタ付雑音計 ウエイティングフィルタ付雑音計は,ITU-R BS.468-4によっ
て標準化されたウエイティングフィルタと準せん頭値計で構成する。
これは重み付SN比,Sバズ比及びS妨害比を測定するために使われる。準せん頭値計はデシベル目盛
とする。
備考 上記機器を統合した音声周波数アナライザが使用できる。

2.6 標準試験状態

 特に規定がない限り,次の状態を測定に用いる。

2.6.1 標準高周波テレビジョン信号

2.6.1.1  試験チャネル 代表チャネルを使う(JIS C 6101-1 : 1998 3.3.3参照)。
2.6.1.2 映像搬送波の変調 試験チャネルの映像搬送波は,全黒信号で変調する(JIS C 6101-1 : 1998 3.2
参照)。
2.6.1.3 音声搬送波の変調 試験チャネルの音声搬送波は,基準変調率 (30%) ,基準周波数 (1kHz) で変
調する。プリエンファシスが必要なら変調系に加える。
備考 音声多重方式の音声搬送波の変調は,JIS C 6101-3 : 1998参照。

2.6.2 標準高周波入力レベル

 アンテナ端子での高周波テレビジョン信号の標準入力レベルは,75
で70dB ( ‰ JIS C 6101-1 : 1998 3.6.1参照。

2.6.3 標準出力電力及び電圧

2.6.3.1  スピーカ標準出力電力 標準出力電力は定格出力電力(3.1参照)よりも10dB低い電力とする。
代わりに,定格値には直接関係しない出力電力の選定値が使用できる。選定値は500mW,50mW及び5mW
である。対応レベルは各々,27db (mW),17dB (mW) 及び7dB (mW) となる。どの場合でも,選んだ値は
結果に付記する。
2.6.3.2 標準ライン出力電圧 ライン出力端子の標準出力電圧は,定格負荷インピーダンスに等しい抵抗
で終端されたとき1kHzで150mVr. m. s. とする。
備考 出力が調整できなければ,標準高周波テレビジョン信号を標準高周波入力レベルで受信機に加
えたときの出力電圧を標準出力電圧として使う。

2.6.4 標準受信機設定

2.6.4.1  音量調節 出力端子で2.6.3で規定の標準音声出力電力又は電圧を得られる位置に設定する。
2.6.4.2 音質調節 音質調節又はイコライザがあれば,機械的中央位置又は最も平たんな音声周波数特性
が得られる位置に設定する。
2.6.4.3 ラウドネス調節 ラウドネス調節が付いていれば,出力で最も平たんな音声周波数特性が得られ
る位置に設定する。
2.6.4.4 バランス調節 バランス調節が付いていれば,左側と右側の両チャネルが同等の出力レベルを得
られる位置に設定する。
2.6.4.5 その他の調節 JIS C 6101-1 : 1998 3.6.3参照。
2.6.4.6 出力端子の終端 スピーカ用の出力端子は,音声出力擬似負荷(3.2参照)によって終端させる。
ライン出力端子は定格負荷インピーダンスに等しい抵抗で終端させる。

――――― [JIS C 6101-2 pdf 8] ―――――

6
C 6101-2 : 1998

2.7 一般的試験方法

 特に規定がない限り,第4章から第7章までに規定の各項目を次の手順で測定す
る。
− 試験用受信機を2.6に規定の標準試験状態にし,受信機の個々の特性を測定する。
− 試験用の出力端子の電力又は電圧を,端子に接続した音声電圧計で測定する。
− 受信機にスピーカ出力とライン出力の両方があれば,測定は各出力で行う。
− 試験受信機が音声多重信号用に設計されていれば,測定は各音声チャネル及びコントロール信号で
も行う。
詳細については,JIS C 6101-3 : 1998参照。
第3章 : 音声出力電力
3.1 定義 音声出力電力は,スピーカの音声出力擬似負荷内で消費される電力である。それはワット,
ミリワット又はdB (mW) で表される。
音声出力電力の次の概念が定義,測定される。
定格出力電力 : 試験受信機の製造業者によって指定された定格ひずみ率での出力電力(IEC
60268-3,60315-1参照)。この値が得られなければ,3.3に従って1kHzの音声周波
数で測定された10%のひずみ率になる出力電力の最低値。
(試験音声信号で定格出力電力が得られない場合は,音量調整器最大の位置で変調
率が30%以上,入力信号レベルを150mVr. m. s. 以上に選んで測定し,そのことを
測定結果に記載する。)
標準出力電力 : 2.6.3.1を参照。

3.2 音声出力擬似負荷

 特に規定がない限り,音声出力擬似負荷は,出力電力の測定のときにスピーカ
の代わりとなる特定値の抵抗である。擬似負荷の定格値は製造業者によって指定されたものとなる(IEC
60268-3参照)。
この値がわからなければ,スピーカ最低共振周波数より上の周波数領域でのインピーダンスの最低値を
選ぶ(詳細はIEC 60268-5,IEC 60268-14参照)。

3.3 音声出力電力の測定

 出力電力は音声電圧計で擬似負荷に出力電圧を加えて測定し,電圧値と負荷
の抵抗値から算出する。
a) 標準高周波テレビ信号を,標準高周波入力信号レベルで,試験受信機のアンテナ端子に加える。音声
搬送波の変調周波数は1kHzに設定する。
b) 音声電圧計をスピーカの擬似負荷に接続し,音量調節を除いて受信機を2.6.4に規定の標準受信機設定
にする。
c) 音量調節を,ひずみ計で定格ひずみ率になる出力電力,定格出力電力となるように調整する。ひずみ
率の測定については4.2.2を参照する。
d) 必要ならば,その他の音声周波数で定格出力電圧を測定する。
第4章 : 音声周波数特性
4.1 音声周波数の振幅特性

4.1.1 音声周波数応答特性

――――― [JIS C 6101-2 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
C 6101-2 : 1998
4.1.1.1 定義 音声周波数応答特性は,音声周波数に対する,一定したレベルの入力信号での出力信号の
相対レベルで表す。
4.1.1.2 試験方法
a) 基準変調率での音声変調を保ちながら,40Hz15kHzまでの幾つかの周波数で出力信号のレベルを測
定する。結果は,FM音声搬送波用受信機のデエンファシスの影響が出るので,適切なプリエンファ
シス特性に従って補正する。
別法として,次の方法が利用できる。
− 変調周波数15kHzで変調率を50%に設定し,変調系内のプリエンファシスONで一定入力信号レベ
ルを保ちながら,幾つかの変調周波数で出力レベルを測定する。測定結果の補正が不要となる。
b) ライン入力端子が付いていれば,1kHz,150mVr. m. s. の音声信号を端子に加えて出力電力又は電圧を
標準値に設定し,a)に規定の周波数領域で出力レベルを測定する。測定結果の補正が不要である。
4.1.1.3 結果の表示 音声周波数応答特性を示す曲線は,周波数を対数目盛で横軸に,出力レベルは1kHz
を基準としたデシベルで表し均一目盛で縦軸に記入する。結果もまた,表にする。

4.1.2 音質調節又はイコライザの特性

4.1.2.1  定義 音質調節又はイコライザの音声周波数応答特性は,音声周波数に対するノーマル調節位置
の出力レベルとさまざまな調節位置の出力レベルの差を示す曲線によって与えられる。
4.1.2.2 試験方法 4.1.1.2による測定は,少なくとも最大位置を含めてさまざまな調節位置で繰り返す。
調節位置は結果に明記する。
4.1.2.3 結果の表示 音質調節の音声周波数特性を示す曲線は,周波数を対数目盛で横軸に,デシベルで
表したレベル差を均一目盛で縦軸に記入する。結果は,表にする。

4.1.3 ラウドネス調節特性

4.1.3.1  定義 ラウドネス調節の音声周波数応答特性は,その調節器の規定の調整に対する出力レベルと
最大調整での出力レベルとの差を音声周波数の関数とし,規定の調整をパラメータとして表した曲線群で
表す。
4.1.3.2 試験方法 4.1.1.2による測定をラウドネス調節器の動作範囲について,少なくとも3点の等間隔
にとった位置で繰り返す。調節器に関連する調整については結果に明記する。
4.1.3.3 結果の表示 音声周波数を関数とする出力レベル差の曲線は,周波数を対数目盛で横軸に,デシ
ベルで表したレベル差を直線目盛で縦軸にとり,ラウドネス調節器の関連の調整をパラメータとして描く。
結果は,表でも示す。

4.1.4 音量調節特性

4.1.4.1 定義 音量調節特性は,一定変調率に対する音量調節の位置に対する出力電力を表す曲線である。
最大設定は取り出し得る音声周波数利得を示す。最小設定は,残留音声利得を示す。
4.1.4.2 試験方法
a) 音量調節を最大位置に設定し,定格出力電力を得るように変調率を調整して変調率を記録する。
b) 音量調節を出力電力を低減させるように段階的に変化させて対応出力電力レベルを測定する。
4.1.4.3 結果の表示 音量調節特性は,音量調節の調整角度又はその他の条件を目盛の横軸に,基準出力
となる最小位置の出力電力をdB (mW) で縦軸に均一目盛で記入する。測定用の変調率も結果に付記する。

4.2 音声周波数非直線性ひずみ

――――― [JIS C 6101-2 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 6101-2:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60107-2:1997(MOD)

JIS C 6101-2:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6101-2:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称