JIS C 61191-4:2020 プリント配線板実装―第4部:部門規格―端子実装はんだ付け要求事項 | ページ 3

                                                                                              9
C 61191-4 : 2020 (IEC 61191-4 : 2017)
a) 適合 b) 適合
c) 適合 d) 適合
e) 適合 f) 適合
図8−連続結線の線材巻付け
5.4.6 サービスループ
リード線は,図9に示すように,少しのループ又は緩い曲げを付けて配線を整える。曲げ部は,市場で
配線補修をするのに十分な余裕がなければならない。はんだ付け後,線材は,5.4.7の絶縁クリアランスの
要求事項を満足しなければならない。
図9−リード配線のサービスループ
5.4.7 絶縁クリアランス
線材の絶縁部先端と接合はんだとのクリアランスは,次による(図10のC参照)。
a) 最小クリアランス 絶縁部は,はんだ接合部と接触してもよいが,はんだで覆われてはならない。
線材の線筋は,絶縁部の先端で目視できなければならない。
b) 最大クリアランス クリアランスは,線材の絶縁部を含む直径の2倍又は1.5 mmのいずれか大きい
方を超えない範囲とするが,隣接する導体と短絡してはならない。

――――― [JIS C 61191-4 pdf 11] ―――――

10
C 61191-4 : 2020 (IEC 61191-4 : 2017)
図10−絶縁クリアランス(C)の測定
5.4.8 線材の巻き方向
リード線は,(応力の方向に合わせて)時計回り又は反時計回りに巻いてもよいが,リード線の湾曲具合
が連続的になるように整えて結線し,また,端子に他の線材を巻き付ける妨げになってはならない。
5.4.9 応力緩和
端子に接合する部品のリード及び線材は,応力緩和の仕組みをもつことが望ましい(図11参照)。樹脂
固定をしていない端子間では,部品に張力がかかる応力緩和のない接合をしてはならない。
a) 適合 b) 適合
c) 適合 d) 適合
図11−応力緩和の例
5.4.10 孔あき端子
単独端子へ配線する場合には,線材は,孔を通して端子に巻き付ける(図12参照)。連続結線する場合
には,線材は,単独端子に接合する場合と同じ方法で最初及び最後の端子に接合する。渡り部は,少なく
とも各中間端子の二つの互いに隣接しない側の接触面に接合する[図8 e) 参照]。
購入者が,線材のかしめ又はボンディングによる一体設計を認めた場合には,孔あき端子へ接合する線

――――― [JIS C 61191-4 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
C 61191-4 : 2020 (IEC 61191-4 : 2017)
材は,端子の二面以上(隣接又は非隣接)に接触させる。線材の巻きは,少なくとも1/4回,最大3/4回
とする。リード及び線材の先端は,最大でリード線の直径分はみ出してもよい[図12 d) 及び図12 e) 参照]。
a) 適合 b) 適合 c) 適合
d) 適合 e) 適合
図12−孔あき端子の線材巻付け
5.4.11 カップ端子及び中空円筒形端子のはんだ付け
注記 カップ端子及び中空円筒形端子とは,線材及びリードを孔に差し込んではんだ付けする筒状端
子である。
5.4.11.1 一般事項
線材は,カップにはんだが十分に入るようにし,フラックスがたまらないようにしてカップ端子にはん
だ付けする。
5.4.11.2 はんだカップへの線材及びリードのはんだ付け
カップに装着する線材は,3本までとする。線材の素線のよりが乱れたり,素線が動いたりしてはなら
ない。線材は,カップの底まで挿入し,はんだフィレットは接触面に沿って形成していなければならない。
はんだは,カップの内側の全体でよくぬれ,カップの75 %以上に充する。はんだが検査孔から僅かでも
上がり,見えなければならない。はんだはカップからあふれてもよいが,カップの外にあふれたはんだは,
薄い膜を形成することが望ましい。

――――― [JIS C 61191-4 pdf 13] ―――――

12
C 61191-4 : 2020 (IEC 61191-4 : 2017)

6 受入要求事項

6.1 一般事項

  JIS C 61191-1に規定する材料,工程及び製品を用いた場合は,この箇条で規定する最低限の受入要求事
項よりも良いはんだ接合を得ることができる。工程及びその管理は,レベルCの製品受入要求事項に適合
するか又はそれを超える製品を生産する能力があることが望ましい。

6.2 管理及び是正処置

  JIS C 61191-1に規定する受入,是正処置の制限,管理限界の設定及び一般実装要求基準は,この規格の
必須部分である。さらに,6.3の要求事項は,全ての端子及び接続のはんだ付けの受入れで満足しなければ
ならない。

6.3 端子のはんだ付け

6.3.1  一般事項
めっきスルーホールに組み込んだ端子は,端子フランジ及びランド又はグランド層の両方に対して,は
んだがよいぬれを示すことが望ましい(表2参照)。
表2−端子を組み込んだめっきスルーホールの最低受入基準a)
基準 レベルA レベルB レベルC
A はんだ面の周辺フィレット及びぬれ 270° 270° 330°
B はんだ面のランドはんだぬれ面積比率 75 % b) 75 % b) 75 % b)
注a) はんだぬれとは,はんだ付け工程によってはんだが付いた部分を意味する。
b) くぼみは,はんだ面及び部品面合計で,25 %まで認める。
6.3.2 線材−端子の取付け
平たん端子及び柱状端子に対するはんだの量は,線材又は端子の線筋が判別できるように調整しなけれ
ばならない。筒状端子の筒内は,はんだで満たされる必要はない。

6.4 部品本体の表示及び基板上の略号

  部品本体の表示及び基板上の略号は,明瞭でなければならない。また,部品は,その表示が見えるよう
に装着することが望ましい。

7 不適合なはんだ付け実装の手直し

  不適合なはんだ接合の手直しは,その不適合の記録が完了するまで実施してはならない。このデータは,
原因を推定し,必要な是正処置を決定するために用いる(JIS C 61191-1参照)。手直しを実施した場合,
それぞれの手直し部について,6.3の要求事項に基づいて検査をする(不適合の種類は表3参照)。

――――― [JIS C 61191-4 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
C 61191-4 : 2020 (IEC 61191-4 : 2017)
表3−端子取付け及びはんだ付けの不適合
No. 不適合
1 JIS C 61191-1:2015の表2に示す不適合
2 表1の許容範囲を超える線材の損傷
3 配線の絶縁部又は部品の損傷
4 リード部品及び線材の不適切な応力緩和
注記 応力緩和のための曲げ部分のはんだが,応力緩和の妨げにならない。

――――― [JIS C 61191-4 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS C 61191-4:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61191-4:2017(IDT)

JIS C 61191-4:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61191-4:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称