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C 61280-2-2 : 2017 (IEC 61280-2-2 : 2012, Cor.1 : 2015)
図10−基本的なアイマスク及び座標系
アイマスク試験は,一般的にデジタルオシロスコープを使用して行う。デジタル化した波形は,一定の
サンプル数で構成する。歴史的に,マスク多角形上に一つ以上のサンプルが当たる送信器は,非準拠とみ
なす。したがって,結果は,サンプリングしたデータ母集団の大きさに依存する。アイマスク試験をする
ときには,波形の数よりも,十分なアイパターン評価をするのに必要なサンプル数を考慮することが望ま
しい。異なるオシロスコープを使用すると波形を形成するサンプル数は変化するが,サンプル数を指定す
ることによって,同等の結果をもたらす。典型的なサンプル数は,50 0001 000 000である。サンプル数
を増加することによって,信号並びに測定機器の雑音及びジッタのようなランダムな要素によって,アイ
マスク試験に適合しない可能性が増加するということに注目することは重要である。試験結果の一貫性の
ために,適切な母集団として必要なサンプル数は,通信規格に規定することが望ましい。一般的に,サン
プル母集団を大きくする利点は,被る試験時間損失と比べて弱い。したがって,100 000200 000のサン
プル母集団を推奨する。
マスクマージンを使用することによって,アイマスク試験にどれくらいの余裕度があるかを定量化でき
る。正のマスクマージンは公称マスクの拡張であり,負のマージンは公称マスクの縮小による。マスクマ
ージンは,通常,一般座標系内で多角形のアイマスクを等比的に拡張したものによる。0 %の拡張は,公
称マスク形状のことであり,100 %のマスク拡張は,一般的な座標系で,0及び1のレベルまで拡張したマ
スクのことである。一般的なアイマスク形状を使用して典型的な基準受信器で測定するとき,マスクマー
ジン100 %の波形は,実現できないということに注意する。たとえ送信器にひずみ,雑音及びジッタが全
くない場合であっても,基準受信器を通過できる上昇時間及び下降時間には限界があるので,依然として
100 %のマスクマージンは不可能である。規格は,システムレベルの通信特性に必要な基準性能を定義す
るので,マスクマージンは,一般的に通信規格の一部にならない。マスクマージンは,一般的に製造工程
管理のために,及び送信器設計のための性能指数として使用する。
8.2 ヒット率を使用したアイマスク試験手法
一般的に,マスクヒットを許容しないアイマスク試験は,一貫性の乏しい結果になりがちである。8.1
で規定するように,結果は,一般的に母集団の大きさに依存する。マスクマージンを適用するとき,これ
は特に当てはまる。大きなサンプルサイズであっても,規格試験に対して送信器は,容易に合格すること
がある。マスク範囲をマージン試験まで拡張するとき,マスクに合格する範囲は,試験ごとに又は母集団
――――― [JIS C 61280-2-2 pdf 21] ―――――
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C 61280-2-2 : 2017 (IEC 61280-2-2 : 2012, Cor.1 : 2015)
数が変わるたびに変動する可能性がある。全母集団の中でめったに現れない異常値である一つのサンプル
が,ある試験におけるマスクマージンを著しく縮小するが,新しいサンプル母集団では現れないというこ
とがある。
全サンプル数と比較して小さい割合のサンプルがマスクを破ることを許可する場合,マスク試験の結果
は,極端な異常値が存在する又はサンプル母集団サイズに変化があっても,かなり変動しにくくなる。例
えば,10 000分の1のサンプルがマスクを破ることを許可する場合,サンプル数100 000,1 000 000又は
10 000 000に対して,マスクマージンは概して同じになる。図11を参照。一貫した結果を得るために,サ
ンプル数とヒット率との積は,5よりも大きくすることが望ましい。
a) 100 000サンプル及びヒット率1:10 000で試験したマスクマージン(75 %)
図11−異なるサンプル母集団サイズでのマスクマージン
――――― [JIS C 61280-2-2 pdf 22] ―――――
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C 61280-2-2 : 2017 (IEC 61280-2-2 : 2012, Cor.1 : 2015)
b) 1 000 000サンプル以上及びヒット率1:10 000で試験したマスクマージン(76 %)
図11−異なるサンプル母集団サイズでのマスクマージン(続き)
通信規格に対してヒット率手法を使用するためには,マスク範囲及び許容するヒット率は,リンク・バ
ジェットと矛盾しないように同時に設計する。5×105のヒット率が一般的で,リンク性能に対する適切な
相関データが得られる。
9 試験結果
9.1 必要な情報
試験報告書には,次の項目を記載しなければならない。
− 日付,試験の表題及び試験手順番号
− サンプルの識別情報(端末機器及び送信器の識別情報)
− 温度及び湿度の基準点
− 試験の結果
9.2 有益な情報
試験報告書には,次の項目を記載することが望ましい。
− 使用した試験機器の識別情報,測定精度の見積り及び試験機器の最新の校正日
− 試験者の名前
9.3 具体的な情報
個別の製品規格には,次の項目を記載しなければならない。
− 試験手順
− 合否の判断基準
− 必要がある場合,他の要求事項
――――― [JIS C 61280-2-2 pdf 23] ―――――
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参考文献
JIS C 6802 レーザ製品の安全基準
注記 対応国際規格 : IEC 60825-1,Safety of laser products−Part 1: Equipment classification and
requirements
JIS C 61281-1 光ファイバ通信サブシステム通則
注記 対応国際規格 : IEC 61281-1,Fibre optic communication subsystems−Part 1: Generic specification
IEEE Std. 802.3,IEEE Standard for Information Technology−Telecommunications and Information exchange
between systems−Local and Metropolitan Area Networks−Specific Requirements−Part 3: Carrier Sense
Multiple Access with Collision Detection (CSMA/CD) ccess Method and Physical Layer Specifications
IEEE 802.3,LAN/MAN−IEEE Standard for Information Technology−Specific Requirements−Part 3: Carrier
Sense Multiple Access with Collision Detection (CSMA/CD) ccess Method and Physical Layer
Specifications
ITU-T Recommendation G.691,Optical interfaces for single-channel STM-64 and other SDH systems with
optical amplifiers
ITU-T Recommendation G.957,Optical interfaces for equipments and systems relating to the synchronous
digital hierarchy
TIA-526-4,OFSTP-4 Optical eye pattern measurement procedure
TIA-559,Single-mode fiber optic system transmission design
ANSI INCITS 479,Information Technology−Fibre Channel−Physical Interface-5 (FC-PI-5)
ANDERSSON, Per O. and AKERMARK, Kurt, “Accurate Optical Extinction Ratio Measurements”, IEEE
Photonics Technology Letters, Vol. 6, No. 11, November 1994
JIS C 61280-2-2:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61280-2-2:2012(IDT)
- IEC 61280-2-2:2012/CORRIGENDUM 1:2015(IDT)
JIS C 61280-2-2:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.01 : 光ファイバシステム一般
JIS C 61280-2-2:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC61280-2-3:2013
- 光ファイバ通信サブシステム試験方法―第2-3部:ジッタ及びワンダ測定