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C 61300-3-54 : 2020 (IEC 61300-3-54 : 2019)
a) ピンゲージは,フェルール端面から突出させるように供試品のフェルール穴に挿入する。ピンゲージ
は,フェルール穴にフェルール端面から3 mm以上挿入され,ピンゲージの突出量は,フェルール端
面から5 mm以上にすることが望ましい。(図2のL)。
b) フェルール保持具にフェルールを置く。
c) 精密位置決めステージを用いて,フェルール端面とピンゲージ先端とを光学系で順次焦点を合わせ,
二つの焦点面の距離(L)を測定し,ピンゲージの突出量(図2のL)を求める。
d) フェルールは,1回転するまで60度以下の角度ずつフェルール軸を中心に回転しなければならない。
e) 5.7で規定するコンピュータの画像処理ソフトウエアを用いて,各先端画像の中心位置を求める。
熱的なドリフトを最小限に抑えるために,全ての測定を短時間(1分未満)で連続的に行うことが
望ましい。
f) コンピュータ及び関連するソフトウエアを用いて,図2に示す仮想円の直径(A)を求める。
g) フェルール軸とフェルール穴軸との角度ずれ(θ)は,次の式(1)によって求める。
arctan2AL
(pdf 一覧ページ番号 )
ここで, L : ピンゲージの突出量
A : ピンゲージの最大変位量
7 個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
− 測定装置の仕様及び要求する確度
− フェルール軸とフェルール穴軸との角度ずれの許容値
− 使用するピンゲージの寸法(長さ及び外径)
− フェルール穴径
− フェルール端面からのピンゲージ突出量
− 顕微鏡の倍率
− ピクセル当たりの画像処理装置の解像度
− 精密位置決めステージの調整確度
− この規格の試験方法との差異
− 測定不確かさ
――――― [JIS C 61300-3-54 pdf 6] ―――――
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C 61300-3-54 : 2020 (IEC 61300-3-54 : 2019)
附属書A
(参考)
測定不確かさ
A.1 一般
測定不確かさに寄与すると考えられる主な項目を,A.2A.6に記載する。
A.2 精密位置決めステージの調整確度
精密位置決めステージの調整確度によって起こる測定不確かさを,図A.1に示す。
記号説明
L ピンゲージの突出量(mm)
θ フェルール軸とフェルール穴軸とがなす角度(°)
Δd 精密位置決めステージの調整確度(mm)
ΔA 精密位置決めステージの調整確度によって起こる仮想円画像のずれ(mm)
Δθ フェルール軸とフェルール穴軸とがなす角度による測定不確かさ(°)
図A.1−精密位置決めステージの調整確度によって起こる測定不確かさの概念図
Δdに関連する測定不確かさΔθは,式(A.1)及び式(A.2)で計算される。
2 A A
arctan arctan (A.1)
2L L
A tan d (A.2)
精密位置決めステージの調整確度によって起こる測定不確かさは,式(A.3)で計算される。
arctantan 1 dL (A.3)
A.3 フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれ
フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれによって起こる測定不確かさを,
図A.2に示す。
――――― [JIS C 61300-3-54 pdf 7] ―――――
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C 61300-3-54 : 2020 (IEC 61300-3-54 : 2019)
記号説明
L ピンゲージの突出量(mm)
θ フェルール軸とフェルール穴軸とがなす角度(°)
φ フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれ(°)
ΔA フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれによる仮想円画像のずれ(mm)
Δθ フェルール軸とフェルール穴軸とがなす角度による測定不確かさ(°)
注記1 フェルール軸とフェルール保持具の軸とは一致している。
注記2 二点鎖線は,ビデオカメラ付き顕微鏡の光軸を示している。
図A.2−フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれによって起こる
測定不確かさの概念図
φに関連するΔθの測定不確かさは,式(A.4)及び式(A.5)で計算される。
arctan A2 AL (A.4)
A 1cos A2 (A.5)
フェルール保持具の軸とビデオカメラ付き顕微鏡の光軸との角度ずれによる測定不確かさΔθは,式
(A.6)で計算される。
arctancos tan (A.6)
A.4 ピクセル当たりの画像処理装置の解像度
ピクセル当たりの画像処理装置の解像度によって起こる測定不確かさの最大値を,図A.3に示す。
――――― [JIS C 61300-3-54 pdf 8] ―――――
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C 61300-3-54 : 2020 (IEC 61300-3-54 : 2019)
記号説明
ΔR ピクセル当たりの画像処理装置の解像度(mm)
図A.3−ピクセル当たりの画像処理装置の解像度によって起こる測定不確かさの概念図
ピクセル当たりの画像処理装置の解像度によって起こる測定不確かさΔθは,式(A.7)で計算される。
2 R R
arctan arctan (A.7)
2L L
A.5 フェルール穴の同心度
フェルール軸とフェルール穴軸との同心度によって起こる測定不確かさを,図A.4に示す。
記号説明
L ピンゲージの突出量(mm)
ΔF フェルール軸とフェルール穴軸との同心度(mm)
図A.4−フェルール軸とフェルール穴軸との同心度によって起こる測定不確かさの概念図
フェルール軸とフェルール穴軸との同心度によって起こる測定不確かさΔθは,式(A.8)で計算される。
2 F F
arctan arctan (A.8)
2L L
A.6 フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランス
フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランスによって起こる測定不確かさの概念図を,図A.5に示
す。
――――― [JIS C 61300-3-54 pdf 9] ―――――
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C 61300-3-54 : 2020 (IEC 61300-3-54 : 2019)
記号説明
L ピンゲージの突出量(mm)
ΔC フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランス(mm)
ΔA フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランスによる仮想円画像のずれ(mm)
図A.5−フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランスによって起こる測定不確かさの概念図
フェルール穴径とピンゲージ径とのクリアランスによって起こる測定不確かさΔθは,式(A.9)で計算さ
れる。
2 C C
arctan arctan (A.9)
2L L
A.7 測定不確かさのまとめ
ピンゲージの突出量別による測定不確かさの計算値を,表A.1に示す。
表A.1−測定不確かさのまとめの例
単位 °
参照項目 確度 ピンゲージ突出量 L 注記
(mm)
値 単位 5 10 15 20
A.2−精密位置決めステージの調 0.01 mm 0.000 4 0.000 2 0.000 1 0.000 1 角度ずれ
整確度 燿 0.2°の
A.3−フェルール保持具の軸とビ 0.01 ° 3×10−9 3×10−9 3×10−9 3×10−9 場合
デオカメラ付き顕微鏡の光軸と
の角度ずれ
A.4−ピクセル当たりの画像処理 0.3 μm 0.003 0.002 0.001 0.001 −
装置の解像度
A.5−フェルール穴の同心度 0.5 μm 0.006 0.003 0.002 0.001 −
A.6−フェルール穴径とピンゲー 1.0 μm 0.011 0.006 0.004 0.003 −
ジ径とのクリアランス
確度の累積(総計)による測定不確かさ 0.021 0.011 0.007 0.005 −
残差平方和による95 %信頼区間における測定不確かさ0.027 0.013 0.009 0.007 −
――――― [JIS C 61300-3-54 pdf 10] ―――――
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JIS C 61300-3-54:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61300-3-54:2019(IDT)
JIS C 61300-3-54:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.10 : 光ファイバ及び光ケーブル
JIS C 61300-3-54:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7420:1997
- 限界プレーンゲージ