JIS C 61340-4-9:2018 静電気―第4-9部:特定応用のための標準試験方法―衣服 | ページ 2

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C 61340-4-9 : 2018 (IEC 61340-4-9 : 2016)
器は,不確定な接地経路のため誤った測定結果を示すことがあるので,電池で駆動する抵抗測定器を使う
ことが望ましい。
5.1.2 抵抗測定用電極
5.1.2.1 円柱形の電極
円柱形の電極は,直径65 mm±0.5 mmの円柱形で質量2.5 kg±0.25 kgのゴム電極であって,ショアA デ
ュロメータ[国際ゴム硬さ(IRHD)]の硬さが5070である導電性材料の接触部をもつものとする。円柱
形の電極は,金属表面に置いて10 Vを印加して測定したとき,二つの電極間の抵抗値が1.0×103 Ω未満
であることが望ましい。
5.1.2.2 クランプ付電極
クランプ付電極は,約50 mm×約25 mmの大きさの平らな2枚の導電性プレート(例えばステンレス鋼)
で構成する。クランプ付電極のクランプは,衣服を保持してつるすために十分な挟む力を加えることがで
きる導電性のものとする(図7参照)。
5.1.2.3 カフス試験装置
カフス試験装置は,絶縁性スタンドと上下に配置した二つの直径約25 mmのステンレス鋼製シリンダと
で構成し,上方のシリンダは,スタンドに固定する。下方のシリンダは,約0.11 kgの質量をもち,垂直方
向へ自由に移動可能なスタンドの溝に取り付けるものとする(図10参照)。
5.1.2.4 手持ち電極
手持ち電極は,ステンレス鋼,真ちゅう(鍮)又は銅製のおおよそ直径25.0 mmで長さ75.0 mm以上の
円柱又は円筒状の持ち手形状であって,その一端から測定器への接続手段(バナナプラグ用ソケット,ね
じ止めコネクタなど)をもつものとする(図11参照)。
5.1.3 試験条件
5.1.3.1 絶縁性試験台
試験台に用いる絶縁性の台の表面は,JIS C 2170に従って測定したときに,表面抵抗が1.0×1012 Ω以上
とする。
絶縁性試験台の表面は,試料の衣服を平らに広げたときに衣服全体を広げるのに十分な広さとする。
5.1.3.2 絶縁性袖挿入物
試料の袖の表面と裏面との絶縁のため,袖(及びカフスがある場合はカフス)に差し込む短冊形の絶縁
材料は,JIS C 2170に従って測定したときに,表面抵抗が1.0×1012 Ω以上のもの(5.1.3.1の規定と同じ)
を約75 mm×152 mmに切断した2枚とする。
5.1.3.3 絶縁性をもつつり手
5.1.1.2の要求事項を満たす装置を用いて測定するとき,試料を保持する5.1.2.2に規定するクランプ電極
は,1.0×1012 Ω以上の抵抗値でグラウンドから絶縁されているつり手でなければならない。絶縁性のひも
は,この目的のために用いることができる。

6 試験手順

6.1 試料準備

6.1.1  一般事項
試料は,試験を実行する前に静電気管理衣服の製造業者又は利用者が指定する洗浄工程を5回以上実施
する。

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6.1.2 試料数
形状ごと及び製造業者ごとの製品試験のため,三つ以上の試料を試験する。受入試験のためには,利用
者が試料数を決定する。
6.1.3 試料見取図
衣服の構造を調べ,衣服を縫製するときに用いる前身ごろ(前部パネル)及び後身ごろ(後部パネル)
が分かるように全体的な試料の見取図を描く。
測定点を識別するためにパネルに1番n番の番号をつける。袖及びカフスの左右を識別する。
グラウンド可能接続点がある場合は,それを見取図に記載する。
見取図は,試験報告書の一部として試験結果に添付する。

6.2 湿度の要求項目

  製品試験には,衣服の2点間の抵抗測定,並びにグラウンド可能接続点がある場合は,衣服の点とグラ
ウンド可能接続点との間の抵抗測定及びカフスとグラウンド可能接続点との抵抗測定があり(附属書B参
照),4.2及び4.3の二つの湿度条件で実施しなければならない。人が着衣した状態で接地点までの抵抗値
の測定を行うグラウンド可能静電気管理衣服システムの製品試験のための調湿は任意選択であり,人が出
入りできる大形の環境試験室が必要となる可能性がある。
注記 実験室の検査では,低及び中程度の湿度条件は,人との組合せでも衣服の電気抵抗の測定に大
きな影響がないことが分かっている。

6.3 試験の実施

6.3.1  一般事項
衣服の電気抵抗を測定するための試験方法について6.3に規定する。これには,2点間抵抗の試験及び点
とグラウンド可能接続点との間の抵抗の試験がある。この試験は,製品審査及び受入試験に使用できる。
また,着用者から接地への導通経路を提供する衣服のためのシステム試験についても規定する。
6.3.2 2点間の抵抗
6.3.2.1 パネル間
6.2に従って試料を前処理する。5.1.3.1の規定を満たす絶縁性試験台の表面上に衣服を置く。このとき,
衣服は,衣服の前部パネル(前身ごろ)を開いて,できるだけ平らに広げる(つなぎ服などの大きな衣服
は,これを完全には満足できないことがある)。
試験を行うときは,衣服の各々の袖(カフスが付いている場合はカフス,また,つなぎ服の足首部も含
む。)に絶縁性袖挿入物(5.1.3.2参照)を差し込む。抵抗測定器からの試験ケーブルを5.1.2.1の規定を満
たす電極につなぐ。一つ目の電極を試料のパネル上に置く。二つ目の電極を同一試料のほかのパネル上に
置く。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106
Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの
試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,そ
の読取値を記録する。
電極を絶縁性袖挿入物上のパネルに配置していることを確認し(図1,図2及び図3参照),二つの袖又
はカフス間の測定と同様に,電気的に接続している全ての部品及びパネルとの間で測定を繰り返す。
全ての試料について,2点間抵抗の測定を繰り返す。
6.3.2.2 カフス間
外側が絶縁性で内側が導電性であるカフスをもつ衣服があり,リストバンド又は電気的に密着する他の
機構若しくはデバイスをもつ衣服もある。6.2に従って試料を前処理する。カフス又は手首に密着するデバ

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イスの内側に測定電極を差し込む(図4及び図5参照)。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定
器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定
器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定
するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。
全ての試料について,これを繰り返す。
6.3.2.3 クランプ付電極による袖間
6.2に従って試料を前処理する。電気的に絶縁されたクランプ付電極(5.1.3.3参照)によって,両袖から
衣服をつるす(図6参照)。
クランプ付電極は,カフス又は袖に配置する(図6参照)。一方のクランプ付電極に抵抗測定器の試験ケ
ーブルのうち電圧側(正)を,他方のクランプにはその抵抗測定器の試験ケーブルのうちセンサー側(負)
を接続することによって抵抗値を測定する。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定器の値を読み
取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定器の読取値が
1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定するまで)印
加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。
全ての試料について,これを繰り返す。
6.3.3 グラウンド可能接続点と測定点との間
6.2に従って試料を前処理する。5.1.3.1で規定する絶縁性試験台の表面上に衣服を置く。このとき,衣服
は,前部パネルを開いて,できるだけ平らに広げる(つなぎ服などの大きな衣服は,これを完全には満足
できないことがある。)。
試験を行うときは,衣服の各々の袖(カフスが付いている場合はカフスに,また,つなぎ服の足首部も
含む。)の中に絶縁性袖挿入物(5.1.3.2参照)を差し込む。5.1.2.1に規定する電極を抵抗測定器の試験ケ
ーブルのうち電圧側(正)に接続し,その電極をカフスの上(又は6.3.2.2に規定するようにカフスの中に),
袖の上(絶縁性袖挿入物が下敷きの位置。図9参照)に,又はパネルの上に置く。センサーケーブルのう
ちセンサー側(負)を衣服のグラウンド可能接続点に接続する。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後の抵
抗測定器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その抵抗値を記録する。抵
抗測定器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値
が安定するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。
両カフスがグラウンド可能接続点として指定されている場合,測定は,袖とカフスとの間,又はパネル
とカフスとの間で実施しなければならない。カフス間の抵抗測定は6.3.2.2による。全てのパネル,袖及び
カフスとグラウンド可能接続点との測定を繰り返す(図8及び図9参照)。
全ての試料について,これを繰り返す。
6.3.4 カフス測定
リストバンド及びカフスの評価のために用いる試験方法は,JIS C 61340-4-6に規定している。これらの
方法は,着用者の皮膚と衣服の部分とを密着して用いる衣服のカフス,又はカフスタイプの接地機構のリ
ストストラップの試験に用いることができる。JIS C 61340-4-6に規定しているリストバンドの抵抗試験の
試験手順は,衣服のカフス又はリストストラップタイプの接地機構の内部抵抗を測定するために用いるこ
とができる(図10参照)。
注記 ある種の衣服は抵抗連続監視システムに接続して用いることがある。この種の衣服は人体接地
のために皮膚を接点とするカフスをもつものがある。一つのカフスは人体接地のための皮膚接
触を提供し,もう一方のカフスは,衣服と着用者との間の電気的連続性を監視するために用い

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る。この種の衣服では,二つのカフスは,互いに電気的に絶縁している。この種の衣服の測定
に助言が必要な場合には,製造業者に問合せを行うことが望ましい。
6.3.5 グラウンド可能静電気管理衣服システム
この試験手順は,衣服のカフスの皮膚に接触する点又はリストストラップのカフスタイプの接地機構を
介して,着用者から衣服のグラウンド接続コードの接地終端点に至るまでの導通経路を確認する。この試
験では,制御した環境を必要としない。試料は,試験の10分以上前から着用しておく。
この試験は5.1.1.4で規定する抵抗測定器で行う。この試験は,システム全体の抵抗を把握するため,グ
ラウンド接続コード及び着用者の抵抗測定を含めている(図11及び図12参照)。
試験は,一体形チェッカ(図12)又は同様の仕様の抵抗測定器(図11)を用いて行うことができる。
グランド接続コードを用いて,一体形チェッカに衣服の接地点を接続する。一体形チェッカへの接触は,
押しボタン(図12の一体形チェッカ)を介して又は手持ちの電極(図11)を介して行う。試験電圧を印
加して抵抗測定を行い,抵抗値を記録する。
この規格の利用者は,この手順で試験した衣服が,利用者の施設で経験する最も低い湿度レベルでも接
地要求(抵抗値)を満たしていることを確認することが望ましい(附属書A.1参照)。

7 製品試験の実施箇所

  衣服タイプごとの推奨抵抗値については,附属書A参照。試験する衣服の測定箇所は,表1による。
表1−衣服の製品試験の測定箇所
静電管理衣服のタイプ 製品試験の測定箇所
静電気管理衣服 ・2点間抵抗(6.3.2参照)
グラウンド可能静電気管理・2点間抵抗(6.3.2参照)
衣服 ・衣服の任意の点と(該当する場合)グラウンド可能接続点をもつパネルと
の間,及び衣服の任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗(6.3.3参照)
グラウンド可能静電気管理・2点間抵抗(6.3.2参照)
衣服システム ・衣服の任意の点とグラウンド可能接続点をもつパネルとの間,及び衣服の
任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗(6.3.3及びJIS C 61340-4-6に
規定のリストストラップ参照)

8 試験データの記録

  全ての抵抗値を記録する。各試験試料について,電圧レベル,湿度及び温度を記録する。使用した試験
装置及び試験日を記録する。見取図付きの測定データ記録用紙の例については,附属書Bを参照。

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絶縁性挿入物
図1−袖間の2点間抵抗測定状態
(絶縁性挿入物を用いた袖間の抵抗測定)
図2−両袖間の2点間抵抗測定構成
(絶縁性袖挿入物を用いた袖間の詳細)

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JIS C 61340-4-9:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61340-4-9:2016(IDT)

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