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C 62813 : 2016 (IEC 62813 : 2015)
る標準大気条件(標準状態)]に規定する次の標準大気条件で行う。
− 温度 : 15 ℃35 ℃
− 相対湿度 : 25 %75 %
− 気圧 : 86 kPa106 kPa
この標準大気条件での測定値に疑義がある場合,又は要求がある場合は,4.1.2による。
標準大気条件で試験及び測定することが困難な場合であって,測定値に疑義が生じない場合には,標準
大気条件以外で試験及び測定を行ってもよい。
4.1.2 測定に用いる標準大気条件
個別規格に規定がない場合,測定条件は,JIS C 60068-1の4.2[判定のための測定及び試験に用いる標
準大気条件(判定状態)]に規定する標準大気条件の表1(判定のための測定及び試験に用いる標準大気条
件)から選定した,次の条件とする。
− 温度 : 25 ℃±2 ℃
− 相対湿度 : 45 %55 %
− 気圧 : 86 kPa106 kPa
4.1.3 前処理
個別規格に規定がない場合,キャパシタに,定電流及び定電圧電源を用いて定格電圧URを30分間印加
し,その後,定格下限電圧ULまで,適切な放電デバイスを用いて放電する。
4.2 試験及び測定
4.2.1 静電容量,放電電力量及び内部抵抗
4.2.1.1 試験装置
試験装置は,キャパシタに4.2.1.2に規定する定電流充電,定電圧充電及び定電流放電が可能であって,
かつ,キャパシタの端子間の電流及び電圧を,4.2.1.2 f) の1) に規定するサンプリング間隔で,測定・記
録できる,次のa) d) で構成する装置とする。基本回路を,図1に示す。
a) 直流電源部 直流電源部は,キャパシタを,4.2.1.2 c) に規定する定電流と4.2.1.2 d) に規定する定電
圧とで4.2.1.2 d) に規定する時間充電できる。
b) 定電流放電部 定電流放電部は,4.2.1.2 e) に規定する定電流で放電が可能,かつ,放電時の設定電流
までの立ち上り時間が50ミリ秒間以下である。
c) 直流電圧記録部 直流電圧記録部は,電圧の測定分解能が1 mV,かつ,サンプリング間隔が100ミリ
秒間で測定及び記録ができる。
d) 切替スイッチ 切替スイッチは,直流電圧の時間変化記録に影響を与えるチャタリングなどを起こさ
ない。
――――― [JIS C 62813 pdf 6] ―――――
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供給電源
A
ICC
S
+
定電流電源
V CX
UCV
定電圧電源
記号
ICC 定電流
UCV 定電圧
A 直流電流計
V 直流電圧計
S 切替スイッチ
CX キャパシタ
定電流源
定電圧源
定電流負荷
図1−静電容量,放電電力量及び内部抵抗の測定用基本回路
4.2.1.2 測定手順及び条件
測定手順及び条件は,次による。測定におけるキャパシタの端子間電圧の時間変化を,図2に示す。
a) 前処理 キャパシタを4.1.1に規定する標準大気条件で2時間6時間放置する。
b) 取付け キャパシタ端子を回路に取り付ける。
c) 定電流充電 キャパシタを4.2.1.1に規定する直流電源を用いて,式(1)によって算出した電流Iで,定
格電圧URまで定電流充電を行う。
1 27 26
I 1 (1)
30RN 5CNRN 1 10CNRN 1
ここに, I : 内部抵抗算出に用いる充放電電流(A)
RN : キャパシタの公称内部抵抗(Ω)
CN : キャパシタの公称静電容量(F)
注記 式(1)を用いて算出した電流は,放電電流波形によって算出する内部抵抗値の誤差が±3 %と
推定できる電流である(附属書B参照)。また,公称内部抵抗が不明確な場合の測定電流の
設定手順を附属書Cに記載する。
――――― [JIS C 62813 pdf 7] ―――――
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d) 定電圧充電 キャパシタの端子間電圧が定格電圧URに到達後,定電圧充電に切り替えて定格電圧UR
を30分間印加する。
e) 定電流放電 切替スイッチを,直流電源側から定電流放電負荷側に切り替えて,キャパシタから次の
条件で定電流放電を行う。
1) 内部抵抗の測定時は,式(1)によって算出した放電電流Iに設定する。
2) 放電電力量及び静電容量の測定時は,式(1)によって算出した放電電流0.1Iに設定する。
f) 試験,測定及び記録 キャパシタ端子間電圧の時間変化の測定及び記録は,次による。
1) 試験,測定及び記録のサンプリング間隔は,100ミリ秒間とする。
2) 試験,測定及び記録する期間は,定電流充電開始からキャパシタの端子間電圧が定格下限電圧UL
に達するまでとする。
TCV
UR
U0
電圧
UL
T0 T1 T2 時間 TL
0
記号
T0 放電開始時点(s)
T1 算出開始時点 : CNRN(s)の値の時点
T2 算出終了時点 : 2CNRN(s)の値の時点
TL 定格下限電圧到達時点(s)
TCV 定電圧充電時間(s)
UR 定格電圧(V)
UL 定格下限電圧(V)
U0 放電時瞬時降下電圧(V)
図2−試験におけるキャパシタの端子間電圧の時間変化
――――― [JIS C 62813 pdf 8] ―――――
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4.2.2 電圧保持率
4.2.2.1 試験装置
基本回路を,図3に示す。直流電圧計V1及びV2は,電圧の測定分解能が5 mV以下で,かつ,測定値
の誤差が無視できる程度に入力インピーダンスが高い測定器とする。
供給電源
ICC
S
定電流電源 +
V1 CX V2
UCV
定電圧電源
V1 V2 直流電圧計
図3−電圧保持率の測定用基本回路
4.2.2.2 測定手順及び条件
測定手順及び条件は,次による。測定におけるキャパシタの端子間電圧の時間変化を,図4に示す。
a) 前処理 キャパシタを4.1.1に規定する標準大気条件に2時間6時間放置する。
b) 取付け キャパシタ端子を回路に取り付ける。
c) 定電流充電 キャパシタを4.2.1.1に規定する直流電源を用いて,式(1)によって算出した電流Iで,定
格電圧URまで定電流充電を行う。
d) 定電圧充電 キャパシタの端子間電圧が定格電圧URに到達後,定電圧充電に切り替えて定格電圧UR
を24時間印加する。
e) 端子開放 キャパシタの端子間を回路から開放する。
f) 測定 端子開放後の放置時間TOCが72時間のとき,キャパシタの端子間電圧を測定する(図4参照)。
――――― [JIS C 62813 pdf 9] ―――――
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UR
Uend
電圧
UL
TCV TOC 時間 (s)
Time
TOC : 放置時間(h),72時間に設定する。
Uend : TOC経過時点における,キャパシタの端子間電圧(V)
図4−電圧保持率試験でのキャパシタの端子間電圧の時間特性
4.3 算出
4.3.1 静電容量及び放電電力量の算出
静電容量及び放電電力量は,次のa) に規定するエネルギー換算法を用いて算出する。受渡当事者間の
合意がある場合,次のb) に規定する簡易法を用いることができる。
a) エネルギー換算法による静電容量及び放電電力量の算出 静電容量CXは,式(2)を用いて算出する。
このとき,放電電力量Wは,式(3)によって算出した値とする(図2参照)。
2W
CX 2 2 (2)
U0 UL
n 1
I
W (Vk1 Vk ) (3)
200 k 0
ここに, CX : キャパシタの静電容量(F)
W : 放電開始サンプリング点k=0から,放電終了サンプリング
点k=n−1までの,全てのサンプリング点に対する電力の時
間積分値で,式(3)によって算出した放電電力量(J)
Vk : サンプリング点kでの測定電圧(V)
U0 : 放電時瞬時降下電圧(V)
UL : 定格下限電圧(V)
I : 放電電流(A)
放電電力量をW・h(ワット時)で表す場合は,Wを3 600で除して算出する。
b) 簡易法による静電容量及び放電電力量の算出 静電容量CXは,式(4)によって算出する。このとき,
放電電力量Wは,式(5)によって算出した値とする(図2参照)。
I(TL T0 )
CX (4)
10(U0 UL )
2 2
Cx (U0 UL )
W (5)
2
ここに, CX : キャパシタの静電容量(F)
――――― [JIS C 62813 pdf 10] ―――――
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