この規格ページの目次
- 3 用語及び定義
- 4 一般要求事項
- 4.1 腐食保護
- 4.2 機械的損傷
- 4.3 取扱い
- 4.4 フィルムコートCRT
- 5 環境条件
- 5.1 試験のための標準大気条件
- 5.2 前処理
- 5.3 温度処理
- 6 サンプリング
- 6.1 サンプリングプラン
- 6.2 サンプル数
- 6.3 適合性
- 7 試験準備及び装置
- 7.1 スクラッチパターン
- 7.2 バリア
- 7.3 取付け
- 7.4 取付位置
- 8 大CRTの試験
- 8.1 機械的強度(ボールインパクト試験)
- 8.2 爆縮試験(ミサイル)
- 8.3 爆縮試験(熱衝撃)
- JIS C 6965:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 6965:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 6965:2007の関連規格と引用規格一覧
2
C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
注記 対応国際規格 : IEC 60065 : 2001,Audio, video and similar electronic apparatus−Safety
requirements (MOD)
JIS C 60068-1 : 1993 環境試験方法−電気・電子−通則
注記 対応国際規格 : IEC 60068-1 : 1988,Environmental testing. Part 1 : General and guidance (IDT)
JIS K 7127 : 1999 プラスチック−引張特性の試験方法−第3部 : フィルム及びシートの試験条件
注記 対応国際規格 : ISO 527-3 : 1995,Plastics−Determination of tensile properties−Part 3 : Test
conditions for films and sheets (IDT)
JIS K 7161 : 1994 プラスチック−引張特性の試験方法 第1部 : 通則
注記 対応国際規格 : ISO 527-1 : 1993,Plastics−Determination of tensile properties−Part 1 : General
principles (IDT)
IEC 60216-1 : 2001 Electrical insulating materials−Properties of thermal endurance−Part 1 : Ageing
procedures and evaluation of test results
ISO 8510-1 : 1990 Adhesives−Peel test for a flexible-bonded-to-rigid test specimen assembly−Part 1 : 90
degree peel
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
接着式フレーム (bonded frame)
CRTの縁部分の周囲を覆う,あらかじめ成形した金属フレームを用いる方式。CRTリムと金属フレーム
との間の空間又は穴は,樹脂又は同等のもので充てんする。
3.2
CRT対角長 (CRT diagonal)
金属部分,樹脂などを除外した,ガラスエンベロープの最大対角寸法の公称値(例えば,モールドマッ
チラインの最大対角寸法)。
3.3
CRTエンベロープ (CRT envelope)
フェース又はフェースプレート,ファンネル及びネックアッセンブリから成る構造物。
3.4
真空破壊 (devacuation)
CRT内の圧力が大気圧に等しくなる現象。
3.5
破損 (fracture)
CRTエンベロープの急速な又は緩慢な真空破壊の原因となる,フェースプレート又はファンネルに生じ
る一つ又は複数のき(亀)裂。
3.6
ガラス単片 (glass particle)
質量が0.025 gを超える単一のガラス片。
3.7
爆縮 (implosion)
――――― [JIS C 6965 pdf 6] ―――――
3
C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
CRTエンベロープの急速で突然の内部への崩壊による真空破壊。通常大きな爆発音を伴う。
3.8
張合せCRT (laminated CRT)
CRTの前面に接着する,独立した外部安全パネルを備える方式。
3.9
補強バンド方式CRT (prestressed banded CRT)
熱収縮又はその他の方法によって,引張荷重まで締め付ける(CRT縁部分上に配置した。)金属のテン
ションバンドを用いる方式。その方式は,テンションバンドとCRTの縁との間に配置する金属のリムバン
ドを含んでいてもよい。テンションバンド,リムバンド又はその両方は,そのはめ合い部分の間に置くテ
ープ,樹脂又は同等のものを含んでいてもよい。
3.10
保護フィルム付き補強バンド方式CRT (prestressed banded CRTs with protective film)
防爆方式の一体部品として,CRTの前面に接着させた一層のフィルムを含む,補強バンド構造(3.9参
照)をもつCRT。
3.11
シェーリング (shaling)
ガラスバルブが薄い層状に裂ける状態。
3.12
試験キャビネット (test cabinet)
試験中にCRTを収容するために使用する外箱。
3.13
有効画面 (useful phosphor screen)
a) カラーCRT 前面から見たときのCRTの蛍光体塗布面。
b) モノクロームCRT CRTの規定最大有効蛍光体塗布面。
3.14
大CRT (large CRT)
対角長が160 mmを超えるCRT。
3.15
小CRT (small CRT)
画面短辺の寸法が50 mm以上であって対角長が76160 mmの角形CRT,又は直径が76160 mmの円
形CRT。
3.16
共通品質管理システム (common quality management system)
二つ以上の工場で,一系統の文書のもとで共通管理している品質管理システム。
4 一般要求事項
4.1 腐食保護
金属部分の腐食がこの規格の要求事項を満足しない原因となる可能性がある場合,その部分は,腐食に
対し適切に保護しなければならない。
4.2 機械的損傷
――――― [JIS C 6965 pdf 7] ―――――
4
C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
試験結果の繰返し性及び再現性を向上させるために,試験に供するサンプルは,フェースプレートの表
面に目視で分かるスクラッチ(引っかききず)がないことを検証することが望ましい。
4.3 取扱い
試験の前後に試験サンプルを取り扱うときは,安全注意事項に対処することが望ましい。
4.4 フィルムコートCRT
防爆方式の一体部分ではないフィルムの付いたCRTの場合,製品は,表1,表2及び表6表9に従っ
て,フィルムなしで試験を行う。
5 環境条件
5.1 試験のための標準大気条件
別に規定がない限り,すべての試験及び測定は,次に示すJIS C 60068-1の5.3に規定する試験のための
標準大気条件の下で実施する。
− 温度 : 1535 ℃
− 相対湿度 : 2575 %
− 気圧 : 86106 kPa
5.2 前処理
CRTを温度処理又は試験に供する前に,CRTは,少なくとも16時間,試験のための標準大気条件(5.1
参照)で安定化させる。
5.3 温度処理
温度処理の詳細を,表1表9に示す。温度処理が完了した後,再度CRTを少なくとも24時間,試験
のための標準大気条件(5.1参照)で安定化させる。
6 サンプリング
6.1 サンプリングプラン
詳細を,表1表9に示す。
6.2 サンプル数
CRTの数量及び試験プログラムは,補強バンド方式CRTに対するものを表1表4に,接着式フレーム
CRTに対するものを表6表7に,そして張合せCRTに対するものを表8表9に示す。
注記1 さらに,フィルム接着性試験用のサンプル数を表5に示す。
注記2 要求事項の目的を達成するために再試験をする場合に備えて,各表で規定した数量に加えて,
追加のサンプルを利用できるようにしておくことが望ましい。
6.3 適合性
一つの試験群すべてのCRTが,その試験群の試験要求事項に合致しなければならない。しかし,最初の
試験群すべてを通して不適合が一つしかなかった場合にだけ再試験が許容され,再試験群を試験に供する
ことによって,合否を決定してもよい。当該再試験群(A群,B群又はC群のいずれか1群)すべてのCRT
が要求事項に合致している場合は,その構造は,合格とする。
7 試験準備及び装置
7.1 スクラッチパターン
スクラッチパターンの形及び深さは,CRTの爆縮又は真空破壊を引き起こすために必要となる力に影響
――――― [JIS C 6965 pdf 8] ―――――
5
C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
を及ぼすので,ダイヤモンド又はカーバイドが先端に付いた針,硬化鋼製のホイール付きガラス切り,又
はその他類似の工具を使って,スクラッチを作ることが望ましい。
7.2 バリア
0
試験手順(8.2.1参照)で規定するように,厚さが1020 mm,高さが 250−3
mm,長さが (2.00±0.01)
のバリアを,試験キャビネット前方の床上の規定位置に配置する。規定位置とは,CRTパネル前面の中心
を通る垂直面からバリアのCRT側の面までを水平に測定した位置とする。バリアの位置の許容範囲は,別
に規定がない限り,±10 mmとする。バリアは,試験室の壁まで達している場合は,長さは,2 m未満で
もよい(図2及び図5参照)。床面には,毛布又は敷物を敷き,滑りにくくしてもよい。
注記 バリアの前面の延長面を通り越した破片は,バリアを飛び越したものとみなす。
7.3 取付け
CRTは,CRTの周りに6 mmより大きなすき間又は開口ができないような,適切な寸法の剛性構造の試
験キャビネットに取り付ける(図1参照)。CRTを試験キャビネットの正面パネルの前に取り付けるか又
は内側に取り付けるかは,CRT製造業者の仕様書又は規定の用途に従う。取付仕様書が入手できない場合
には,好ましい取付方法は,設計上の特徴でそうできない場合を除いて,正面パネルの内側とする。
ファンネルへのアクセスホールとして,適切な面積の孔をキャビネットの上部に設ける。この孔は,衝
撃試験中,カバーをしておく。
爆縮が起きた場合の空気取入口として,CRTフェース面積の1/4又は0.02 m2のいずれか小さい方の面積
以上の開口を,キャビネットの底又は背面に設ける。
キャビネットは,試験中に動かないように,しっかりと支持する。
7.4 取付位置
CRTの画面の中心は,床から (1.00±0.05) の高さとする。
8 大CRTの試験
8.1 機械的強度(ボールインパクト試験)
8.1.1 試験手順
表面が滑らかな直径が (40±1) mのボールを使用する。ボールは,フックを含めた質量が (260±15)
で,Cスケールロックウェル硬度は60以上とする。このボールを,ボールとフックとの質量の10 %以下
の質量の細いワイヤ又は鎖のような適切な手段によってつるす。それを計算した高さから振子のように自
由に落下させ,(5.5±0.1) のエネルギーでCRTの前面に衝突させる。CRTは,フェースを垂直にして,
振子の支持点と同じ垂直平面になるように置く。1回の衝撃を,CRTフェースの有効画面の縁から40 mm
以上内側の任意の点に加える。
注記 試験機関は,様々なセットアップにおいて,この40 mm以上内側の衝撃点位置を確保できるよ
う考慮することが望ましい。
バリアは,CRTの前面の中心における垂直平面から(水平距離で)1.5 mのところに設置する(図2参
照)。
8.1.2 ガラス飛散(距離)判定基準
CRTは,最初の衝撃から5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしている場合には,適合している。
a) ガラス単片(一片の質量が0.025 gを超えるもの)が1.5 mの位置のバリアを越えてはならない。
b) 1.5 mの位置のバリアを越えた全ガラス片の総質量は,0.1 g以下でなければならない。
8.2 爆縮試験(ミサイル)
――――― [JIS C 6965 pdf 9] ―――――
6
C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
8.2.1 試験手順
CRTの有効画面の上部及び下部に,画面又は蛍光体の縁から (3±1) m内側の有効画面にスクラッチを
付ける。スクラッチは,長さが (100±5) mの水平線とする。
衝撃物は,質量が (2.3±0.1) g,Cスケールロックウェル硬度が60以上で,片側の端が半径 (25±0.5) m
の丸みをもった,鋼製のミサイル(図3の例参照)とする。
CRTに,範囲内の最小のエネルギーで急激な真空破壊を引き起こすように,1回の衝撃を与える。衝撃
物は,試験群のサンプルの急激な真空破壊を引き起こす7.014.0 Jの衝撃が得られるように,振子の弧を
描いて振り動かす。
衝撃範囲は,有効画面上下長の1/6を半径とする円,及び有効画面上下長の1/2から50 mmを引いた長
さを半径とする二つの同心円に囲まれた範囲とする(図4参照)。図4において,R2がR1よりも小さくな
る場合には,R1内を衝撃範囲とする。
注記 エネルギーレベルを範囲内で選択するとき及び衝撃位置は,類似したCRT仕様での以前の試験
結果(CRT製造業者又は試験機関から取得する。)を考慮することが望ましい。
ミサイルは,丸端のCRT フェースへの侵入深さが25 mm以下となるように軌道を制限する(図5参照)。
バリアは,CRTの前面の中心垂直面から1.0 m及び1.5 mのところに配置する(図5参照)。
この試験の結果,1本もCRTの真空破壊が起きない場合には,8.2.3に規定する代替の爆縮試験(ミサイ
ル)を実施する。
8.2.2 ガラス飛散判定基準
CRTは,最初の衝撃から5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしている場合には,適合している。
a) 1.0 mの位置のバリアと1.5 mの位置のバリアとの間に,15 gを超える質量のガラス片が一片もあって
はならない。
b) 1.0 mの位置のバリアと1.5 mの位置のバリアとの間にある全ガラス片の総質量は,45 g以下でなけれ
ばならない。
c) 1.5 mの位置のバリアを越えてくる,質量が1.5 gを超えるガラス片は,一片もあってはならない。
8.2.3 代替爆縮試験(ミサイル)
この代替試験は,8.2.1の試験で1本もCRTが真空破壊しなかったときに,追加試験として使用するが,
8.2.1の試験でサンプル群の1本もCRTが真空破壊しそうもないことが見込まれる場合には,8.2.1の代替
試験として用いてもよい。
8.2.3.1 試験手順
8.2.1で規定するとおりとするが,衝撃物は,質量が (1.4±0.1) gで,Cスケールロックウェル硬度が
60以上で,片側の端に (15±0.5) m半径の丸みの付いた,鋼製のミサイル(図11の例参照)とする。
8.2.3.2 ガラス飛散判定基準
8.2.2で規定するとおりとする。8.2.3.1の試験の結果として,1本もCRTが真空破壊しない場合は,8.2.2
のガラス飛散要求事項を満たしたとみなす。
8.3 爆縮試験(熱衝撃)
8.3.1 試験手順
CRTは,7.3及び7.4に規定する試験キャビネットに取り付ける。バリアは,CRTの前面の中心垂直面
から (150±2) mのところに置く。図6に示したパターンの一つを用いて,フェースプレートの側壁又は
CRTの前面にスクラッチを作る。
次の方法の一つを用いて,熱衝撃を加える。
――――― [JIS C 6965 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS C 6965:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61965:2003(IDT)
JIS C 6965:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 6965:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称