この規格ページの目次
- 8.4 高エネルギー衝撃試験
- 9 小CRTの試験
- 9.1 機械的強度(ボールインパクト試験)
- 9.2 爆縮試験(ハイボール)
- 9.3 爆縮試験(熱衝撃)
- 9.4 高エネルギー衝撃試験
- 10 保護フィルムの付いた補強バンド方式CRTの試験
- 10.1 一般
- 10.2 保護フィルムの付いたCRTのフィルム切りきずパターン
- 10.3 はく離試験
- 10.4 浸せき試験
- 11 表示
- 12 保護フィルム付き補強バンド方式CRTに対する使用注意事項
- 13 補強バンド方式CRT : 表1及び表2の使用に関する要求事項
- 13.1 サンプリングプランI : 新規構造
- JIS C 6965:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 6965:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 6965:2007の関連規格と引用規格一覧
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C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
a) 液体窒素 スクラッチ区域は,破損が発生するまで,液体窒素を使って冷却する。
液体窒素がこぼれないように,工作用粘土又は同等なもので作ったせき(堰)を用いてもよい。
b) 熱棒 適切な直径(例えば,10 mm)の普通の鉛ガラス棒の端を,赤熱し軟化するまで加熱する。棒
の加熱端をCRTのスクラッチ区域に密着するように押し当てる。10秒以内にCRTの真空破壊が起こ
らない場合は,棒を取り去り,スクラッチ区域に冷水を徐々に注ぐ。熱棒を繰り返し用いても,真空
破壊が誘発しない場合,試験は,液体窒素を使って実施する[8.3.1 a) 参照]。
8.3.2 ガラス飛散判定基準
最初の破損の5秒以内に,150 mmの位置のバリアを越えてガラス単片が飛散しない場合は,CRTは適
合している。
8.4 高エネルギー衝撃試験
張合せ防爆方式のCRTは,次の高エネルギー衝撃試験を行う。
8.4.1 試験手順
直径が (25±1) mの鋼製のピン(図9参照)を,試験キャビネット上部の孔を通して差し込み,CRT
エンベロープのフェースプレートとファンネルとのシール部の (3±1) m後に置く。金属部分がシール部
より後に3 mmを超えて突き出ていて,ピンと干渉する場合は,ピンを金属部分に接触しない範囲ででき
るだけ金属部分に近づけて置く。質量が (4.5±0.1) gのおもり(図10参照)を規定の高さから落下させ
て,落下の最終点でピンに衝撃を与えるようにする。
衝撃エネルギーは,7 J以上でCRTガラスを破損させるのに必要な最小エネルギーになるように,おも
りの高さを調整する。
ガラスが破損しない場合は,試験群の全CRTに急激な真空破壊が起きるまで,毎回新しい試験サンプル
を使って,衝撃エネルギーを7 Jずつ最大63 Jまで増加させる。
衝撃エネルギーは,CRTガラスにき(亀)裂又はシェーリングをほとんど又は全く発生させることなく,
ピンがCRTに孔を開けてしまうほど大きくなってはならない。このような状態が発生した場合は,破損が
起きるように,それよりも低い衝撃エネルギーを選択する(7 J刻みにする必要はない。)。
注記 エネルギーレベルを範囲内で選択するときには,類似したCRT仕様での以前の試験結果(CRT
製造業者又は試験機関から取得する。)を考慮することが望ましい。
爆縮ピンは,衝撃時の侵入深さが最大6 mmになるように,制限する。図8の調整可能スタンドは,衝
撃エネルギーが試験キャビネットに伝達しないような位置に置く。図8,図9及び図10は,機器の例を示
す。
バリアは,CRTの前面の中心における垂直平面から(水平距離で)1.0 m及び1.5 mのところに置く。
8.4.2 ガラス飛散判定基準
最初の衝撃から5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしている場合は,CRTは適合している。
a) 1.0 mの位置のバリアと1.5 mの位置のバリアとの間に,質量が15 gを超えるガラス片が一片もあっ
てはならない。
b) 1.0 mの位置のバリアと1.5 mの位置のバリアとの間にある全ガラス片の総質量は,45 g以下でなけれ
ばならない。
c) 1.5 mの位置のバリアを越えた,質量が1.5 gを超えるガラス片は,一片もあってはならない。
9 小CRTの試験
9.1 機械的強度(ボールインパクト試験)
――――― [JIS C 6965 pdf 11] ―――――
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C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
9.1.1 試験手順
表面が滑らかな直径が (40±1) mのボールを使用する。ボールは,フックを含めた質量が (260±15)
で,Cスケールロックウェル硬度は60以上とする。このボールを,ボールとフックとの質量の10 %以下
の質量の細いワイヤ又は鎖のような適切な手段によってつるす。それを計算した高さから振子のように自
由に落下させ,(2.0±0.1) のエネルギーでCRTの前面に衝突させる。CRTは,フェースを垂直にして,
振子の支持点と同じ垂直平面になるように置く。1回の衝撃を,CRTフェースの有効画面の縁から25 mm
以上内側の任意の点に加える。
注記 試験機関は,様々なセットアップにおいて,この25 mm以上内側の衝撃点位置を確保できるよ
う考慮することが望ましい。
バリアは,CRTの前面の中心における垂直平面から(水平距離で)0.6 mのところに置く(図2参照)。
9.1.2 ガラス飛散判定基準
CRTは,最初の衝撃から5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしている場合には,適合している。
a) ガラス単片(一片の質量が0.025 gを超えるもの)が0.6 mの位置のバリアを越えてはならない。
b) 0.6 mの位置のバリアを越えた全ガラス片の総質量は,0.1 g以下でなければならない。
9.2 爆縮試験(ハイボール)
CRTを9.1で規定する試験を行い,爆縮又は急激な真空破壊が発生しない場合,張合せ防爆方式以外の
CRTは,次の試験を行う。
9.2.1 試験手順
CRTの有効画面の上部及び下部に,画面又は蛍光体の縁から (3±1) m内側の有効画面にスクラッチを
付ける。
スクラッチの長さは,CRTの前面の最長の寸法又は幅の4555 %とする。
張合せ防爆画面以外の画面をもったCRTは,質量が (260±15) でCスケールロックウェル硬度が60
以上の直径 (40±1) mのボールを使って,破損が起きるまで衝撃エネルギーを0.7 Jずつ上げていく追加
衝撃試験を行う。試験群の全CRTを試験して,爆縮又は急激な真空破壊が起きるまで,試験ごとに新しい
サンプルを使用する。
バリアは,CRTの前面の中心における垂直平面から(水平距離で)0.6 m及び1.2 mのところに置く(図
2参照)。
9.2.2 ガラス飛散判定基準
最初の衝撃5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしている場合は,CRTは適合している。
a) 0.6 mの位置のバリアと1.2 mの位置のバリアとの間に,質量が15 gを超えるガラス片は,一片もあ
ってはならない。
b) 0.6 mの位置のバリアと1.2 mの位置のバリアとの間にある全ガラス片の総質量は,45 g以下でなけれ
ばならない。
c) 1.2 mの位置のバリアを越えた,質量が1.5 gを超えるガラス片は,一片もあってはならない。
9.3 爆縮試験(熱衝撃)
9.3.1 試験手順
8.3.1で規定するとおりとする。
9.3.2 ガラス飛散判定基準
8.3.2で規定するとおりとする。
9.4 高エネルギー衝撃試験
――――― [JIS C 6965 pdf 12] ―――――
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C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
張合せ防爆方式のCRTは,次の高エネルギー衝撃試験を行う。
9.4.1 試験手順
直径が (9.5±0.5) mの鋼製のピンを,試験キャビネット上部にある孔を通して差し込み,エンベロー
プのシール線上に直接置く。質量が (0.45±0.02) gのおもり(図10参照)を,規定の高さから自由落下
させ,落下の終点でピンに衝撃を与えるようにする。
衝撃エネルギーは,2.7 J以上でCRTガラスを破損させるのに必要な最小エネルギーになるように,お
もりの高さを調整する。
ガラスが破損しない場合,試験群の全CRTに急激な真空破壊が起こるまで,毎回新しい試験サンプルを
使って,衝撃エネルギーを0.7 Jずつ増加させる。
衝撃エネルギーは,CRTガラスにき(亀)裂又はシェーリングをほとんど又は全く発生させることなく,
ピンがCRTに孔を開けてしまうほど大きくなってはならない。このような状態が発生した場合は,破損が
起きるように,それよりも低い衝撃エネルギーを選択する(0.7 J刻みにする必要はない。)。
注記 エネルギーレベルを範囲内で選択するときには,類似したCRT仕様に関する以前の試験結果
(CRTの製造業者又は試験機関から取得する。)を考慮することが望ましい。
衝撃ピンは,衝撃時の侵入深さが最大6 mmになるように,制限する。図8の調整可能スタンドは,衝
撃エネルギーが試験キャビネットに伝達しないように配置する。図8,図9及び図10は,機器の例を示す。
バリアは,CRTの前面の中心における垂直平面から(水平距離で)0.6 m及び1.2 mのところに置く。
9.4.2 ガラス飛散判定基準
最初の衝撃から5秒以内のガラス飛散が次の要求事項を満たしていれば,CRTは適合している。
a) 0.6 mの位置のバリアと1.2 mの位置のバリアとの間に,質量が15 gを超えるガラス片は,一片もあ
ってはならない。
b) 0.6 mの位置のバリアと1.2 mの位置のバリアとの間にある全ガラス片の総質量は,45 g以下でなけれ
ばならない。
c) 1.2 mの位置のバリアを越えた,質量が1.5 gを超えるガラス片は,一片もあってはならない。
10 保護フィルムの付いた補強バンド方式CRTの試験
10.1 一般
保護フィルム付き補強バンド方式CRTについては,箇条8及び箇条9に規定する試験を,表3又は表4
に従って適用する。保護フィルムを付けて試験する全サンプルのフィルムは,10.2に規定するとおりに,
最初に切りきずを付ける。さらに,10.3及び10.4の試験を,表5に従って実施する。
注記 爆縮保護システムの一体部分ではないフィルムの付いたCRTの場合は,この箇条を適用せず,
製品は,フィルムを付けないで,表1及び表2並びに表6表9に従って試験する。
10.2 保護フィルムの付いたCRTのフィルム切りきずパターン
保護フィルムを付けて表3及び表4の試験を行うすべてのサンプルは,CRT製造業者の選択で,次の方
法の一つを使って,面の両対角線に沿って外部ガラス寸法の最低80 %に当たる切りきずを付ける。
a) 切りきずは,図7で定義した工具及び針を次の条件で用いて作る。
− ガラス面に対する工具の向き : 90°±10°
− 力 : (4±2)
− 速度 : 210 cm/s
b) 切りきずは,短い刃の鋭い万能ナイフで,ガラスを損傷させずに,フィルムを切り裂くことによって
――――― [JIS C 6965 pdf 13] ―――――
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C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
作る。
10.3 はく離試験
10.3.1 サンプルの準備
ガラス部分に接着させるフィルムのサンプルを20枚準備する。ガラス部分は,幅が最低35 mmで,長
さが最低150 mmとする。接着フィルムの試験サンプルは,幅が (25±0.5) mで,長さが最低250 mmと
する。試験サンプルは,代表的な製造条件を用いて製作する。
10.3.1.1
サンプルの処理は,表5に従う。
10.3.1.2
加えて,すべての試験サンプルは,はく離試験の直前に,(25±2) ℃の状態に最低24時間置く。
10.3.2 試験手順
試験は,ISO 8510-1の規定に従って実行する。細長いフィルムを,表面から (50±5) m/minの速さで
直角に引きはがす。最低100 mmのはく離の平均引きはがし力を記録して,幅1 cm当たりの平均引きはが
し力を算出する。
10.3.3 要求事項
個々のサンプルごとの平均引きはがし力は,幅1 cm当たり最低3.5 Nとする。フィルムは,引き裂ける
ことなく,規定の力3.5 Nに耐えなければならない。
10.4 浸せき試験
10.4.1 試験手順
10.3.1に規定するとおりに準備した,フィルムサンプル4枚をそれぞれガラスに接着させたものを,1
枚ずつ次の水溶液の一つに24時間浸す。
1) (70±5) /V % 変性エチルアルコール
2) (9±1) /W % アンモニア水溶液
3) (5±1) /W % 次亜塩素酸ナトリウム
4) (70±5) /V % イソプロピルアルコール
注記 4種類すべての水溶液を使用する。各溶液には,一つの試験片だけを浸す。
試験サンプルは,試験溶液から取り出し,溶液をふきとった後,(25±2) ℃の状態に24時間置く。
その次に,サンプルを10.3.2に規定するはく離試験に供する。
10.4.2 要求事項
個々のサンプルごとの平均引きはがし力は,幅1 cm当たり最低3.5 Nでなければならない。フィルムは,
引き裂けることなく規定の3.5 Nに耐えなければならない。
11 表示
この規格の要求事項を満たしている各CRTは,CRT製造業者名,商標又は識別略号,及び形式番号と
一緒に,次のような主旨の表示をしなければならない。表示は,恒久的で識別しやすく,適切な言語で書
かれたものでなければならない。
警告 このCRTは,一体形爆縮保護システムを用いている。安全性を維持するために,同じ又は同等
の形式番号のCRTと交換する。
――――― [JIS C 6965 pdf 14] ―――――
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C 6965 : 2007 (IEC 61965 : 2003)
12 保護フィルム付き補強バンド方式CRTに対する使用注意事項
CRT製造業者は,次のような主旨の,適切な言語で書かれた,使用注意事項を提供しなければならない。
安全注意事項
a) RTを組み込んだ製品の製造業者は,それらのCRTの前面に付けた保護フィルムの全縁が,エンク
ロージャ前面ベズルで完全に覆われるようにする。
b) 最終製品の製造業者は,使用者の取扱説明書の中に警告文を記載しなければならない。その警告文は,
次のことを明記したものでなければならない。
警告 この製品の中にあるCRTは,その面に保護フィルムを用いている。このフィルムは,安全機
能の役割を果たしているので,取り外してはならない。もし取り外すと,重大な傷害を引き
起こす危険性が増すことになる。
13 補強バンド方式CRT : 表1及び表2の使用に関する要求事項
次の新規構造又は構造上の変更事項のいずれかが当てはまる場合は,新規構造(サンプリングプランI),
既知のテープ又は樹脂を使った新規構造(サンプリングプランII),テンションバンドだけ又は代替テンシ
ョンバンド(サンプリングプランIII)及び代替構造(サンプリングプランIV)に対するサンプリング及
び試験を採用する。特殊な構造には,特別な調査が必要になる場合がある。
13.1 サンプリングプランI : 新規構造
サンプリングプランI は,CRT製造業者の初回試験,又は,次のいずれかの公称仕様項目を採用した試
験実績のあるCRTの構造変更に対して,適用する。
13.1.1 サイズ
新CRT対角長サイズ範囲(表10参照)。
13.1.2 偏向角
特定のCRTサイズ範囲に対する新偏向角範囲(表10参照)。
13.1.3 ガラスバルブの形状
特定のCRTサイズ及び偏向角の範囲において,次のような形状変更を行ったガラスバルブは,新しい形
状とみなす。
a) 前面パネルの外面曲率 Z点から測定したパネル中央の高さの,当該製造業者用の試験実績のある
CRTから±10 %を超える変更。
b) アスペクト比 前面パネルの縦横比の,当該製造業者用の試験実績のあるCRTからの変更。
c) ガラスバルブの厚さ ネック以外のあらゆる点におけるガラスバルブの厚さの,当該製造業者用の試
験実績のあるCRTから±20 %を超える変更。
d) コーナ半径 外部又は内部パネルのコーナ半径(平面図)の±10 %を超える変更。
13.1.4 ガラスバルブ供給業者
CRT製造業者が以前使用したことのない新規ガラスバルブ供給業者。現在のガラスバルブ供給業者と共
通の品質管理システムの下で,同じ化学組成,金型設計,工程及び品質管理マネジメントを採用している
現在のガラスバルブ供給業者の子会社は,新規供給業者とはみなさない。
13.1.5 樹脂
補強バンド方式の中の新規樹脂。樹脂は,例えば,エポキシ,ポリエステル又はその他の材料のように,
別のタイプのものは,新規樹脂とみなす。
――――― [JIS C 6965 pdf 15] ―――――
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