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C 8514 : 2018
開路電圧 (n=70)
寸法 (n=70)
正常使用 誤使用
A B-1 B-2 C
使いかけの電池の放置輸送−衝撃 輸送−振動 気候−温度サイクル
(n=5) (n=5) (n=5) (n=5)
D a) E F b) G
逆装 外部ショート 過放電 自由落下
(n=20) (n=5) (n=20) (n=5)
注a) 4個の電池を直列に接続し,その中の1個を逆方向に接続する(5組)。
b) 4個の電池を直列に接続し,その中の1個は放電済み電池とする(5組)。
図1−形式検査の試料抜取り
6 試験及び要求事項
6.1 一般
6.1.1 安全性試験
各電池系に対して適用する試験は,表1による。表2及び表6に示す試験は,それぞれの電池の正常使
用時及び誤使用時の条件を想定している。
6.1.2 警告通知
この安全試験を実施する人は,次の警告に従って試験を実施する。
警告 試験実施時に,適切な予防措置をとらないと,身体に危害が加わるおそれがある。試験方法は,
適切な要件を満たし,かつ,経験をもつ専門家が,適切な保護装置を装備した上で実施するこ
とを前提としている。
6.1.3 試験温度
特に指定がない限り,試験温度は20±5 ℃とする。
――――― [JIS C 8514 pdf 6] ―――――
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C 8514 : 2018
表1−電池系及び試験の適用
素電池の 適用する試験
電池系 種
負極 電解液 正極 公称電圧 類 B-1
記号 A C D E F G
V B-2
R ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
塩化アンモニウム,
二酸化マンガン B NR
なし 亜鉛 塩化亜鉛, 1.5
(MnO2) Pr ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
水
M ○ ○ ○ NR ○ ○ ○
R ○ ○ ○ NR ○ ○ ○
塩化アンモニウム,
酸素 B NR
A 亜鉛 塩化亜鉛, 1.4
(O2) Pr ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
水
M ○ ○ ○ NR ○ ○ ○
R ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
亜鉛 アルカリ金属水酸化物,
二酸化マンガン B ○ ○ ○ NR ○ NR ○
L 1.5
水 (MnO2) Pr ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
M ○ ○ ○ NR ○ NR ○
R NR
亜鉛 アルカリ金属水酸化物, 酸素 B NR ○ ○ NR ○ NR ○
P 1.4
水 (O2) Pr ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
M NR
R ○ ○ ○ NR ○ NR ○
亜鉛 アルカリ金属水酸化物, 酸化銀 B ○ ○ ○ NR ○ NR ○
S 1.55
水 (Ag2O) Pr ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
M NR
試験項目 種類 試験の適用
A : 使いかけの電池の放置 R : 円筒形電池 ○ : 適用
B-1 : 輸送−衝撃 B : ボタン電池 NR : 非適用
B-2 : 輸送−振動 Pr : 非円形の素電池(3.7参照)
C : 気候−温度サイクル M : 複数素電池からなる電池
D : 逆装
E : 外部ショート
F : 過放電
G : 自由落下
電気容量が250 mAh以下のL系及びS系のボタン電池,並びに電気容量が700 mAh以下のP系ボタン電池には,全
ての試験を適用しない。
6.2 正常使用
6.2.1 試験及び要求事項
正常使用の試験及び要求事項の概要を,表2に示す。
表2−正常使用の試験及び要求事項
試験 想定される使用方法 要求事項
電気的試験 A 使いかけの電池の放置 漏液なし,発火なし,破裂なし
環境試験 B-1 輸送−衝撃 漏液なし,発火なし,破裂なし
B-2 輸送−振動 漏液なし,発火なし,破裂なし
気候−温度 C 気候−温度サイクル 発火なし,破裂なし
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6.2.2 試験方法
6.2.2.1 試験A 使いかけの電池の放置
試験Aの試験方法は,次による。
a) 目的 この試験は,使いかけの電池が,機器のスイッチを切断した状態で機器内に装されたまま長
期間放置された場合,又は機器から取り出されて長期間放置された場合を想定して実施する。
b) 試験手順 未放電の電池に,JIS C 8515に規定する持続時間試験の中で最も小さな抵抗値の負荷(電
流負荷を除く。)を接続し,JIS C 8515に規定する最小平均持続時間(MAD)の50 %になるまで放電
する。その後,45±5 ℃で30日間放置する。
c) 要求事項 試験中に,漏液,発火及び破裂があってはならない。
6.2.2.2 試験B-1 輸送−衝撃
試験B-1の試験方法は,次による。
a) 目的 この試験は,電池を装した機器が,不注意で落下した場合を想定して実施する。この試験の
関連事項については,JIS C 60068-2-27を参照。
b) 試験手順 未放電の電池で試験する。衝撃試験の条件は,表3による。また,試験順序は,表4によ
る。
c) 要求事項 試験中に,漏液,発火及び破裂があってはならない。
表3−衝撃パルス
加速度 波形
最初の3 ms間の最小平均加速度 ピーク加速度
75 gn 125 gn175 gn 正弦半波
注記 gn=9.806 65 m/s2
表4−試験順序
段階 放置時間 電池の方向 衝撃を加える回数 目視確認を行う時期
1 − − − 試験の前
a)
2 − 1回 −
a)
3 − 1回 −
a)
4 − 1回 −
5 1h − − −
6 − − − 試験の後
第1段階 : 5.2に従い,製造ロットから抜き取った電池の開路電圧を測
定し,記録する。
第24段階 : 表3に規定する衝撃を,この表に示す順序で与える。
第5段階 : 電池を1 h放置する。
第6段階 : 試験結果を記録する。
注a) 電池の三つの互いに垂直な面に向けて,衝撃を加える(図6参照)。
6.2.2.3 試験B-2 輸送−振動
試験B-2の試験方法は,次による。
a) 目的 この試験は,輸送中の振動を想定して実施する。この試験の関連事項については,JIS C
60068-2-6を参照。
b) 試験手順 未放電の電池を,次の手順で試験する。試験電池に0.8 mmの振幅(合計の最大変位距離 :
――――― [JIS C 8514 pdf 8] ―――――
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1.6 mm)の単振動を指定方向に与える。周波数は,1055 Hzで1 Hz/minの割合で変化させる。90±5
minの間,それぞれ上昇(10 Hzから55 Hzへ)及び下降(55 Hzから10 Hzへ)の振動を加える。試
験の順序は,表5による。
表5−試験順序
段階 放置時間 電池の方向 振動を加える時間 目視確認を行う時期
1 − − − 試験の前
a)
2 − 90±5 min −
a)
3 − 90±5 min −
a)
4 − 90±5 min −
5 1h − − −
6 − − − 試験の後
第1段階 : 5.2に従い,製造ロットから抜き取った電池の開路電圧を測定
し,記録する。
第24段階 : 6.2.2.3に規定する振動を,この表に示す順序で与える。
第5段階 : 電池を1 h放置する。
第6段階 : 試験結果を記録する。
注a) 電池の三つの互いに垂直な面に向けて,振動を加える(図6参照)。
c) 要求事項 試験中に,漏液,発火及び破裂があってはならない。
6.2.2.4 試験C 気候−温度サイクル
試験Cの試験方法は,次による。
a) 目的 この試験は,温度変化による電池の封口状態の変化を想定して実施する。
b) 試験手順 未放電の電池を5.2に従って抜き取り,次の手順で試験する(図2参照)。
1) 試験電池を試験装置に入れ,試験雰囲気温度を30 min(t1)で70±5 ℃まで上げる。
2) 試験雰囲気温度を70±5 ℃で4 h(t2)保つ。
3) 試験雰囲気温度を,70±5 ℃から20±5 ℃まで30 min(t1)かけて下げ,その温度に2 h(t3)保つ。
4) 試験雰囲気温度を,20±5 ℃から−20±5 ℃まで30 min(t1)かけて下げ,その温度に4 h(t2)保
つ。
5) 試験雰囲気温度を30 min(t1)かけて20±5 ℃まで上げる。
6) この一連のサイクルを更に9回繰り返す。
7) 合計10回,一連のサイクルを繰り返した後,試験した電池を7日間放置する。
c) 要求事項 試験中に,発火及び破裂があってはならない。
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C 8514 : 2018
70 ℃
20 ℃
−20 ℃
t1 t2 t1 t3 t1 t2 t1
t1=30 min
t2=4 h
t3=2 h
図2−温度サイクルの順序
6.3 誤使用
6.3.1 試験及び要求事項
誤使用の試験及び要求事項の概要を,表6に示す。
表6−誤使用の試験及び要求事項
試験 想定される使用方法 要求事項
電気的試験 D 逆装 発火なし,破裂なしa)
E 外部ショート 発火なし,破裂なし
F 過放電 発火なし,破裂なし
環境試験 G 自由落下 発火なし,破裂なし
注a) 6.3.2.1 b)の注記2参照。
6.3.2 試験方法
6.3.2.1 試験D−逆装(電池4個の直列接続)
試験Dの試験方法は,次による。
a) 目的 この試験は,1個の電池が逆接続した場合を想定して実施する。
b) 試験手順 同一製造業者及び同一形式の未放電の電池4個を直列に接続し,その中の1個(B1)を図
3に示すように逆接続する。試験は,24 h後又は電池表面温度が上昇してから20±5 ℃に戻るまでの
いずれか短い時間まで閉回路にする。回路抵抗は,0.1 Ωを超えてはならない。
B1
+ + + +
図3−逆装(電池4個の直列接続)
――――― [JIS C 8514 pdf 10] ―――――
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JIS C 8514:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60086-5:2016(MOD)
JIS C 8514:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8514:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-31:2013
- 環境試験方法―電気・電子―第2-31部:落下試験及び転倒試験方法(試験記号:Ec)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC8500:2017
- 一次電池通則
- JISC8515:2017
- 一次電池個別製品仕様