この規格ページの目次
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C 9300-3 : 2020
− トーチ又は母材ケーブルの長さが10 m以下での使用を意図した装置は,220 pF
− トーチ又は母材ケーブルの長さが10 mを超えての使用を意図した装置は,1 000 pF
人体抵抗を模擬するために,無誘導抵抗器の値RBは,次による。
− 電撃の危険性が高くない環境,又は機械的に保持するトーチ用の装置は,1 kΩ
− 電撃の危険性が高い環境で使用することを意図した装置は,500 Ω
インパルス電流の値は,測定した電圧値を抵抗器RBの値で除すことで得られる。
適合性は,図4に示す回路によって,トーチ及びケーブルを接続せず,十分な帯域幅のオシロスコープ
及び高電圧プローブを用いた電圧測定によって確認する。この電圧は,JIS C 9300-1:2020の表13による
無負荷電圧を減じることによって得られる(図5参照)。
1 溶接電源又は切断電源 5 できる限り小形の負荷
2 装置 6 アーク間隙
3 オシロスコープ a できる限り短い接続線
4 高電圧プローブ
図4−間隙を介した接触の測定回路
11.3 平均エネルギー
直流パルスの装置によって発生する,人体抵抗を模擬した無誘導抵抗器で消費する任意の1秒間の平均
エネルギーは,次の値をそれぞれ超えてはならない。
− 手動トーチ用の装置は,4 J
− 機械的に保持するトーチ,及びプラズマ切断トーチ用の装置は,20 J
適合性は,11.2に従った試験によって確認する。
4 J未満の平均エネルギーをもつ装置は,JIS C 9300規格群でエネルギー制限されているとみなす。
装置の電圧は,JIS C 9300-1:2020の表13による無負荷電圧を減じることによって得られる(図5参照)。
注記 平均エネルギーは,1秒間における測定電圧の平方値を抵抗器の値RBで除すことで得られる。
――――― [JIS C 9300-3 pdf 11] ―――――
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C 9300-3 : 2020
図5−平均エネルギーの測定
11.4 溶接回路の静電容量の放電
装置の出力が遮断又は無効になった1秒後に,出力電圧は直流113 Vを超えてはならない。
適合性は,図6に示す回路によって,オシロスコープ及び高電圧プローブを用いた電圧測定によって確
認する。
1 溶接電源又は切断電源 4 高電圧プローブ
2 装置 5 できる限り小形の負荷
3 オシロスコープ a できる限り短い接続線
図6−静電容量の放電の測定回路
トーチの静電容量を模擬するために,CTの値は,次のいずれかによる。
− トーチ又は母材ケーブルの長さが10 m以下で使用することを意図した装置は,220 pF
− トーチ又は母材ケーブルの長さが10 mを超えて使用することを意図した装置は,1 000 pF
11.5 追加要求事項
この装置の構成要素に障害が発生した場合,11.111.4に規定する出力制限を超えないように設計しな
ければならない。
必要に応じて,次の単一故障状態(JIS C 9300-1:2020の3.1.61参照)を試験する。
a) いずれかの部品の端子の開放
b) EC 60384-14で適合確認がされていないコンデンサの短絡
c) モノリシック集積回路以外の,電子部品の二つの端子の短絡。この故障は,フォトカプラの2回路間
には適用しない。
――――― [JIS C 9300-3 pdf 12] ―――――
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C 9300-3 : 2020
d) ダイオードモードにおけるトライアックの故障。
e) 上記a) d)までの単一故障状態で評価されないモノリシック集積回路又はその他の回路の故障。この
場合,安全性が部品の正しい機能に依存しないことを保証するために,溶接電源の危険状況を評価す
る。全ての可能な出力信号は,集積回路内の故障状態と考える。特定の出力信号が発生する可能性が
低い場合,関連故障とはみなさない。
サイリスタ又はトライアックの故障は,e)の故障状態に当たらない。
製造元の仕様の範囲で使用する場合は,正の温度係数抵抗(PTCs)は短絡しない。
試験は,故障するか又は次のいずれかが起こるまで実施する。
− 熱平衡が成り立つ
− 試験サンプルが周囲温度の+5 K以内に戻る
− 試験時間が3時間を経過する
注記 溶接電源及びその回路図を調査することで,回路分析を通してシミュレーションされた故障原
因が明らかになるため,最も好ましくない結果をもたらす可能性のある,これらのケースに試
験を限定することができる。
適合性は,故障シミュレーション又は回路図の解析によって確認する。
12 制御回路
制御回路は,JIS C 9300-1:2020の箇条12による。
13 危険低減装置
適用しない。
14 機械的要求事項
外付けで使用する装置だけに適用し,JIS C 9300-1:2020の箇条14による。
15 定格銘板
15.1 一般要求事項
定格銘板に関する一般要求事項は,JIS C 9300-1:2020の15.1による。
15.2 詳細
定格銘板は,次の三つの区分に分けて記載しなければならない。
a) この装置の外付けの識別
b) この装置の出力
c) この装置の独立形の電源供給
データの配置及び順序は,図7に示す原則による(例えば,附属書B参照)。
定格銘板の大きさは,規定がなく,自由に選択してもよい。
内蔵形の装置の場合,図7の枠5)はJIS C 9300-1:2020の箇条15によって溶接電源の定格銘板に追加し
なければならない。
――――― [JIS C 9300-3 pdf 13] ―――――
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C 9300-3 : 2020
a) (機器)の識別名
1) 製造業者 2) 形式
3) 製造番号 4) IS C 9300-3
b) 装置の出力
5)
6) 6 a) 6 b) 6 c)
7) 2 7 a) 7 b) 7 c)
c) エネルギー供給
8) 9) 10)
11) 任意選択 12) 該当する場合
図7−定格銘板の表示内容
15.3 記載内容
図7のそれぞれの枠への記載は,次のとおり。
a) (機器)の識別名
枠1) 製造業者,供給業者又は輸入業者の名前及び住所。さらに,必要に応じて,商標及び生産国
枠2) 製造業者の形式名(識別名)
枠3) 設計及び製造日が追える記載,例えば,製造番号
枠4) 適合する装置の規格番号
b) 装置の出力
枠5) p 定格ピーク電圧
枠6) ···% 使用率(該当する場合)
枠7) 2 定格溶接電流(該当する場合)
c) エネルギー供給
枠8) 入力電源のシンボル,相数(単相又は三相),交流のシンボル及び周波数(例えば,50 Hz
又は60 Hz)
枠9) 1 定格入力電圧
枠10) 1 最大負荷における定格入力電流
枠11) P 保護等級(例えば,IP21,IP23)
枠12) 保護クラスIIの記号(該当する場合)
適合性は,目視検査によって確認する。
16 出力調整
出力調整は,JIS C 9300-1:2020の箇条16による。
――――― [JIS C 9300-3 pdf 14] ―――――
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C 9300-3 : 2020
17 取扱説明書及び注意書き
17.1 取扱説明書
取扱説明書には,次の事項を記載するほか,JIS C 9300-1:2020の17.1による。
製造業者は,取扱説明書に次の事項を明記しなければならない。
− 定格ピーク電圧。
− 装置が手動用として設計しているか,又は機械的に保持するように設計しているか。
長いトーチ又は母材ケーブルを使用することによって,インパルス電流による電撃の危険(箇条11参照)
が増加する場合,製造業者は,最大長(m)及びトーチの仕様を指定しなければならない。次の警告を行
わなければならない。
警告 : トーチ及び母材ケーブルの長さを,設計最大規定長さよりも長くすると,電撃の危険性が増加
します。
17.2 注意書き
注意書きは,外付けの装置だけに適用し,JIS C 9300-1:2020の17.2による。
――――― [JIS C 9300-3 pdf 15] ―――――
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JIS C 9300-3:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60974-3:2019(MOD)
JIS C 9300-3:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.30 : 溶接設備
JIS C 9300-3:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC9300-7:2017
- アーク溶接装置―第7部:トーチ