5
D 0116-1 : 2001
番号 用語 定義 対応英語(参考)
9.21 有効ストローク effective stroke
静的又は他の方法でそれぞれ求めた,静的燃料送出ストロ
ーク(9.17)と吸戻しストローク(9.20)との差。
9.22 残存ストローク remainder stroke
もしあれば,静的燃料送出ストローク(9.17)の終了とプラ
ンジャストローク(9.9)の終了との間のプランジャストロ
ーク(9.9)の一部。
9.23 上部すき間 プランジャストローク(9.9)の終了点で,燃料噴射ポンプの
head clearance
プランジャ(又はプランジャアセンブリ)の上端面とプラ
ンジャが更に運動することを規制する最も近い部品間の
距離。
9.24 燃料送出量 fuel delivery
一作動サイクル中の燃料噴射システムからの送出燃料の
測定容積。
9.25 静的燃料送出量 静的燃料送出ストローク(9.17)によって定義されるよう
geometric fuel
に,排除された燃料の公称容積。 delivery
10. 構成部品と部品の組立てに関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
10.1 噴射ポンプアセンブリ 噴射ポンプ(2.1)本体,ガバナ,フィードポンプ及びその他
injection pump
が組み合わさって1単位部品を形成するアセンブリ。 assembly
10.2 圧送エレメント 噴射ポンプ(2.1)の圧送プランジャ及びその円筒状容器(バ
pumping element
レル)の組合せ。
10.3 圧送アセンブリ 噴射ポンプ(2.1)のプランジャ脚部及び高圧管(ユニットイ
pumping assembly
ンジェクタにおいてはノズル。)の間にある部品の組合せ。
10.4 調量逃がし弁 metering spill valve
圧送室からの逃がしによって,静的燃料送出ストローク
(9.17)の始め及び/又は終わりの制御を可能とする制御
弁。
10.5 逃がし弁 spill valve
周期的作動が,圧送室からの逃がしを可能とする弁。した
がって,逃がし弁は静的燃料送出ストローク(9.17)の始め
及び/又は終わりを制御する。
10.6 吸込み弁 燃料が圧送室へ入ることを可能とする自動弁。 inlet valve
10.7 調量吸込み弁 吸込み調量(9.4)を実行する仕組みをもつ弁。 metering inlet valve
10.8 送出弁 delivery valve
圧送室の出口にある弁。適切に設計することによって,
種々の送出弁は,次の一つ又はそれ以上の機能を果たすこ
とができる。
a) 逆止
b) 定容吸戻し
c) 可変容積吸戻し
d) 圧力−時間容積吸戻し(逆流ダンピングを含む)
e) 定圧吸戻し
f) 可変圧力吸戻し
10.9 送出弁保持器 送出弁(10.8)及び関連部品を保持する装置。しばしばポン
delivery valve holder
プ出口を形成する。
10.10 噴射ポンプハウジング injection pump
圧送プランジャの駆動軸又はカム軸がポンプに組み込ま
housing
れている場合には,それを含めた噴射ポンプ(2.1)本体の機
能部品を保持又は含む構造物。
10.11 燃料室, fuel gallery
燃料が圧送エレメント(10.2)へ及び/又は圧送エレメント
燃料通路 (10.2)から運ばれる噴射ポンプ(2.1)の通路
10.12 コントロールラック, 燃料送出量(9.24)を制御するための棒。 control rack,
コントロールロッド control rod
――――― [JIS D 0116-1 pdf 6] ―――――
6
D 0116-1 : 2001
番号 用語 定義 対応英語(参考)
10.13 コントロールピニオン 調量(9.1)装置(プランジャ)及びコントロールラック
control arm,
control pinion
(10.12)が,かみ合っている中間の部品又はアセンブリ。
10.14 調量スリーブ スリーブ調量(9.3)をするための可動部品。 metering sleeve
10.15 最大燃料ストッパ maximum fuel stop
適合要求に合わせて,噴射ポンプ(2.1)の最大燃料送出量
(9.24)を規制する装置。
10.16 フルロードストッパ 最大燃料ストッパ(10.15)参照。 full load stop
10.17 油圧ヘッドアセンブリ 分配形式燃料噴射ポンプ(7.2)で,圧送エレメント(10.2)並
hydraulic head
assembly
びに調量(9.1)及び分配を行う部品から成るアセンブリ。送
出弁(10.8)を含んでもよい。
11. 補助装置に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
11.1 燃料増量装置 excess fuel device
機関始動時だけに使用され,最大燃料ストッパ(10.15)での
制御量に対する増量燃料送出量(9.24)を許容する装置(自
動又は手動)。
11.2 ブースト補償装置 ブースト圧補償最大燃料ストッパ(11.3)参照。 boost control
11.3 ブースト圧補償最大燃 boost pressure
機関ブースト(過給)圧に応じて,最大燃料送出量(9.24)
料ストッパ を制限する装置。 controlled
maximum fuel stop
11.4 高度補償装置 高度補償最大燃料ストッパ(11.5)参照。 altitude control
11.5 高度補償最大燃料スト altitude controlled
機関を運転する場所での標高圧(気圧)に関連づけて,最
ッパ 大燃料送出量(9.24)を制限する装置。 maximum fuel stop
11.6 トルク制御装置 torque control
主に機関定格速度から下の速度で,最大燃料送出量(9.24)
を変更する装置。
12. 一般用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
12.1 回転方向 direction of rotation
プランジャ駆動軸の回転方向は,被駆動側端から見て,
“時計回り”又は“反時計回り”と表す。
12.2 燃料噴射ポンプ速度 噴射ポンプ(2.1)のプランジャ駆動軸がポンプ内に組み込
fuel injection pump
speed
まれている場合には,駆動軸の速度。駆動軸がポンプ内に
組み込まれていない場合には,代用として一つの出口から
の燃料送出の周波数。
12.3 噴射順序 injection order
駆動軸の特定の一つの回転方向について,個々のポンプ出
口が燃料を送出する順序。適用可能ならば,噴射出口は駆
動端(側)から,1,2,3···と番号を割り振らなければな
らない。他の場合では,出口に識別を設けなければならな
い。
参考 “他の場合”とは,円筒形燃料噴射ポンプ(6.3)
及び回転形燃料噴射ポンプ(6.5)をいう。
12.4 残圧 residual pressure
次の作動周期に関連するすべての作動の開始前における
噴射ポンプ(2.1)の高圧出口部の平均圧力。
12.5 位相 噴射ポンプ(2.1)又はシステムの,二つ又はそれより多い出
phasing
口間の送出周期の幾何学的(通常は角度)関係。
12.6 静的位相計測, static phasing,
逃がし流れの変化を観察することによって,燃料送出の開
スピル位相計測 始又は終了を確定する位相(12.5)計測方法。 spill phasing
12.7 動的位相計測 dynamic phasing
噴射システムが作動中に噴射周期内の特定の現象の位相
を確定する位相(12.5)計測方法。
――――― [JIS D 0116-1 pdf 7] ―――――
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
ISO 7876-1 : 1990 Fuel injection equipment−Vocabulary−Part1 : Fuel injection pumps(燃料噴射ポンプ−
JIS D 0116-1 : 2001 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−
第1部 : 燃料噴射ポンプ 用語−第1部 : 燃料噴射ポンプ)
Amendment-1 : 1999 to ISO 7876-1 : 1990(ISO 7876-1に対する追補1)
(I) JISの規定 (II)国際規格(III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の
番号 の技術的差異の理由
項目ごとの評価及びその内容;括弧
及び今後の対策
内は編集上の差異を示す(技術的に
はIDT。)。
項目番号 内容 項目番号 内容 項目ごとの評 技術的差異の内容
価
1. 適用範囲 ディーゼル機関燃 ISO 7876-1 1. 適用範囲 JISと同等 IDT −
料噴射ポンプの用
語とその定義とを
規定する。
2. 引用規格 ISO 2710を引用 (MOD/削 (JISでは“適用範 (引用ではない,別
除) 囲”に記載。) 途ISOに提案。)
2. 主となる用語の定義 “燃料噴射ポンプ”ISO 7876-1 3. 主となる用語の定義 JISと同等 IDT −
を規定。
3. 作動原理(方式)に関
作動原理にかかわ 同上 JISと同等
4. 作動原理(方式)に関 IDT −
する用語 る3用語を規定。 する用語
4. 動力入力方法に関す 動力入力形態にか 同上 5. 動力入力方法に関す JISと同等 IDT −
る用語 かわる3用語を規 る用語
定。
5. 動力適用方式に関す 動力適用方法にか 同上 6. 動力適用方式に関す JISと同等 IDT −
る用語 かわる4用語を規 る用語
定。
6. 筒配列に関する用語 筒配列にかかわる5 同上 7. 筒配列に関する用語 JISと同等 IDT −
用語を規定。
D0
7. 分配形式に関する用 分配形式にかかわ 同上 8. 分配形式に関する用 JISと同等 IDT −
11
語 る2用語を規定。 語
6-
1:
8. 取付け形式に関する 取付け形式にかか 同上 9. 取付け形式に関する JISと同等 IDT −
2
用語 わる6用語を規定。 用語
001
7
――――― [JIS D 0116-1 pdf 8] ―――――
D0
8
(I) JISの規定 (II)国際規格(III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の
番号
1
の技術的差異の理由
項目ごとの評価及びその内容;括弧
16
及び今後の対策
内は編集上の差異を示す(技術的に
-
1:
はIDT。)。
20
項目番号 内容 項目番号 内容 項目ごとの評 技術的差異の内容
01
価
ISO 7876-1
9. 燃料調量過程に関する用 燃料調量過程にかか 燃料調量過程に関する用右による。 MOD/追加 JISでは“プリストロ ISO規格の直訳と我が
語 わる25用語を規定。 及び 語 ーク”などの用語を併 国での慣用語とを併
Amendment 記した。 記する必要があるた
1 め。
ISO 7876-1
10. 構成部品と部品の組立て 部品及びアセンブリ 構成部品と部品の組立て右による。 MOD/追加 JISでは“燃料室”に ISOの英語の用語はこ
に関する用語 の17用語を規定。 に関する用語 対し“燃料通路”の用 の二つの意味をもち,
語を併記した。 製品の実体もそうで
ある。
補助装置の6用語を規
11. 補助装置に関する用語 同上 補助装置に関する用語 JISと同等 IDT −
定。
12. 一般用語 一般共通の7用語を規 同上 一般用語 JISと同等 IDT −
定。
用語索引 五十音順及びアルフ 同上 用語索引 五十音順がない。 (MOD/追 (JISは,五十音順を追
ァベット順 加) 加した。)
附属書(参考) この附属書 (MOD/追 (規定に従って,この
加) 附属書を追加した。)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 7876-1 : 1990 ; MOD, Amendment-1 : 1999 to ISO 7876-1 : 1990 ; IDT
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT 技術的差異がない。
− MOD/削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT 国際規格と一致している。
− MOD 国際規格を修正している。
――――― [JIS D 0116-1 pdf 9] ―――――
9
D 0116-1 : 2001
社団法人自動車技術会原動機部会燃料噴射装置分科会 構成表
氏名 所属
(分科会長) 寺 澤 通 高 日野自動車株式会社エンジンR&D部
(幹事) 成 田 実 株式会社デンソーディーゼル噴射技術2部
鵜 木 健 株式会社ゼクセルSE開発部門設計1部
小 林 孝 株式会社ゼクセル中央研究所
(委員) 篠 崎 修 工業技術院機械技術研究所エネルギー部
植 田 弘 明 マツダ株式会社パワートレイン設計部
鎌 田 祐 一 日産ディーゼル工業株式会社パワートレイン設計部
小 島 克 己 社団法人日本自動車部品工業会技術部
小松崎 雅 康 三桜工業株式会社製品開発部
榊 原 康 文 マルヤス工業株式会社技術開発本部
佐 茂 純 一 ヤンマーディーゼル株式会社汎用機事業本部
関 口 明 彦 三菱自動車工業株式会社トラック・バス技術センター
園 原 光 博 いすヾ自動車株式会社パワートレイン開発室
高 橋 和 彦 日産自動車株式会社パワートレーン事業本部
橋 本 進 財団法人日本規格協会技術部
藤 村 一 郎 ダイハツ工業株式会社パワートレーン部
安 西 俊 介 トヨタ自動車株式会社第3パワートレーン部
家 本 晴 司 臼井国際産業株式会社高圧管プラント
(事務局) 平 野 修 二 社団法人自動車技術会規格部門
JIS D 0116-1:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7876-1:1990(MOD)
- ISO 7876-1:1990/AMENDMENT 1:1999(IDT)
JIS D 0116-1:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.43 : 自動車工学(用語集)