JIS D 0116-2:2001 ディーゼル機関―燃料噴射装置の用語―第2部:燃料インジェクタ

JIS D 0116-2:2001 規格概要

この規格 D0116-2は、ディーゼル(圧縮着火)機関用の燃料インジェクタ,及びその構成部品に関する用語並びに定義について規定。

JISD0116-2 規格全文情報

規格番号
JIS D0116-2 
規格名称
ディーゼル機関―燃料噴射装置の用語―第2部 : 燃料インジェクタ
規格名称英語訳
Diesel engines -- Vocabulary of fuel injection equipment -- Part 2:Fuel injectors
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 7876-2:1991(IDT), ISO 7876-2:1991/AMENDMENT 1:1999(IDT)
国際規格分類

ICS

01.040.43, 43.060.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 0116-2:2001 PDF [10]
D 0116-2 : 2001 (ISO 7876-2 : 1991)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人 自動車技術会 (JSAE) /財団法人
日本規格協会 (JSA) から工業標準案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS D 0116-2には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS D 0116の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS D 0116-1 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第1部 : 燃料噴射ポンプ
JIS D 0116-2 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第2部 : 燃料インジェクタ
JIS D 0116-3 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第3部 : ユニットインジェクタ
JIS D 0116-4 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第4部 : 高圧管及び結合端部
JIS D 0116-5 ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第5部 : コモンレール燃料噴射システム

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS D 0116-2 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0116-2 : 2001
(ISO 7876-2 : 1991)

ディーゼル機関−燃料噴射装置の用語−第2部 : 燃料インジェクタ

Diesel engines−Vocabulary of fuel injection equipment− Part 2 : Fuel injectors

序文 この規格は,1991年に第1版として発行された,ISO 7876-2 : 1991, Fuel injection equipment−
Vocabulary−Part 2 : Fuel injectors及びAmendment 1 (1999) を翻訳し,技術的内容及び項目構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。ただし,規定項目を一覧表形式にして,五十音順索引を追加し,
追補 (Amendment) については,編集して一体とした。
なお,五十音順索引及び附属書を除き,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない
事項である。
1. 適用範囲 この規格は,ディーゼル(圧縮着火)機関用の燃料インジェクタ,及びその構成部品に関
する用語(以下,用語という。)並びに定義について規定する。
なお,この規格は,JIS B 0108-1 : 1999(往復動内燃機関−用語−第1部 : 機関設計及び運転用語)の内
容を補足するものである。
参考 原国際規格では,関連規格の一つとしてISO 2710 : 1978, Reciprocating internal combustion engines
−Vocabularyを附属書に掲げており,ISO 2710 : 1978は,既にISO 2710-1 : 2000, Reciprocating
internal combustion engines−Vocabulary−Part 1 : Terms for engine design and operationに置き換え
られているが,置換え過程の途中段階であるISO/DIS 2710-1 : 1994, Reciprocating lnternal
combustion engines−Vocabulary−Part 1 : Terms for engme design and operationが,この規格に対応
している。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 7876-2 : 1991, Fuel injection equipment−Vocabulary−Part2 : Fuel injectors及びAmendment 1 :
1999 to ISO 7876-2 : 1991 (IDT)
2. “燃料”という言葉が,規定する用語で使用されるとき,誤解を生じなければ,“燃料”を省
略してもよい。
参考1. 別の用語の定義中に用いられた,この規格で定義済みの用語は,項目番号を付けて斜体で示
した。
2. 表中の“対応英語”は,ISO 7876-2及びAmendment 1による英語を示す。
3. 用語及び対応英語の欄で,丸括弧で表したものは,補足説明又は省略形である。

――――― [JIS D 0116-2 pdf 2] ―――――

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D 0116-2 : 2001 (ISO 7876-2 : 1991)
2. 主となる用語の定義
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2.1 燃料インジェクタ ノズル(2.2)及びノズルホルダ(2.3)で構成されるアセンブ
fuel injector
リ。これを通して,燃焼室に調量された高圧燃料を噴射す
る。
備考 特定の設計のインジェクタではノズルホルダと
一体化した部品としてのノズルを含むことがあ
る(これは,ISO 2698で規定する。)。
2.2 ノズル 二つの主要構成部品,すなわち,ノズル本体及び針(以下, nozzle
“針弁”という。)で構成する弁。開弁時に,これを通して
燃料が霧化される。
2.3 ノズルホルダ ノズル(2.2)をシリンダヘッド内に位置させるために,ノズ
nozzle holder
ルを組み付けるアセンブリ。これは,ノズルを除くインジ
ェクタのすべての部品で構成する。
3. 作動原理に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3.1 霧化 atomization
高圧の液体燃料から,非常に小さな高速液滴の噴霧への変
換。
4. 作動方法に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4.1 自動弁式燃料インジェ (conventional) uel
調量された燃料の圧力だけによって作動するインジェクタ
クタ (2.1)。 injector
4.2 機械式インジェクタ 外部から機械的手段によって作動するインジェクタ(2.1)。 mechanical fuel injector
4.3 電気式インジェクタ 何らかの電気的手段によって作動するインジェクタ(2.1)。 electrical fuel injector
4.4 油圧式インジェクタ 燃料の圧力からは独立した油圧によって作動するインジェ hydraulic fuel injector
クタ(2.1)。
備考 一つのインジェクタは,4.24.4で定めた3種類のいずれかの組合せで作動することもある(例 機械・油圧
式など。)。
5. 角度決め方法に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
5.1 固定フランジ位置決め fixed flange-located
機関での(ノズル中心軸に関し,回転方回の)角度を(以
インジェクタ fuel injector
下同じ),ノズルホルダ本体(7.6)に固定された(一体化され
た)フランジによって決定するインジェクタ(2.1)。
5.2 固定用二平面位置決め flats-located fuel
機関での角度を,ノズルホルダ本体(7.6)の(二)平面及び
インジェクタ injector
これと対応する保持フランジ又はクランプの形状によって
決定するインジェクタ(2.1)。
5.3 球位置決めインジェク ball-located fuel
機関での角度を,ノズルホルダ本体(7.6)の球又は位置決め
タ, injector,
ピン及びこれらに対応する取付け穴上の溝によって決定す
ダウェル位置決めインるインジェクタ(2.1)。 dowel-located fuel
ジェクタ injector

――――― [JIS D 0116-2 pdf 3] ―――――

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D 0116-2 : 2001 (ISO 7876-2 : 1991)
6. 取付け形式に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6.1 フランジ取付け式イン flange-mounted fuel
独立又は一体の,インジェクタの軸線に対し垂直に配置さ
ジェクタ injector
れたフランジ及び少なくとも2本のスタッド,又はボルト
によって締め付けることで機関に固定するインジェクタ
(2.1)。
6.2 クランプ取付け式イン clamp-mounted fuel
一つ又は二つの指をもつクランプ及びスタッド,又はボル
ジェクタ injector
トによって締め付けることで機関に固定するインジェクタ
(2.1)。
6.3 ねじ取付け式インジェ押さえナット(7.20)によって機関に締め付けて固定するイ screw-mounted fuel
クタ ンジェクタ(2.1)。 injector
6.4 ねじ込み取付け式インノズルホルダ本体(7.6)又はノズル保持ナット(7.19)のおね
screw-in fuel injector
ジェクタ じによって機関に締め付けて固定するインジェクタ(2.1)。
7. ノズルホルダの形式及び構成部品に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
7.1 ハイスプリング形ノズばねが圧力面(9.3)から離れているノズルホルダ。 high spring nozzle
ルホルダ holder
7.2 ロースプリング形ノズばねが圧力面(9.3)に近いノズルホルダ。 low spring nozzle
ルホルダ holder
7.3 二段スプリング形ノズ二段階のノズル作動を提供するノズルホルダ。 two spring nozzle
ルホルダ holder
7.4 冷却形ノズルホルダ 冷媒が通過する通路を含むノズルホルダ。 cooled nozzle holder
7.5 リーク無し形ノズルホバックリーケージ接続部(7.18)を必要としないノズルホル
non-leak-off nozzle
ルダ ダ。 holder
7.6 ノズルホルダ本体 nozzle holder body
内蔵燃料通路をもち,かつ,ノズルホルダ(2.3)を形成する
ためのほかのすべての構成部品が加えられる構成部品。
7.7 中間板 針弁の上昇終わりを与えるために,ノズル(2.2)及びノズル adapter plate
ホルダ本体(7.6)の間に配置する構成部品。
7.8 ノズルホルダキャップ nozzle holder cap nut
ノズル開弁圧の調整機能を覆い,かつ,気密をする構成部
ナット 品。
7.9 プッシュロッド ばねと針弁との間に配置された棒状の構成部品。 spindle
7.10 ばね座 ロースプグンク形ノズルホルダ(7.2)で使用する短いプッシ spring seat
ュロツド(7.9)。
7.11 調整ねじ 針弁に加わるばね力を調整するねじ。 adjusting screw
7.12 圧力調整シム 針弁に加わるばね力を調整するシム。 pressure-adjusting shim
7.13 針弁リフト調整シム 針弁の上昇終わりを調整するシム。 needle lift adjusting
shim
7.14 スプリングキャップナ spring cap nut
ばねを覆う構成部品。調整ねじ(7.11)の機能があってもよ
ット い。
7.15 燃料入口接続部 ノズルホルダ(2.3)の一部で,高圧管を取り付ける部分。
fuel inlet connection
7.16 燃料入口継手 ノズルホルダ本体(7.6)に取り付ける,燃料入口接続部(7.15)
fuel inlet connetor
の役目を果たす継手。 又は
inlet stud
7.17 エッジフィルタ edge filter
燃料入口継手(7.16)又はノズルホルダ本体(7.6)に覆われた
燃料入口フィルタの一種。
7.18 バックリーケージ接続ノズルホルダ(2.3)の一部で,バックリーケージ(9.4)を逃が
back-leakage
部 すために管を取り付ける部分。 connection

――――― [JIS D 0116-2 pdf 4] ―――――

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D 0116-2 : 2001 (ISO 7876-2 : 1991)
番号 用語 定義 対応英語(参考)
7.19 ノズル保持ナット, ノズルホルダ本体(7.6)にノズル(2.2)及び使用する場合の中 nozzle retaining nut,
ノズルリテーニングナ間板(7.7)を保持する構成部品。 nozzle cap nut
ット
7.20 押さえナット インジェクタ(2.1)を機関に取り付けるために,ノズルホル gland nut
ダ本体(7.6)と同軸で組み合わせる,ねじ加工した,自由に
回転できる構成部品。
7.21 遮熱具 heat shield,
燃焼がノズル(2.2)に及ぼす熱影響を減少させるための構成
部品。 seal
7.22 偏心ばね形ノズルホルプッシュロッド(7.9),ばね及びばね室がノズルホルダ(2.3)
nozzle holder with
ダ eccentric spring
及びノズル(2.2)の中心線に対し,偏心して配置されたノズ
ルホルダ。 chamber
7.23 針弁運動センサ, needle-motion sensor,
ノズル針弁が開弁するとき,電気信号を発するセンサ。
SOI−センサ SOI-sensor
備考 “SOI”は,“start of injection”である。
7.24 針弁リフトセンサ needle-lift sensor
噴射過程全体を記録するための,針弁リフトに比例した電
気信号を発するセンサ(開発用)。
8. ノズル形式に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8.1 ピントルノズル pintle nozzle
本体と同軸の孔を通って伸びている突出部(ピントル)が
ある針弁をもつノズル(2.2)。
8.2 ディレイピントルノズ delay pintle nozzle,
針弁初期リフト期間中に燃料の流れを絞るような突出部が
先端にある針弁をもつ,ピントルノズル(8.1)。
ル,スロットルピントル throttle pintle nozzle
ノズル
8.3 フラットピントルノズ flatted pintle nozzle
針弁初期リフト期間中に燃料の流れに影響する1か所以上
ル の平たん(坦)部が突出部の先端にある針弁をもつ,ディ
レイピントルノズル(8.2)。
8.4 ピントークスノズル pintaux nozzle
一つ以上の補助噴孔によって,針弁初期リフトの絞り期間
に燃料をう(迂)回させることが可能な,ディレイピント
ルノズル(8.2)。
8.5 ホールノズル hole-type nozzle
一つ以上の,噴射及び霧化の孔(以下,“噴孔”という。)
及び噴孔面積に影響を与えない一つの針弁をもつノズル
(2.2)。これらは,通常,単孔ノズル又は多孔ノズルと名付
けられる。
8.6 VCO(バルブニードル・ 閉弁時に,針弁によって覆われるシート部に噴孔をもつホ VCO
カバード・オリフィス) ールノズル(8.5)。 (“valve”needle covered
ノズル orifice)
nozzle
8.7 ポペットノズル 外へ開くきのこ(茸)形の針弁をもつノズル(2.2)。 poppet nozzle
8.8 冷却ノズル cooled nozzle
冷媒が通過する通路を包含する本体をもつノズル(2.2)。
9. 一般用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
9.1 インジェクタ軸径 fuel injector shank
機関での(取付け穴軸線とインジェクタ軸線の)同軸を位
置決めする部分のインジェクタ(2.1)の直径。 diameter
9.2 インジェクタ軸長さ fuel injector shank
(ノズルが取り付けられた)ノズル保持ナット(7.19)の初期
length
シール面(9.9)から,個々の形式のインジェクタ(2.1)の取付
けによって定まる,ノズルホルダ(2.3)上の照合点までの距
離。

――――― [JIS D 0116-2 pdf 5] ―――――

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JIS D 0116-2:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7876-2:1991(IDT)
  • ISO 7876-2:1991/AMENDMENT 1:1999(IDT)

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