この規格ページの目次
4
D 0801 : 2012 (ISO 15622 : 2010)
運転者による起動待ちで,ACCシステムによる縦方向制御をしていない状態。
3.12.3
ACC作動状態(ACC active state)
ACCシステムが,速度及び/又は車間距離を制御している状態。
3.12.3.1
ACC速度制御状態(ACC speed control sub-state)
ACCシステムが,設定速度に従って速度を制御している状態。
3.12.3.2
ACC追従制御状態(ACC following control sub-state)
ACCシステムが,選択された車間時間に従って目標車両に対する車間距離を制御している状態。
3.13
目標車両(target vehicle)
当該車両が追従走行する車両。
3.14
停止車両(stationary object)
当該車両の前方にあって,停止している車両。
4 記号及び略語
4.1 記号
この規格で用いる記号は,表1による。
表1−記号及び意味
記号 意味
A 照射部の有効面積(m2)
At 照射面積(m2)
alateralmax 曲線道路における許容最大横加速度(m/s2)
amin 許容最小縦方向加速度=許容最大縦方向減速度(m/s2)
amax 許容最大縦方向加速度(m/s2)
atest 曲線道路対応能力試験中の許容最大加速度(m/s2)
avehiclemax 手動走行中の最大可能減速能力(m/s2)
c 車間距離,2台の車両間の距離(m)
d 対象物とセンサとの距離,一般的には距離(m)
d0 ここより手前は目標車両の検知を必要としない距離(m)
d1 ここより手前は距離測定及び/又は相対速度の決定を必要としない距離(m)
d2 測定目的用の距離(m)
dA 光源から照射面Aまでの距離(m)
dmax 直線道路における最大検知距離(m)
dmaxcurve 曲線道路における最大検知距離(m)
Et 放射照度(W/m2)
I0 放射強度(W/sr)
Iref 所定方向における放射強度(W/sr)
l コーナキューブ反射器の短辺の長さ(m)
R 円の半径,曲線半径(m)
――――― [JIS D 0801 pdf 6] ―――――
5
D 0801 : 2012 (ISO 15622 : 2010)
表1−記号及び意味(続き)
記号 意味
Rcircle 実際のカーブ半径(m)
Rmin 最小曲線半径(m)
Tbrake max 最大減速度に至るまでの最小時間(s)
t0 試験開始時の時刻
t1 操作開始時の時刻
t2 操作終了時の時刻
t3 試験終了時の時刻
v 当該車両の対地速度(m/s)
vcircle 所定の横加速度alateralmaxになる曲線路上の最高速度(m/s)
vcirclestart 曲線半径Rのカーブに進入するときの車両速度(m/s)
vlow 自動加速が許可される最低速度(m/s)
vset 車両設定速度(m/s)
vsetmax 選択可能な最高設定速度(m/s)
vsetmin 選択可能な最低設定速度(m/s)
vvehicleend 試験終了時の車両速度(m/s)
vvehiclemax 最高車両速度(m/s)
vvehiclestart 試験開始時の車両速度(m/s)
ymax dmaxcurveの地点で測定した,中心線からのFOVの幅
α 視野の半角
波長(m)
τ 車間時間(s)
τmax(v) 速度vにおける定常状態での最大車間時間(s)
τmax 選択可能な最大車間時間(s)
τmin(v) 速度vにおける定常状態での最小車間時間(s)
τmin 選択可能な最小車間時間(s)
Φ 放射束(W)
Ω 立体角(sr)
Ω0 光源の立体角(sr)
Ω1 照射立体角(sr)
4.2 略語
この規格で用いる略語は,次による。
CTT 赤外線反射器の試験標的の反射係数(m2/sr)
FOV 視野
HAD 水平検知範囲
RCS レーダ反射断面積(m2)
5 種類
5.1 ACCシステムのタイプ
縦方向を制御する作動装置の構成が異なっていると,システムは非常に違
った挙動を示す。そこでこの規格では4種類のタイプのACCシステムを定義する(表2参照)。
――――― [JIS D 0801 pdf 7] ―――――
6
D 0801 : 2012 (ISO 15622 : 2010)
表2−ACCシステムタイプによる分類
タイプ 手動のクラッチ操作必要能動的ブレーキ制御
1a 要 不要
1b 不要 不要
2a 要 要
2b 不要 要
ACCシステムの減速性能は取扱説明書に明確に記載しなければならない。
能動的ブレーキ制御を行い,かつ,クラッチペダルをもつ車両(タイプ2a)においては,クラッチが自
動的に切れない場合は,明確かつ早期にブレーキとエンジン・アイドル制御との干渉の可能性について告
知されなければならない。実際的で明白な干渉を避ける手順が運転者に提供されなければならない(6.3.1
参照)。
5.2 曲線道路対応能力の種類
ACCシステムの性能クラスは,曲線道路への対応能力によって分類し,表3による。
表3−ACC曲線道路対応能力による分類
性能クラス 曲線道路対応能力
I 曲線への対応能力は要求されない
II 曲線半径500 m以上
III 曲線半径250 m以上
IV 曲線半径125 m以上
6 要求事項
6.1 基本的制御方針
ACCシステムは少なくとも,次の基本的動作(追従制御及び状態遷移)を提供しなければならない。
− ACCシステムが作動しているときは,当該車両速度は目標車両との車間距離を維持するか又は設定速
度を維持するか,いずれか低い方で自動的に制御する。両制御モードの切替えは,ACCシステムによ
って自動的に行う。
− 定常状態における車間距離は,システムが自動調整するか,又は運転者が調整可能であってもよい
(6.3.1参照)。
− 当該車両の速度が最低作動速度vlow以下のときは,ACC待機状態から,ACC作動状態への遷移は禁止
される。さらにACC作動状態で車両速度がvlow以下に低下したときは,自動的加速は禁止される。付
帯的選択肢として,ACCシステムをACC作動状態からACC待機状態に下げてもよい(6.3.2及び6.4
を参照)。
− 2台以上の前方車両が存在する場合は,追従すべき車両を自動的に選択する(6.2.4.3参照)。
――――― [JIS D 0801 pdf 8] ―――――
7
D 0801 : 2012 (ISO 15622 : 2010)
ACC
速度制御
ACC 起動a) 作動開始
ACC停止 ACC待機
ACC作動
ACC 停止a) 作動休止
ACC
追従制御
ACC 停止a)
だ円の中の文は,システムの状態を表す。
注a) 自己診断の後,手動及び/又は自動で遷移。手動による遷移とは,スイッチによってACC機能を待機状態又は
停止状態にすることを意味する。故障時は,自動停止してもよい。
図2−ACCシステムの状態遷移
6.2 機能要件
6.2.1 制御モード
両制御モード(追従制御又は速度制御)間の遷移は,自動的に行う。
6.2.2 当該車両の速度
ACCシステムは当該車両の速度を決定できなければならない。
6.2.3 静止目標物
ACCシステムが静止目標物の存在に反応するように設計されることは要求事項ではない。システムが静
止目標物に反応しないように設計されている場合は,このことを少なくとも車両取扱説明書に記載し,運
転者に知らせなければならない。
6.2.4 追従能力
6.2.4.1 一般
τminは,全ての速度vに対する定常状態での追従制御モード中に選択可能な最小車間時間とする。τminは,
0.8秒以上とする。
1.5秒2.2秒までの範囲内の車間時間τを最低限一つ設定できなければならない。
定常状態の条件下では,最小車間距離はτmin×vとする。
過渡状態においては,車間距離は一時的に最小車間距離未満に接近しても差し支えない。そのような状
況が発生した場合は,システムは車間距離が要求車間距離に戻るように調節しなければならない。
ACCシステムは6.2.4.26.2.4.4に示す検知範囲,目標車両識別及び曲線道路対応能力をもたなければな
らない。
6.2.4.2 直線道路における検知範囲(性能クラスI,II,III及びIV)
前方車両がd1とdmaxとの間に存在するときは,ACCシステムは前方車両と当該車両間との車間距離を
測定しなければならない(図3参照)。
dmax=τmax (vsetmax)×vsetmax
前方車両がd0とd1との間にあるときは,ACCシステムは車両の存在を検知しなければならない。しか
――――― [JIS D 0801 pdf 9] ―――――
8
D 0801 : 2012 (ISO 15622 : 2010)
し前方車両までの距離を測定したり,前方車両と当該車両との相対速度を測定する必要はない。
d1=τmin (vlow)×vlow
前方車両がd0未満の距離に存在するときは,ACCシステムは車両の存在を検知する必要はない。
d0=MAX [2, (0.25×vlow) ]
a b c
1 当該車両
2 前方車両
a 検知不要領域
b 車両の検知が要求される領域
c 距離の決定が要求される領域
図3−検知領域
6.2.4.3 目標車両識別
2台以上の前方車両が,直線道路又は性能クラスII,III及びIVにおいては一定曲線道路上にあるとき(典
型的な使用場面は7.4参照),ACCシステムは,当該車両の進路上の前方車両を選択しなければならない
(図4参照)。
図4−目標車両識別
6.2.4.4 曲線道路対応能力(性能クラスII,III及びIV)
ACCシステムは,次の道路上で,定常状態の前方車両を 愀 vcircle) の車間時間にて追従できなければな
らない。 愀 v) は,速度vで直線を走行中の,定常状態における可能な最大車間時間である。
− 直線道路(性能クラスI,II,III及びIVに適用)
− 曲線半径が500 mまで : Rmin, II=500 m(性能クラスII,III及びIVに適用)
− 曲線半径が250 mまで : Rmin, III=250 m(性能クラスIII及びIVに適用)
− 曲線半径が125 mまで : Rmin, IV=125 m(性能クラスIVに適用)
したがって,このシステムは,前方車両が一定の曲線半径Rminの道路上を一定の速度vcircleで走行してい
れば,定常状態の車間時間 愀 vcircle) で前方車両に追従する能力をもたなければならない。
――――― [JIS D 0801 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS D 0801:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15622:2010(IDT)
JIS D 0801:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.60 : 運輸及び商業におけるITの応用
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.220 : 運輸 > 03.220.20 : 道路輸送
JIS D 0801:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISD0032:2011
- 自動車―操作,計量及び警報装置の識別記号