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E 2501-2 : 2010
f) 試験条件の許容度 試験条件の許容度は,次による。
1) 周波数 f=f0±0.3(Hz)
2) 電圧波高値 Em=Em0以上
3) 投入位相角 φ≧(φ0−3°)
ここに,f0,Em0,φ0は定数測定時の値とする。
g) 動作責務試験(O−t−CO) 交流等価試験によって動作責務試験(O−t−CO)を実施する場合,O動
作を規定条件にすると,短絡発電機の回転数減衰のため,t秒後のCO動作は規定条件を下回る場合が
ある。CO動作に対しても規定条件を満足させるためには,前記の理由から,O動作の試験条件は規
定条件を上回ることもある。
このような理由で,動作責務試験時にO動作に対する条件及び試験結果が,単独のO動作に比べ多
少の変動を生じることがあってもやむを得ないものとする。
JD.3 回路定数の測定法
JD.3.1 回路抵抗(R)
試験回路に50 A以上の直流電流を通電し,電圧降下法によって測定する。
JD.3.2 回路インダクタンス(L)
交流短絡試験電流の実測値と計算値が,短絡後515 msの範囲において±5 %の範囲内に合致するL
の値とする(図JD.4参照)。
図JD.4−Lの測定法
[計算式]
R
Em t
i sin t L
sin
2 2/1
R2 2
L
ここに, φ : 投入角
tan1 L
R
ω : 試験周波数 2×π×f
――――― [JIS E 2501-2 pdf 61] ―――――
58
E 2501-2 : 2010
附属書JE
(参考)
直流真空遮断器の特性
JE.1 一般
この附属書は,種類H2の真空遮断器に対する代表的な回路構成及び遮断特性を記載する。
なお,気中遮断器の遮断特性については,JIS E 2501-1の図A.2を参照する。
JE.2 基本回路構成
真空遮断器の基本回路構成を図JE.1に示す。遮断の動作原理は,主真空バルブを高速で開極させた後に
トリガスイッチを投入し,あらかじめ充電されたコンデンサを電源とする共振電流を主電流に重畳させて
電流零点を生成することによって主電流を真空バルブから消弧装置に転流させ,最終的に消弧装置によっ
て回路エネルギーを熱吸収して遮断を完了するというものである。従来の気中遮断器と比較して,遮断時
に気中アークが全く発生しない,遮断時間が短くカットオフ電流を低く抑えられる,遮断に伴う接触子の
損耗が少ないなどの特徴をもつ。
一般に,消弧装置及び転流装置と負荷側回路との間の絶縁を確保するため,補助真空バルブ又は断路器
などの装置を具備する。
図JE.1−真空遮断器の基本回路構成例
JE.3 遮断特性例
真空遮断器における遮断時の代表的な波形例を図JE.2に示す。簡略のため,電圧・電流の変化を曲線で
表すべきところを,図JE.2ではすべて直線で表している。
真空遮断器のアーク時間は,JIS E 2501-1の3.4.23に基づき,主真空バルブの接触子が開離し始めてか
ら主電流が遮断されるまでの時間と定義される。真空バルブ又は消弧装置各々のアーク時間を特に区別す
る必要がある場合は,“真空バルブのアーク時間”又は“消弧装置のアーク時間”と表す。
――――― [JIS E 2501-2 pdf 62] ―――――
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E 2501-2 : 2010
ti 開極時間(JIS E 2501-1の3.4.22参照) カットオフ電流(JIS E 2501-1の3.2.19参照)
Icut off
ta アーク時間(JIS E 2501-1の3.4.23参照) UNe 定格電圧(JIS E 2501-1の3.2.4参照)
tb 遮断時間(JIS E 2501-1の3.4.24参照) Ur 回復電圧(JIS E 2501-1の3.2.8参照)
t0 Uc
開極時間の開始時刻(JIS E 2501-1の3.4.25参照) 制限電圧(3.6参照)
t1 電流が消滅した時刻(JIS E 2501-1の3.4.25参照)
図JE.2−真空遮断器の代表的な遮断時波形例
参考文献 JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
――――― [JIS E 2501-2 pdf 63] ―――――
E2
60
附属書JF
501
(参考)
-
2 : 2
JISと対応する国際規格との対比表
010
IEC 61992-2:2006,Railway applications−Fixed installations−DC switchgear−Part 2:
JIS E 2501-2:2010 鉄道用地上設備−直流開閉装置及び制御装置−第2部 : 直流遮
断器 DC circuit-breakers
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ご(V) JISと国際規格との技術的差
国際 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び名称 番号 の評価
1 適用範囲 直流電気鉄道の地上設 1 JISにほぼ同じ 一致
備用遮断器について規
定
2 引用規格
3 用語及び JIS E 2501-1によるほ 3 用語は規定していない 追加 半導体遮断器に関する従来の国内真空遮断器の規定整備のため。
定義 か,この規格に必要な 規格から,真空遮断器に関する用次期改正時にIECに提案する。
用語を規定 語を追加した。
4 使用条件 JIS E 2501-1による 4 一致
5 遮断器の 5 JISにほぼ同じ
特性
5.2 b) 遮断特性による種類を 5.2 b) 選択 従来の国内規格に基づき種類H2 従来の国内規格との整合のため。
規定 を追加し,選択可能とした。 次期改正時にIECに提案する。
5.2 h) エンクロージャの装備 5.2 JISにほぼ同じ 追加 線路並列遮断器の例を注記5に追 規格の利用を容易にするため。
加した。 IECには提案しない。
5.3.3 遮断器に関する電流を 5.3.3 JISに同じ 変更 注記12を本文にて規定した。 −
規定
5.3.3Aエネ 定格アークエネルギー − 記載なし 追加 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合及び真空
ルギー を規定 加した。 遮断器の規定整備のため。
E2
次期改正時にIECに提案する。
50
5.3.3B圧力 定格閉路操作圧力を規 − 記載なし 追加 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合のため。
1-
2
定 加した。 IECには提案しない。
: 201
6
0
0
――――― [JIS E 2501-2 pdf 64] ―――――
E2
6
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ご(V) JISと国際規格との技術的差
1
5
国際 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
01-
規格
2 : 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び名称 番号 の評価
10
5.3.4.2 遮断器の責務を規定 5.3.4.2 JISにほぼ同じ 追加/ 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合のため。
選択 加し,選択可能とした。 次期改正時にIECに提案する。
変更 注記を本文にて規定した。
5.4A 閉路装置・保持装置の − 記載なし 追加 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合のため。
特性を規定 加した。 IECには提案しない。
5.6.2 a) 過電流引外し装置の特 5.6.2 a) JISに同じ 変更 特性に関する記述と要求事項に関規格の利用を容易にするため。
性を規定 する記述を細別で区別した。 次期改正時にIECに提案する。
5.6.2 b) 電圧引外し装置の特性 5.6.2 b) JISに同じ 追加 従来の国内規格に基づく説明を注従来の国内規格との整合とともに
を規定 記として追加した。 規格の利用を容易にするため。
次期改正時にIECに提案する。
5.7 アーク電圧の限度値を 5.7 JISにほぼ同じ 追加 定格制限電圧に関する規定を従来従来の国内規格との整合及び真空
規定 の国内規格に基づき追加した。 遮断器の規定整備のため。
種類H2の遮断器に関する表3Cを 次期改正時にIECに提案する。
追加した。
5.8 アークエネルギーを規 − 記載なし 追加 従来の国内規格に基づく規定を追真空遮断器の規定整備のため。
定 加した。 次期改正時にIECに提案する。
6 構造 6 JISにほぼ同じ
6.4 空間距離などを規定 追加 IEC 61992-6の関連する規定を追 規格の利用を容易にするため。
加した。 IECには提案しない。
6.7 接地端子の要件を規定 6.7 JISにほぼ同じ 追加 IEC 61992-6の関連する規定を追 同上
加した。
定格地絡電流か接地線の太さのい
ずれかを指定するようにした。
注記3,注記4を追加した。
6.9 エンクロージャの要件 6.9 JISにほぼ同じ 変更 IEC 61992-6の関連する規定を追 同上
を規定 加した。
E2
6.12 耐久性試験の動作回数 6.12 JISにほぼ同じ 選択 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合のため。
5
を規定 加し,選択可能とした。 次期改正時にIECに提案する。
01-
6.13.2.2 過電流リレーの精度を 6.13.2.2 JISにほぼ同じ 追加/ 従来の国内規格に基づく規定を追従来の国内規格との整合のため。
2 : 2
規定 選択 加し,選択可能とした。 次期改正時にIECに提案する。
01
6
0
1
――――― [JIS E 2501-2 pdf 65] ―――――
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JIS E 2501-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61992-2:2006(MOD)
JIS E 2501-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.01 : 開閉装置及び制御装置一般
JIS E 2501-2:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0617-2:2011
- 電気用図記号―第2部:図記号要素,限定図記号及びその他の一般用途図記号