JIS E 3022:1984 軌道回路装置の耐妨害試験方法

JIS E 3022:1984 規格概要

この規格 E3022は、鉄道信号保安装置に用いる軌道回路装置の耐妨害試験方法について規定。

JISE3022 規格全文情報

規格番号
JIS E3022 
規格名称
軌道回路装置の耐妨害試験方法
規格名称英語訳
Testing methods of permissible interference values for track circuit device
制定年月日
1984年1月20日
最新改正日
2016年10月12日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

45.080
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
鉄道 2019
改訂:履歴
1984-01-20 制定日, 1988-11-28 確認日, 1995-06-28 確認日, 2001-06-27 確認日, 2005-12-25 確認日, 2011-05-25 確認日, 2016-10-12 確認
ページ
JIS E 3022:1984 PDF [6]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
E 3022-1984

軌道回路装置の耐妨害試験方法

Testing Methods of Permissible Interference Values for Track Circuit Device

1. 適用範囲 この規格は,鉄道信号保安装置に用いる軌道回路装置の耐妨害試験方法について規定する。
引用規格 :
JIS C 1102 指示電気計器
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
関連規格 : JIS E 3003 鉄道信号用リレーの性能試験方法
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 耐妨害試験 軌道回路に所定の妨害を加えたとき,その装置が定態(1)を維持することを調べる試験。
注(1) あらかじめ定められた状態。
(2) 直流妨害 直流電気鉄道で,軌道回路に流れる電気車の帰線電流の不平衡成分。
(3) 交流妨害 交流電気鉄道で,軌道回路に流れる電気車の帰線電流の不平衡成分。
(4) 信号周波数帯妨害 軌道回路に流れる電気車の帰線電流の不平衡成分に含まれており,かつ,軌道回
路装置の定態を変えることができる成分。
(5) 過渡妨害 電気車などから発生する過渡的な電流や直達磁界で,軌道回路装置の定態を変えることが
できる成分。
(6) 耐妨害試験1 耐妨害試験のうちで信号入力がある場合,軌道回路装置の受信リレー動作接点が開放
しないことを調べる試験。
(7) 耐妨害試験2 耐妨害試験のうちで信号入力がない場合,軌道回路装置の受信リレー復旧接点が開放
しないことを調べる試験。
3. 試験の適用区分 試験の適用区分は,電気運転方式の種類及び変電所・電気車の制御方式によって分
類し,表1のとおりとする。

――――― [JIS E 3022 pdf 1] ―――――

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E 3022-1984
表1
適用区分 摘要
直流電気鉄道で電気鉄道電源,電気車などにサイリスタ機器
A
などを用いていない場合。
1種
直流電気鉄道で電気鉄道電源,電気車などにサイリスタ機器
B
などを用いている場合。
交流電気鉄道で電気鉄道電源,電気車などにサイリスタ機器
A
などを用いていない場合。
2種
交流電気鉄道で電気鉄道電源,電気車などにサイリスタ機器
B
などを用いている場合。
4. 試験項目 試験項目は,表2により,○印のついているものとする。
表2
試験方法の 1種 2種
試験項目
項目番号 A B A B
直流妨害 耐妨害試験1 6.1.1 ○ ○
耐妨害試験1 6.2.1 ○ ○
交流妨害
耐妨害試験2 6.2.2 ○ ○(2)
信号周波数 耐妨害試験1 6.2.1 ○ ○
帯妨害 耐妨害試験2 6.2.2 ○ ○
耐妨害試験1 6.2.1 ○(2) ○(2)
過渡妨害
耐妨害試験2 6.2.2 ○(2) ○(2)
注(2) 受渡し当事者間の協定によって試験を省略することができる。
5. 試験の条件
5.1 試験場所の状態 試験場所の状態は,特に指定のない限り,JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規
定する常温常湿とする。
5.2 試験計器 試験計器は,次による。
(1) 指示計器は,JIS C 1102(指示電気計器)に規定する指示電気計器又はこれに準じるものを用いる。
(2) オシロスコープ・周波数カウンタ・波形分析器などの電子測定器については,受渡し当事者間の協定
による。
5.3 妨害の設定 妨害の設定は,受渡し当事者間の協定による。
6. 試験の方法
6.1 直流妨害試験
6.1.1 耐妨害試験1 耐妨害試験1は,次による。
(1) 試験回路 試験回路は図1による。

――――― [JIS E 3022 pdf 2] ―――――

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E 3022-1984
図1
図1の軌道回路装置の接続点の詳細は,表3のとおりとする。
表3 接続点の詳細
a点・b点間及びa'点・b'点間の詳細
インピーダンスボンド
を用いるとき。
整合変成器・限流装置な
どを用いるとき。
限流装置などを用いる
とき。
(2) 試験の手順 試験の手順は,次による。
(a) 図1において,直流妨害発生器から妨害を発生させ,抵抗を調整して電流計A1とA2の指示が等し
くなるようにする。
(b) 直流妨害発生器の出力を下げ,交流信号発生器を調整して軌道回路装置の信号入力の設定を,定格
レベルの90%,又は最小動作レベルの3dB増しとする。
信号入力の設定に位相角の調整が必要な場合は,最も能率の高い位相角とする。
(c) 再度,所定の直流妨害を加えて,a点・b点間に接続された受信リレーの動作接点の状態を調べる。
6.2 交流妨害・信号周波数帯妨害・過渡妨害試験
6.2.1 耐妨害試験1 耐妨害試験1は,次による。
(1) 試験回路 試験回路は,次による。
(a) 軌道回路電流に直流を用いた場合の試験回路は,図2に示すとおりとする。

――――― [JIS E 3022 pdf 3] ―――――

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E 3022-1984
図2
図2の軌道回路装置の接続点の詳細は,表3のとおりとする。
(b) 軌道回路電流に交流を用いた場合の試験回路は,図3に示すとおりとする。
図3
図3の軌道回路装置の接続点の詳細は,表3のとおりとする。
(2) 試験の手順 試験の手順は,次による。
(a) 図2又は図3において,妨害発生器から妨害を発生させ,抵抗を調整して電流計A1とA2の指示が
等しくなるようにする。
(b) 妨害発生器の出力を下げ,直流信号発生器又は交流信号発生器を調整して,軌道回路装置の信号入
力の設定を,定格レベルの90%,又は最小動作レベルの3dB増しとする。
信号入力の設定に位相角の調整が必要な場合は,最も能率の高い位相角とする。
(c) 再度,所定の妨害を加えて,a点・b点間に接続された受信リレーの動作接点の状態を調べる。
6.2.2 耐妨害試験2 耐妨害試験2は,次による。
(1) 試験回路 試験回路は,図4による。
図4

――――― [JIS E 3022 pdf 4] ―――――

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E 3022-1984
図4の軌道回路装置の接続点の詳細は,表3のとおりとする。
(2) 試験の手順 試験の手順は,図4において所定の妨害を加えて,受信リレーの復旧接点の状態を調べ
る。
軌道回路装置の耐妨害試験方法JIS原案作成委員会委員
氏名 所属
(委員会長) 安 原 碩 人 日本国有鉄道鉄道技術研究所
小野山 悟 運輸省鉄道監督局
吉 岡 治 運輸省鉄道監督局
吉 永 敏 雄 運輸省鉄道監督局
吉 原 洋 運輸省鉄道監督局
石 井 清 次 工業技術院
黒 河 亀千代 工業技術院
萩 原 正 雄 社団法人日本民営鉄道協会
中 村 洌 日本国有鉄道技術開発室
森 田 悦 夫 日本国有鉄道電気局
花 木 正 治 日本国有鉄道施設局
清 澤 三 郎 日本国有鉄道鉄道技術研究所
亀卦川 賢 介 東京急行電鉄株式会社
安 藤 友 郎 東武鉄道株式会社
田 川 茂 男 京浜急行電鉄株式会社
神 田 明 株式会社京三製作所
鈴 木 純 朗 日本信号株式会社
古 川 真 弓 大同信号株式会社
黒 島 滋 株式会社三工社
館 武 夫 東邦電機工業株式会社
(幹事) 粕 谷 利 夫 日本国有鉄道電気局
村 上 喜 信 日本国有鉄道技術開発室
直 江 正 直 日本国有鉄道鉄道技術研究所
吉 越 三 郎 社団法人信号保安協会

――――― [JIS E 3022 pdf 5] ―――――

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JIS E 3022:1984の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 3022:1984の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1102:1981
指示電気計器
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態