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E 6401 : 2004
各項目の形式試験終了後に,抵抗器箱又は抵抗器枠が試験したために,例えば,締付け部の緩み,絶縁
素子のき裂,異常なゆがみなどの劣化が生じていないかを検査する。
もし,何らかの劣化によって正常な性能を維持できない事態が,抵抗器箱又は抵抗器枠に生じていたら,
その抵抗器箱又は抵抗器枠は,試験不適合とみなす。
8.2 測定
8.2.1 抵抗値の測定(初期,冷時) 抵抗器箱又は抵抗器枠若しくは抵抗セクションの抵抗値を測定する。
抵抗器に流す電流値は,接触抵抗による誤差がでない程度に十分な電流を通電する。 必要であれば,測定
値は,20 ℃基準温度の値に換算しておく。その許容誤差は,表1による。
例えば,修理目的に使おうとしている抵抗素子の抵抗値もまた測定しなければならない。その許容誤差
は,表2による。
8.2.2 抵抗値の測定(熱時) 抵抗値の測定は,8.3の温度上昇試験の最後に,繰り返して行う。抵抗値
は,仕様書に記載された数値を超えてはならない。
8.2.3 抵抗値の測定(冷時,温度上昇試験後) 温度上昇試験終了後,抵抗器が周囲温度になるまで冷え
てから,再度,抵抗値を測定する。その測定値を温度上昇試験実施前の抵抗値と比較する。2度目の測定
読み値は,最初の測定値から3 %以上変化してはならない。いかなる場合も,表1の許容誤差限度以内で
なければならない。
8.2.4 インダクタンス値の測定 インダクタンス値の測定は,仕様書で要求された場合に行う。
8.2.5 電磁放射測定 電磁放射測定は,仕様書で要求された場合に行う。
8.2.6 騒音測定 騒音測定は,仕様書で要求された場合に行う。
8.3 温度上昇試験
8.3.1 一般 温度上昇試験の温度は,抵抗セクションで測定する。冷却条件は,接続詳細も含めて仕様書
に記載し,接続導体の断面積をも含めて使用条件を再現できるようにする。
抵抗素子(必要なら結線端子を含む。)の上昇温度は,最高温度となると予測される位置で記録する。こ
れらの測定のために,適切な方法で最高温度点を見付けだす。最高温度の場所とその関連する温度を試験
成績書に記録する。
8.3.2 抵抗器箱又は抵抗器枠の試験 抵抗器箱又は抵抗器枠の温度上昇試験のために,仕様書に記載され
ている負荷周期での定格動作電流(Ie)を,上昇する温度が安定するまで流し続ける。
試験途中で,測定した温度は仕様書に記載された限度を超えてはならない。
極めて短時間しか電流を流さない抵抗器の場合,負荷周期試験は,熱容量を実験的に決める方法に替え
てもよい。ただし,その方法は,仕様書に記載する。
温度上昇試験を終了する場合には,抵抗器は,使用・作動できる状態とする。特に,8.5.2に規定する耐
電圧試験に耐える能力をもたなければならない。
8.4 耐振動及び耐衝撃試験
耐振動及び耐衝撃試験は,次のいずれかの方法によって行う。耐振動及び
耐衝撃試験の終了時点で,抵抗器は8.5.2の耐電圧試験に耐えられる能力をもつ。
a) 種別1 IEC 61373による。
b) 種別2 JIS E 4031及びJIS E 4032による。
なお,JIS E 4031及びJIS E 4032の適用に当たっては,受渡当事者間で協定のない場合には,JIS E 4031
は2種を,JIS E 4032は1種を適用する。
8.5 耐電圧試験
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8.5.1 絶縁特性 これらの試験は,絶縁空間距離及び沿面距離が守られているかの検証である。検証は,
寸法測定による。
8.5.2 耐電圧試験
8.5.2.1 一般 試験は抵抗器箱又は抵抗器枠ごとに,商用周波数の試験電圧で実施する。試験の方法及び
試験電圧の実効値は,次による。50 Hz又は60 Hzの周波数の試験電圧は,ほぼ正弦波とする。
試験電圧を10秒かけて徐々に上昇させ,60秒±5秒間に規定の電圧値を維持し,その後徐々に,ゼロま
で下げる。
8.5.2.1A 絶縁抵抗試験は,次による。
1 000 V絶縁抵抗計を使用し,6.2.5Aに示す試験箇所の絶縁抵抗を測定する。
8.5.2.2 基礎絶縁に対する試験電圧 基礎絶縁に対する試験電圧は,次のいずれかによる。
a) 種別1 この試験電圧は,次の箇所に印加する。
− 抵抗素子とボンディング端子との間
− 多重絶縁式では,最終段の中間枠とボンディング端子との間
試験電圧値は,回路の定格絶縁電圧Uiから,表5によって決められる。
表 5 基礎絶縁に対する試験電圧
単位 V
定格絶縁電圧 Ui Ui<300 300≦Ui<660 660≦Ui<1 200 Ui≧1 200
商用周波数の耐電圧値 1 500 2 500 2Ui+1 500 2.5Ui+2 000
b) 種別2 これらの試験は,常温の試験場所で,抵抗器箱,抵抗器枠又は抵抗ブロックの各々に対して
行う。試験箇所及び試験電圧は,表5Aによる。
表 5A絶縁及び機能絶縁に対する試験電圧
単位 V
絶縁構成 試験箇所 試験電圧
一重絶縁 一次絶縁 2.25Ue+2 000
二重絶縁 一次絶縁 2Uw
二次絶縁 2.25Ue+2 000
三重絶縁 一次絶縁 2Uw
二次絶縁 2.25Uw+1 000
三次絶縁 2.25Ue+2 000
8.5.2.3 機能絶縁に対する試験電圧 機能絶縁に対する試験電圧は,次のいずれかによる。
a) 種別1 この試験電圧は,次の箇所に印加する。
− 抵抗素子と中間枠との間
− 同一絶縁システムの二段の中間枠間
− 2種類の異なる絶縁システムの二段の中間枠間(附属書Aの図A.1参照)
試験電圧値は,絶縁間の動作電圧Uwに基づき,表6による。
表 6 機能絶縁に対する試験電圧
単位 V
動作電圧 Uw Uw<300 300≦Uw<660 660≦Uw<1 200 Uw≧1 200
商用周波数の耐電圧値 1 500 1 500 1.6Uw+500 1.6Uw+1 000
b) 種別2 これらの試験は,常温の試験場所で,抵抗器箱,抵抗器枠又は抵抗ブロックの各々に対し行
う。試験箇所及び試験電圧は,表5Aによる。
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8.5.2.4 試験の受入れ判断基準 絶縁不良によるせん(閃)絡が生じないなら,試験の要求は満たされた
と一般的にみなされる。
8.6 吸湿試験
抵抗器箱又は抵抗器枠は,温度2025 ℃で,相対湿度95 %以上とした試験容器に24
時間以上保持する。この(高湿度の)試験容器から被試験体を取り出し5分以内のできるだけ早い時間内
に,8.5.2の絶縁耐力試験を,表5又は表5A及び表6又は表5Aで規定された試験電圧値の75 %の電圧を
印加して行う。
8.7 故障電流試験
抵抗器箱又は抵抗器枠は,仕様書に記載された故障の条件,例えば,過電流,通常
電流の異常時間通電,冷却不良などで試験を行う。この試験は最高許容温度を超えてはならず,かつ,永
久変形,損傷,焼損が生じてはならない。この故障電流試験が終了してから,試験した抵抗器は周囲温度
に下がるまで,保持する。その後,もう一度,抵抗値を測定し,最初の測定値から3 %以上変化していて
はならない。8.5.2の絶縁耐力試験は,表5又は表5A及び表6又は表5Aで規定する試験電圧値の75 %の
電圧を印加する。
8.8 降雨耐性試験
抵抗器箱又は抵抗器枠には適切な電流を流して,最高温度Tmとなるようにする。電
流の供給をやめ,抵抗器箱又は抵抗器枠に1020 ℃の水を散水する。受渡当事者間で協定がなければ,
この散水は垂直面に対して,車両の進行方向に対し45°で,かつ,降水量3 mm/min相当として5分間継
続する。
この試験は5分間の休止を挟み3回繰り返し,例えば,絶縁物にき裂などの悪影響が生じないことを確
かめる。この試験の終わりに,8.5.2によって表5又は表5A及び表6又は表5Aで規定する試験電圧値の
75 %の電圧を印加して,耐電圧試験を行う。
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E 6401 : 2004
附属書A(規定)二重絶縁抵抗器の配列例
図 A.1絶縁抵抗器の代表的配置
抵抗器の絶縁は,端子間で定格動作電圧Ueに耐えるように設計する。一般的に,構造上から幾つかの抵
抗セクションに分かれている。各(セクションの)電圧降下αUe,βUeは,各抵抗値に比例する。
抵抗器の絶縁は,回路と車体間で電圧Uに耐えるように設計する。抵抗器の定格絶縁電圧Uiは,この
電圧U以上である。
抵抗素子と車体間との基礎絶縁は,定格絶縁電圧Uiで決まる。
抵抗素子と中間枠間との機能絶縁は,動作電圧Uwで決まる。このUwは附属書Aの例a及び例bにある
Ueから,例cから例gにあるαUe又はβUe以上である。
2個の中間枠間の機能絶縁は,動作電圧Uwをベースにしている。このUwは例eにある(α+β) Ue以上
である。
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E 6401 : 2004
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS E 6401 : 2003 鉄道車両用抵抗器 IEC 60322 : 2001 鉄道用途−車両用電気機器−開放形電力抵抗器の規則
(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
際規格 目ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号 表示箇所 : 本体
表示方法 : 側線又は点線の下線
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
1.適用範囲及び目適用される抵抗器の範囲 IEC 1 JISに同じ IDT − −
的 60322
2.引用規格 JIS E 4001 2 IEC 60050-811 MOD/追加 引用規格のJISの改正を行う。
JIS E 4031 IEC 60077-1 JISを7件追加した。
JIS E 4032 IEC 60364-4-41 IECの改定に対し,対応
JIS E 4041 IEC/TR3 60943 するJISの改正が未実施
JIS E 4042 IEC 61133 であるため,IECとJIS
JIS E 4043 IEC 61373 の併記とした。
JIS E 4044
JIS E 5004
IEC 60077-1
IEC 60364-4-41
IEC/TR3 60943
IEC 61133
IEC 61373
3.定義 主な用語の定義 3 JISに同じ IDT 基礎絶縁と定格絶縁電 判り易くするために補足説明を
圧に関し,補足説明を追追加したのみで、内容は同一。
加。
4.製品情報 マニュアル,銘板記載内容 4 JISに同じ IDT − −
E6
5.通常の使用条件 通常の使用条件の規定 5 JISに同じ MOD/追加 表3A及びJIS E 5004を 環境条件の差異によって,絶縁距
4
追加した。 離の規定が異なるため。
01
IEC 60077-1の改正時に,規定値
: 2
追加を提案する。
0
1
0
3
4
――――― [JIS E 6401 pdf 15] ―――――
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JIS E 6401:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60322:2001(MOD)
JIS E 6401:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.10 : 高電圧開閉用及び制御装置
JIS E 6401:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISE4031:2013
- 鉄道車両用品―振動及び衝撃試験方法
- JISE4032:1994
- 鉄道車両部品 ― 衝撃試験方法
- JISE4041:2019
- 鉄道車両―完成車両の試験通則
- JISE4042:1999
- 電気機関車の組立後の試験通則
- JISE4043:1999
- ディーゼル動車の組立後の試験方法通則
- JISE4044:1999
- ディーゼル機関車の組立後の試験通則
- JISE5004:2000
- 電気車 ― 制御機器 ― 試験方法