JIS E 7104:2015 鉄道車両―旅客用腰掛 | ページ 3

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単位 mm
a) 座面及び背ずり用 b) ひじ掛用
図7−加圧板
e) 力の大きさ 7.2.3及び7.2.4に規定する力の大きさは,発注者から特に指示がない場合に適用する値
を示している。したがって,着席者又は立席者から大きな力が加わると想定される場合は,それらの
数値に適切な割増係数を乗じるなどの対応を受渡当事者間で協定することが望ましい。
7.2.2 強度及び耐久性試験の項目
腰掛の種類ごとに適用する試験は,供試体の状態と腰掛の種類とを組み合わせて表3に○印をつけた項
目とする。ただし,腰掛の構造によって必要な試験項目の追加,腰掛の附属設備(背面テーブル,インア
ームテーブル,レッグレストなど)に適用する試験項目及び補助腰掛に適用する試験項目は,受渡当事者
間の協定による。
表3−強度及び耐久性試験の項目
項目 供試体の状態 腰掛の種類 関連する
ロング クロス 転換 回転 回転リク 箇条
完成a) 骨格b) シート シート シート シート ライニン
グシート
強 座面荷重 ○ − ○ ○ ○ ○ ○ 7.2.3 a)
度 背ずり頂部荷重(A種) ○ − − ○ ○ − − 7.2.3 b)

験 背ずり頂部荷重(B種) − ○ − − − ○ ○ 7.2.3 c)
背ずり中央部荷重 ○ − − ○c) − − − 7.2.3 d)
ひじ掛下方荷重 ○d) − ○ ○ ○ ○ 7.2.3 e)
ひじ掛横方向荷重 ○d) − ○ ○ ○ ○ 7.2.3 f)
足掛荷重 − ○ − − − ○e) ○e) 7.2.3 g)
回転ペダル下方荷重 − ○ − − − ○e) ○e) 7.2.3 h)
回転ペダル横方向荷重 − ○ − − − ○e) ○e) 7.2.3 i)
耐 座面荷重繰返し ○ − ○ ○ ○ ○ ○ 7.2.4.1 b)
久 背ずり荷重繰返し(A種) ○ − − ○ ○ − − 7.2.4.1 c)

試 背ずり荷重繰返し(B種) − ○ − − − ○ ○ 7.2.4.1 d)
験 背ずり転換繰返し ○ − − − ○ − − 7.2.4.2 a)
座席回転繰返し ○ − − − − ○ ○
リクライニング繰返し ○ − − − − − ○ 7.2.4.2 b)
振動 ○ − ○ ○ ○ ○ ○ 7.2.4.3
注a) 車体に取り付ける姿と同一の完成した状態とするが,塗装及び表面処理は未施工でもよい。
b) 表地,詰め物などを取り付ける前の骨格が見える状態。
c) 背ずりの背面を妻構え又は仕切構えに密着させて取り付けるクロスシートに適用する。
d) 表地,詰め物などを未施工の骨格の状態でも,試験結果及び試験後の確認事項に影響がないことが明らかな
場合は,その状態で実施してもよい。
e) 装備する場合だけ,適用する。

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7.2.3 強度試験の方法
項目ごとの試験方法は,次による。
a) 座面荷重 座面荷重の強度試験方法は,次による(図8参照)。
1) 着席人数分の全ての座席に,同時におもりを載せることによって,力を加える。
2) おもりは,一席ごとの座ぶとんの幅方向の中心線と奥行き方向の中心線との交点に置いた図7 a) の
加圧板の上に,偏らないように均等に載せる。
3) おもりの最大質量(M1)は,一席当たり100 kgとし,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒
間保持する。
a) ロングシートの例 b) クロスシートの例 c) 回転リクライニングシートの例
図8−座面荷重の負荷方法
b) 背ずり頂部荷重(A種) 背ずり頂部荷重(A種)の強度試験方法は,次による。
1) 複数の座席をもつ腰掛は,任意の一席を選定し,水平方向の力(P1)を腰掛の前面から背面に向か
って加える。
2) 力を加える位置は,取っ手部の構造を考慮し,次のいずれかによる。
2.1) 力を加えることが可能な形状の取っ手の場合は,取っ手の上部付近[図9 a) 参照]。
2.2) 力を加えることが難しい形状の取っ手の場合又は取っ手のない場合は,背ずり上端の骨組端部
[図9 b) 参照]。
3) 1の最大値は490 Nとし,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。ただし,背面が
仕切りを兼ねた構造,背面に補助腰掛を設置した構造などで着席者以外からの力が加わる腰掛の場
合は,力の大きさは受渡当事者間の協定による。
c) 背ずり頂部荷重(B種) 背ずり頂部荷重(B種)の強度試験方法は,次による。
1) 複数の座席をもつ腰掛は,任意の一席を選定し,水平方向の力(P2)を腰掛の前面から背面に向か
って加える。
2) 傾斜装置をもつ腰掛は,背ずりが最前傾の位置から動かないように傾斜装置を固定する。
3) 力を加える位置は,取っ手の構造を考慮し,次のいずれかによる。
3.1) 力を加えることが可能な形状の取っ手の場合は,取っ手の上部付近[図9 c) 参照]。
3.2) 力を加えることが難しい形状の取っ手の場合又は取っ手のない場合は,背ずりの上端中央部の骨
組[図9 d) 参照]。
4) 2の最大値は490 Nとし,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。

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a) 種(取っ手に力を加える場合)の例 b) 種(背ずりに力を加える場合)の例
c) 種(取っ手に力を加える場合)の例 d) 種(背ずりに力を加える場合)の例
図9−背ずり頂部荷重の負荷方法
d) 背ずり中央部荷重 背ずり中央部荷重の強度試験方法は,次による(図10参照)。
1) 着席人数分の全ての座席に,同時に水平方向の力(P3)を腰掛の前面から背面に向かって加える。
2) 力は,一席ごとの座ぶとんの幅方向の中心線と奥行き方向の中心線との交点に置いた図7 a) の加圧
板の上に偏らないように加える。
3) 3の最大値は490 Nとし,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
図10−背ずり中央部荷重の負荷方法
e) ひじ掛下方荷重 ひじ掛下方荷重の強度試験方法は,側ひじ掛及び中ひじ掛のいずれの場合も次によ
る。
1) おもりを載せることによってひじ掛の上面に鉛直方向に力を加える方法とする。ただし,ひじ掛に
複数の種類がある場合は,それぞれの種類ごとに任意の1組を選び試験を行う。
2) 片持ち支持構造のひじ掛は,先端から60 mmの位置に置いた図7 b) の加圧板の上に,M2の質量の
おもりを載せる[図11 a) 及びb) 参照]。M2の最大値は60 kgとする。
3) 両端支持(門形)構造のひじ掛は,中央に置いた図7 b) の加圧板の上に,M3の質量のおもりを載

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せる[図11 c) 参照]。M3の最大値は100 kgとする。
4) おもりは,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
単位 mm
a) クロスシートの例 b) 回転リクライニングシートの例 c) 転換シートの例
図11−ひじ掛下方荷重の負荷方法
f) ひじ掛横方向荷重 ひじ掛横方向荷重の強度試験方法は,側ひじ掛及び中ひじ掛のいずれの場合も次
による。
1) ひじ掛に適切な方法によって水平方向の力を加える方法とする。ただし,ひじ掛の構造が複数ある
場合は,それぞれの種類ごとに任意の1組を選び試験を行う。
2) 片持ち支持構造のひじ掛は,先端から60 mmのひじ掛側面に図7 b) の加圧板をあてがい,加圧板
面に水平方向の力(P4)を加える[図12 a) 及びb) 参照]。P4の最大値は395 Nとする。
3) 両端支持(門形)構造のひじ掛は,ひじ掛中央側面に図7 b) の加圧板をあてがい,加圧板面に水平
方向の力(P5)を加える[図12 c) 参照]。P5の最大値は490 Nとする。
4) 加える力は,段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
単位 mm
a) クロスシートの例 b) 回転リクライニングシートの例 c) 転換シートの例
図12−ひじ掛横方向荷重の負荷方法
g) 足掛荷重 足掛荷重の強度試験方法は,次による。
1) 複数の座席をもつ腰掛は,任意の一席の足掛を選定し,おもりによって力を加える方法とする。お
もりの最大質量(M4)は60 kgとする。
2) 足を載せる部分を金属管,アルミニウム形材などのバー(横棒)で構成した足掛の場合は,使用状

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態に展開した横棒の幅方向の中心部におもりを載せる。おもりは,段階的に増やし,最大値に達し
た後,60秒間保持する。
3) 足掛の構造が図13のように収納状態と展開状態とに転換できる場合は,展開状態の足掛部分におも
りを載せるための負荷ジグを仮設し,ジグ上に偏らないようにおもりを載せる。おもりは,段階的
に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
図13−足掛荷重の負荷方法
h) 回転ペダル下方荷重 回転ペダル下方荷重の強度試験方法は,回転ペダルの踏込部の中央部におもり
によって力を加える方法とする[図14 a) 参照]。おもりの最大質量(M5)は40 kgとし,おもりは,
段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
i) 回転ペダル横方向荷重 回転ペダル横方向荷重の強度試験方法は,回転ペダルの踏込部の中央側面に
適切な方法によって水平方向の力を加える方法とする[図14 b) 参照]。力の最大値(P6)は395 Nと
し,力を段階的に増やし,最大値に達した後,60秒間保持する。
a) 下方荷重試験の例 b) 横方向荷重試験の例
図14−回転ペダル荷重の負荷方法
7.2.4 耐久性試験の方法
7.2.4.1 繰返し荷重に対する耐久性
繰返し荷重に対する耐久性試験の方法は,次による。
a) 共通事項 力の加え方,振幅,速度及び繰返し回数は,次による。
1) 加える力は,適切な試験装置のアクチュエータの操作力を管理する方法とし,その大きさは,“0(ゼ
ロ)”→“最大値”→“0”の間を時間とともに正弦波状に変化させる。
2) 力の最大値は,b) d)で規定する大きさとする。
3) 繰返し速度は,周波数1 Hz以上とする。
4) 繰返し回数は,100 000回とする。

――――― [JIS E 7104 pdf 15] ―――――

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