この規格ページの目次
- 3.2 直接接触
- 3.3 保護等級
- 3.4 IPコード
- 3.5 危険な箇所
- 3.6 外被による危険な箇所への接近に対する保護
- 3.7 危険な箇所への接近に対する保護のための適正空間距離
- 3.8 接近度プローブ
- 3.9 固形物プローブ
- 3.10 開口部
- 4. 保護の等級分類
- 4.1 IPコードの構成
- 4.2 IPコードの要素とその意味
- 4.3 IPコードにおける文字の使用例
- 5. 第一特性数字で表される危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護等級
- 5.1 危険な箇所への接近に対する保護
- 5.2 外来固形物に対する保護
- JIS F 8007:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS F 8007:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS F 8007:2004の関連規格と引用規格一覧
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る部分で,試験用プローブを用いての検査に影響を与える部分については,キー又は工具を使用せ
ず取り外せるものを除き,外被の一部とみなす。
3.2 直接接触
(direct contact)人又は家畜が充電部へ接触すること(IEV 826-03-05)。 備考 このIEV用語は,参考として示す。この規格においては,“直接接触”は“危険な箇所への接近”に置き換えて用いている。
3.3 保護等級
(degree of protection)機器の外被からの危険な箇所への接近,外来固形物の侵入及び/又は水(液体)の浸入に対する保護の度合いであって,標準化された試験方法によって検証される。3.4 IPコード
(IP code) 機器の外被からの危険な箇所への接近,外来固形物の侵入,水(液体)の浸入に対する保護の等級及びそれらの付加的事項などをコード化して表すシステム。3.5 危険な箇所
(hazardous parts)接近又は接触すると危険な部分。3.5.1 危険な充電部 (Hazardous live parts)あらゆる外部条件において感電を生じるおそれがある充電部(IEC 60050-195,195-06-05参照)。
3.5.2 危険な機構部分 (hazardous mechanical parts)接触すると危険な可動部分。 ただし,滑らかに回
転する軸を除く。
3.6 外被による危険な箇所への接近に対する保護
(protection provided by an enclosure against access tohazardous parts)次の事項に対する人体の保護 :
−危険な低電圧充電部への接触
−危険な構造部分への接触
−外被内での危険な高電圧充電部への適正空間距離以下の接近
備考 この場合の保護は,次によって行う。
−外被自体による保護
−外被の一部をなすバリヤ及び外被内に保護される間隔。
3.7 危険な箇所への接近に対する保護のための適正空間距離
(adequate clearance for protection againstaccess to hazardous parts) 危険な箇所への接触又は接近を避けるための接近度プローブと危険な箇所との間隔。
3.8 接近度プローブ
(access probe)所定の使用方法での人体の一部,工具など人が保持する機器を模擬した,危険な箇所からの適正空間距離を検証するための試験用プローブ。3.9 固形物プローブ
(object probe)外来固形物を模擬した,外被内への外来固形物の侵入の度合を検証するための試験用プローブ。3.10 開口部
(opening)外被上に存在するか又は規定の押付力によって試験用プローブを押し付けたときに生じる外被上の間隔又はすき間。4. 保護の等級分類
IPコードによって表される外被の保護の等級分類は,次による。
――――― [JIS F 8007 pdf 6] ―――――
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4.1 IPコードの構成
機器に“特性数字”を規定する必要がない場合,その非適用特性数字はアルファベットの置換文字“X”
に置き換えて示すものとする。(第一·第二特性数字が両方とも省略される場合は,“XX”とする。)“付加
特性文字”及び/又は“補助文字”は,置換文字を省略してもよい。
補助文字を2文字以上使用する場合には,アルファベット順に使用する。
設置状態によって外被の保護等級が異なる場合は,製造業者は,技術資料などでそれぞれの設置条件ごと
にその保護等級を明示しなければならない。
外被への表示については,10.に示す。
4.2 IPコードの要素とその意味
IPコード要素の概要は,次のチャートによる。
――――― [JIS F 8007 pdf 7] ―――――
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詳細については,第5列に示す項目において規定する。
要素 数字又 機器に対する保護性能 人に対する保護性能 該当項
は文字 目番号
コード文字 IP − − −
第一特性数字 外来固形物に対する保護 危険な箇所への接近 5.
に対する保護
0 (無保護) (無保護)
1 直径≧50mm 手の甲
2 直径≧12.5mm 指
3 直径≧2.5mm 工具
4 直径≧1.0mm 針金
5 防じん形 針金
6 耐じん形 針金
第二特性数字 水(液体)の浸入に対する 6.
保護
0 (無保護) −
1 垂直落下
2 落下(15°偏向)
3 散水
4 飛まつ
5 噴流
6 暴噴流
7 一時的水没
8 継続的水没
付加特性文字 危険な箇所への接近 7.
(オプション) A − 手の甲
B 指
C 工具
D 針金
補助文字 補足表示 8.
(オプション) H 高圧機器 −
M 水の試験中作動
S 水の試験中停止
W 気象条件
――――― [JIS F 8007 pdf 8] ―――――
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4.3 IPコードにおける文字の使用例
次に示す例は,IPコードにおける文字(付加特性文字/補助文字)
の使用方法を示すものである。
詳細事例については,9.を参照
IP44 − 文字なし,オプションなし
IPX5 − 第一特性数字の表示なし
IP2X − 第二特性数字の表示なし
IP20C − 付加特性文字を使用
IPXXC − 第一·第二特性数字の表示なし,付加特性文字を使用
IPX1C − 第一特性数字の表示なし,付加特性文字を使用
IP3XD − 第二特性数字の表示なし,付加特性文字を使用
IP23S − 補助文字を使用
IP21CM − 付加特性文字及び補助文字を使用
IPX5/IPX7 − その外被が“多用途形”として,噴流に対する保護等級と一時的水没に対す
る保護等級という異なる保護等級とをもつことを示す。
5. 第一特性数字で表される危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護等級
第一特性数字で表されることは,5.1及び5.2で規定する条件に適合することを意味している。
第一特性数字は,次のことを表している。
−その外被は,人体の一部,人が所持する工具などの侵入を防ぐか又は制限して,人の危険な箇所
への接近に対して保護している。
と同時に
−その外被は,外被内の機器を外来固形物の侵入から保護している。
第一特性数字の表示において,その外被に示されている等級の下位のすべての等級に適合する場合でも,
表示はその等級だけ行うものとする。
なお,その外被の保護構造が下位の等級に適合することが明確な場合には,試験を省略してもよい。
5.1 危険な箇所への接近に対する保護
表1に危険な箇所への接近に対する保護の各等級の意味及び保
護性能を示す。
この表に示す保護等級は,第一特性数字によって規定すべきであって,意味又は保護性能を引用するこ
とによって規定してはならない。
第一特性数字が示す条件に適合するということは,試験用プローブと危険な箇所との間に十分な距離が
保たれていなければならないということである。
試験方法は,12.に示す。
――――― [JIS F 8007 pdf 9] ―――――
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表 1 危険な箇所への接近に対する保護等級
第一特性 意味 保護性能 試験条件対応
数字 試験項目
0 無保護 無保護 −
1 直径50mmの接近度プローブで試験した
手の甲が危険な箇所への接近に 12.2
対して保護されている。 とき,危険な箇所との間に適正空間距離
が確保されている。
2 直径12mm,長さ80mm関節付試験指の先
指での危険な箇所への接近に対 12.2
して保護されている。 端と危険な箇所との間に適正空間距離が
確保されている。
3 直径2.5mmの接近度プローブが侵入しな
工具での危険な箇所への接近に 12.2
対して保護されている。 い。
4 直径1.0mmの接近度プローブが侵入しな
針金での危険な箇所への接近に 12.2
対して保護されている。 い。
5 直径1.0mmの接近度プローブが侵入しな
針金での危険な箇所への接近に 12.2
対して保護されている。 い。
6 直径1.0mmの接近度プローブが侵入しな
針金での危険な箇所への接近に 12.2
対して保護されている。 い。
備考 第一特性数字が3,4,5及び6の場合,危険な箇所への接近に対する保護は,十分な空
間距離が保たれていれば満足である。十分な空間距離は,12.3に基づいて各個別規格の
担当専門委員会において規定するべきである。
保護性能で規定した“侵入しない”は表2の保護性能と同時要求のために表1でも使用した。
5.2 外来固形物に対する保護
じんあいを含む外来固形物の侵入に対する保護等級の意味及び保護性能
を表2に示す。
この表に示す保護等級は,第一特性数字によって規定すべきであって,意味又は保護性能を引用するこ
とによって規定してはならない。
有害な外来固形物に対する保護とは,表2に示す保護等級2以下の固形物プローブの全体が外被内に侵
入してはならないということである。このことは,試験用プローブ(鋼球)が,直径を超えてその外被の
開口部内に入らないことを意味している。
保護等級3及び4用の固形物プローブは,外被内には侵入してはならない。
第一特性数字5に対応する防じん形の外被は,所定の条件の下ではある程度のじんあいの侵入は許容され
ている。
第一特性数字6に対応する耐じん形の外被では,じんあいの侵入は許容されていない。
備考 一般的に第一特性数字14で指定される外被は,通常形状が規則的であるか不規則
であるかに関わらず,相互に垂直をなす三つの寸法が表2の第3欄で指定する数字に
対応する寸法を超えるような外来固形物は排除する。この保護等級に対応する試験方
法を13.に示す。
――――― [JIS F 8007 pdf 10] ―――――
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JIS F 8007:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60529:2001(MOD)
JIS F 8007:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.60 : 船及び海洋構造物の電気設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.260 : 電気衝撃に対する防御.活線作業
JIS F 8007:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針
- JISC60068-2-68:2002
- 環境試験方法―電気・電子―砂じん(塵)試験