JIS F 8071:2008 船用電気設備―第352部:電力系統用ケーブルの選択及び敷設 | ページ 5

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F 8071 : 2008 (IEC 60092-352 : 2005)
注記 多心ケーブルの未使用の導体端末は,特定システム及び敷設の要件を満たすよう,キャップを
施すか,又は接地するなど適切に処理する。

3.28 接続部及び分岐部(分岐回路)

  電路には,通常,接続部を含めてはならない。ケーブル接続部は,次の条件で許容される。
− 半組立品内に敷設されるケーブルは,モジュール工法を容易にするために,他の半組立品内に敷設さ
れるケーブルとのスプライスを行ってもよい。
− 変更を加える船舶については,ケーブルのスプライスによって回路を延長してもよい。
− 例外的な長さのケーブルは,敷設を容易にするためにスプライスを行ってもよい。
− ケーブルは,損傷箇所以外の部分が電気的及び機械的に良好な状態にあると判断すれば,スプライス
によって損傷箇所を取り替えてもよい。
− スプライス接続箇所は,近づきやすい位置に配置する。
− スプライス接続の処理方法を,附属書Dに示す。
− 電気推進用ケーブル又は危険な場所にあるケーブルは,スプライスを行ってはならない。
− 接続箱内で接続したケーブルは,スプライス接続とみなされない。
− 接続部及び分岐部には,明確なマーキングを施し,ケーブル又は心線を識別できるようにしなくては
ならない。

3.29 接続箱

  充電部は,永久的に高い絶縁耐力及び絶縁抵抗をもつ,耐久性,難燃性,及び耐湿性の材料に取り付け
なければならない。
極性の異なる導体間又は導体と接地金属間に容易に短絡が発生しないよう,充電部は適切な間隔をもた
せるか,又は難燃性の絶縁材料で遮へいを施して配置しなければならない。
接続箱は,難燃性材料のものを使用しなければならない。接続箱の火炎延焼防止能力は,接続するケー
ブルの同能力以上でなければならない。
接続箱には,その機能及び電圧を示し,明確に識別できるようにする。

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F 8071 : 2008 (IEC 60092-352 : 2005)
ts
t t
s
s
ts
ケーブルの仕上がり外径 (mm)
図1−30分間及び1時間の使用に対する補正係数

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F 8071 : 2008 (IEC 60092-352 : 2005)
ケーブルの仕上がり外径 d (mm)
図2−ケーブルの時定数

――――― [JIS F 8071 pdf 23] ―――――

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F 8071 : 2008 (IEC 60092-352 : 2005)
ケーブルの仕上がり外径 (mm)
図3−断続使用に対する補正係数

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F 8071 : 2008 (IEC 60092-352 : 2005)
附属書A
(参考)
電流容量表−標準的な敷設方法
A.1 一般
表A.1A.5の定格電流は,公称周波数50 Hz又は60 Hzの交流及び直流に適用可能である。これ以上の
周波数については,適切な方法(IEC 60287など)で定格電流を計算しなければならない。
注記1 表A.1A.5の定格電流は,被覆の種類(がい装付き,がい装なしなど)を問わず,かなりの
場合に適用可能である。単心ケーブルのがい装,遮へい又は金属シースをその両端で接地す
る場合,金属層内の循環電流によりケーブルの定格電流は低減する。その低減の程度は,金
属層の抵抗値に依存する。そのような場合,定格電流は,個別のケーブル種類について計算
する。
注記2 表A.1A.5の定格電流は,600/1 000 Vケーブルの公称寸法に基づいている。15 kV以下の高
圧ケーブルの定格電流は,表に示す600/1 000 Vケーブル値よりも最大約5 %低い。
注記3 表A.1A.5の定格電流は,クラス2の導体に基づいている。クラス5の導体のケーブルを使
用する場合,該当の定格電流は同じ公称断面積をもつクラス2の導体のケーブルよりも低い
場合があるため慎重に確認する。導体のクラスについてはIEC 60228を参照する。
A.2 標準的な敷設方法
標準的な敷設方法は,電流容量が試験又は計算によって求められている方法である。
船舶における敷設方法については,IEC 60364-5-52の次の敷設方法が適用可能と考えられるため,それ
を表A.1A.5に示す(これらの表では,“De”はケーブル外径とする。)。
注記 IEC 60364-5-52に示す敷設方法A及びDは,現在,この規格では使用していない。
なお,混乱を避けるため,他の敷設方法については,当該仕様の表記をそのまま使っている。
− 敷設方法B.1(隔壁上の電線管内の電線)及びB.2(隔壁上の電線管内の多心ケーブル)。これ
らの方法は,電線管と壁面間のすき間が電線管外径の0.3倍未満となるように隔壁上に取り付
けた回路に適用する。電線管の材質は,金属でも又はプラスチックでもよい。
− 敷設方法C(隔壁上の単心又は多心ケーブル)。この方法は,ケーブルと壁面間のすき間がケー
ブル外径の0.3倍未満となるように隔壁上に取り付けたケーブルに適用する。
− 敷設方法E,F及びG(開放空間の単心又は多心ケーブル)。これらの方法は,全熱拡散が妨げ
られないように支持されるケーブルに適用する。日射などによる加熱を考慮しなければならな
い。自然な空気対流を妨げないように配慮しなければならない。実際には,ケーブルと隣接す
る表面との間げきは,多心ケーブルの場合ケーブル外径の0.3倍以上,また,単心ケーブルの
場合ケーブル外径の1倍以上であれば,開放空間の状態に見合った電流容量を使用する上で十
分である。
注記 この規格の電流容量は,金属製又は非金属製の隔壁に適用可能である。
A.3 その他の敷設方法
甲板上又は甲板下のケーブルの敷設方法は,甲板下のケーブル定格電流が自然対流の減少のため隔壁の

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JIS F 8071:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60092-352:2005(IDT)

JIS F 8071:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 8071:2008の関連規格と引用規格一覧