39
F 9101 : 2015 (ISO 25862 : 2009)
附属書F
(規定)
安全距離の決定
機器の品目の安全距離は,次に説明する方法で決定しなければならない。品目がこの方法に適している
場合,磁気コンパスに生じる誤差が最大となるように磁気コンパス又は磁力計に対する位置及び姿勢にお
いて各品目を試験する。
各品目の安全距離は,磁気コンパス又は磁力計の中心と品目と間で,自差を生じない最も近い距離とし
て定義されている。
− 標準磁気コンパスにおいては(5.4/H) 度を超える。
− 操舵磁気コンパスにおいては(18/H) 度を超える。
ここで,Hは試験場所における磁束密度の水平成分(T)
各品目を次のとおりに試験する。
a) それが受ける磁気的状態に置き,
b) 18×(1 000/4π) /m r.m.s.の安定した50 Hzの交流磁界を重畳し,1×(1 000/4π) /m直流磁界での磁化
後,被試験装置の損傷が生じる可能性のある場合は,安定磁界を省略できる。
注記 観察又は図面から推定して,この磁界の方向は,結果として生じる磁化が最大となる方向に
する(例 強磁性箱の長軸)。
c) 品目が通電可能な場合,通電条件下
これら全ての試験から得た中で最も長い距離が安全距離である。
得た値は,50 mm又は100 mmに切り上げる。
制限業務用に設計された船の安全距離は,上記の値の60 %に減じてもよい。
――――― [JIS F 9101 pdf 41] ―――――
40
F 9101 : 2015 (ISO 25862 : 2009)
附属書G
(規定)
磁気コンパス自差の修正
G.1 概要
適切に調整された磁気コンパスの残存自差は,全長82.5 m以上の船舶では3度以内,82.5 m未満の船舶
では4度以内とする。安全航行するための精度は,2度以内でなければならない。
G.2 コンパスの修正時期
磁気コンパスは,次の場合に修正する必要がある。
a) 最初の設置時
b) 信頼できなくなったとき
c) 永久磁気及び/又は誘導磁気に影響する可能性のある船舶の修理又は構造的改造を行ったとき
d) 磁気コンパス近くの電気装置又は磁気装置を追加,除去又は変更したとき
e) 記録自差が過度なとき,又は磁気コンパスに物理的損傷があるとき
f) 航行の安全のために船長が必要と判断したそのとき
全ての磁気コンパスは,最低限次の頻度で測定及び修正しなければならない。
− 2年ごと
− 乾ドック後
− かなりの構造の工事
G.3 磁気コンパス修正者
修正は,資格のある磁気コンパス修正者又は船長が行わなければならない。
G.4 フリンダースバーによる修正
当該修正は,その船が航海するかもしれないあらゆる磁気緯度に対する修正を含まなければならない。
そのため,新造から2回目の定期的な自差測定修正の後,いかなる緯度変化後の残存自差は5度を超えて
はならない。
G.5 船首方位を真船首方位に修正する手段
船首方位を真船首方位に修正する手段を常に備えていなければならない。
例を挙げると,これらの手段には,残存自差の表又は曲線,及び磁気偏差情報が含まれる。
G.6 修正の種類
修正は,次のことによって生じる半円差及び四分円差自差のため行わなければならない。
a) 船の永久磁気の水平成分
b) 傾船差
c) 誘導水平磁気の水平成分
d) それぞれ適切な装置を用いている誘導垂直磁気の水平成分
――――― [JIS F 9101 pdf 42] ―――――
41
F 9101 : 2015 (ISO 25862 : 2009)
G.7 自差表又は曲線
各磁気コンパスは適切に修正され,その残存自差の表又は曲線は,常にコンパスの表示装置近くの船上
で利用できなければならない。
――――― [JIS F 9101 pdf 43] ―――――
42
F 9101 : 2015 (ISO 25862 : 2009)
附属書H
(規定)
救命艇/救助艇用磁気コンパスの要件
H.1 概要
この附属書は,救命艇/救助艇用磁気コンパスの特殊要件を規定する。
H.2 救命艇/救助艇用磁気コンパスの要件
救命艇/救助艇用磁気コンパスは,この規格に規定するクラスB磁気コンパスの要件を満たし,かつ,
H.2.1H.2.3に示す要件を満たさなければならない。
H.2.1 カードの直径
A2形ビナクル用のコンパスカードの直径は,70 mm以上でなければならない。4.4.2の要件は,適用さ
れない。
H.2.2 船首指標の幅
船首指標の幅は,カードスケール幅の1/4か,又はそれ以下でなければならない。B.3.5.3の要件は,適
用されない。
試験は,目視検査によって行ってもよい。
H.2.3 磁気コンパスの環境条件試験
JIS F 0812に従い,救命艇/救助艇内で使用するコンパスは,次の条件下で検査されなければならない。
− 高温乾燥
− 高温高湿
− 低温
− 振動
− 日射
− 腐食
JIS F 9101:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 25862:2009(IDT)
JIS F 9101:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.70 : 航海及び制御設備
JIS F 9101:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称