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G 7302 : 2000 (ISO 7989 : 1988)
目盛付きシリンダー(A.3.1)の液面は,水準瓶(A.3.2)を持ち上げて,コック“a”のちょうど下に合わせる。
シリンダーと水準瓶の液面は同じになる。
試験片をコック“a”から目盛付きシリンダーの中に入れてから,コックを閉じる。
亜鉛めっき層に酸が作用して水素ガスが放出されるが,このガスはシリンダー上部にためられる。
水素ガスの放出がなくなってから,シリンダーと水準瓶の液面が同じになるように,目盛付きシリンダ
ーに対して水準瓶を下げる。このシリンダー液面のメニスカス位置が水素ガス発生量を示す。
目盛付きシリンダーに入れられた水溶液の残分は,コック“a”を開き,水準瓶をテーブルに置くことに
よって,同瓶に集められる。
次いでコック“b”を開いて,試験片は取り出されビーカー(A.3.3)に移される。試験片は水洗後,よく乾
燥して長さと直径を測定する。
試験は,1試料ずつ行う。シリンダーの温度は20±2℃に保たれなければならない。
A.6 試験結果のまとめ すべての試料の試験が完了してから,計算される。
亜鉛付着量m(単位 : g/m2)は,次の式によって算出する。
2 720 V
m
dl
ここに, d : めっき除去後の線直径 (mm)
l : 試験片の長さ (mm)
V : 各試料で放出された水素ガスの平均体積 (ml)
レンジ740780mmHg1)の気圧計で圧力が測られるときは,上の式の右辺に係数P/760を乗じる。ただし,
Pは気圧で単位はmmHgである。
実用的には,線径と放出された水素ガスの体積の関係から,亜鉛付着量を直接読み取る数表が有用であ
る。
注1) 1mmHg=133.322Pa
――――― [JIS G 7302 pdf 6] ―――――
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G 7302 : 2000 (ISO 7989 : 1988)
附属書B(規定) 単位面積当たりの亜鉛めっき付着量の決定
(質量測定方法)
B.1 原理 既知の表面積上の亜鉛めっき層は,抑制剤を含んだ酸で溶解される。めっきが溶解される前後
の試験片の質量を測定することによって,亜鉛の消失質量が決定される。
B.2 はく離溶液
警告 毒性のあるアンチモン化合物をはく離液として使用するので,取扱いに注意する。
濃塩酸 ( 1 190g/ml) 500mlに三塩化アンチモン (SbCl3) 約3.2g,又は三酸化アンチモン (Sb2O3) 約2g
を溶解する。蒸留水でこの溶液を1 000mlに希釈する。
B.3 試験手順 必要ならば,試験片はめっきを損なわない有機溶剤で油分の除去をし,その後乾燥する。
はく離前に試験片を見込み付着量の1%までひょう量する。
はく離溶液の量は,試験片の各表面積をcm2単位で測って,その数値に10mlを乗じた値以上とする。
試験片は,室温で溶液に完全に浸せきされ,めっきが完全に溶解するまで放置される。溶解の終期は,
水素ガスの気泡発生がなくなったことによって確認する。
その後,試験片を流水で洗浄し,必要ならば表面に付いた柔らかい付着物をブラシでこすり落とし,ア
ルコールにつけた後,速やかに乾燥させ,前述の方法によって正確にひょう量する。
めっき除去後の表面積Aは,試験片の寸法を測定して,1%の精度で決定する。
B.4 付着量の計算 消失質量 g) は,次の式によって算出する。
m1−m2
ここに, m1 : めっき除去前の質量 (g)
m2 : めっき除去後の質量 (g)
亜鉛付着量mA (g/m2) は,次の式によって算出する。
Δ
mA 10 6
ここに, g),A (mm2) である。
備考 亜鉛付着量mA (g/m2) は,次の式によって算出するのがよい。
Δm
mA 1960 D
m2
ここに, D (mm) はめっき除去後の線径とし,その密度は7 850kg/m3とする。
この方法では線の長さを知る必要がない。
再現性(試験者,装置,試料条件の違いによる。)は,平均値の約±5%である。
――――― [JIS G 7302 pdf 7] ―――――
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G 7302 : 2000 (ISO 7989 : 1988)
線材製品(普通線)JIS検討委員会(平成9年2月現在) 構成表
氏名 所属
(委員長) 木 原 諄 二 東京大学
(委員) 林 明 夫 通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治 通商産業省工業技術院
中 村 守 文 社団法人日本鉄鋼連盟(株式会社神戸製鋼所)
有 田 典 彦 東京製線株式会社
太 田 正 秀 日亜鋼業株式会社
岩 崎 利 勝 株式会社小沢製線所
川 村 一 木津川製線株式会社
秋 山 清 澄 興国鋼線索株式会社
榎 並 好 雄 サクラテック株式会社
新 谷 友 宏 東洋製線株式会社
春 山 次 人 村上鋼業株式会社
黒 川 健 次 日本溶接金網協会(住倉鋼材株式会社)
鈴 木 一 雄 日本金網団体連合会(株式会社江戸川金網)
栗 原 勝 日本蛇籠協会(栗原建材産業株式会社)
鈴 木 肇 全国ヒューム管協会
泉 幸 則 ALC協会(小野田エー・エル・シー株式会社)
夛 田 正 明 社団法人コンクリートポール・パイル協会(前田製管株式会社)
森 田 秀 明 全国コンクリート製品協会(千葉窯業株式会社)
原 田 浩 二 カラーワイヤ工業会(タキロン株式会社)
(事務局) 本 橋 保 久 線材製品協会
JIS G 7302:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7989:1988(IDT)
JIS G 7302:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.40 : 金属被覆