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JIS H 1072:1999 規格概要
この規格 H1072は、銅及び銅合金(鋳物用地金及び鋳物)中のアンチモン定量方法について規定。
JISH1072 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H1072
- 規格名称
- 銅及び銅合金中のアンチモン定量方法
- 規格名称英語訳
- Methods for determination of antimony in copper and copper alloys
- 制定年月日
- 1999年3月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 5956:1984(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.120.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 金属分析 II 2019
- 改訂:履歴
- 1999-03-20 制定日, 2004-01-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS H 1072:1999 PDF [10]
H 1072 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
今回の制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成
及び日本工業規格(日本産業規格)を基礎にした国際規格の原案の提案を容易にするためISO 5956 : 1984, Copper and copper
alloys-Determination of antimony content−Rhodamine B spectrometric methodを規格の一部とした。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS H 1072 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 1072 : 1999
銅及び銅合金中のアンチモン定量方法
Methods for determination of antimony in copper and copper alloys
序文 この規格は,1984年に第1版として発行されたISO 5956, Copper and copper alloys−Determination of
antimony content−Rhodamine B spectrometric methodを基に,対応する部分(塩化物抽出ローダミンB吸光
光度法)については,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には
規定されていない規定項目(5.以外の項目)を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,銅及び銅合金(鋳物用地金及び鋳物)中のアンチモン定量方法について規定
する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 5956 : 1984 Copper and copper alloys−Determination of antimony content−Rhodamine B
spectrometric method
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則
3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS H 1012の規定による。
4. 定量方法の区分 アンチモンの定量方法は,次のいずれかによる。各定量方法の対象合金番号又は記
号は,表1による。
a) 塩化物抽出ローダミンB吸光光度法 この方法はアンチモン含有率0.001% (m/m) 以上0.1% (m/m) 以
下の試料に適用する。
b) 原子吸光法 この方法は,アンチモン含有率0.005% (m/m) 以上0.5% (m/m) 以下の試料に適用する。
c) CP発光分光法 この方法は,アンチモン含有率0.01% (m/m) 以上0.5% (m/m) 以下の試料に適用す
る。
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――――― [JIS H 1072 pdf 2] ―――――
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H 1072 : 1999
表1 定量方法及び対象合金番号又は記号
合金番号 対応規格番号 定量方法
又は記号 (参考) 塩化物抽出ローダミ 原子吸光法 ICP発光分光法
ンB吸光光度法
CACIn401 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn402 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn403 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn406 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn407 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn502 JISH 2202 ○(1) ○(2) ○(3)
CACIn503 JISH 2202 ○(1) ○(2) ○(3)
CACIn602 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn603 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn604 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CACIn605 JISH 2202 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC401 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC401C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC402 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC402C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC403 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC403C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC406 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC406C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC407 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC407C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC502A JISH 5120 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC502B JISH 5120 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC502C JISH 5121 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC503A JISH 5120 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC503B JISH 5120 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC503C JISH 5121 ○(1) ○(2) ○(3)
CAC602 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC603 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC603C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC604 JISH 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC604C JISH 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC605 JIS H 5120 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
CAC605C JIS H 5121 ○(1)(4) ○(2) ○(3)
注(1) アンチモン含有率が0.001% (m/m) 未満の試料には適用しない。
(2) アンチモン含有率が0.005% (m/m) 未満の試料には適用しない。
(3) アンチモン含有率が0.01% (m/m) 未満の試料には適用しない。
(4) アンチモン含有率が0.1% (m/m) を超える試料には適用しない。
――――― [JIS H 1072 pdf 3] ―――――
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H 1072 : 1999
5. 塩化物抽出ローダミンB吸光光度法
5.1 要旨 試料を塩酸と過酸化水素とで分解し,加熱して過剰の過酸化水素を分解する。塩酸で酸濃度
を調節し,硫酸セリウム (IV) 及び塩化ヒドロキシルアンモニウムを加え,生成するアンチモン (V) の塩
化物錯体をイソプロピルエーテルに抽出した後,ローダミンBを加えてローダミンBクロロアンチモン
(V) 錯体を生成させ,光度計を用いて有機相の吸光度を測定する。
5.2 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (7+3, 1+11)
c) 銅99.9% (m/m) 以上で,アンチモンを含有しないもの。
d) 過酸化水素
e) 硫酸セリウム溶液 硫酸セリウム (IV) 四水和物4gを硫酸 (1+35) に溶解し,硫酸 (1+35) で液量
を100mlとする。
f) 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (10g/l)
g) ローダミンB溶液 ローダミンB0.01gを塩酸 (1+11) に溶解し,塩酸 (1+11) で液量を100mlとす
る。
h) イソプロピルエーテル
i) 標準アンチモン溶液 (1 最戀一 酸アンチモン (III) カリウム三水和物0.137 2gを塩酸 (7+3
に溶解し,溶液を500mlの全量フラスコに塩酸 (7+3) を用いて移し入れ,塩酸 (7+3) で標線まで薄
めて原液 (100 最戀一 ‰ を使用の都度,必要量だけ塩酸 (7+3) で正確に100倍に
めて標準アンチモン溶液とする。
5.3 試料はかり取り量 試料はかり取り量は,表2による。
表2 試料はかり取り量及び試料溶液の分取量
試料中のアンチモン含有率試料はかり取り量 試料溶液の分取量
% (m/m) g ml
0.001以上 0.005未満 2.0 5.0
0.005以上 0.03 未満 1.0 2.0
0.03 以上 0.1 以下 0.5 1.0
5.4 操作
5.4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり取り,ビーカー (200ml) に移し入れる。
h) 時計皿で覆い,塩酸 (7+3) 15mlを加え,更に過酸化水素510mlを少量ずつ加えて試料を完全に分
解した後(5),溶液を煮沸して過剰の過酸化水素を分解する常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビ
ーカーの内壁を塩酸 (7+3) で洗って時計皿を取り除き,溶液を100mlの全量フラスコに塩酸 (7+3)
を用いて移し入れ,塩酸 (7+3) で標線まで薄める。
注(5) 激しい反応が終わるまでは,ビーカーを水で冷却しながら分解する。
5.4.2 アンチモンの抽出と呈色 アンチモンの抽出と呈色は,次の手順によって行う。
a) 5.4.1 b)で得た溶液を表2に従って分取し,あらかじめ5℃以下に冷却した塩酸を試料中のアンチモン
含有率が0.001% (m/m) 以上0.005% (m/m) 未満の場合には10ml,0.005% (m/m) 以上0.1% (m/m) 以下
の場合には15ml入れた分液漏斗 (100ml) に移し入れる(6)。
b) 硫酸セリウム溶液 [5.2 e) ] 6滴を加えて振り混ぜる2分間静置した後,塩化ヒドロキシルアンモニウム
――――― [JIS H 1072 pdf 4] ―――――
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H 1072 : 1999
溶液3滴を加えて振り混ぜる。20℃以下に冷却したイソプロピルエーテル10mlを加え,2分間激しく
振り混ぜる。5℃以下に冷却した水75mlを加え,15秒間振り混ぜる5分間静置した後,水相(下層)
を捨てる。
c) 有機相に塩酸 (1+11) 3mlを加え,30秒間激しく振り混ぜ,静置して2層に分離した後,水相(下層)
を捨てる。この操作をもう一度繰り返す。
d) 有機相にローダミンB溶液 [5.2 g) ] 20mlを加え,30秒間振り混ぜる。2分間静置した後,水相(下層)
及び少量の有機相(上層)を捨てる。
注(6) 次のb)から5.4.3までの操作は,中断せずに行う。
5.4.3 吸光度の測定 5.4.2 d)で得た有機相を,小さな乾いた栓付フラスコに移し入れ,振り回して,混
入している水滴をフラスコの底に集めた後,有機相の一部を光度計の吸収セル (1cm) に移し入れ,直ちに
水を対照液として波長550nm付近の吸光度を測定する。
5.5 空試験 5.6の検量線作成操作において得られる標準アンチモン溶液を添加しない溶液の吸光度を,
空試験の吸光度とする。
5.6 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) 銅 [5.2 c) ] を5.4.1 a)ではかり取った試料と同量ずつ数個はかり取り,それぞれをビーカー (200ml) に
移し入れ,5.4.1 b)の操作を行う。
b) 溶液を5.4.2 a)で分取した試料溶液と同量ずつ分取し,あらかじめ5℃以下に冷却した塩酸を,試料中
のアンチモン含有率が0.001% (m/m) 以上0.005% (m/m) 未満の場合には10ml,0.005% (m/m) 以上
0.1% (m/m) 以下の場合には15mlを入れた数個の分液漏斗 (100ml) に移し入れた後,標準アンチモン
溶液 [5.2 i) ] 06.0ml(アンチモンとして06 柿 を段階的に加える。以下,5.4.2 b)5.4.3の手順に
従って試料と同じ操作を試料と並行して行い,得た吸光度と分取した溶液中のアンチモン量との関係
線を作成し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。
5.7 計算 5.4.3及び5.5で得た吸光度と5.6で作成した検量線とからアンチモン量を求め,試料中のアン
チモン含有率を次の式によって算出する。
A1 A2
Sb 100
B
m
100
ここに, Sb : 試料中のアンチモン含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中のアンチモン検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中のアンチモン検出量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
B : 5.4.2 a)で分取した試料溶液及び空試験液の量 (ml)
6. 原子吸光法
6.1 要旨 試料を塩酸と硝酸との混酸で分解した後,溶液を原子吸光光度計の空気・アセチレンフレー
ム中に噴霧し,その吸光度を測定する。
6.2 試薬 試薬は,次による。
a) 混酸(塩酸2,硝酸1,水2) 使用の都度調製する。
b) 銅溶液 (20mgCu/ml) 銅[99.9% (m/m) 以上]10.0gをはかり取ってビーカー (300ml) に移し入れ,時
計皿で覆い,混酸 [a) ] 200mlを加え,穏やかに加熱して分解する。常温まで冷却した後,時計皿の下
――――― [JIS H 1072 pdf 5] ―――――
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JIS H 1072:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5956:1984(MOD)
JIS H 1072:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS H 1072:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH1012:2001
- 銅及び銅合金の分析方法通則