JIS K 0120:2005 蛍光光度分析通則 | ページ 4

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K 0120 : 2005
c) その他の定量方法 その他の定量方法は,次による。
1) 消光を用いる方法 分析種が蛍光性の試薬と反応し,その蛍光が消光する現象を利用して定量分析
を行うことができる。あらかじめ,蛍光強度の減少と分析種の濃度との関係を求めておく。
2) 2波長を用いる方法 2種類の物質の状態が存在する場合,それぞれの励起波長が異なることがある。
二つの波長での蛍光強度をそれぞれ測定することによって,各々の濃度を求めることができる。
3) 蛍光偏光を用いる方法 偏光を用いた蛍光を測定することによって,分子の大きさと溶媒の粘性と
の相関に関する情報及び蛍光寿命に関する情報を得ることができる。
d) 時間変化測定 蛍光強度の時間変化測定を行うことによって,分析種の定量を行う方法がある。
e) 定量値の表し方 定量値の表し方は,JIS K 0050による。

8. データの質の管理

 データの質の管理には,次の項目が重要である。
a) 装置の性能確認 次に示す項目から必要なものを選択し,日常点検及び定期点検によって装置の性能
を確認し,装置のバリデーションを行う。定期点検は標準操作手順書を作成し,標準操作手順書によ
って行うと便利である。また,装置バリデーション用のソフトウェアが用意されている場合は,ソフ
トウェアによって行うこともできる。
1) 蛍光光度計
1.1) 励起光側フィルターの中心波長
1.2) 励起光側フィルターの半値幅
1.3) 蛍光側フィルターの中心波長
1.4) 蛍光側フィルターの半値幅
1.5) 測光安定性
備考 必要に応じて,上記以外の項目を追加することができる。
2) 分光蛍光光度計
2.1) 励起光側波長正確さ
2.2) 励起光側波長設定の繰返し性
2.3) 励起光側分解
2.4) 蛍光側波長正確さ
2.5) 蛍光側波長設定の繰返し性
2.6) 蛍光側分解
2.7) 迷光
2.8) 測光安定度
備考 必要に応じて,上記以外の項目を追加することができる。
3) 蛍光分光光度計
3.1) フィルターに関する項目は1)と同じ。
3.2) モノクロメーターに関する項目は2)と同じ。
3.3) 測光安定度
b) 試料の調製 測定対象に応じて,5.2に示す内容によって適切に調製する。

9. 測定結果の記録

 測定結果は,必要に応じて,次の事項を記録する。

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K 0120 : 2005
a) 測定年月日及び測定者名
b) 試料名
c) 測定成分
d) 試料の前処理法
e) 装置の名称及び型式
f) 励起光については,光源の種類,波長,波長幅,フィルターの種類など
g) 蛍光については,測定波長,波長幅,フィルターの種類,検出器の種類など
h) 試料部[4.1.1c)]の種類
i) 空試験値
j) スペクトル補正の有無
k) 個別規格に規定のある場合は,その事項

10. 個別規格に記載すべき事項

 蛍光光度法による定量分析方法を規定するときは,次の条件の検討を行
ってから分析方法を決定し,必要事項を記載する。

10.1 記載すべき事項

a) 分析種及びその濃度範囲
b) 試料の採取方法及び保存方法
c) 定量方法の種類
d) 分析装置の構成及び試料部(4.1.1)の種類
e) 励起光側波長及び蛍光側波長
f) 分析結果の表示方法
g) 分析回数

10.2 必要に応じて記載すべき事項

a) 励起・蛍光スペクトルの例示
b) 試料の分解,分離,濃縮,反応などの前処理
c) 試薬の調製方法
d) 使用した溶媒
e) 検量線用溶液の調製方法及び保存方法
f) 酸,塩基の濃度(pH)による蛍光強度の変化の程度と分析に適した緩衝液の選定
g) 共存物質による干渉を受けるときは,その除去方法又はマスキング剤の選択
h) 安定剤の選択
i) 温度,放置時間及び励起光照射による蛍光強度の変化
j) 試薬の濃度及び/又は添加順序を変えたときの影響
k) 分析試料調製から測定までの時間
l) 蛍光の取り出し角度,集光の有無など(液体試料では考慮しなくてよい)
関連規格 JIS K 8008:1992 生化学試薬通則

JIS K 0120:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0120:2005の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則