この規格ページの目次
- 7.3 測定局の密度
- 7.4 気象学的状況との関係
- 8. サンプリングの時期及び頻度
- 8.1 あらしの解析
- 8.1.1 イベントサンプリング
- 8.1.2 逐次サンプリング
- 8.1.3 指向性サンプリング
- 8.1.4 連続サンプリング
- 8.2 年サイクル
- 8.3 傾向
- 9. 試験結果の表現
- 10. サンプリングの質の管理及びサンプリング計画
- 10.1 品質の管理
- 10.2 サンプリング計画書
- 11. サンプリングの安全
- 11.1 一般安全対策
- 11.2 化学薬品取扱時の安全対策
- 序文
- JIS K 0410-3-8:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS K 0410-3-8:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS K 0410-3-8:2000の関連規格と引用規格一覧
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K 0410-3-8: 2000 (ISO 5667-8: 1993)
ることになろう。
7.3 測定局の密度
− 監視網に対する測定局の密度には,二つの要因がある。第一に,ネットワーク内の地域又は地方にわ
たって対象とするパラメーターの空間的変動性,第二に,この変動性の評価に要求される信頼性であ
る。
− 一般に,主要発生源又は発生源地域の風下地域は大きな空間的,時間的変動性を示し,高い測定局密
度が必要である。この密度は発生源地域からの距離によっても変化し,距離が大きくなるにつれて必
要な局の密度は低くなる。
− 局の密度を決める一つの方法は相関関数に基づくもので,近接局との相関が低い地域ではネットワー
ク密度を増やし,高い相関がある地域では減らす。
7.4 気象学的状況との関係
− 気象学的状況の健全な知識は,マクロ規模(すなわち,地方規模)ではネットワークの全体設計に,
またミクロ規模(地域規模)では個々のサンプラーの配置に有用である。
− ネットワークの設計では,大陸気団の季節的運動及び卓越風の風向を考慮することが望ましい。
8. サンプリングの時期及び頻度
8.1 あらしの解析
8.1.1 イベントサンプリング
個々の降雨,あらし又は降雪などがイベントである。イベント降水試料の
化学分析によって特定のあらしに付随する汚染物質の性質の決定が可能になり,発生源地方の推定のため
の風の軌跡解析又は同様な技術を利用する機会が与えられる。
8.1.2 逐次サンプリング
一つのイベント期間の降水組成の変化に関する情報が必要なとき逐次サンプ
リングが推奨される。これでは一つの降雨イベントの期間中に,二つ以上の試料を順次捕集する。サンプ
リングは捕集時間又は捕集体積を基に行うことができる。
8.1.3 指向性サンプリング
− 指向性サンプリングは降水の質を決定し,それをあらしの進行方向及び汚染の動きと関係づけること
が必要な場合に用いることが望ましい。
− この目的に対するサンプリングは,一つイベントについて行うことが望ましい。降水の質と運動を関
連づけるためには,気団の軌跡を計算するため,適切な時間及び広さにわたる気象観測を入手するこ
とが望ましい。このようにして,その軌跡が異なる汚染地域又は地方を横切ってきた気団からの降水
を比較することができる。
8.1.4 連続サンプリング
降水に関する詳細な情報及び関連する要因が必要なときに用いられる連続サ
ンプリングでは,対象種を現地で実時間で連続化学分析する。これは逐次サンプリングよりもよい時間分
解 (time resolution) を示し,降水組成と風向その他気象データとの分単位ごとの相関が分かる。さらに,
貯蔵した降水試料の変質の問題もなくなる。
8.2 年サイクル
− 降水の質の年サイクル(季節的変動)を決めるには,できれば最低5年間にわたってサンプリングを
頻繁に(理由がたち,経費的に許されるなら,できれば毎週又は毎日)行うことが望ましい。
− 試料を1週間を超えて蓄積すると試料の質に変化を生じることがある。ある場合,例えば,有機成分
を分析するとき,これは長すぎ,毎日のサンプリングを考えるとよい。季節の天候類型によって,季
節の変数に基づいてサンプリングを分級することが可能かもしれない。多量の降水がある季節の間,
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より多くの試料を捕集するとよい。
8.3 傾向
− 降水の質の傾向を年基準(季節変動は除いて)で見たいときは,二つの方法を取ることができる。
− 最初の方法は,数年間にわたる等間隔(毎日又は毎週)のサンプリングである。できれば最低10
年間データが入手できれば,降水の何らかの傾向を十分な信頼性をもって決めることができる。
− 第二の方法は,まず季節変動を決め,次いで,水質変動の最も少ない季節を選ぶ。サンプリングは,
数年間にわたってその季節に実施するとよい。季節平均を傾向分析によって年ごとに比較するとよ
い。
− 第二の方法を選ぶ前に,選んだ季節が正しく,かつ,気象学的状況 (regime),汚染源地帯などがよ
く理解されていることを確かめるために,かなりのバックグラウンド情報を考慮し調査することが
望ましい。
9. 試験結果の表現
− 試験結果は,濃度又は負荷(沈着速度)として表現するとよい。
− 湿性沈着に基づいて負荷を計算する場合には,他の形の沈着の重要性にも注意を払うことが望ましい。
10. サンプリングの質の管理及びサンプリング計画
案 (protocol)10.1 品質の管理
− 過程の各段階の正確さ及び精度を実証するには,ネットワークのすべての点に関して品質管理試験及
び日常手順 (routines) を内容とする優れた品質保証プログラムが不可欠である。
− 少なくとも,次の事項を含むことが望ましい。
− 一つ以上のネットワーク現場に,一つ以上のサンプラーを設置することが望ましい。これによって
捕集システムの変動性及び降水の場の均質性が示され,かつ,精度の測定ができる。
− 野外容器ブランク(すなわち,水が入っていない状態の捕集器)
− 野外ダイナミックブランク(すなわち,野外捕集器に入れられた水)
− ブラインド (blind) 試料(標準)の提示
− 野外検査報告書
− 予防的維持管理
− 捕集器,試験室装置などの校正
備考 野外容器ブランク及び野外ダイナミックブランクの目的は,試料容器及び捕集漏斗システムに
おいてどのような汚染を生じるかを決めることである。
− さらに,試料を分析する試験室では分析方法の操作を確認するために認められている試験室内の操作
(すなわち,空試験,並行試験,対照標準,添加試料)を実施するとよい。
− 最後に,データは,データバンクに納める前に,いろいろな編集及び収支確認を受けることが望まし
い。
− ネットワークで2種類以上のサンプラー又は試験室を用いるときは,同等性の程度をみるために双方
の比較を行うとよい。これは計画に関与している試験室に比較試料を送ったり,ネットワークの少な
くとも一つの現場にサンプラーを共同設置するなどして達成される。この他の指針はISO/TC 147 SC7
で現在検討中の品質管理に関する文献中に見られる。
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10.2 サンプリング計画書
サンプリング計画書は,サンプリング要員のための確認リストとして,また
試験室における後の評価の資料として使用できる。推奨計画書の一例を附属書Aに示す。計画書にはサン
プリング地点,サンプリングの種類,現場の観察,安定化方法及びサンプリング要員の詳細を含むことが
望ましい。
11. サンプリングの安全
11.1 一般安全対策
− JIS K 0410-3-1 (ISO 5667-1) には,幾つかの安全対策が示されている。
− サンプリング時の安全及び化学薬品の取扱いに関する国の規制を順守する。試料は広範囲の気象条件
下で捕集されるので,いかなる野外試験でも出会うべき障害に関する知識及び障害を最小にする手段
を考えておくことが望ましい。野外調査員は,サンプリング旅行に出発する前に適切な装備をしてい
ることを確かめるとよい。予防措置としては,特に,孤立した場所又は急速な天候変化を生じる場所
で作業する人には救命用品及び救急用品を勧めたい。
11.2 化学薬品取扱時の安全対策
水試料の保存に使用する酸及び塩基は注意して貯蔵,使用する。蒸気
の吸入又は皮膚,眼及び衣服への直接接触を避けるために十分注意する。酸及び塩基を取り扱うときは保
護眼鏡を使用するとよい。酸及び塩基は口によるピペット操作を行ってはならない。
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附属書A(参考)
湿性沈着のサンプリング
序文
この附属書は,湿性沈着のサンプリング時における推奨する計画書の一例を参考として示したもの
で,規定の一部ではない。
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平成9年度 国際整合化調査研究委員会 構成表(平成10年3月現在)
氏名 所属
(委員長) ○ 並 木 博 横浜国立大学名誉教授
○ 宮 崎 正 浩1) 工業技術院標準部消費生活規格課
谷 重 男2) 通商産業省環境立地局産業施設課
林 明 夫3) 通商産業省環境立地局環境指導課
○ 畑 野 浩 環境庁水質保全局水質規制課
○ 佐 藤 寿 邦 横浜国立大学工学部
中 村 和 憲 工業技術院生命工学工業技術研究所
○ 田 尾 博 明 工業技術院資源環境技術総合研究所水圏環境保全部
福 井 学 工業技術院資源環境技術総合研究所水圏環境保全部
田 中 宏 明 建設省土木研究所下水道部
菅 谷 芳 雄 国立環境研究所地域環境研究グループ
土 屋 悦 輝 東京都立衛生研究所環境保健部
渡 辺 真利代 東京都立衛生研究所環境保健部
竹 内 準 一 東京都下水道局
○ 日 野 隆 信 千葉県衛生研究所
○ 小 倉 光 夫 神奈川県環境科学センター水質環境部
○ 坂 本 勉 財団法人日本規格協会技術部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会技術部
高 月 峰 夫 財団法人化学品検査協会安全性評価技術研究所
○ 梅 崎 芳 美 社団法人産業環境管理協会名誉参与
横 倉 清 治 社団法人日本環境測定分析協会(三菱マテリアル株式会社)
竹島 正4) 社団法人日本下水道協会(東京都下水道局)
狩 野 久 直 日本錬水株式会社研究所
久 島 俊 和 オルガノ株式会社総合研究所
○ 川 瀬 晃 セイコー電子工業株式会社科学機器事業部
米 倉 茂 男 元東京都立工業技術センター(現東京都立産業技術研究所)
岩 岩 次 社団法人日本工業用水協会
(事務局) 宮 寺 秀 雄 社団法人日本工業用水協会
本 郷 秀 昭 社団法人日本工業用水協会
備考1) : 発足当初は,西出徹雄(工業技術院標準部消費生活規格課)
2) : 発足当初は,乾 敏一(通商産業省環境立地局産業施設課)
3) : 発足当初は,藤冨正晴(通商産業省環境立地局環境指導課)
4) : 発足当初は,山田昭捷(東京都下水道局)
○は試料採取関係の小委員会委員兼任
(文責 梅崎芳美)
JIS K 0410-3-8:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5667-8:1993(IDT)
JIS K 0410-3-8:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.01 : 水質一般
JIS K 0410-3-8:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0410-3-1:2000
- 水質―サンプリング―第1部:サンプリング計画策定の指針