この規格ページの目次
JIS K 0410-3-9:2000 規格概要
この規格 K0410-3-9は、感潮水域の海水(例えば,河口及び感潮入江,沿岸水域及び外洋)試料のサンプリング計画の策定,サンプリング技術及び試料の取扱い,保存に適用する原則に関する指針を示す。
JISK0410-3-9 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K0410-3-9
- 規格名称
- 水質―サンプリング―第9部 : 海水のサンプリングの指針
- 規格名称英語訳
- Water quality -- Sampling -- Part 9:Guidance on sampling from marine waters
- 制定年月日
- 2000年8月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 5667-9:1992(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 13.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2000-08-20 制定日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 0410-3-9:2000 PDF [12]
K 0410-3-9 : 2000 (ISO 5667-9 : 1992)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
JIS K 0410-3-9には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 海水のサンプリング報告の例
附属書B(参考) 参考文献
JIS K 0410シリーズは,次に示す各部からなる。
JIS K 0410-3-1 水質−サンプリング−第1部 : サンプリング計画策定の指針
JIS K 0410-3-2 水質−サンプリング−第2部 : サンプリング技術の指針
JIS K 0410-3-3 水質−サンプリング−第3部 : 試料の保存及び取扱いの指針
JIS K 0410-3-4 水質−サンプリング−第4部 : 天然及び人造湖からのサンプリングの指針
JIS K 0410-3-6 水質−サンプリング−第6部 : 河川水のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-7 水質−サンプリング−第7部 : ボイラ施設の水及び蒸気のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-8 水質−サンプリング−第8部 : 湿性沈着のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-9 水質−サンプリング−第9部 : 海水のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-10 水質−サンプリング−第10部 : 廃水のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-11 水質−サンプリング−第11部 : 地下水のサンプリングの指針
JIS K 0410-3-12 水質−サンプリング−第12部 : 底質のサンプリングの指針
原国際規格のISO 5667シリーズには,第1部第12部連続で各部が規定されているが,この中のISO
5667-5 : 1991は,飲料水及び食品,清涼飲料水加工処理用水のサンプリングの指針となっており,日本工
業規格の制定は行っていない。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 0410-3-9 pdf 1] ―――――
K 0410-3-9 : 2000 (ISO 5667-9 : 1992)
pdf 目次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[2]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. サンプリング装置・・・・[2]
- 4.1 試料容器・・・・[2]
- 4.2 サンプリング装置の種類・・・・[3]
- 5. サンプリング操作・・・・[4]
- 5.1 サンプリング場所・・・・[4]
- 5.2 サンプリングの頻度及び時期・・・・[5]
- 5.3 サンプリング方法の選択・・・・[6]
- 5.4 試料の保存,安定化,ろ過及び貯蔵・・・・[7]
- 6. 安全対策・・・・[7]
- 7. 試料の確認及び記録・・・・[7]
- 附属書A(規定) 海水のサンプリング報告の例・・・・[8]
- 附属書B(参考) 参考文献・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 0410-3-9 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 0410-3-9 : 2000
(ISO 5667-9 : 1992)
水質−サンプリング−第9部 : 海水のサンプリングの指針
Water quality−Sampling− Part 9 : Guidance on sampling from marine waters
序文
この規格は,1992年に第1版として発行されたISO 5667-9, Water quality−Sampling−Part 9 : Guidance
on sampling from marine watersを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工
業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
この規格は,感潮水域の海水(例えば,河口及び感潮入江,沿岸水域及び外洋)試料のサ
ンプリング計画の策定,サンプリング技術及び試料の取扱い,保存に適用する原則に関する指針を示す。
微生物及び生物試験用の試料採取は取り扱わない。微生物試験用のサンプリングの一般的指針はISO 8199
に示す。
この規格の主目的を1.11.4に規定する。
1.1 水質特性測定 天候,生物活動,水の運動及び人の影響の効果を確定し,また,将来の変化の大き
さ及びその影響を推定するための水質の空間分布及び経時的傾向の変動の測定。
1.2 水質管理測定 一度測定した水質が水浴,水生生物の保護,脱塩 (deminerariz-ation) 又は冷却など規
定された用途への適性を維持しているか,また,観察した変化が容認できないものかどうかを確認するた
めの一つ又は複数の特定場所における長期間にわたる水質の測定。
1.3 特別な理由による測定 顕著な水質変化の原因,程度及び影響の評価,海域に排出された汚濁物質
の発生源及びその後の運命の研究。汚染の原因調査,例えば,無せきつい動物,魚類又は鳥類の大量死
(mortality),また,排出,漏えい,プランクトンの異常発生によると考えられる色,濁りの発生,又はごみ,
油の浮遊層の生成などのほかの疑わしい現象。しかし,これらの目的達成は極めて困難な場合が多いこと
を強調しておかなければならない。大量死は自然現象でも生じ,蓄積した汚染物の多くは未発見のままで
ある。
1.4 人工物の影響調査 せき (barrage),突堤,橋りょう(梁),防波堤,港などの土木工事,及び廃棄物
処分用海水の過剰使用による水質変化の評価。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 5667-9 : 1992 Water quality−Sampling−Part 9 : Guidance on sampling from marine waters
――――― [JIS K 0410-3-9 pdf 3] ―――――
2
K 0410-3-9 : 2000 (ISO 5667-9 : 1992)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0410-3-1 水質−サンプリング−第1部 : サンプリング計画策定の指針
備考 ISO 5667-1 : 1980, Water quality −Sampling−Part 1 : Guidance on the design of sampling
programmesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 0410-3-2 水質−サンプリング−第2部 : サンプリング技術の指針
備考 ISO 5667-2 : 1991, Water quality−Sampling−Part 2 : Guidance on sampling techniquesからの引
用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 0410-3-4 水質−サンプリング−第4部 : 天然及び人造湖からのサンプリングの指針
備考 ISO 5667-4 : 1987, Water quality−Sampling−Part 4 : Guidance on sampling from lakes, natural and
man-madeからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 5667-3 : 1985, Water quality−Sampling−Part 3 : Guidance on the preservation and handling of samples
参考 現在はISO 5667-3 : 1994が発行されている。
JIS K 0410-3-3 水質−サンプリング−第3部 : 試料の保存及び取扱いの指針が,ISO 5667-3 :
1994, Water quality−Sampling−Part 3 : Guidance on the preservation and handling of
samplesがこの規格と一致している。
ISO 6107-2 : 1989 Water quality−Vocabulary−Part 2
ISO 8199 : 1988 Water quality−General guide to the enumeration of micro-organisms by culture
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 スポット試料 (spot sample)水塊からランダムに(時間及び/又は場所に関して)採取した個別試
料 (ISO 6107-2)。
3.2 特定の場所で水塊の各深度から採取した一連の水
深度プロファイル試料 (depth profile sample)
試料 [JIS K 0410-3-4 (ISO 5667-4) ]。
備考1. 水塊全体の水質特性を調査するには,いろいろな場所で深度プロファイルをとることが必要
である。
3.3 いろいろな場所で水塊の特定深度から採取した一連
平面プロファイル試料 (area profile sample)
の水試料。感潮水域では,長さプロファイル(水路の長さに沿って)又は横断プロファイル(水路を横断
して)が,沿岸水域及び外洋では1方向又は2方向の計画案 (plan-view) グリッドによるものがある [JIS K
0410-3-4 (ISO 5667-4) ]。
備考2. 3.2のように,特性調査では三次元サンプリングが必要なこともある。
3.4 混合試料 (composite samples) 二つ以上の試料又はサブ試料をある既知の割合で混ぜ合わせたも
ので(個別的又は連続的に),これから必要とする特性の平均値が得られる。割合は通常,時間又は流量測
定に基づく (ISO 6107-2)。
4. サンプリング装置
4.1 試料容器
− 一般的指針をJIS K 0410-3-2 (ISO 5667-2) に示す。
――――― [JIS K 0410-3-9 pdf 4] ―――――
3
K 0410-3-9 : 2000 (ISO 5667-9 : 1992)
− 海水中に存在する低濃度の多様な物質の汚染防止,又は吸収による損失防止の必要性について,並び
に海水のイオン強度が他の天然水に比べて高いことに由来する問題について特に注意する必要がある。
− 試料と容器間の相互反応の心配があるときは,ガラスその他不活性な材料を使用するとよい。
備考1. より詳細はBerman及びYeats (1985) 1] が記載している。
− 海のサンプリングでは,壊れやすい容器は避けたほうがよい。
4.2 サンプリング装置の種類
4.2.1
序文
− 海面下の試料は,試料容器を単に(手で)沈めるだけで十分に採取できる。上部のふたを開き,容器
に水を満たし,再びふたをする。試料を最終的に採取する前に瓶を採取しようとする水で数回洗うこ
とが重要である。採取者はプラスチックの手袋をつけて試料の汚染を避けるとよい。試料はサンプリ
ング台から上流又は潮の上手及び外洋中でとる。そのためには,風又は潮の流れによって静かに動く
ボートの船首の先端から試料を採取するとよい。この簡単な操作で,起こり得る汚染は最小になり,
サンプリング装置の内面で生じる吸着損失は防止される。
− いろいろな深度の試料採取用に開発された多様な装置を4.2.24.2.4に示す。
備考2. より詳細は“海水分析法” (1983) 2] に示されている。
4.2.2 開口採水器及び表層採水器
− 開口採水器は,口の開いた容器で,水面及びその直下のサンプリングに用いられる。開口採水器は表
層水による汚染を生じるので,水面下のサンプリングには好ましくない。表層水はある種の化合物を
かなり高濃度に含んでいて,これが試料全体の濃度を押し上げることがある。
− 表面のマイクロレイヤの試料は,この目的用に設計された特殊な採水器を用いるとよい。しかし,代
表試料を得るのは,特に野外条件では,困難である。
備考3. 表面のマイクロレイヤは,実際上は定性的な方法でしか採取できない。
なお,マイクロレイヤの化学及びサンプリング方法についてはLiss (1975) 3] を参照。
4.2.3 閉管装置
− 閉管採水器は,バルブ又は栓を備えた中空管で,指定深度の試料採取(スポット試料又は一連の試料)
又は深度集積混合試料 (depth-integrated composite sample) の採取に用いられる。
− 閉管採水器の多くは,ポリ塩化ビニル (PVC) 又は類似の材料で製作され,そのため,汚染源になり
やすい。これを避けるには,採水器は内面を四ふっ化エチレン樹脂(以下,PTFEという。)でコーテ
ィングし,よく慣らし,シリコーンゴム又はPTFEの“O”リングを取り付けるとよい。ゴム製の内
部スプリング及び外部の金属スプリングは,対象成分に関して汚染の危険がある場合は用いないほう
がよい。
− 構造には,次の二つの種類がある。
− 空気置換
− 開放端 (open ended)
− 空気置換採水器は,両方の口を栓で閉じたままロープを付けて沈める。その栓は第2のひもで水面に
つなぐか,又は主沈下ひものスプリングを迂回する非弾性のコードでひもにつなぐ。採水器が正常に
作動する深度は水圧,抵抗 (drag) によって制限を受ける。したがって,この装置は河口域のサンプリ
ングに最適であるが,より開けた水域でも表層にはよく機能する。
− 開放端採水器は,通水しながら水路ケーブル (hydrographic cable) につないで水柱内を沈下させる。微
量の金属又は炭化水素用サンプリングの場合は,非金属ロープ又は水路ケーブルを用いなければなら
――――― [JIS K 0410-3-9 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 0410-3-9:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5667-9:1992(IDT)
JIS K 0410-3-9:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.10 : 水資源
JIS K 0410-3-9:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0410-3-1:2000
- 水質―サンプリング―第1部:サンプリング計画策定の指針
- JISK0410-3-2:2000
- 水質―サンプリング―第2部:サンプリング技術の指針
- JISK0410-3-4:2000
- 水質―サンプリング―第4部:天然及び人造湖からのサンプリングの指針