JIS K 5101-1-2:2004 顔料試験方法―第1部:分散性評価のための分散方法―第2節:ペイントコンディショナ形振とう機 | ページ 2

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図 1 ペイントコンディショナAの一例
4.1.2 ペイントコンディショナB 容器が,16 mmの距離を毎分680690回の往復運動と±15°の角度
で振動する装置。

4.2 ホルダ

 ペイントコンディショナの中心軸に固定し,幾つかのミルベース容器を固定するように設
計された器具。図2及び図3に例を示す。
− 各ミルベース容器の中心点は,振とう機の中心軸から約70 mmとする。
− 各ミルベース容器の上部及び下部は,振とう機の中心軸を通る水平面から同じ距離とする。
− 容器の平均時間荷重位置は垂直とする。

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図 2 ホルダの一例

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単位 mm
図 3 ホルダの一例

4.3 容器

 ミルベース用容器は,受渡当事者間で協定した比較顔料に使用する容器と同じ大きさ及び種
類のものを用いる。
参考 適切な例としては,ポリエチレン製の内ぶたのあるねじぶた付きの250 ml又は140 mlのガラ
ス製又はポリエチレン製の瓶がある。
容器の大きさ及び形式は,受渡当事者間で協定し,試験報告書に記載する。

4.4 摩砕用ビーズ

 同時に試験するすべてのミルベースに対して,同じ大きさ及び仕様のビーズを使用
する。ビーズの仕様,平均直径及び密度は,受渡当事者間で協定し,試験報告書に記録する。
未使用のビーズを使用する場合には,それらを適切なミルベース(7.1参照)中で,例えば,60分間,
振とうして調整し,洗浄する。
備考 摩砕ビーズの直径,密度及び全質量は,得られる分散体に大きく影響する。平均直径3 mm±
0.5 mm,密度2.6±0.2 g/cm3のガラスビーズが適切である。

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5. バインダー系

 バインダー系の選定は,受渡当事者間の協定による。試験報告書には,バインダー,
溶剤及び溶剤中のバインダーの濃度を記載し,更にそのバインダー系の流動性(例えば,粘度又は流下時
間)に関する情報も記載する。同じシリーズのすべての試験に対して,同じバッチのバインダー系を使用
する。

6. サンプリング

 試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。

7. ミルベース

7.1 組成

 ミルベースの粘度は,顔料のバインダー要求量及び特定のバインダー系における顔料濃度に
依存する。したがって,事前に実験を行って適切な粘度となるミルベース組成を確認する。分散中のミル
ベースの粘度は,摩砕ビーズが自由に動ける程度にする(1. 参照)。これは,容器を手で振ってみて確認
する。
JIS K 5600-2-2に規定するフローカップで測定して,流下時間が2040秒のバインダー系に対しては,
次の顔料濃度が出発点として望ましい。
a) バインダー要求量が低い顔料−顔料濃度40 %(質量分率)以上
b) バインダー要求量が中程度の顔料−顔料濃度1040 %(質量分率)
c) バインダー要求量が高い顔料−顔料濃度10 %(質量分率)以下

7.2 容量

 ミルベースは,容器 (4.3) の容積の約30 %を占める。顔料及びバインダー系の質量は,次の
式によって求める。
顔料の質量(グラム),mp
0.3 V
mp
1 100 PC
ρp ρM PC
バインダー系の質量(グラム),mM
mP 100 PC
mM
PC
ここに, PC : ミルベース中の顔料濃度(質量分率%)
V : 容器(4.3)の容積 (ml)
M バインダー系の密度 ( g/cm3 )
p JIS K 5101-11-1で測定した顔料の密度 ( g/cm3 )

8. 摩砕ビーズの容積

 摩砕ビーズ(4.4備考参照)の見掛け容積は,容器容積の約50 %とする。同じシ
リーズのすべての試験で同じ容積の摩砕ビーズを使用する。

9. 手順

9.1 容器への充てん

 他の取り決め又は知見がなければ(備考参照),摩砕ビーズ(4.4)をひょう量して容
器に入れる。7.2で求めた必要量のバインダー系 (mM) を添加する。容器を傾けて摩砕ビーズをバインダー
系でぬらす。次に7.2で求めた必要量の顔料 (mp) を加えて容器にふたをする。容器を注意して傾け,顔料
をぬらす。
備考 顔料のぬれが困難な場合は,異なった操作をしてもよい。もし必要ならば,ミルベースを最初

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に容器に入れ,摩砕ビーズの添加前にスパチュラでかき混ぜる。
サンプル間でかくはん又はぬれの差を避けるために,できるだけ早くすべてのミルベースの準備を終え
る。
分散性の評価基準が,着色力の変化による評価である場合は(JIS K 5101-5-1参照),顔料及びバインダ
ー系の質量の許容範囲を0.5 %以内でひょう量する。他の評価方法(例えば,分散度の変化による評価 :
JIS K 5101-5-2参照,光沢の変化による評価 : JIS K 5101-5-3参照)に対しては,より広いひょう量の許容
範囲を取り決めてもよい。
参考 例を参考表1に示す。
参考表 1 主な顔料をアミノアルキド樹脂ワニスに分散する例
単位 g
例 顔料 アミノアルキド樹脂ワニス 希釈溶剤
1 二酸化チタン 20.0 15.0 5.0
2 黄鉛,モリブデートオレンジ 15.0 10.0 5.0
3 酸化鉄 10.0 16.0 6.0
4 紺青,群青 4.0 16.0 10.0
5 有機顔料 4.0 16.0 10.0
6 カーボン 吸油量100 ml/100 g未満3.0 16.0 10.0
7 ブラック 吸油量100 ml/100 g以上2.0 16.0 10.0

9.2 分散

 最後のミルベースの調製が完了した後,直ちに,容器をホルダ (4.2) に設置し,ペイントコ
ンディショナ (4.1) にその一式を固定する。
備考 振とうの強さは,ホルダの荷重に依存する。再現性のある分散結果を得るためには,特に二つ
の腕のついた振とう機の場合には,ホルダの荷重を等しくする。
それぞれ数回の振とう時間(受渡当事者間で協定)の後,分散体の試験試料を採取する。少なくとも4
回の振とう時間を次から選択する。
− 分散性の悪い顔料 5分,10分,20分,40分,80分,160分
− 分散性の良い顔料 1分,2分,4分,8分,16分,32分
採取する試験試料の全質量は,ミルベースの最初の質量の15 %を超えないようにする。

9.3 安定化

 例えば,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要に応じ
てバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事者間
の協定による。

9.4 脱泡

 試験試料の内部に気泡がある場合は,必要に応じて,分散を評価する前に取り除く。その方
法(例えば,試験試料を数分間静置する。)は,受渡当事者間の協定による。

10. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した顔料の種類及びその詳細
b) この規格の引用
c) 附属書Aの補足情報の項目
d) この規格で規定する試験手順との相違点
e) 試験年月日

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JIS K 5101-1-2:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8780-2:1990(MOD)

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