JIS K 5101-5-3:2004 顔料試験方法―第5部:分散性の評価方法―第3節:光沢の変化による評価 | ページ 2

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K 5101-5-3 : 2004 (ISO 8781-3 : 1990)

6. 手順

6.1 顔料分散体の調製

6.1.1  分散 顔料の試料は,JIS K 5101-1-1JIS K 5101-1-6 で規定する方法の一つを用いて,受渡当事
者間で協定したバインダー系中に受渡当事者間で協定した濃度で分散する。
7. のように光沢の発現曲線をプロットするために,受渡当事者間で協定した各分散段階で,ミルベース
から光沢測定用のフィルムを作成するのに十分な量の材料を採取する。
ミルベースから一部を採ることによって,例えば,摩砕ビーズに対しミルベースの比率が変わることに
よって,分散条件が著しく変化するような場合には,別々のミルベースを各々の分散段階で作成し,これ
らのミルベースを同一条件下で分散しなければならない。
備考 “受渡当事者間で協定した分散段階”に関する手引きは,JIS K 5101-1-1JIS K 5101-1-6によ
る。
6.1.2 ミルベース組成の調製 ミルベースの組成が意図した最終塗装の組成に相当しない場合には,その
組成が得られるまで必要な成分を添加する。できれば高速インペラを使用して十分にかきまぜる。かきま
ぜは,分散状態に影響を与えないように激しく行ってはならない。凝集又は分離が起こらないように,添
加の手順及び順序を選ぶ。

6.2 光沢測定用フィルムの作成

6.2.1  塗料の塗布 塗布条件は,光沢に重要な影響を与える。したがって,受渡当事者間の協定によって,
厳密に観察しなければならない。
必要な場合,6.1.2のようにミルベースの一部を調節して,できるだけ速やかに受渡当事者間で協定した
条件のもとで塗布し,フィルムの表面に欠陥がないことを確認する。
参考 分散の程度及びそれによる光沢の程度は,凝集,再湿潤(rewetting)などの結果として変化す
る。したがって,この規格の方法で測定するような分散の容易さは,顔料及び/又はバインダー
系の安定性の指標でもある。
6.2.2 乾燥又は焼付け 塗料の乾燥又は焼付け条件は,光沢に影響を与えるため,受渡当事者間の協定に
よって,厳密に観察しなければならない。
塗布した基材は,ガスのこもらない条件のもとで乾燥するか又は受渡当事者間で協定した条件の乾燥機
(5.4) で焼き付ける。乾燥又は焼付けの間,同時試験するすべての塗布基材は,同じ配向(垂直又は水平)
とする。

6.3 光沢の測定

 乾燥又は焼き付け後,JIS K 5600-4-7に従って試料の光沢度を3回測定し,三つの結果
の平均値を求める。同じ系列の測定内では,角度条件を一定に保つ(同じ光沢発現曲線のために)。
備考 印刷したものの測定には,45°の角度が望ましい(この角度は,JIS K 5600-4-7には規定してい
ない。)。
規定した分散段階の最後でも目標の分散レベルが達成できない場合には,7.b)による。

7. 結果の表し方

 結果の表し方は,次による。
a) 6.3で得られた平均光沢値は,分散段階の増加の関数(時間,回転数などで表す。)としてプロットす
る。それらの点を通る最適曲線を描く。又は,分散段階の逆数に対して光沢度の逆数をプロットする。
参考 一般的には,この方法ではほぼ直線となる。
目標の光沢度に到達するために必要な仕事量は,グラフから外挿によって求める。この結果を,
分散時間,フーバーマラーの回転数などとして表す。

――――― [JIS K 5101-5-3 pdf 6] ―――――

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K 5101-5-3 : 2004 (ISO 8781-3 : 1990)
b) 目標の光沢レベルに到達しなかった場合は,実際に到達可能な最高の光沢として,最終分散段階で測
定した光沢度を報告する。

8. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した顔料の種類及びその詳細
b) この規格及びJIS K 5101-1-1JIS K 5101-1-6の引用
c) 附属書Aの補足情報の項目
d) 行われた分散仕事量[7.a)参照]及びそれに相当する目標光沢度,又は受渡当事者間で協定した目標
レベルに到達できなかった場合には,到達した最高の光沢に達するのに必要な仕事量及び最高の鏡面
光沢度[7.b)参照]
e) 光沢の変化を示すグラフ[7.a)参照]
f) この規格で規定する試験手順との相違点
g) 試験年月日

――――― [JIS K 5101-5-3 pdf 7] ―――――

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附属書A(規定)必要な補足情報
この附属書に示す補足情報は,この規格の試験方法が実施できるように,適切に提供されなければなら
ない。
必要な情報は,受渡当事者間で合意しておくことが望ましい。試験する製品に関連する国際規格,日本
工業規格又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。
a) 分散方法(JIS K 5101-1-1JIS K 5101-1-6参照)
b) バインダーの種類及び指定,並びに顔料及びバインダー系の比率
c) 基材,フィルム塗布の方法及び乾燥条件(6.2.1及び6.2.2参照)
d) 規定した入射及び反射角における目標光沢度(鏡面反射値)

JIS K 5101-5-3:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8781-3:1990(IDT)

JIS K 5101-5-3:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5101-5-3:2004の関連規格と引用規格一覧