JIS K 5600-4-7:1999 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度

JIS K 5600-4-7:1999 規格概要

この規格 K5600-4-7は、20°,60°又は85°の幾何条件の反射率計を用いて塗膜の鏡面光沢度を測定する試験方法について規定。メタリック塗料の光沢度測定には適さない。

JISK5600-4-7 規格全文情報

規格番号
JIS K5600-4-7 
規格名称
塗料一般試験方法―第4部 : 塗膜の視覚特性―第7節 : 鏡面光沢度
規格名称英語訳
Testing methods for paints -- Part 4:Visual characteristics of film -- Section 7:Specular gloss
制定年月日
1999年4月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO 2813:1994(MOD)
国際規格分類

ICS

87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 5600-4-7:1999 PDF [11]
K 5600-4-7 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
なお,この規格の制定後3か年を経た2002年4月をもって,この規格に対応するJIS K 5400(塗料一般
試験方法)は,廃止されこの規格に置き換わる予定であるので,なるべくこの規格によるとよい。
JIS K 5600は,次に示す部編成になっている。
JIS K 5600-1-11-8 通則
JIS K 5600-2-12-7 塗料の性状・安定性
JIS K 5600-3-13-6 塗膜の形成機能
JIS K 5600-4-14-7 塗膜の視覚特性
JIS K 5600-5-15-11 塗膜の機械的性質
JIS K 5600-6-16-3 塗膜の化学的性質
JIS K 5600-7-17-8 塗膜の長期耐久性
JIS K 5600-8-18-6 塗膜劣化の評価
JIS K 5600-4は塗料一般試験方法−塗膜の視覚特性に関する試験方法として,次の各節によって構成す
る。
JIS K 5600-4-1 第4部−第1節 : 隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-2 第4部−第2節 : 隠ぺい力(低明度塗料用)
JIS K 5600-4-3 第4部−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-4-4 第4部−第4節 : 測色(原理)
JIS K 5600-4-5 第4部−第5節 : 測色(測定)
JIS K 5600-4-6 第4部−第6節 : 測色(色の計算)
JIS K 5600-4-7 第4部−第7節 : 鏡面光沢度
JIS K 5600-4-2,4-3,4-7には,それぞれ次に示す附属書がある。
JIS K 5600-4-2 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-3 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-3 附属書B(規定) 色差等級表
JIS K 5600-4-3 附属書C(参考) 条件等色対 (METAMERIC MATCHES)
JIS K 5600-4-7 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-7 附属書B(参考) 参考文献

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 5600-4-7 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5600-4-7 : 1999

塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第7節 : 鏡面光沢度

Testing methods for paints− Part 4 : Visual characteristics of film−Section 7 : Specular gloss

序文 この規格は,1994年に第3版として発行されたISO 2813, Paints and varnishes−Determination of
, 60
specular gloss of non-metallic paint films at 20 and 85 及び追補1を翻訳し,技術的内容を一部追加(一次
参照標準)し,作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,塗料及び関連製品の試料採取方法及び試験方法に関する一連の規格の一つで
ある。この規格は,20 ,60 又は85 の幾何条件の反射率計を用いて塗膜の鏡面光沢度を測定する試験方法
について規定する。この試験方法はメタリック塗料の光沢度測定には適さない。
a) 60 の幾何条件は,すべての塗膜に適用できるが,非常に高光沢度の場合及びつや消しに近い塗膜の場
合は20 又は85 がより適している。
b) 20 の幾何条件は,受光器のより小さい開き角を使用しており,高光沢度の塗膜(すなわち,60 鏡面
光沢度が約70以上の塗膜間の差異をよりよく出すことを意図している。
c) 85 の幾何条件は,低光沢塗膜(すなわち,60 鏡面光沢度が約10以下の塗膜)間の差異をよく出すこ
とを意図している。
備考1. 提示した限度を無視することになっても,一連の測定の間は,同一の幾何条件が,当然,保
たれなければならない。
2. ある場合には,測定した鏡面光沢度が目視評価と一致しないこともある。
この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 2813 : 1994 Paints and varnishes−Determination of specular gloss of non-metallic paint films at
20 , 60 and 85
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの
規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付
記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 試料採取方法

――――― [JIS K 5600-4-7 pdf 2] ―――――

2
K 5600-4-7 : 1999
備考 ISO 1512 : 1991, Paints and varnishes−Sampling of products in liquid or paste formが,この規格
と一致している。
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
備考 ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testingが,この
規格と一致している。
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
備考 ISO/DIS 2808, Paints and varnishes−Determination of film thicknessが,この規格と同等である。
JIS Z 8741 : 1997 鏡面光沢度−測定方法
3. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 鏡面光沢度 規定した光源及び受光器の角度にて鏡面方向に対象物から反射する光束と,屈折率
1.567のガラスから鏡面方向に反射する光束の比。
備考3. 鏡面光沢度の基準を明確にするために,屈折率1.567の磨かれた黒色ガラスには,20 ,60 及
び85 の幾何条件で,100の値が定められている。
4. 必要な補足情報 どのような適用に対しても,この規格で規定された試験方法は補足情報によって補
完されることが必要である。補足情報の項目は附属書Aに示す。
5. 装置 下記のものを含む通常の試験装置及びガラス器具。
5.1 液状塗料の試料の試験板 試験板は鏡質のガラスとし,厚さは少なくとも3mm以上,大きさは少な
くとも150mm×100mm以上でなければならない。
備考4. 記載されている方法は塗料に限定されているが,透明ワニスは,黒色ガラス又は透明ガラス
を粗面とし,裏面及び縁を黒色塗料で覆ったものを試験板として用いて,試験を行っても差
し支えない。
5.2 フィルムアプリケータ 光学的に平滑な面に置いた場合,ガラス板との間に150±2
形成するフィルムアプリケータ又は塗膜を得るその他の方法が用いられなければならない。
備考5. このフィルムアプリケータは約75 ェット塗膜厚を作る。
5.3 鏡面光沢度計 鏡面光沢度計は,光源,試料表面に光の平行光を導くレンズ及び受光室などから構
成され,受光室は,レンズ,視野絞り,必要な円すい形の反射光を受け取る光電池などを含んでいる。
鏡面光沢度計は5.3.15.3.4の特性をもつものでなければならない。
a) 幾何条件 入射光の軸は試料面の法線に対して20 ±0.5 ,60 ±0.2 ,85 ±0.1 (表1参照)とする。
受光器の軸は入射光の軸の鏡像に対して±0.1以内で一致するものとする。
試料位置に磨いた黒色ガラスの平滑面又は鏡を置いて,光源の像が受光器の視野絞りの中央に形成
されるものとする(図1 基本的な概念図 参照)。全表面の平均が得られるように,試験片の照射部
の幅は推定する表面の構造に比し,有意な大きさとしなければならない。一般的に受け入れられてい
る値は10mmである。光源像及び受光器の開き角とそれに関連した許容範囲は表1に示す。受光器視
野絞りの角容積 (angular dimensions) は受光器のレンズから計られたものとする。
b) 受光器でのフィルタリング (filtering)受光器のフィルタリングは,次式で与えられるフィルターの
透過率 ‰歟

――――― [JIS K 5600-4-7 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
K 5600-4-7 : 1999
V( ) e( )
( )
s( ) Ss ( )
ここに, V( CIEの標準比視感度
Se ( CIE標準光源D65の分光分布
s( 受光器の分光感度
SS ( 光源の分光分布
k : キャリブレーション係数
備考6. 光源及び受光器の各開き角の誤差は,光沢度100単位基準(5.4.1参照)に対してすべての点で
1単位以上の測定誤差を生じないように,許容範囲が選定されている。
協定によって,過渡期の間は,CIE標準光源A又はCを使用してもよい。ただし,このことは試験報告
書の中に記載しなければならない。
c) 口径食 5.3.1に規定された画角内に口径食があってはならない。
d) 受光器の計器 受光器の測定部は,受光器視野絞りを通過する光束に,フルスケールの目盛に対して
1%以内の範囲で比例した測定値を与えるものとする。
備考7. 一般的に使用される受光器の計器の設定では高抵抗ガルバノメーターと共にバリアレイヤー
(barrier-layer) 光電池を用いている。ガルバノメーターの出力は著しく非線形であるので満足
されないが,このことは光電池とガルバノメーター間に低入力インピーダンスの増幅器を結
合することによって解決できる。加えて,その装置は光電池の電流を計器の尺度のすべての
望ましい値に設定可能な感度制御機能をもっている。
表1 光源像及び受光器開き角に関するその角度と相対的な大きさ
パラメータ 測定面1) 測定面に垂直な面
角度 2tan 一 相対的大きさ 角度 2tan 一 相対的大きさ
(度) (度)
光源像
開口 0.75 ±0.1 2.5 ±0.1
0.013 1±0.001 80.171±0.023 0.043 6±0.001 80.568±0.023
受光器
開口 1.80 ±0.05 3.6 ±0.1
0.031 4±0.000 90.409±0.012 0.062 9±0.001 80.819±0.023
(20 )
受光器
開口 4.4 ±0.1 1.000±0.023
0.076 8±0.001 8 11.7 ±0.2 0.204 9±0.003 52.668±0.046
(60 )
受光器
開口 4.0 ±0.3 0.909±0.068
0.069 8±0.005 2 6.0 ±0.3 0.104 8±0.005 21.365±0.068
(85 )
1) 60度幾何条件の測定面の受光器開口が1基準となっている。
2) 光源像開き角 : 受光器開き角 :

――――― [JIS K 5600-4-7 pdf 4] ―――――

4
K 5600-4-7 : 1999
図1 光沢度計の概要図
5.4 参照標準
5.4.1 一次参照標準
a) 鏡面光沢度の基準 屈折率が可視波長範囲全域にわたって,一定値1.567であるガラス表面において,
規定された入射角 面光沢度を基準とし,この値を100%として表す。
b) 一次参照標準は,透明又は黒色ガラスなどを用い,JIS Z 8741 6.1に従って,一次参照標準の鏡面光沢
度を規定する。
c) 各種屈折率の磨かれた石英ガラス及び黒色ガラスに対する3種類の入射角に対応した鏡面光沢度の値
を表2に示す。
d) 一次参照標準は,経時変化の可能性があるので,少なくとも2年ごとに点検しなければならない。こ
れは特に黒色ガラスに適用される。劣化した場合は,酸化セリウムで光学的に磨くことによって,初
期の光沢値に復元される。
備考8. 一次参照標準は鏡面光沢計の日常の校正に使用されるものではない。

――――― [JIS K 5600-4-7 pdf 5] ―――――

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  • ISO 2813:1994(MOD)

JIS K 5600-4-7:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5600-4-7:1999の関連規格と引用規格一覧