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K 5600-1-2 : 2002 (ISO 15528 : 2000)
大形容器の場合,少なくとも二つの試料を採取する。上部は,スコップ(5.1.2)で採取する。下部は,層
別サンプラー(5.1.5),適切な浸没瓶若しくは浸没缶で(3),又は容器の底部に栓があればそれを開けて採取
する。試料の調製のとき,二つの層の試料の量に差がないようにする。
注(3) 任意の深さで外せる栓をもった浸没缶が適している。
6.4 容器の大きさ
6.4.1 大形容器
6.4.1.1 通則 大形容器は,タンク,タンク車,サイロ,サイロ車,鉄道タンク車,船槽又は平均高さが
少なくとも1mの反応器である。
製品及び原料は,恒常的に不均質なものを除いて,サンプリング前に均質でなければならない。一般に
大形容器の場合,コンポジット試料の再現性のあるサンプリング法として,例えば浸没缶(5.1.4)による方
法は実用的でない。上部試料は,スコップ(5.1.2)又は液体用サンプリング管(5.1.3)によって採取し,同様に
中間層は浸没缶(5.1.4)を用い,また,上部から約10分の9の深さでの底部試料は浸没缶(5.1.4)又は層別サ
ンプラー(5.1.5)による。大形容器が幾つもの区画からなる場合,それぞれの区画から少なくとも一つの試
料を採取する。同一の製品及び原料に関しては,幾つもの個別試料(3.3)を一つの平均試料にまとめてもよ
い。
恒常的不均質の場合,6.3.2.3の手順による。
6.4.1.2 液体 液体又は液化された製品及び原料の上部試料は,スコップ(5.1.2)によって採取できる。そ
の他の各層については,浸没缶(5.1.4)が最適であり,底部試料を採取するには層別サンプラー(5.1.5)が適し
ている。
その他可能性のある個別試料のサンプリング手順としては,最初に十分液体を排出させて排出ポイント
から行うサンプリング又はポンプ送液の場合,液体の循環,排出若しくは仕込み中に分岐管 (5.1.8) によ
って行うサンプリングがある。ポンプ操作を行うものについては,適切な分岐管を用いてバイパス配管か
ら連続試料を採取してもよい。
6.4.1.3 ペースト状の製品及び原料 上部試料は,スパチュラ(5.1.6),スコップ(5.1.2.1)又は,場合によっ
て液体用サンプリング管(5.1.3)を用いて採取できる。
6.4.1.4 固体 か(顆)粒又は粗粒状の粉末の固体の場合,一般にスコップ(5.1.2),スパチュラ(5.1.6)又は
ショベル(5.1.7)によって上部試料を採取する。
容器を,例えばコンベアベルト又はねじれコンベアで充てん又はぬき取るときは,間欠試料を採取する。
場合によっては,液体用サンプリング管(5.1.3)も使用できる。
6.4.2 小形容器
6.4.2.1 通則 小形容器は,たる,ドラム,大形の袋及びその他の類似の容器がある。一般に試料を採取
する容器から1試料を採取すれば十分である。納品が幾つもの容器からなるとき,統計的に適切な採取数
は,表1による。表1より少ない試料を採取する場合には,サンプリング報告書に理由を記す。
――――― [JIS K 5600-1-2 pdf 6] ―――――
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K 5600-1-2 : 2002 (ISO 15528 : 2000)
表1 サンプリング最少容器数
容器の総数 N 試料を採取する容器の数 n
12 全数
38 2
925 3
26100 5
101500 8
5011 000 13
1 001以上 n N 2/
備考 納入容器のバッチが異なるとき,各バッチの容器から試料を採取する。
6.4.2.2 液体 スコップ(5.1.2)で採取した個別試料を上部試料としてもよい。各層からの試料,コンポジ
ット試料又は底部試料は液体用サンプリング管(5.1.3)によって採取してよい。
6.4.2.3 ペースト状の製品及び原料 ペースト状の製品及び原料のサンプリングは,6.4.1.3による。
6.4.2.4 固体 固体のサンプリングは6.4.1.4による。
6.5 試料の大きさの縮分 適切な手順に従って得た全試料を十分に混ぜる。
液体は,清浄な乾いた,望ましくはステンレス鋼製の容器中で混合する。できるだけただちに,少なく
とも三つ,最低400ml又は試験に必要な量の3倍4倍の均質な試料(最終試料)を採取し,5.2の容器に
入れる。
固体については,試料全体を回転式試料縮分機(リッフル縮分機)を用いて4等分する。500g又は試験
に必要な量の3倍4倍の試料を3個採取し,5.2の容器に入れる。
6.6 ラベル表示 サンプリング後,品質マネジメントの要求事項に従って追跡できるようにラベル付け
をする。
ラベルには,少なくとも次の情報を含む。
− 試料の表示
− 商品名及び/又はコード
− サンプリング年月日
− 試料番号及び/又はバッチ番号
− サンプリング場所、例えば工場,荷受人又は売主
− 該当する場合バッチ又はロット番号
− サンプリング者名
− 必要なあらゆるハザード標識
6.7 貯蔵 基準試料は,適切な貯蔵条件下で密封容器に貯蔵する。必要があれば指定された期間中,光
及び湿度を防ぎ,関連するあらゆる安全規制に従って貯蔵する。
6.8 サンプリング報告 サンプリング報告は,電子媒体の形で保存してもよい。6.6のラベル情報に加え
て,次の情報を含むようにする。
− この規格の引用
− 用いたサンプリング器具
− 試料番号及び/又はバッチ番号
− サンプリング容器の種類,例えば路面タンク車,鉄道タンク車,船槽,ドラム,大形の袋,タンク,
流動中の製品及び原料
− 容器の荷造り及び/又は積送の条件に関するあらゆる注意書き
――――― [JIS K 5600-1-2 pdf 7] ―――――
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K 5600-1-2 : 2002 (ISO 15528 : 2000)
− その他のあらゆる注意書き,例えば返送を要する容器
− サンプリング場所の深さ
関連規格 ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testing.(塗料及び
ワニス−試験用試料の点検と調製)
ISO 8130-9 : 1992, Coating powders−Part9 : Sampling.(塗装用粉体−第9部 : サンプリング)
ISO 8213 : 1986, Chemical products for industrial use−Sampling techniques−Solid chemical products
in the form of particles varying from powders to coarse lumps(工業用化学製品−サンプリング
技術−粉末から粗塊までの粒状固形化学製品)
――――― [JIS K 5600-1-2 pdf 8] ―――――
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K 5600-1-2 : 2002 (ISO 15528 : 2000)
図1 液体用スコップ
図3 同心二重管
図2 粉体用スコップ
――――― [JIS K 5600-1-2 pdf 9] ―――――
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K 5600-1-2 : 2002 (ISO 15528 : 2000)
図4 単管
図5 弁付き管
図6 サンプリング缶 図7 底音サンプラー又は層別サンプラー(断面図)
――――― [JIS K 5600-1-2 pdf 10] ―――――
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JIS K 5600-1-2:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15528:2000(IDT)