JIS K 5600-1-1:1999 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-1:1999 規格概要

この規格 K5600-1-1は、塗料及びその関連製品の試料採取方法及び試験を取り扱う一連の規格の一つ。塗料及び塗膜の品質を評価する際の,試験の一般試験条件及び一般試験方法について規定。

JISK5600-1-1 規格全文情報

規格番号
JIS K5600-1-1 
規格名称
塗料一般試験方法―第1部 : 通則―第1節 : 試験一般(条件及び方法)
規格名称英語訳
Testing methods for paints -- Part 1:General rule -- Section 1:General test methods (conditions and methods)
制定年月日
1999年4月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 5600-1-1:1999 PDF [9]
K 5600-1-1 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
なお,この規格の制定後3か年を経た2002年4月をもって,この規格に対応するJIS K 5400(塗料一般
試験方法)は,廃止されこの規格に置き換わる予定であるので,なるべくこの規格によるとよい。
JIS K 5600は,次に示す部編成になっている。
JIS K 5600-1-11-8 通則
JIS K 5600-2-12-7 塗料の性状・安定性
JIS K 5600-3-13-6 塗膜の形成機能
JIS K 5600-4-14-7 塗膜の視覚特性
JIS K 5600-5-15-11 塗膜の機械的性質
JIS K 5600-6-16-3 塗膜の化学的性質
JIS K 5600-7-17-8 塗膜の長期耐久性
JIS K 5600-8-18-6 塗膜劣化の評価
JIS K 5600-1は,塗料一般試験方法−通則に関する試験方法として,次の各節によって構成する。
JIS K 5600-1-1 第1部−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 第1部−第2節 : 試料採取方法
JIS K 5600-1-3 第1部−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 第1部−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 第1部−第5節 : 試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-1-6 第1部−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 第1部−第7節 : 膜厚
JIS K 5600-1-8 第1部−第8節 : 見本品
JIS K 5600-1-2, 1-4, 1-5, 1-7には,それぞれ次に示す附属書がある。
JIS K 5600-1-2 附属書A(参考) 参考文献
JIS K 5600-1-4 附属書A(参考) 試験板用軟鋼板
附属書B(参考) ブラスト洗浄による鋼板の調整に関する一般指針
JIS K 5600-1-5 附属書A(規定) 試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-1-7 附属書A(規定) 測定法No.2 単位面積当たりの塗膜質量から算出する乾燥膜
厚の測定

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 5600-1-1 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5600-1-1 : 1999

塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)

Testing methods for paints−Part 1 : General rule− Section 1 : General test methods (conditions and methods)

序文 この規格は,現在のISO塗料試験方法には含まれていない。塗料製品規格の制定並びに改正に当た
って必要とする試験の一般条件及び一般試験方法を規定した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,塗料及びその関連製品の試料採取方法及び試験を取り扱う一連の規格の一つ
である。塗料及び塗膜の品質を評価する際の,試験の一般試験条件及び一般試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7525 密度浮ひょう
JIS B 7601 上皿天びん
JIS B 7751 紫外線カーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機
JIS B 7754 キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機
JIS B 9809 スプレーガン
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色

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K 5600-1-1 : 1999
JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法
JIS Z 8801 試験用ふるい
JIS Z 9041 測定値の処理方法
3. 試験の一般条件
3.1 試験の場所 試験を行う場所の条件は,次のとおりとする。
3.1.1 一般状態 一般状態の試験及び場所とは,常温 (5℃35℃) で直射日光を受けず,試験に影響を
与えるガス,蒸気,ほこりなどが少ない室内をいう。
備考 標準状態の試験及び養生の場所は,JIS K 5600-1-6による。
3.1.2 吹付け塗りの場所 吹付け塗りの場所は,温度20±5℃,湿度78%以下の場所(1)をいい,試験を行
うたびにそれらの記録を取り,以降の試験の参考にする。
注(1) 約0.7m/sの風速で排気しているスプレーブースの中で塗るのが望ましい。
3.2 共通事項 試験に用いるガラス器具・材料及び試薬,試験装置など並びにその管理方法,測定値の
処理方法,製品規格の規定条件などの共通事項については,次のとおりとする。
3.2.1 試験に用いる器具,材料及び試薬 試験に用いる器具,材料及び試薬は,それぞれ次に示す日本工
業規格に規定するものを用いる。
a) ガラス器具
JIS R 3503に規定する化学分析用ガラス器具を用いる。
JIS R 3505に規定するガラス製体積計を用いる。
b) 材料
JIS K 5600-1-4に規定する試験用標準試験板を用いる。
JIS R 6251に規定する研磨布を用いる。
JIS R 6252に規定する研磨紙を用いる。
JIS R 6253に規定する耐水研磨紙を用いる。
JIS Z 1522に規定するセロハン粘着テープを用いる。
c) 試薬 それぞれの日本工業規格(日本産業規格)に規定する最上級のものを用いる。
なお,脱イオン水は,導電率1 一 下のものを用いる。
3.2.2 試験装置などとその管理方法 試験装置など(設備・機械・器具)の選定及びその管理方法は,試
験の結果に重大な影響を与えるため,次のような点に十分留意しなければならない。
a) 試験装置 試験装置(設備,機械,器具など)は,原則として次に示す日本工業規格(日本産業規格)に規定するもの
を用いる。
JIS B 7410に規定する石油類試験用ガラス製温度計を用いる。
JIS B 7502に規定する外側マイクロメータを用いる。
JIS B 7525に規定する密度浮ひょうを用いる。
JIS B 7601に規定する上皿天びんを用いる。
JIS B 7751に規定する紫外線カーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機を用いる。
JIS B 7754に規定するキセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機を用いる。
JIS B 9809に規定するスプレーガンを用いる。
JIS Z 2371に規定する塩水噴霧試験方法の塩水噴霧試験装置を用いる。
JIS Z 8722に規定する色の測定方法−反射及び透過物体色を用いる。

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K 5600-1-1 : 1999
JIS Z 8741に規定する鏡面光沢度−測定方法の鏡面光沢度測定装置を用いる。
b) 恒温器 恒温器は,緩やかに換気ができる電気恒温器で,その容積は内部に入れる塗面100cm2に付い
て20l以上とする。試験片を置く部分は,試料の製品規格に規定した温度に保たれた空気が,静かに
均等に循環できるもので,恒温器に試験片を入れてから,5分間以内に規定した温度になるように調
節できるものでなければならない。
恒温器の発熱又は冷却部分からの熱線又は冷気の放射,試験片を保持する台からの伝導などの影響
で,試験片の加熱又は冷却が不均一にならないように注意しなければならない。恒温器の発熱又は冷
却部分から離れた位置に試験片を置き,加熱又は冷却された空気が恒温器の中を循環する構造のもの
とする。
試験片を保持する台は,針金で作った図1に示す形状のもので,この上に試験片を載せて恒温器に
入れる。
図1 試験片の保持台の一例
c) 試験装置の管理方法 試験に用いる装置(設備・機械・器具など)は,その機能及び精度を適切に維
持,管理するため,それぞれの点検項目,点検方法(校正方法),点検基準(許容範囲),点検時間(周
期)などを定めた管理基準を設けて,管理しなければならない。
参考 試験装置などの管理基準の例としては,財団法人日本塗料検査協会が定めた“塗料検査設備の
管理・取扱基準”がある。
3.2.3 測定値の処理方法 測定値の処理方法は,JIS Z 9041による。
3.2.4 製品規格の規定条件 それぞれの試験に必要な試験条件のうち,製品規格によって異なる試験条件
は“製品規格の規定条件”として,各試験方法の末尾に箇条書きにする。
3.3 試験片の作製 試験片の作製は,次のとおりとする。
3.3.1 要旨 試料から塗膜を作製するときの試験板への塗り方及び塗膜としての試験を行うための乾
燥・保持などの方法について規定する。
試料を試験板に塗って作ったものを試験片という。試験片を作るときは,試験板を固定又は保持して,
規定の方法で塗装して乾燥させ,さらに養生の必要な場合は,試料の製品規格に規定する時間だけ引き続
き保持する。試験するときに,試験片の周辺及び裏面に影響を受けるおそれがある場合には,規定の塗料
又は材料でその部分を塗り包む。
3.3.2 試料の準備 試料は,試験の都度よくかき混ぜて一様にした後,直ちに用いる。試料に皮が張って
いるときは,皮を取り除く。液状の塗料の場合,皮が薄く取り除きにくいとき,又は塗料の中に皮が混入
しているときは,初めに中身をかき混ぜて,一様にしてからJIS Z 8801に規定する標準ふるい500
るい分けて試験に用いる。

――――― [JIS K 5600-1-1 pdf 4] ―――――

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K 5600-1-1 : 1999
3.3.3 試料の混合 幾つかの成分に分けて,別々の容器に入れて一組にした試料の場合には,試料の製品
規格に規定した割合及び方法で混合する。混合物は,製品規格に規定するポットライフの時間の範囲内に
使用しなければならない。
3.3.4 試料の薄め方 試料を薄めるときは,試料をかき混ぜながら,薄め液又はシンナーを少しずつ加え
て一様にする。薄め液又はシンナーは,試料の製品規格に規定するものを用い,試料の製品規格に規定し
た粘度になるように薄める。ここで得られた試料と薄め液又はシンナーとの割合は質量比で記録しておく。
3.3.5 塗装するときの試験板の固定 塗装するときの試験板の固定は,次のとおり行う。
a) 試験板が動くときは,適当な方法で試験板を挟んで固定するか,はり付けて固定する。
b) 試験板の寸法が200×150mmより小さく,手で持って塗る場合,又は試験板の両面に塗る場合は,短
辺の一方を指で挟むか又は器具で締め付けて固定し,固定した辺は幅約10mmを塗り残す。両面に塗
る場合は,塗り残しの一辺以外は縁まで塗り包むようにする。
3.3.6 塗り方 試験板に試料を吹き付け塗りするときの塗り方は,試料の製品規格の規定に従う。塗ると
きの環境条件・塗り方及び試験板の固定・保持は,表1に示す。
表1 塗るときの環境条件・塗り方と試験板の固定・保持
条件 0.1m2以上の試験板 0.1m2未満の試験板
なるべく長辺を垂直に立てる。
長辺を水平に,短辺をほぼ垂直に立てる。
試料を塗るときの試験
板の固定及び保持方法
塗るときの環境条件温度20±5℃,湿度78%以下,風速0.7m/s以下。
塗り方 1. 長辺に平行。 左の方法に準じて塗膜が均等な厚さになるよ
2. うに注意する。
2回以上塗り重ねるときは前回の塗り方
向に対して直角にする。
3. 板の各辺の外側10cm以上までが均等に
塗り付けられるように吹き付ける。
4. 各回とも,行間の塗り重ねは塗り幅1/3
になるようにする。
1. 水平に置く。
長辺を水平に,短辺を水平に対して約85度に
塗り終わってからの試
験試験片の保持 して立てる。 2. 液に浸す試験片は,浸す際の上端を下に
固定して立てて置く。
3.3.7 吹付け塗り 吹付け塗りは,次のとおり行う。
a) 装置 スプレーガンは,JIS B 9809に規定するものから,その試料に適したものを選ぶ。
b) 塗膜の厚さの測定 塗膜の厚さは,JIS K 5600-1-7によって測る。
c) 試料の準備 試料は,製品規格に規定した粘度に薄めて,必要があれば,ふるい,吉野紙などを用い
て,ろ過して容器に入れる。
d) スプレーを行う場所 スプレーを行う場所は,3.1.2による。
e) スプレーガンの種類及び吹付け条件 スプレーガンの種類・ノズル口径・吹付け空気圧力・試験板と
スプレーガンとの距離などは,塗り付け操作がよい状態で行われるように,その試料に適したものと
する。
f) 塗り方 塗り方は,次のとおり行う。
1) 試験板の面積が0.1m2以上の場合には,試験板の長辺を水平に,短辺をほぼ垂直になるように立て
掛けて,試料をスプレーガンで吹き付けて均等に塗る。試験板に試料を塗るには,空気キャップを
試験板の面に向け試験板との距離を20cm25cmの範囲に保ち,スプレーガンを試験板の長辺に平
行に等速に動かす。この間,スプレーガンから出る塗料の霧の主方向は,常に試験板の面に直角に

――――― [JIS K 5600-1-1 pdf 5] ―――――

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