JIS R 6251:2006 研磨布

JIS R 6251:2006 規格概要

この規格 R6251は、金属,木材などの研削・研磨加工に使用する研磨布について規定。

JISR6251 規格全文情報

規格番号
JIS R6251 
規格名称
研磨布
規格名称英語訳
Abrasive cloths
制定年月日
1952年4月14日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 21948:2001(MOD), ISO 3366:1999(MOD)
国際規格分類

ICS

25.100.70
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
接着 2021, 工具 2020
改訂:履歴
1952-04-14 制定日, 1955-03-05 確認日, 1956-12-15 改正日, 1959-12-15 確認日, 1960-03-01 改正日, 1960-09-01 改正日, 1964-02-15 確認日, 1966-02-01 改正日, 1968-11-01 確認日, 1971-01-01 改正日, 1976-01-01 確認日, 1976-12-01 改正日, 1979-12-01 確認日, 1985-09-01 確認日, 1992-03-01 確認日, 1994-08-01 改正日, 1999-11-20 改正日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS R 6251:2006 PDF [9]
                                                                                   R 6251 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,研磨布紙協会(ACPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS R 6251:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 3366:1999,Coated abrasives−
Abrasive rolls及びISO 21948:2001,Coated abrasives−Plain sheetsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS R 6251には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS R 6251 pdf 1] ―――――

R 6251 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 種類・・・・[1]
  •  4. 品質・・・・[2]
  •  4.1 外観・・・・[2]
  •  4.2 特性・・・・[2]
  •  5. 寸法及び寸法許容差・・・・[2]
  •  5.1 寸法・・・・[2]
  •  5.2 寸法許容差・・・・[2]
  •  6. 材料・・・・[2]
  •  6.1 基材・・・・[2]
  •  6.2 研磨材・・・・[3]
  •  6.3 接着剤・・・・[3]
  •  7. 試験方法・・・・[3]
  •  7.1 引張強さ・・・・[3]
  •  7.2 柔軟性・・・・[4]
  •  8. 検査・・・・[4]
  •  9. 表示・・・・[4]
  •  9.1 製品・・・・[4]
  •  9.2 包装・・・・[4]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS R 6251 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
R 6251 : 2006

研磨布

Abrasive cloths

序文

 この規格は,1999年に第2版として発行されたISO 3366,Coated abrasives−Abrasive rolls及び2001
年に初版として発行されたISO 21948,Coated abrasives−Plain sheetsを翻訳し,原国際規格の適用範囲で
ある研磨布紙のうち研磨布だけを対象とし,かつ,対応する部分(種類,寸法及び許容差,並びに表示)
については技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規定されていない規
定項目(品質,材料,試験方法及び検査)を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,項目2.,3.,5.及び9.で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項
である。変更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,金属,木材などの研削・研磨加工に使用する研磨布について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 3366:1999,Coated abrasives−Abrasive rolls (MOD)
ISO 21948:2001,Coated abrasives−Plain sheets (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 1096 一般織物試験方法
JIS R 6010 研磨布紙用研磨材の粒度
JIS R 6111 人造研削材
JIS Z 8401 数値の丸め方

3. 種類

 研磨布の種類は,形状,研磨材の材質及び研磨材の粒度によって,表1のとおりとする。
表 1 研磨布の種類
形状による種類 研磨材の材質による種類(記号) 研磨材の粒度による種類
シート アルミナ質研削材(A,WA,PA,HA,AZ) 24,P30,P36,P40,P50,P60,
炭化けい素質研削材(C,GC) P80,P100,P120,P150,P180,
ロール ガーネット(G) P220,P240,P280,P320,P360,
P400,P500,P600,P800,P1 000
備考1. 研磨材の材質は,JIS R 6111の規定による。
2. 研磨材の粒度は,JIS R 6010の規定による。

――――― [JIS R 6251 pdf 3] ―――――

2
R 6251 : 2006

4. 品質

4.1 外観

 研磨布には,使用上有害なきず,しわ,破れ,穴及び研磨材の塗装むらがあってはならない。

4.2 特性

 研磨布の特性は,表2による。特性の試験は,7.による。
表 2 研磨布の特性
単位 N/25 mm
形状による種類 粒度による種類 特性
引張強さ 柔軟性
幅方向 長さ方向
シート P24P60 147以上 441以上 割れ目の幅(一箇所ご
P80P1 000 98以上 196以上 と)は,研磨布の厚さ
ロール P24P60 ― 539以上 の1.5倍を超えてはな
らない。
P80P1 000 ― 196以上

5. 寸法及び寸法許容差

5.1 寸法

 研磨布の寸法は,通常,表3による。
表 3 研磨布の寸法
単位 mm
形状による種類 寸法
シート 幅×長さ 70×115,70×230,93×230,115×140,115×280,140×230,
230×280
ロール 幅 12.5,15,25,35,40,50,75,80,93,100,115,120,125,150,
200,300,600
長さ 25 000,36 500,50 000

5.2 寸法許容差

 研磨布の寸法許容差は,表4による。
表 4 研磨布の寸法許容差
形状による種類 寸法許容差
シート 幅 ±3 mm
長さ ±3 mm
ロール 幅 35 mm未満 ±1 mm
35 mm以上 ±2 mm
長さ ±1 %

6. 材料

6.1 基材

 研磨布に使用する基材は,綿布又はこれに準じる織布とし,その区分は表5による。
表 5 基材の種類
単位 g/m2
形状による種類 粒度による種類 単位面積当たりの質量
シート P24P60 130以上
P80P1 000 50以上
ロール P24P60 200以上
P80P1 000 50以上
備考 研磨布に使用する基材の質量の試験方法は,JIS L 1096の8.4(単位面積当たり
の質量)による。

――――― [JIS R 6251 pdf 4] ―――――

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R 6251 : 2006

6.2 研磨材

 研磨布に使用する研磨材の種類は,表6による。アルミナ質研削材及び炭化けい素質研削
材の品質は,JIS R 6111に適合するもの又は同等以上のものとする。ガーネットの品質は,受渡当事者間
の協定による。研磨布に使用する研磨材の粒度は表7に,その特性は,JIS R 6010の規定による。
表 6 研磨材の種類
研磨材の材質による区分 研磨材の種類(記号)
アルミナ質研削材 A,WA,PA,HA,AZ
炭化けい素質研削材 C,GC
ガーネット G
表 7 研磨材の粒度
研磨材の粒度 P24,P30,P36,P40,P50,P60,P80,P100,P120,P150,P180,
P220,P240,P280,P320,P360,P400,P500,P600,P800,P1 000

6.3 接着剤

 研磨材の塗装に使用する接着剤は,目的に対して良質のものでなければならない。

7. 試験方法

7.1 引張強さ

 シートは幅方向及び長さ方向について,また,ロールは長さ方向だけについて引張強さ
を測定するものとし,その方法は,次による。
a) 装置 引張試験機を用い,つかみの間隔は,125±0.5 mmとする。
b) 試験片 シートの試験片は,幅230 mm,長さ280 mmのシートから採取し,それぞれの辺が研磨布の
幅及び長さの各方向にそれぞれ平行となるように切り取る。また,ロールの試験片は,幅25 mm以上
のものを対象とし,その長さ方向に平行となるように切り取る。試験片の幅は,25±0.5 mm,長さは
試験機のつかみの間隔に対し,十分なものとする(図1参照)。
単位 mm
2
25 4
0

±8
.0.
55
a
50 125±0.5
125±0.5
125±0.5 48
a
a : つかみに必要十分な長さ
図 1 試験片の寸法
c) 試験片の前処理 試験片は,あらかじめ温度20±2 ℃,相対湿度(65±5) %の空気中に1時間保存し
た後,直ちに試験に供する。
d) 操作及び測定値の処理 試験片をつかみに取り付けるには,まず,下部つかみに緩く挟んで一線にそ
ろえ,上部つかみにその上端をしっかり締め付け,次にその下部を締め付け,直ちに毎分200350 mm
の速度で荷重をかける。試験片が滑ったり,又はつかみの端で切断した場合の読みは捨て,切断時に
おける引張強さを測定する。
測定値は,各方向について,5枚の試験片の引張強さをそれぞれ小数点以下1けたまで求め,引張
強さの平均値を,JIS Z 8401によって整数位に丸める。

――――― [JIS R 6251 pdf 5] ―――――

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JIS R 6251:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 21948:2001(MOD)
  • ISO 3366:1999(MOD)

JIS R 6251:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 6251:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISL1096:2010
織物及び編物の生地試験方法
JISR6010:2000
研磨布紙用研磨材の粒度
JISR6111:2005
人造研削材
JISR6111:2020
人造研削研磨材
JISZ8401:2019
数値の丸め方