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JIS B 7751:2007 規格概要
この規格 B7751は、各種工業材料及び工業製品の耐光性及び耐候性を試験するために用いる紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機について規定。
JISB7751 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B7751
- 規格名称
- 紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- 規格名称英語訳
- Light-exposure and light-and-water-exposure apparatus (Enclosed carbon-arc type)
- 制定年月日
- 1974年9月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 19.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1974-09-01 制定日, 1977-09-01 確認日, 1982-10-15 確認日, 1988-02-01 確認日, 1990-02-01 改正日, 1995-03-01 確認日, 2003-05-20 確認日, 2007-02-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 7751:2007 PDF [20]
B 7751 : 2007
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本試験機工業会
(JTM)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 7751:1990は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS B 7751には,次に示す附属書がある。
附属書(規定)放射照度及び放射露光量の測定方法
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 7751 pdf 1] ―――――
B 7751 : 2007
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. 種類・・・・[2]
- 5. 性能・・・・[2]
- 5.1 光照射・・・・[2]
- 5.2 温度及び湿度・・・・[3]
- 5.3 試験片表面への噴霧・・・・[3]
- 6. 構造及び材料・・・・[3]
- 6.1 構成・・・・[3]
- 6.2 試験槽・・・・[3]
- 6.3 発光部・・・・[4]
- 6.4 アーク安定装置・・・・[4]
- 6.5 温度調節装置・・・・[4]
- 6.6 湿度調節装置・・・・[5]
- 6.7 試験片保持装置・・・・[5]
- 6.8 試験片表面への噴霧装置・・・・[6]
- 6.9 ドラム冷却装置・・・・[6]
- 6.10 計測機器・・・・[6]
- 7. 試験機の絶縁抵抗・・・・[7]
- 8. 安全装置・・・・[7]
- 9. 表示・・・・[7]
- 10. 取扱い上の注意事項・・・・[7]
- 10.1 設置条件・・・・[7]
- 10.2 運転操作・・・・[8]
- 10.3 ブラックパネル温度計の取扱い・・・・[9]
- 附属書(規定)放射照度及び放射露光量の測定方法・・・・[17]
――――― [JIS B 7751 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 7751 : 2007
紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
Light-exposure and light-and-water-exposure apparatus (Enclosed carbon-arc type)
1. 適用範囲
この規格は,各種工業材料及び工業製品の耐光性(1)及び耐候性(2)を試験するために用いる,
紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機(以下,試験機という。)について規定する。
警告
この試験装置の発光部から発する光には,紫外線が多量に含まれているので,試験運転中やむを得ず,
試験機槽内を観察するときには,紫外線遮断ガラスの眼鏡を用いるなど,安全に十分注意する必要がある。
(表5参照)
注(1) 光の照射を受けて生じる物質の物理的・化学的変化に耐える性質。
(2) 光だけでなく,熱,温度,湿度,風雨などの影響によって生じる,物質の物理的・化学的変化
に耐える性質。
備考 耐光性試験機とは,短時間に耐光性の一部の性質を調べるために,太陽光に近似した人工光源
の照射を行うことができる試験装置をいう。また,耐候性試験機とは,短時間に耐候性の一部
の性質を調べるために,太陽光に近似した人工光源の照射を行い,断続した水の噴射を行うこ
とができる試験装置をいう。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS C 1102-2 直動式指示電気計器 第2部 : 電流計及び電圧計に対する要求事項
JIS G 3442 水配管用亜鉛めっき鋼管
JIS G 3459 配管用ステンレス鋼管
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS H 3100 銅及び銅合金の板並びに条
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS K 6742 水道用硬質塩化ビニル管
JIS K 6762 水道用ポリエチレン二層管
JIS K 7200 耐光(候)試験機の照射エネルギー校正用標準試験片
JIS K 7363 プラスチック−耐候性試験における放射露光量の機器測定−通則及び基本的測定方法
JIS L 0841 日光に対する染色堅ろう度試験方法
――――― [JIS B 7751 pdf 3] ―――――
2
B 7751 : 2007
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) ブラックパネル温度 ラック又はドラムに取り付けたブラックパネル温度計が指示する温度で,試験
片の表面温度を代表する温度。
4. 種類
試験機の種類は,試験片への噴霧装置が装備されていないもの及び装備されているものによっ
て区分し,次の2種類とする。
a) 紫外線カーボンアーク灯式耐光性試験機(以下,F形という。)
b) 紫外線カーボンアーク灯式耐候性試験機(以下,W形という。)
なお,この2種類の試験機の主な仕様は,表1による。
表 1 試験機の主な仕様
種類 発光部灯数 試験片保持装置 噴霧装置 送風機構 温度調節 湿度調節
F形 1 ラック方式 なし 断続又は連続 あり 自動制御式又は加湿用ウイ
送風式 ック式(以下,ウイックと
いう。)
W形(3) 2 ドラム方式 あり 断続又は連続 あり 自動制御式
送風式 又はなし
注(3) 形に装備した2灯のうち1灯を取り外して,他の1灯を中央に懸垂し,かつ,ドラムをF形用ラックに
交換し,噴霧装置及びドラム冷却装置を作動させずに耐光性試験ができるようにしたものもある。
5. 性能
5.1 光照射
試験機の光照射は,次による。
a) 発光部の分光特性 紫外線カーボンアーク灯は,表2に示す条件の下で,表3に示すガラスグローブ
との組合せによって規定の立ち上りをもった光を放射しなければならない。その例を,参考付図1に
示す。
表 2 発光部の条件
項目 内容
発光部の形式 密閉式
灯数 1(F形)又は2(W形)
アークの電圧・電流 交流電圧 許容範囲 125 145 V
中心値 135 V(±2 %)
交流電流 許容範囲 1517 A
中心値 16 A(±2 %)
ただし,入力電圧が一定のときとする。
――――― [JIS B 7751 pdf 4] ―――――
3
B 7751 : 2007
表 3 ガラスグローブの仕様
項目 内容
使用前分光透過率 275 nmで2 %以下
400700 nmで90 %以上
膨張率 約3×10−6K−1
全使用時間 2 000時間
b) 試験片面放射照度(4) 形では,ラックの試験片ホルダ表面の位置又はアーク中心から水平方向に254
±1 mmの位置で, 500±100 W/m2(波長範囲300700 nm)[表2のアークの電圧・電流の中心値を
基準とした値]の放射照度をもっていなければならない。W形では,この放射照度をもったカーボン
アーク灯を2灯用いる。放射照度の表示は,出荷時の検査成績書などに記載する。
なお,測定方法は,附属書による。
注(4) 表2の条件のときとする。
5.2 温度及び湿度
5.2.1 一般 温度及び湿度は,紫外線カーボンアーク灯の点灯時におけるブラックパネル温度計に指示す
る温度及び試験槽内空気出口付近における相対湿度で示す。
5.2.2 温度(ブラックパネル温度) 温度は,次による。
a) 設定可能範囲 6070 ℃又は6093 ℃。
b) 変動許容範囲 設定値 63 ℃において±3 ℃。ただし,外気条件がJIS Z 8703に規定する標準温度状
態 23 ℃ 5級(23±5 ℃)で,W形では更に水温20 ℃以下のときとする。
5.2.3 湿度 湿度は,次による。
a) 自動制御式では,相対湿度(50±5)%とする。
b) ウイック式(非制御)では,相対湿度約2050 %となっている。ただし,周囲湿度が JIS Z 8703に
規定する標準湿度状態 65 % 10級[(65±10)%]で,ブラックパネル温度が 63±3 ℃ のときとす
る。
5.3 試験片表面への噴霧
試験片表面への噴霧は,次による。
a) 照射及び噴霧の方法 少なくとも,次の3種類が設定できなければならない。
1) 120分サイクル : 102分間の照射,続いて18分間の照射及び噴霧(5)。
2) 60分サイクル : 48分間の照射,続いて12分間の照射及び噴霧(5)。
3) 噴霧なし : 照射だけを行う。
注(5) 照射及び噴霧で開始して,照射で終了するサイクルもできることが望ましい。
b) 噴霧圧力及び噴霧水量 噴霧圧力 0.1 MPa に対して,ノズル1個当たり0.53±0.10 L・min−1の噴霧
水量とする。ただし,受渡当事者間の協定によってこれを変えてもよい。
6. 構造及び材料
6.1 構成
試験機は,試験槽,試験槽内中央に取り付けた発光部,アーク安定装置,試験片保持装置,
試験片表面への噴霧装置,冷却装置,温度調節装置,湿度調節装置(6),計装機器などから構成する。試験
機の例を,参考付図2に示す。
注(6) 湿度調節装置を備えた試験機の場合に適用する。
6.2 試験槽
試験槽は,次による。
a) 構造 試験槽は,試験片に光の照射又は光の照射及び水の噴霧を行うための槽で,発光部,ラック又
――――― [JIS B 7751 pdf 5] ―――――
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JIS B 7751:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7751:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISG3442:2015
- 水配管用亜鉛めっき鋼管
- JISG3459:2016
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2021
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISK6742:2016
- 水道用硬質ポリ塩化ビニル管
- JISK6762:2019
- 水道用ポリエチレン二層管
- JISK7200:1986
- 耐光(候)試験機の照射エネルギー校正用標準試験片
- JISK7363:1999
- プラスチック―耐候性試験における放射露光量の機器測定―通則及び基本的測定方法
- JISL0841:2004
- 日光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色