JIS G 4305:2021 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4305:2021 規格概要

この規格 G4305は、冷間圧延ステンレス鋼板及び冷間圧延ステンレス鋼帯(について規定。

JISG4305 規格全文情報

規格番号
JIS G4305 
規格名称
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
規格名称英語訳
Cold-rolled stainless steel plate, sheet and strip
制定年月日
1959年12月1日
最新改正日
2021年3月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 16143-1:2014(MOD), ISO 9445-1:2009(MOD), ISO 9445-2:2009(MOD)
国際規格分類

ICS

77.140.20, 77.140.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1959-12-01 制定日, 1962-12-01 確認日, 1964-09-01 改正日, 1968-04-01 改正日, 1971-01-01 確認日, 1972-05-01 改正日, 1975-09-01 確認日, 1977-03-01 改正日, 1980-03-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1984-12-01 改正日, 1987-09-01 改正日, 1991-11-01 改正日, 1997-04-20 確認日, 1999-04-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2005-12-20 改正日, 2010-05-20 改正日, 2012-09-20 改正日, 2015-09-24 改正日, 2020-10-20 確認日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS G 4305:2021 PDF [29]
                                                                                   G 4305 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類の記号・・・・[2]
  •  4 製造方法・・・・[2]
  •  5 化学成分・・・・[3]
  •  5.1 溶鋼分析値・・・・[3]
  •  5.2 製品分析値・・・・[3]
  •  6 機械的性質・・・・[7]
  •  6.1 一般事項・・・・[7]
  •  6.2 オーステナイト系の機械的性質・・・・[7]
  •  6.3 オーステナイト・フェライト系の機械的性質・・・・[9]
  •  6.4 フェライト系の機械的性質・・・・[9]
  •  6.5 マルテンサイト系の機械的性質・・・・[10]
  •  6.6 析出硬化系の機械的性質・・・・[11]
  •  7 耐食性・・・・[12]
  •  8 表面仕上げ・・・・[12]
  •  9 形状,寸法,質量及び許容差・・・・[12]
  •  9.1 標準寸法・・・・[12]
  •  9.2 板の計算質量・・・・[13]
  •  9.3 寸法の許容差及び形状・・・・[14]
  •  10 外観・・・・[19]
  •  11 試験・・・・[20]
  •  11.1 分析試験・・・・[20]
  •  11.2 機械試験・・・・[20]
  •  11.3 腐食試験・・・・[20]
  •  12 検査・・・・[21]
  •  13 表示・・・・[21]
  •  14 報告・・・・[21]
  •  附属書JA(参考)ステンレス鋼の熱処理条件の例・・・・[22]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[24]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 4305 pdf 1] ―――――

           G 4305 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協
会(JSSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべ
きとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。こ
れによって,JIS G 4305:2015は改正され,この規格に置き換えられた。
  なお,令和4年3月21日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 4305:2015を適用してもよい。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
  種類の記号       特許権者               発明の名称           特許番号  設定の登録の年月日
 SUS443J1    JFEスチール株式会社 耐食性に優れたフェライト系ステ第4396676号 2009年10月30日
                                   ンレス鋼板およびその製造方法
 SUS821L1    新日鐵住金ステンレス 溶接熱影響部の耐食性と靭性が良第5345070号 2013年8月23日
              株式会社            好な省合金二相ステンレス鋼
  上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
  この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
  この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本産業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
  なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 4305 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                              G 4305 : 2021

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

Cold-rolled stainless steel plate, sheet and strip

序文

 この規格は,2014年に第2版として発行されたISO 16143-1,2009年に第1版として発行されたISO
9445-1及びISO 9445-2を基とし,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
  なお,この規格で側線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に
その説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,冷間圧延ステンレス鋼板(以下,板という。)及び冷間圧延ステンレス鋼帯(以下,帯とい
う。)について規定する。
    注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          ISO 16143-1:2014,Stainless steels for general purposes−Part 1: Corrosion-resistant flat products
          ISO 9445-1:2009,Continuously cold-rolled stainless steel−Tolerances on dimensions and form−Part
              1: Narrow strip and cut lengths
          ISO 9445-2:2009,Continuously cold-rolled stainless steel−Tolerances on dimensions and form−Part
              2: Wide strip and plate/sheet(全体評価 : MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
          ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
    JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
    JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
    JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
    JIS G 0571 ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
    JIS G 0572 ステンレス鋼の硫酸·硫酸第二鉄腐食試験方法
    JIS G 0573 ステンレス鋼の65 %硝酸腐食試験方法
    JIS G 0575 ステンレス鋼の硫酸·硫酸銅腐食試験方法
    JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
    JIS Z 2243-1 ブリネル硬さ試験−第1部 : 試験方法

――――― [JIS G 4305 pdf 3] ―――――

           2
G 4305 : 2021
    JIS Z 2244-1 ビッカース硬さ試験−第1部 : 試験方法
    JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
    JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
    JIS Z 8401 数値の丸め方

3 種類の記号

  板及び帯の種類は,65種類とし,その分類及び種類の記号は,表1による。
                                    表1−分類及び種類の記号
         分類       種類の記号       分類       種類の記号       分類        種類の記号
                         a), b)                      a), b)                        a), b)
   オーステナイト系 SUS301     オーステナイト系 SUS316Ti    フェライト系    SUS429
                     SUS301L                     SUS316J1                     SUS430
                     SUS301J1                    SUS316J1L                    SUS430LX
                     SUS302B                     SUS317                       SUS430J1L
                     SUS304                      SUS317L                      SUS434
                     SUS304Cu                    SUS317LN                     SUS436L
                     SUS304L                     SUS317J1                     SUS436J1L
                     SUS304N1                    SUS317J2                     SUS443J1
                     SUS304N2                    SUS836L                      SUS444
                     SUS304LN                    SUS890L                      SUS445J1
                     SUS304J1                    SUS321                       SUS445J2
                     SUS304J2                    SUS347                       SUS447J1
                     SUS305                      SUSXM7                       SUSXM27
                     SUS309S                     SUSXM15J1   マルテンサイト系 SUS403
                     SUS310S    オーステナイト· SUS821L1                     SUS410
                     SUS312L    フェライト系    SUS323L                      SUS410S
                     SUS315J1                    SUS329J1                     SUS420J1
                     SUS315J2                    SUS329J3L                    SUS420J2
                     SUS316                      SUS329J4L                    SUS440A
                     SUS316L                     SUS327L1
                     SUS316N    フェライト系    SUS405      析出硬化系      SUS630
                     SUS316LN                    SUS410L                      SUS631
   注a) 板であることを記号で表す必要がある場合には,種類の記号の末尾に,“-CP”を付記する。
          例 SUS304-CP
     b) 帯であることを記号で表す必要がある場合には,種類の記号の末尾に,“-CS”を付記する。
          例 SUS304-CS

4 製造方法

  製造方法は,次による。
a) 板及び帯は,冷間圧延後,熱処理を行い,酸洗又はこれに準じる処理を行う。また,必要に応じて,
    適切な矯正,研磨若しくは調質圧延又はこれらの組合せによる処理を行ってもよい。ただし,光輝熱
    処理を行った場合には,酸洗などの処理を省略してもよい。代表的な熱処理条件の例を,参考として
    附属書JAに示す。
b) 特に注文者の指定がなければ,オーステナイト系,オーステナイト·フェライト系及び析出硬化系の
    熱処理は固溶化熱処理とし,フェライト系及びマルテンサイト系の熱処理は焼なましとする。

――――― [JIS G 4305 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
                                                                                   G 4305 : 2021
c)   US420J2及びSUS440Aについては,特に注文者の指定がある場合には,焼入焼戻しを行ってもよい。
    この場合,“Q”の記号を表示する。
d) 析出硬化系については,特に注文者の指定がある場合には,析出硬化処理を行ってもよい。この場合,
    表2による熱処理記号を表示する。
                                  表2−析出硬化系の熱処理記号
                   種類の記号     熱処理の種類            熱処理記号
                 SUS630        析出硬化処理     H900,H1025,H1075,H1150
                 SUS631        析出硬化処理     RH950,TH1050

5 化学成分

5.1 溶鋼分析値

  板及び帯は,11.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表3表7による。

5.2 製品分析値

  注文者が製品分析を要求する場合,11.1によって試験を行い,その値は,表3表7の値に,JIS G 0321
の表5(ステンレス鋼及び耐熱鋼鋼材の製品分析の許容変動値)による許容変動値を適用する。ただし,
JIS G 0321の表5に規定されていない化学成分の許容変動値については,受渡当事者間で協定してもよい。
                                表3−オーステナイト系の化学成分
                                                                                       単位 %
  種類の記号  C     Si    Mn    P     S      Ni     Cr    Mo     Cu    N    その他
 SUS301     0.15  1.00  2.00  0.045 0.030 6.00   16.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  8.00   18.00
 SUS301L    0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 6.00   16.00    −     −  0.20     −
             以下  以下  以下  以下  以下  8.00   18.00                 以下
 SUS301J1   0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 7.00   16.00    −     −    −     −
             0.12  以下  以下  以下  以下  9.00   18.00
 SUS302B    0.15  2.00  2.00  0.045 0.030 8.00   17.00    −     −    −     −
             以下  3.00  以下  以下  以下  10.00  19.00
 SUS304     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 8.00   18.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  10.50  20.00
 SUS304Cu   0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 8.00   18.00    −   0.70    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  10.50  20.00          1.30
 SUS304L    0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 9.00   18.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  13.00  20.00
 SUS304N1   0.08  1.00  2.50  0.045 0.030 7.00   18.00    −     −  0.10     −
             以下  以下  以下  以下  以下  10.50  20.00                 0.25
 SUS304N2   0.08  1.00  2.50  0.045 0.030 7.50   18.00    −     −  0.15   Nb : 0.15
             以下  以下  以下  以下  以下  10.50  20.00                 0.30   以下
 SUS304LN   0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 8.50   17.00    −     −  0.12     −
             以下  以下  以下  以下  以下  11.50  19.00                 0.22
 SUS304J1   0.08  1.70  3.00  0.045 0.030 6.00   15.00    −   1.00    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  9.00   18.00          3.00

――――― [JIS G 4305 pdf 5] ―――――

           4
G 4305 : 2021
                            表3−オーステナイト系の化学成分(続き)
                                                                                       単位 %
  種類の記号  C     Si    Mn    P     S      Ni     Cr    Mo     Cu    N    その他
 SUS304J2   0.08  1.70  3.00  0.045 0.030 6.00   15.00    −   1.00    −     −
             以下  以下  5.00  以下  以下  9.00   18.00          3.00
 SUS305     0.12  1.00  2.00  0.045 0.030 10.50  17.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  13.00  19.00
 SUS309S    0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 12.00  22.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  15.00  24.00
 SUS310S    0.08  1.50  2.00  0.045 0.030 19.00  24.00    −     −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  22.00  26.00
 SUS312L    0.020 0.80  1.00  0.030 0.015 17.50  19.00   6.00  0.50  0.16     −
             以下  以下  以下  以下  以下  19.50  21.00   7.00  1.00  0.25
 SUS315J1   0.08  0.50  2.00  0.045 0.030 8.50   17.00   0.50  0.50    −     −
             以下  2.50  以下  以下  以下  11.50  20.50   1.50  3.50
 SUS315J2   0.08  2.50  2.00  0.045 0.030 11.00  17.00   0.50  0.50    −     −
             以下  4.00  以下  以下  以下  14.00  20.50   1.50  3.50
 SUS316     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 10.00  16.00   2.00    −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  14.00  18.00   3.00
 SUS316L    0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 12.00  16.00   2.00    −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  15.00  18.00   3.00
 SUS316N    0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 10.00  16.00   2.00    −  0.10     −
             以下  以下  以下  以下  以下  14.00  18.00   3.00         0.22
 SUS316LN   0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 10.50  16.50   2.00    −  0.12     −
             以下  以下  以下  以下  以下  14.50  18.50   3.00         0.22
 SUS316Ti   0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 10.00  16.00   2.00    −    −  Ti : 5×
             以下  以下  以下  以下  以下  14.00  18.00   3.00                C %以上
 SUS316J1   0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 10.00  17.00   1.20  1.00    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  14.00  19.00   2.75  2.50
 SUS316J1L  0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 12.00  17.00   1.20  1.00    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  16.00  19.00   2.75  2.50
 SUS317     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 11.00  18.00   3.00    −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  15.00  20.00   4.00
 SUS317L    0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 11.00  18.00   3.00    −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  15.00  20.00   4.00
 SUS317LN   0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 11.00  18.00   3.00    −  0.10     −
             以下  以下  以下  以下  以下  15.00  20.00   4.00         0.22
 SUS317J1   0.040 1.00  2.50  0.045 0.030 15.00  16.00   4.00    −    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  17.00  19.00   6.00
 SUS317J2   0.06  1.50  2.00  0.045 0.030 12.00  23.00   0.50    −  0.25     −
             以下  以下  以下  以下  以下  16.00  26.00   1.20         0.40
 SUS836L    0.030 1.00  2.00  0.045 0.030 24.00  19.00   5.00    −  0.25     −
             以下  以下  以下  以下  以下  26.00  24.00   7.00         以下
 SUS890L    0.020 1.00  2.00  0.045 0.030 23.00  19.00   4.00  1.00    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  28.00  23.00   5.00  2.00
 SUS321     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 9.00   17.00    −     −    −  Ti : 5×
             以下  以下  以下  以下  以下  13.00  19.00                        C %以上

――――― [JIS G 4305 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
                                                                                   G 4305 : 2021
                            表3−オーステナイト系の化学成分(続き)
                                                                                       単位 %
  種類の記号  C     Si   Mn     P     S     Ni      Cr    Mo     Cu    N    その他
 SUS347     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 9.00   17.00    −     −    −  Nb : 10×
             以下  以下  以下  以下  以下  13.00  19.00                        C %以上
 SUSXM7     0.08  1.00  2.00  0.045 0.030 8.50   17.00    −   3.00    −     −
             以下  以下  以下  以下  以下  10.50  19.00          4.00
 SUSXM15J1  0.08 3.00  2.00   0.045 0.030 11.50  15.00    −    −     −     −
 a)
             以下 5.00  以下   以下  以下  15.00  20.00
 注a)   USXM15J1は,この表に規定していないCu,Mo,Nb,Ti及びNのうち,一つ又は複数の元素を必要によ
      って添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
                          表4−オーステナイト·フェライト系の化学成分
                                                                                       単位 %
   種類の記号    C      Si    Mn      P      S      Ni     Cr    Mo      Cu     N
 SUS821L1      0.030  0.75   2.00   0.040  0.020  1.50   20.50  0.60   0.50   0.15
                以下   以下   4.00   以下   以下   2.50   21.50  以下   1.50   0.20
 SUS323L       0.030  1.00   2.50   0.040  0.030  3.00   21.50  0.05   0.05   0.05
                以下   以下   以下   以下   以下   5.50   24.50  0.60   0.60   0.20
 SUS329J1 a)   0.08   1.00   1.50   0.040  0.030  3.00   23.00  1.00     −     −
                以下   以下   以下   以下   以下   6.00   28.00  3.00
 SUS329J3L b)  0.030  1.00   2.00   0.040  0.030  4.50   21.00  2.50     −   0.08
                以下   以下   以下   以下   以下   6.50   24.00  3.50           0.20
 SUS329J4L b)  0.030  1.00   1.50   0.040  0.030  5.50   24.00  2.50     −   0.08
                以下   以下   以下   以下   以下   7.50   26.00  3.50           0.30
 SUS327L1     0.030  0.80   1.20   0.035  0.020  6.00   24.00  3.00   0.50   0.24
               以下   以下   以下   以下   以下   8.00   26.00  5.00   以下   0.32
 注a)   US329J1は,この表に規定していないCu,W及びNのうち,一つ又は複数の元素を必要によって添加した
      場合,その含有率を報告しなければならない。
    b)   US329J3L及びSUS329J4Lは,この表に規定していないCu及びWのうち,一つ又は両方の元素を必要によ
      って添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
                                  表5−フェライト系の化学成分
                                                                                       単位 %
  種類の記号   C    Si  Mn    P    S     Cr    Mo    N              その他
 SUS405 a)   0.08 1.00 1.00 0.040 0.030 11.50   −    −  Al : 0.100.30
              以下 以下 以下 以下  以下 14.50
 SUS410L a)  0.030 1.00 1.00 0.040 0.030 11.00   −    −               −
              以下 以下 以下 以下  以下 13.50
 SUS429 a)   0.12 1.00 1.00 0.040 0.030 14.00   −    −               −
              以下 以下 以下 以下  以下 16.00
 SUS430 a)   0.12 0.75 1.00 0.040 0.030 16.00   −    −               −
              以下 以下 以下 以下  以下 18.00
 SUS430LX a) 0.030 0.75 1.00 0.040 0.030 16.00   −    −  Ti又はNb : 0.101.00
              以下 以下 以下 以下  以下 19.00

――――― [JIS G 4305 pdf 7] ―――――

           6
G 4305 : 2021
                              表5−フェライト系の化学成分(続き)
                                                                                       単位 %
  種類の記号  C     Si  Mn    P    S     Cr    Mo    N              その他
 SUS430J1L a),
              0.025 1.00 1.00 0.040 0.030 16.00   −   0.025 Ti,Nb若しくはZr又はそれらの組
 b)
              以下 以下 以下 以下  以下 20.00         以下 合せ : 8×(C %+N %)0.80
                                                                  Cu : 0.300.80
 SUS434 a)   0.12 1.00 1.00 0.040 0.030 16.00  0.75   −               −
              以下 以下 以下 以下  以下 18.00  1.25
 SUS436L a)  0.025 1.00 1.00 0.040 0.030 16.00  0.75  0.025 Ti,Nb若しくはZr又はそれらの組
              以下 以下 以下 以下  以下 19.00  1.50  以下 合せ : 8×(C %+N %)0.80
 SUS436J1L a) 0.025 1.00 1.00 0.040 0.030 17.00  0.40  0.025 Ti,Nb若しくはZr又はそれらの組
              以下 以下 以下 以下  以下 20.00  0.80  以下 合せ : 8×(C %+N %)0.80
 SUS443J1 a) 0.025 1.00 1.00 0.040 0.030 20.00   −   0.025 Ti,Nb若しくはZr又はそれらの組
              以下 以下 以下 以下  以下 23.00         以下 合せ : 8×(C %+N %)0.80
                                                                  Cu : 0.300.80
 SUS444 a)   0.025 1.00 1.00 0.040 0.030 17.00  1.75  0.025 Ti,Nb若しくはZr又はそれらの組
              以下 以下 以下 以下 以下 20.00  2.50  以下 合せ : 8×(C %+N %)0.80
 SUS445J1 a),c) 0.025
                    1.00 1.00 0.040 0.030 21.00  0.70  0.025             −
              以下 以下 以下 以下 以下 24.00  1.50  以下
 SUS445J2 a),c) 0.025
                    1.00 1.00 0.040 0.030 21.00  1.50  0.025             −
              以下 以下 以下 以下 以下 24.00  2.50  以下
 SUS447J1 d) 0.010 0.40 0.40 0.030 0.020 28.50  1.50  0.015             −
              以下 以下 以下 以下 以下 32.00  2.50  以下
 SUSXM27 d)  0.010 0.40 0.40 0.030 0.020 25.00  0.75  0.015             −
              以下 以下 以下 以下 以下 27.50  1.50  以下
 注a)   US447J1及びSUSXM27の2種類以外のNiは,0.60 %を超えてはならない。
    b)   US430J1Lは,この表に規定していないVを必要によって添加した場合,その含有率を報告しなければなら
      ない。
    c)   US445J1及びSUS445J2は,この表に規定していないCu,V,Ti及びNbのうち,一つ又は複数の元素を必
      要によって添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
    d)   US447J1及びSUSXM27のNiは,0.50 %を超えてはならない。また,Cuは0.20 %を,(Ni+Cu)は0.50 %
      を超えてはならない。さらに,この表に規定していないV,Ti及びNbのうち,一つ又は複数の元素を必要に
      よって添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
                                表6−マルテンサイト系の化学成分
                                                                              単位 %
          種類の記号    C        Si       Mn        P         S          Cr
          SUS403     0.15以下 0.50以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下  11.5013.00
          SUS410     0.15以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下  11.5013.50
          SUS410S    0.08以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下  11.5013.50
          SUS420J1   0.160.25 1.00以下  1.00以下 0.040以下 0.030以下  12.0014.00
          SUS420J2   0.260.40 1.00以下  1.00以下 0.040以下 0.030以下  12.0014.00
          SUS440A a) 0.600.75 1.00以下  1.00以下 0.040以下 0.030以下  16.0018.00
            Niは,0.60 %を超えてはならない。
          注a)   US440AのMoは,0.75 %を超えてはならない。

――――― [JIS G 4305 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
                                                                                   G 4305 : 2021
                                   表7−析出硬化系の化学成分
                                                                               単位 %
         種類の記号 C    Si   Mn    P    S    Ni     Cr     Cu      その他
         SUS630    0.07 1.00 1.00 0.040 0.030 3.00  15.00   3.00  Nb : 0.150.45
                    以下 以下 以下 以下 以下  5.00  17.50   5.00
         SUS631    0.09 1.00 1.00 0.040 0.030 6.50  16.00    −   Al : 0.751.50
                    以下 以下 以下 以下 以下  7.75  18.00

6 機械的性質

6.1 一般事項

  一般事項は,次による。
a) 熱処理を行った板及び帯は,11.2によって試験を行い,その機械的性質は,6.26.6による。ただし,
    厚さ0.30 mm未満の板及び帯については,引張試験を省略してもよい。
b) 供試材は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類による。
    注記 この規格では,製造業者からの出荷後に,製品に熱処理を行った場合の機械的性質は規定して
          いない。

6.2 オーステナイト系の機械的性質

  オーステナイト系の機械的性質は,次のa) 又はb) による。
a) 固溶化熱処理を行った板及び帯の機械的性質は,表8による。ただし,耐力は,注文者の指定がある
    場合に適用する。
                      表8−オーステナイト系の固溶化熱処理状態の機械的性質
       種類の記号     耐力     引張強さ    伸び                  硬さa)
                                                         HBW      HRBW又は      HV
                      N/mm2      N/mm2       %                    HRBS b)
      SUS301        205以上    520以上    40以上    207以下     95以下    218以下
      SUS301L       215以上    550以上    45以上    207以下     95以下    218以下
      SUS301J1      205以上    570以上    45以上    187以下     90以下    200以下
      SUS302B       205以上    520以上    40以上    207以下     95以下    218以下
      SUS304        205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS304Cu      205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS304L       175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS304N1      275以上    550以上    35以上    217以下     95以下    220以下
      SUS304N2      345以上    690以上    35以上    248以下   100以下     260以下
      SUS304LN      245以上    550以上    40以上    217以下     95以下    220以下
      SUS304J1      155以上    450以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS304J2      155以上    450以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS305        175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS309S       205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS310S       205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS312L       300以上    650以上    35以上    223以下     96以下    230以下
      SUS315J1      205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS315J2      205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS316        205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下

――――― [JIS G 4305 pdf 9] ―――――

           8
G 4305 : 2021
                  表8−オーステナイト系の固溶化熱処理状態の機械的性質(続き)
       種類の記号     耐力     引張強さ    伸び                  硬さa)
                                                         HBW      HRBW又は      HV
                      N/mm2      N/mm2       %                    HRBS b)
      SUS316L       175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS316N       275以上    550以上    35以上    217以下     95以下    220以下
      SUS316LN      245以上    550以上    40以上    217以下     95以下    220以下
      SUS316Ti      205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS316J1      205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS316J1L     175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS317        205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS317L       175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS317LN      245以上    550以上    40以上    217以下     95以下    220以下
      SUS317J1      175以上    480以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS317J2      345以上    690以上    40以上    250以下   100以下     260以下
      SUS836L       275以上    640以上    40以上    217以下     96以下    230以下
      SUS890L       215以上    490以上    35以上    187以下     90以下    200以下
      SUS321        205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUS347        205以上    520以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUSXM7        155以上    450以上    40以上    187以下     90以下    200以下
      SUSXM15J1     205以上    520以上    40以上    207以下     95以下    218以下
        耐力,引張強さ及び伸びについては,厚さ0.30 mm以上に適用する。
      注記1 1 N/mm2=1 MPa
      注記2 HRBW及びHRBSは,板厚の薄い場合に適用できないことがある。
      注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者
           の選択による。
        b)   RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBW
           による。測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。
b) 硬化させるための調質圧延を行ったSUS301及びSUS301Lの板及び帯の耐力,引張強さ及び伸びは,
    表9による。ただし,耐力は,特に注文者の指定がある場合に適用する。
                      表9−SUS301及びSUS301Lの調質圧延状態の機械的性質
  種類の記号 調質の記号   耐力   引張強さ                      伸び %
                                             厚さ0.30 mm以上 厚さ0.40 mm以上 厚さ0.80 mm以上
                          N/mm2    N/mm2     0.40 mm未満     0.80 mm未満
 SUS301        1/4H    510以上  860以上       25以上          25以上         25以上
                1/2H    755以上 1 030以上      9以上           10以上         10以上
                3/4H    930以上 1 210以上      3以上           5以上           7以上
                 H      960以上 1 270以上      3以上           4以上           5以上
 SUS301L       1/4H    345以上  690以上                       40以上
                1/2H    410以上  760以上                       35以上
                3/4H    480以上  820以上                       25以上
                 H      685以上  930以上                       20以上
   厚さ0.30 mm以上に適用する。
 注記 1 N/mm2=1 MPa

――――― [JIS G 4305 pdf 10] ―――――

                                                                                             9
                                                                                   G 4305 : 2021

6.3 オーステナイト・フェライト系の機械的性質

  固溶化熱処理を行った板及び帯の機械的性質は,表10による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場
合に適用する。
               表10−オーステナイト·フェライト系の固溶化熱処理状態の機械的性質
  種類の記号   耐力    引張                伸び                          硬さa)
                         強さ                                     HBW      HRC       HV
               N/mm2   N/mm2                 %
 SUS821L1    400以上 600以上 厚さ2.0 mm以下          20以上 290以下   32以下   310以下
                                厚さ2.0 mmを超えるもの  25以上
 SUS323L     400以上 600以上 厚さ2.0 mm以下          20以上 290以下   32以下   310以下
                                厚さ2.0 mmを超えるもの  25以上
 SUS329J1    390以上 590以上 18以上                          277以下  29以下   292以下
 SUS329J3L   450以上 620以上 18以上                          302以下  32以下   320以下
 SUS329J4L   450以上 620以上 18以上                          302以下  32以下   320以下
 SUS327L1    550以上 795以上 15以上                          310以下  32以下   330以下
   耐力,引張強さ及び伸びについては,厚さ0.30 mm以上に適用する。
 注記 1 N/mm2=1 MPa
 注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
      る。

6.4 フェライト系の機械的性質

  焼なましを行った板及び帯の機械的性質は,表11による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に
適用する。また,曲げ性は,試験片の外側にき裂を生じてはならない。
    注記 曲げ試験の実施については,11.2.5参照。
                         表11−フェライト系の焼なまし状態の機械的性質
  種類の記号 耐力    引張   伸び            硬さa)                     曲げ性
                       強さ           HBW    HRBW      HV    曲げ         内側半径
                                                又は            角度
              N/mm2  N/mm2    %             HRBS b)
 SUS405     175以上 410以上 20以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さ8 mm未満 厚さの0.5倍
                                                                       厚さ8 mm以上 厚さの1.0倍
 SUS410L    195以上 360以上 22以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS429     205以上 450以上 22以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS430     205以上 420以上 22以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS430LX   175以上 360以上 22以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS430J1L  205以上 390以上 22以上 192以下 90以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS434     205以上 450以上 22以上 183以下 88以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS436L    245以上 410以上 20以上 217以下 96以下     230以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS436J1L  245以上 410以上 20以上 192以下 90以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS443J1   205以上 390以上 22以上 192以下 90以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS444     245以上 410以上 20以上 217以下 96以下     230以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS445J1   245以上 410以上 20以上 217以下 96以下     230以下 180° 厚さの1.0倍
 SUS445J2   245以上 410以上 20以上 217以下 96以下     230以下 180° 厚さの1.0倍

――――― [JIS G 4305 pdf 11] ―――――

           10
G 4305 : 2021
                     表11−フェライト系の焼なまし状態の機械的性質(続き)
  種類の記号 耐力    引張   伸び            硬さa)                     曲げ性
                       強さ           HBW    HRBW      HV    曲げ         内側半径
                                                又は            角度
              N/mm2  N/mm2    %             HRBS b)
 SUS447J1   295以上 450以上 22以上 207以下 95以下     220以下 180° 厚さの1.0倍
 SUSXM27    245以上 410以上 22以上 192以下 90以下     200以下 180° 厚さの1.0倍
   耐力,引張強さ及び伸びについては,厚さ0.30 mm以上に適用する。
 注記1 1 N/mm2=1 MPa
 注記2 HRBW及びHRBSは,板厚の薄い場合に適用できないことがある。
 注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
      る。
    b)   RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
      測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。

6.5 マルテンサイト系の機械的性質

  マルテンサイト系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次のいずれかによる。
a) 焼なましを行った板及び帯の機械的性質は,表12による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合
    に適用する。また,曲げ性は,試験片の外側にき裂が生じてはならない。
      注記 曲げ試験の実施については,11.2.5参照。
b) 焼入焼戻しを行ったSUS420J2及びSUS440Aの板及び帯の硬さは,表13による。
                       表12−マルテンサイト系の焼なまし状態の機械的性質
 種類の記号   耐力  引張強さ  伸び               硬さa)                    曲げ性
                                          HBW      HRBW        HV     曲げ角度  内側半径
                                                     又は
              N/mm2   N/mm2      %               HRBS b)
 SUS403     205以上 440以上  20以上  201以下 93以下     210以下  180°    厚さの1.0倍
 SUS410     205以上 440以上  20以上  201以下 93以下     210以下  180°    厚さの1.0倍
 SUS410S    205以上 410以上  20以上  183以下 88以下     200以下  180°    厚さの1.0倍
 SUS420J1   225以上 520以上  18以上  223以下 97以下     234以下     −         −
 SUS420J2   225以上 540以上  18以上  235以下 99以下     247以下     −         −
 SUS440A    245以上 590以上  15以上  255以下 HRC 25以下 269以下     −         −
   耐力,引張強さ及び伸びについては,厚さ0.30 mm以上に適用する。
 注記1 1 N/mm2=1 MPa
 注記2 HRBW及びHRBSは,板厚の薄い場合に適用できないことがある。
 注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
      る。
    b)   RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
      測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。
                         表13−マルテンサイト系の焼入焼戻し状態の硬さ
                                  種類の記号         HRC
                               SUS420J2
                                                     40以上
                               SUS440A

――――― [JIS G 4305 pdf 12] ―――――

                                                                                            11
                                                                                   G 4305 : 2021

6.6 析出硬化系の機械的性質

  析出硬化系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次のいずれかによる。
a) 固溶化熱処理を行った板及び帯の機械的性質は,表14による。ただし,耐力は,注文者の指定がある
    場合に適用する。
b) 固溶化熱処理後析出硬化処理を行った板及び帯の機械的性質は,表14による。ただし,耐力は,注文
    者の指定がある場合に適用する。
c) 固溶化熱処理又は固溶化熱処理後析出硬化処理のいずれとも異なる熱処理を行ったSUS630の板及び
    帯の機械的性質及びその規定値は,受渡当事者間の協定による。
       表14−析出硬化系の固溶化熱処理状態及び固溶化熱処理後析出硬化処理状態の機械的性質
  種類の 熱処理の   耐力   引張強さ         伸び                      硬さb)
   記号   種類a)                                              HBW    HRC   HRBW     HV
                                                                                又は
                     N/mm2    N/mm2            %                            HRBS c)
 SUS630 固溶化熱      −       −             −          363以下 38以下    −     −
         処理
          析出硬化 1 175以上 1 310以上 厚さ5.0 mm以下 5以上 375以上   −     −     −
          処理                         厚さ5.0 mmを超 8以上
          (H900)                     え15.0 mm以下
                                        厚さ15.0 mmを 10以上
                                        超えるもの
          析出硬化 1 000以上 1 070以上 厚さ5.0 mm以下 5以上 331以上   −     −     −
          処理                         厚さ5.0 mmを超 8以上
          (H1025)                    え15.0 mm以下
                                        厚さ15.0 mmを 12以上
                                        超えるもの
          析出硬化 860以上 1 000以上 厚さ5.0 mm以下 5以上   302以上 31以上    −     −
          処理                         厚さ5.0 mmを超 9以上
          (H1075)                    え15.0 mm以下
                                        厚さ15.0 mmを 13以上
                                        超えるもの
          析出硬化 725以上 930以上 厚さ5.0 mm以下 8以上    277以上 28以上    −     −
          処理                         厚さ5.0 mmを超 10以上
          (H1150)                    え15.0 mm以下
                                        厚さ15.0 mmを 16以上
                                        超えるもの

――――― [JIS G 4305 pdf 13] ―――――

           12
G 4305 : 2021
   表14−析出硬化系の固溶化熱処理状態及び固溶化熱処理後析出硬化処理状態の機械的性質(続き)
  種類の 熱処理の   耐力   引張強さ         伸び                      硬さb)
   記号   種類a)                                              HBW    HRC   HRBW     HV
                                                                                又は
                     N/mm2    N/mm2            %                            HRBS c)
 SUS631 固溶化熱   380以下 1 030以下 20以上                 192以下   −   92以下 200以下
         処理
         析出硬化  1 030以上 1 230以上 厚さ3.0 mm以下  −     −   40以上   −   392以上
         処理                          厚さ3.0 mmを超 4以上
         (RH950)                     えるもの
         析出硬化  960以上 1 140以上 厚さ3.0 mm以下 3以上      −   35以上   −   345以上
         処理                          厚さ3.0 mmを超 5以上
         (TH1050)                    えるもの
   耐力,引張強さ及び伸びについては,厚さ0.30 mm以上に適用する。
 注記1 1 N/mm2=1 MPa
 注記2 HRBW及びHRBSは,板厚の薄い場合に適用できないことがある。
 注a) ( )内の記号は,熱処理記号を示し,表2による。
    b) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
      る。
    c)   RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
      測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。

7 耐食性

  粒界腐食試験による耐食性について,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間で11.3から適用する試
験方法を協定し,試験を行い,耐食性は受渡当事者間の協定による。

8 表面仕上げ

  板及び帯の表面仕上げは,表15による。
                                       表15−表面仕上げ
   表面仕上げの記号                                    摘要
        No.2D        冷間圧延後,熱処理を行い,酸洗又はこれに準じる処理を行って仕上げたもの。また,つ
                      や消しロールによって,最後に軽く冷間圧延したものも含める。
        No.2B        冷間圧延後,熱処理を行い,酸洗又はこれに準じる処理を行った後,適切な光沢を得る程
                      度に冷間圧延して仕上げたもの。
         BA          冷間圧延後,光輝熱処理を行ったもの。
         HL          適切な粒度の研磨材で連続した磨き目が付くように研磨して仕上げたもの。
   研磨仕上げの種類(No.3,No.4,#240,#320及び#400)など,この表以外の表面仕上げは,製造業者の方法によ
 る。

9 形状,寸法,質量及び許容差

9.1 標準寸法

9.1.1 板の標準寸法
  板の標準寸法は,表16による。

――――― [JIS G 4305 pdf 14] ―――――

                                                                                            13
                                                                                   G 4305 : 2021
                                      表16−板の標準寸法
                                                                 単位 mm
                                  厚さ                    幅×長さ
                         0.30      1.2      7.0
                         0.40      1.5      8.0
                         0.50      2.0      9.0        1 000×2 000
                         0.60      2.5     10.0        1 219×2 438
                         0.70      3.0     12.0        1 219×3 048
                         0.80      4.0     15.0        1 524×3 048
                         0.90      5.0     20.0
                         1.0       6.0
                       この表以外の寸法については,受渡当事者間の協定による。
9.1.2 帯の標準寸法
  帯の標準厚さは,表17による。
                                      表17−帯の標準厚さ
                                                                                     単位 mm
  0.30 0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90 1.0  1.2  1.5  2.0  2.5  3.0  4.0  5.0  6.0
   この表以外の寸法については,受渡当事者間の協定による。

9.2 板の計算質量

  注文者の要求によって,板の計算質量が必要な場合には,板の計算質量は,表示の寸法を用いて算出し,
その算出方法は,表18による。
                                 表18−板の計算質量の算出方法
      算出順序                       算出方法                          結果の桁数a)
 基本質量 kg/(mm·m2)表19による。                                            −
 単位質量    kg/m2 基本質量[kg/(mm·m2)]×厚さ(mm)       有効数字4桁の数値に丸める。
 面積           m2 幅(m)×長さ(m)                        有効数字4桁の数値に丸める。
 1枚の質量      kg 単位質量(kg/m2)×面積(m2)             有効数字3桁の数値に丸める。ただ
                                                                し,1 000 kgを超えるものは,キログ
                                                                ラム(kg)の整数値に丸める。
 総質量        kg  1枚の質量(kg)×(同一種類,同一寸法の枚数) 整数値に丸める。
 注a) 数値の丸め方は,JIS Z 8401による。

――――― [JIS G 4305 pdf 15] ―――――

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JIS G 4305:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16143-1:2014(MOD)
  • ISO 9445-1:2009(MOD)
  • ISO 9445-2:2009(MOD)

JIS G 4305:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 4305:2021の関連規格と引用規格一覧

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