JIS Z 2248:2006 金属材料曲げ試験方法

JIS Z 2248:2006 規格概要

この規格 Z2248は、金属材料の曲げ試験方法について規定。

JISZ2248 規格全文情報

規格番号
JIS Z2248 
規格名称
金属材料曲げ試験方法
規格名称英語訳
Metallic materials -- Bend test
制定年月日
1952年10月23日
最新改正日
2018年10月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 7438:2005(MOD)
国際規格分類

ICS

77.040.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 非鉄 2021, 溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021
改訂:履歴
1952-10-23 制定日, 1955-10-07 改正日, 1961-05-01 確認日, 1964-05-01 確認日, 1966-10-01 確認日, 1969-03-01 改正日, 1971-12-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1978-01-01 確認日, 1983-02-01 確認日, 1988-10-01 確認日, 1994-06-01 確認日, 1996-10-20 改正日, 2001-12-20 確認日, 2006-12-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2014-02-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS Z 2248:2006 PDF [14]
                                                                                   Z 2248 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験の原理・・・・[1]
  •  5 試験片の形状並びに試験片の採取及び作製・・・・[2]
  •  5.1 一般事項・・・・[2]
  •  5.2 1号試験片・・・・[2]
  •  5.3 2号試験片・・・・[2]
  •  5.4 3号試験片・・・・[3]
  •  5.5 りょうの仕上げ・・・・[3]
  •  5.6 鍛造品,鋳造品及び半製品から採取する試験片・・・・[3]
  •  6 試験方法・・・・[4]
  •  6.1 押曲げ法・・・・[4]
  •  6.2 巻付け法・・・・[5]
  •  6.3 Vブロック法・・・・[6]
  •  6.4 試験温度・・・・[6]
  •  6.5 曲げ角度及び曲げ内側半径・・・・[7]
  •  7 結果の判定・・・・[7]
  •  8 報告・・・・[7]
  •  附属書A(参考)押金具の変位による曲げ角度の計算方法・・・・[8]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[9]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 2248 pdf 1] ―――――

Z 2248 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼
連盟(JISF)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申
出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 2248:1996は改正されこの規格に置き換えられ,また,JIS Z 2204:1996は廃止され,
この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 2248 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 2248 : 2006

金属材料曲げ試験方法

Metallic materials-Bend test

序文

  この規格は,2005年に第2版として発行されたISO 7438を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,技術
的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,ISO 7438の附属書A(参考)“押金具の変位による曲げ角度の計算方法”を附属書Aに参考とし
て示す。また,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項で
ある。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,金属材料の曲げ試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7438:2005,Metallic materials−Bend test (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0202によるほか,次による。
3.1
試験力
試験の目的で試験片に加える力。

4 試験の原理

  円形,正方形,長方形又は多角形断面の試験片を一定方向に規定の角度まで曲げ,試験片の湾曲部の外
側の裂けきず,その他の欠点の有無を調べる。曲げは,ねじれのないように,試験片の軸が曲げの軸に対
して垂直な平面内に保たれるように行う。また,180°曲げの場合には,材料規格の要求によって,お互い
に密着するまで曲げるか,又は規定の距離に保つための挟み物を挿入して規定の距離で平行になるまで曲
げる。

――――― [JIS Z 2248 pdf 3] ―――――

2
Z 2248 : 2006

5 試験片の形状並びに試験片の採取及び作製

5.1 一般事項

  試験片は,その形状によって1号試験片,2号試験片及び3号試験片に区別し,それらの寸法は,5.2,
5.3及び5.4による。また,試験片の採取及び作製は,それぞれの日本工業規格(日本産業規格)の材料規格によって規定す
ることとし,特に規定された場合のほかは,試験片となる部分への不必要な変形又は加熱を避ける。
受渡当事者間の協定によって,試験片の厚さ及び幅は,5.2,5.3及び5.4に規定する値より大きくしても
よい。

5.2 1号試験片

  この試験片は,主として厚さ3 mm以上の金属板,条及び形材の曲げ試験に用いる(図1参照)。
t : 厚さ(元の厚さ)
W : 幅 (2050) m
L : 長さ(試験片の厚さ及び使用する試験装置による。)
図1−1号試験片
なお,規定の幅が得られない場合は,製作可能な最大幅とする。また,元の厚さが25 mmを超える場合
は,片面だけを削って仕上げた減厚試験片としてもよい。ただし,その場合は,試験片の厚さは25 mm以
上とする。このような試験片を曲げる場合には,機械加工を行っていない面を湾曲の外側に置く。切断加
工によって生じた側面は,必要に応じて機械仕上げを行う。

5.3 2号試験片

  この試験片は,主として棒鋼及び非鉄金属棒の曲げ試験に用いる(図2参照)。
D a) : 直径(円形断面の場合)又は内接円直径(多角形断面の場合)
注a) 元の寸法とする。
L : 長さ(長さは,試験片のD及び使用する試験装置による。)
図2−2号試験片
なお,元の直径又は内接円直径が30 mmを超える場合は,試験装置によっては,元の材料表面を一部残
すようにして,機械加工によって,内接円直径が25 mm以上となるところまで仕上げてもよい(図3参照)。

――――― [JIS Z 2248 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 2248 : 2006
このような試験片を曲げるには,機械加工していない面を湾曲の外側に置く。
単位 mm
図3−試験片の直径又は内接円直径が30 mmを超え,減厚が必要な場合の機械仕上げ方法

5.4 3号試験片

  この試験片は,主として厚さ3 mm未満の金属板の曲げ試験に用いる(図4参照)。
t : 厚さ(元の厚さ)
W : 幅 (1550) m
L : 長さ(試験片の厚さ及び使用する試験装置による。)
図4−3号試験片
なお,規定の幅が得られない場合は,製作可能な最大幅とする。切断によってできた側面は,必要に応
じ機械仕上げを行う。

5.5 りょうの仕上げ

  断面が,く(矩)形の試験片のりょうには,必要に応じ表1に示す丸みを付ける。
表1−りょうの仕上げ
単位 mm
試験片の厚さ 丸み(半径)
10未満 1.0以下
10以上 15未満 厚さの1/10以下
15以上 50未満 1.5以下
50以上 3.0以下

5.6 鍛造品,鋳造品及び半製品から採取する試験片

  鍛造品,鋳造品及び半製品から採取する試験片の形状及び採取方法は,材料規格又は受渡当事者間の協
定による。

6 試験方法

    注記 試験中は,適切な安全上の対策及び防護装置が適用されなければならない。

――――― [JIS Z 2248 pdf 5] ―――――

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JIS Z 2248:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7438:2005(MOD)

JIS Z 2248:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 2248:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG0202:2013
鉄鋼用語(試験)