JIS G 0572:2006 ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法

JIS G 0572:2006 規格概要

この規格 G0572は、オーステナイト系ステンレス鋼の沸騰硫酸・硫酸第二鉄溶液中の腐食減量を測定して,粒界腐食の程度を試験する方法について規定。

JISG0572 規格全文情報

規格番号
JIS G0572 
規格名称
ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法
規格名称英語訳
Method of ferric sulfate-sulfuric acid test for stainless steel
制定年月日
1970年1月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 3651-2:1998(MOD)
国際規格分類

ICS

77.060, 77.140.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
1970-01-01 制定日, 1973-01-01 確認日, 1976-01-01 確認日, 1979-03-01 確認日, 1980-01-01 改正日, 1984-12-01 改正日, 1990-01-01 確認日, 1995-06-01 確認日, 2000-10-20 確認日, 2006-06-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS G 0572:2006 PDF [7]
                                                                                   G 0572 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会
(JSSA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 0572:1984は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 3651-2:1998,Determination of
resistance to intergranular corrosion of stainless steels−Part 2 : Ferritic, austenitic and ferritic-austenitic (duplex)
stainless steels−Corrosion test in media containing sulfuric acidを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS G 0572には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 0572 pdf 1] ―――――

G 0572 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 試験装置・・・・[1]
  •  4. 試験溶液・・・・[2]
  •  5. 試験片・・・・[2]
  •  6. 試験片の鋭敏化熱処理・・・・[2]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  8. 腐食度・・・・[2]
  •  9. 報告・・・・[2]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[4]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 0572 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
G 0572 : 2006

ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法

Method of ferric sulfate-sulfuric acid test for stainless steel

序文

 この規格は,1998年に第2版として発行されたISO 3651-2,Determination of resistance to intergranular
corrosion of stainless steels−Part 2 : Ferritic,austenitic and ferritic-austenitic (duplex) tainless steels−Corrosion
test in media containing sulfuric acidを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,オーステナイト系ステンレス鋼の沸騰硫酸・硫酸第二鉄溶液中の腐食減量を
測定して,粒界腐食の程度を試験する方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 3651-2,Determination of resistance to intergranular corrosion of stainless steels−Part 2 : Ferritic,
austenitic and ferritic-austenitic (duplex) tainless steels−Corrosion test in media containing
sulfuric acid (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8981 硫酸鉄(III)n水和物(試薬)*
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8804 液体比重測定方法
注* 慣用名は硫酸第二鉄

3. 試験装置

 試験装置は,次による。
a) 試験容器は,十分な冷却面積をもつガラス製の立形逆流コンデンサを,テーパすり合わせで結合した
ガラス製の三角フラスコ(容量約1 L)を用いる。
b) 試験片を,試験溶液の中に保持できる適切な形状のガラス製ホルダを使用する。
c) 加熱装置は,試験中の試験溶液を静かな沸騰状態に保持できるものを用いる。

――――― [JIS G 0572 pdf 3] ―――――

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G 0572 : 2006

4. 試験溶液

 試験溶液は,次による。
a) IS K 8951に規定する硫酸特級品(密度 約1.84)と蒸留水又は脱イオン水とによって約50%(質量
分率%)の硫酸溶液を調合し,その濃度を,JIS Z 8804に規定する比重測定か,又は中和滴定によっ
て50±0.3 %(質量分率%)の硫酸溶液に調製する。
b) この調整した溶液600 mLに対し,JIS K 8981に規定する硫酸第二鉄特級品を25 gの割合で加え,加
温し,十分に溶解して試験溶液とする。
なお,所要試験溶液量は7.b)による。

5. 試験片

 試験片は,次による。
a) 試験片は,全表面積が1035 cm2で,圧延又は鍛造方向に直角の断面の面積が全表面積の1/2以下に
なるように供試材から採取する。鋳鋼品,溶着金属などの試験片採取方法は,それぞれの規格の規定
による。
b) 試験片の切断方法は,通常,のこぎり切断による。せん断による場合は,切断面を切削又は研削で再
仕上げして,せん断の影響部分を除く。
c) 試験片にスケールが付着している場合には,切削又は研削によって除去する。
d) 試験片の表面は,JIS R 6251又はJIS R 6252に規定するP 120以上で乾式研磨を行うか,又はJIS R
6253に規定するP 80以上で湿式研磨を行う。
e) 表面仕上げした試験片は,適切な溶剤又は洗剤(非塩化物)で脱脂後,乾燥する。

6. 試験片の鋭敏化熱処理

 試験片の鋭敏化熱処理は,極低炭素鋼種(炭素0.030 %以下)及び安定化鋼
種(チタン,ニオブを添加)だけについて行う。熱処理は研磨前に施し,熱処理条件は700±10 ℃で30
分間保持後に水冷する又は650±10 ℃で10分間保持後に水冷する。ただし,受渡当事者間の協定によっ
て,これ以外の鋭敏化熱処理条件に代えてもよい。

7. 試験方法

 試験方法は,次による。
a) 沸騰試験前後において,試験片質量を少なくとも1 mgまではかる。
b) 試験溶液を試験容器に入れ,その量は,試験片の表面積1 cm2当たり20 mL以上とする。
c) 試験片をガラス製ホルダを用いて試験溶液の中位に保持するようにして入れ,加熱装置にて連続120
時間の沸騰試験を行う。ただし,受渡当事者間の協定によって,連続72時間の沸騰試験に代えてもよ
い。
なお,一つの試験容器の中では,試験片1個を試験する。
d) 沸騰試験後,試験溶液から試験片を取り出し,付着している腐食生成物を流水中で柔らかいブラシな
どを用いて除去し,乾燥後,質量をはかり減量を求める。
e) 試験溶液は,試験ごとに新しいものを使用し,一度試験した液を繰り返し使用してはならない。

8. 腐食度

 腐食度は,沸騰試験後の質量減の単位面積,単位時間当たりの値をg/m2・h-1単位で,JIS Z 8401
の規則Aによって,小数点以下2けたに丸めて表す。

――――― [JIS G 0572 pdf 4] ―――――

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G 0572 : 2006

9. 報告

 報告には,通常,次の項目について記載する。
a) 規格番号
b) 試験した鋼の種類の記号又は化学成分
c) 表面仕上げの条件
d) 鋭敏化熱処理条件(行った場合)
e) 腐食度
f) 試験中の特記事項(試験片面積,試験時間など)
関連規格 JIS G 0571 ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法

――――― [JIS G 0572 pdf 5] ―――――

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JIS G 0572:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3651-2:1998(MOD)

JIS G 0572:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 0572:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8981:2012
硫酸鉄(III)n水和物(試薬)
JISR6251:2006
研磨布
JISR6252:2006
研磨紙
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8804:2012
液体の密度及び比重の測定方法