JIS Z 8741:1997 鏡面光沢度―測定方法

JIS Z 8741:1997 規格概要

この規格 Z8741は、鉱工業製品の巨視的にみて平滑な表面の鏡面光沢度を測定する方法について規定。

JISZ8741 規格全文情報

規格番号
JIS Z8741 
規格名称
鏡面光沢度―測定方法
規格名称英語訳
Specular glossiness -- Methods of measurement
制定年月日
1959年3月30日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 2813:1994(MOD), ISO 7668:1986(MOD)
国際規格分類

ICS

17.180.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1959-03-30 制定日, 1962-06-01 改正日, 1965-06-01 確認日, 1968-06-01 確認日, 1971-05-01 確認日, 1975-11-01 確認日, 1978-12-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 1997-09-20 改正日, 2002-06-20 確認日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 8741:1997 PDF [9]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 8741-1997

鏡面光沢度−測定方法

Specular glossiness−Methods of measurement

1. 適用範囲 この規格は,鉱工業製品の巨視的にみて平滑な表面の鏡面光沢度を測定する方法について
規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8120 光学用語
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8701 色の表示方法−XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系
JIS Z 8720 測色用の標準の光及び標準光源
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 2813 : 1994 Paints and varnishes−Determination of specular gloss of non-metallic paint films
at 20 , 60 and 85
ISO 7668 : 1986 Anodized aluminium and aluminium alloys−Measurement of specular reflectance
, 45
and specular gloss at angles of 20, 60 or 85
2. 用語の定義 この規格に用いる用語の定義は,JIS Z 8105及びJIS Z 8120によるほか,次による。
(1) 鏡面反射 鏡の面での反射のように反射の法則に従う光の反射。
(2) 拡散反射 鏡面反射を除いた拡散的な光の反射。
(3) 鏡面反射率 鏡面反射において反射放射束(又は,反射光束)の,入射放射束(又は,入射光束)に
対する比。
(4) 鏡面光沢 主として鏡面反射光の強さによって定められる視知覚の属性。
(5) 鏡面光沢度 鏡面光沢の度合を測定して,数値で表したもの。
(6) 受光角 受光系の光軸と試料面の法線とがなす角。
3. 鏡面光沢度測定方法の種類 鏡面光沢度測定方法の種類は,表1による。
表1 鏡面光沢度測定方法の種類
測定方法 方法1 方法2 方法3 方法4 方法5
の種類
名称 85度鏡面光沢 75度鏡面光 60度鏡面光沢 45度鏡面光沢 20度鏡面光沢

記号 Gs (85 ) Gs (75 ) Gs (60 ) Gs (45 ) Gs (20 )

――――― [JIS Z 8741 pdf 1] ―――――

2
Z 8741-1997
測定方法 方法1 方法2 方法3 方法4 方法5
の種類
適用例 紙,その他
塗膜,アルミニウムの プラスチック,塗膜,
プラスチック,塗膜, プラスチック,塗膜,
陽極酸化皮膜,その他 ほうろう,アルミニウ
ほうろう,アルミニウ ほうろう,アルミニウ
ムの陽極酸化皮膜,ムの陽極酸化皮膜, ムの陽極酸化皮膜,
その他 その他 その他
適用範囲 方法3による光沢度が − − − 方法3による光沢度が
10以下の表面 70を超える表面
4. 測定方法
4.1 測定装置 鏡面光沢度は,図1に概念を示す装置によって試料面に規定された入射角で規定の開き
角の光束を入射し,鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束を受光器で測る。
光源の開口S1はレンズL2の焦点位置にあるものとし,試料Tの位置に鏡面を置いたとき,S1の像が受
光器の開口S2の中央に鮮明な像をつくるものとする。入射角 開口S1の中心とレンズL2の中心(レン
ズの主点)とを結ぶ線と,試料Tの法線とがなす角とする。開き角 愀 愀 開口S1,S2をレンズL2,
L3の位置で張る角,開き角 愀 S1の像S1'がレンズL3の位置で張る角とする。入射側及び受光側の光
軸は,試料面で交わるものとする。ただし,開口S1は,その位置における光源フィラメントで代用しても
よい。
図1 鏡面光沢度測定装置概念図
4.2 測定条件 鏡面光沢度を測定する場合,光源には偏光性がないものを用い,光源と受光器には一般
に標準の光D65(1)と,分光視感効率V ( 2)との組合せと等価のものを用いる。
注(1) IS Z 8720の付表1(標準の光A,D65及びCの相対分光分布の値)参照。
(2) IS Z 8701の付表1(XYZ系における等色関数)の等色関数y ( ‰桔 一である。
反射光束を測定する器具の指示値は,受光器に入射する光束に最大目盛値の1%以内の範囲で比例しな
ければならない。
また,光源による試料の照射面積の入射面に垂直方向の幅は,一般に10mm以上なければならない。測
定装置の条件は,表2による。

――――― [JIS Z 8741 pdf 2] ―――――

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Z 8741-1997
表2 測定装置の条件
幾何条件 測定方法の種類
方法1 方法2 方法3 方法4 方法5
入射角 ( 85±0.1° 75±0.1° 60±0.2° 45±0.2° 20±0.5°
受光角 ( 0.1° 0.1° 0.1° 0.1° 0.1°
光源像の 入射面内 ( 愀 0.10°
2.85±0.30° 0.75±0.10°
0.75±0.10° 0.75±0.10°
開き角 垂直面内 ( 戀 0.1°
5.7±0.30°2.5±0.1° 2.5±0.1° 2.5±0.1°
受光器の 入射面内 ( 愀 0.3° 11.50±0.05° 4.4±0.1°
4.4±0.1°1.80±0.05°
開き角 垂直面内 ( 戀 0.3°
円形 11.7±0.2° 11.7±0.2° 3.6±0.1°
4.3 計算方法 鏡面光沢度Gs ( ‰ 式(1)によって計算する。
s
Gs () Gos () (1)
os
ここに, 規定された入射角 歛 試料面からの鏡面反射光束
規定された入射角 歛 標準面からの鏡面反射光束
Gos ( 使用した標準面の光沢度 (%)
拡散反射の補正は,一般に行わない。特に補正を必要とする場合で,垂直方向で測った拡散反射光束
を用いて補正を行うときは,鏡面反射光束 襟 2)によって求めた じる。
A 2 2
s n '2'2
cos ' (2)
A'
ここに, 鏡面反射光束の中の拡散反射成分
A : 受光角 光器のレンズに入射する試料の有効
面積
愀 戀 受光角 光器の開き角
滿 受光角0度の拡散反射光束
A' : 受光角0度における受光器のレンズに入射する試料の有
効面積
愀 戀 受光角0度における受光器の開き角
備考 直接に補正値 ることができる。すなわち,入射面と垂直な面において,受光角 方向
の反射光束を開き角 愀 戀 ると 霰
5. 鏡面光沢度の基準 屈折率が可視波長範囲全域にわたって,一定値1.567であるガラス表面において,
規定された入射角 面光沢度を基準とし,この値を100%として表す。
備考 基準となるこの面の鏡面反射率 ‰ 入射角 係を次に示す。
20° 45° 60° 75° 85°
0.049 1 0.059 7 0.100 1 0.264 6 0.619 1
6. 鏡面光沢度の標準面
6.1 一次標準面 透明又は黒色ガラスなどの平滑面を,規定された入射角 面光沢度の一次標準面
とし,その鏡面光沢度を,次のいずれかの方法で定める。
(1) 波長の関数で表した一次標準面の屈折率n ( ‰ 知のとき,式(3)によって鏡面光沢度Gs ( ‰
る。

――――― [JIS Z 8741 pdf 3] ―――――

4
Z 8741-1997
SD ( ) V( ) (, ) d 1
Gs () 100 (3)
SD ( ) V( ) d 0( )
ここに, SD ( 標準の光D65の相対分光分布
V( 分光視感効率
屈折率n ( ‰ い,フレネルの式(3)によって求
定された入射角における一次標準面の分光鏡面反射率
注(3) フレネルの式を式(4)に示す。
2 2
1 cos n( )2 sin 2 n( ) 2 cos n( )2 sin 2
( , ) (4)
2 cos n( )
2
sin
2
n(
2
) os n( )
2
sin
2
(2) 光源と受光器とを組み合わせた分光特性が標準の光D65と分光視感効率V ( ‰ せと等価な鏡面
反射率計を用いて得られた一次標準面の規定された入射角での(視感)鏡面反射率 ‰ 式(5
によって鏡面光沢度Gs ( ‰
v( )
Gs () 100 (5)
0( )
(3) 水銀スペクトルのe線(波長546.1nm)に対する屈折率neが既知の場合は,鏡面光沢度Gs ( ‰地
表3の値を用いてもよい。また,屈折率neが1.500から1.600の範囲では,屈折率neから近似式(6)に
よって鏡面光沢度Gs ( ‰
Gs ( 100.0−k (1.567−ne) (6)
ここに, k : 比例定数で, ,45°,60°,75°,85°のとき,それ
ぞれ270,240,160,62,14とする。
備考1. 透明ガラスを用いる場合は両面を平滑にしたくさび形とする。
くさびの角度は裏面からの鏡面反射光が横にそれ,受光器の開口中に入らないことが必要
である。
なお,裏面には黒色塗料を塗り,反射を防がなければならない。
2. 黒色ガラスを用いる場合は,裏面に光が通らない程度の厚さとする。
3. 表面には,やけ,失透,きずなどがないものでなければならない。
表3 一次標準面の鏡面光沢度
屈折率n 入射(受光)角
20° 45° 60° 75° 85°
1.400 57.0 61.3 71.9 87.4 96.6
1.410 59.4 63.5 73.7 88.4 96.9
1.420 61.8 65.7 75.5 89.3 97.2
1.430 64.3 68.0 77.2 90.1 97.5
1.440 66.7 70.3 79.0 91.0 97.7
1.450 69.2 72.6 80.7 91.8 98.0
1.460 71.8 74.9 82.4 92.6 98.2
1.470 74.3 77.2 84.1 93.4 98.4
1.480 76.9 79.5 85.8 94.2 98.6
1.490 79.4 81.8 87.5 94.9 98.8
1.500 82.0 84.1 89.1 95.6 99.0
1.510 84.7 86.5 90.8 96.3 99.2

――――― [JIS Z 8741 pdf 4] ―――――

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Z 8741-1997
屈折率n 入射(受光)角
20° 45° 60° 75° 85°
1.520 87.3 88.8 92.4 97.0 99.3
1.530 90.0 91.2 94.1 97.7 99.5
1.540 92.7 93.6 95.7 98.3 99.6
1.550 95.4 95.9 97.3 99.0 99.8
1.560 98.1 98.3 98.9 99.6 99.9
1.567 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
1.570 100.8 100.7 100.5 100.2 100.0
1.580 103.6 103.1 102.1 100.8 100.2
1.590 106.3 105.5 103.6 101.3 100.3
1.600 109.1 107.9 105.2 101.9 100.4
1.610 111.9 110.3 106.7 102.4 100.5
1.620 114.7 112.7 108.3 103.0 100.6
1.630 117.5 115.2 109.8 103.5 100.7
1.640 120.4 117.6 111.3 104.0 100.8
1.650 123.2 120.0 112.8 104.5 100.9
1.660 126.1 122.4 114.3 104.9 100.9
1.670 128.9 124.9 115.8 105.4 101.0
1.680 131.8 127.3 117.3 105.9 101.1
1.690 134.7 129.7 118.8 106.3 101.2
1.700 137.6 132.2 120.3 106.8 101.2
1.710 140.5 134.6 121.7 107.2 101.3
1.720 143.4 137.1 123.2 107.6 101.3
1.730 146.4 139.5 124.6 108.0 101.4
1.740 149.3 141.9 126.1 108.4 101.4
1.750 152.2 144.4 127.5 108.8 101.5
1.760 155.2 146.8 128.9 109.2 101.5
1.770 158.1 149.3 130.4 109.6 101.6
1.780 161.1 151.7 131.8 110.0 101.6
1.790 164.0 154.2 133.2 110.3 101.6
1.800 167.0 156.6 134.6 110.7 101.7
6.2 実用標準面 鏡面光沢度の実用標準面は,種々の鏡面光沢度をもった乳白ガラス面,白色タイル面,
又は各々の目的に応じ,試料と同種材料の表面とする。これらは,鏡面光沢度測定装置を用い,鏡面光沢
度の一次標準面に対して校正されていなければならない。
備考 実用標準面は,汚れ,変質などによって,経時的に鏡面光沢度変化が起こりやすいので,とき
どき,校正することが望ましい。
7. 測定結果の表示
7.1 測定値の付記事項 測定値には,次の事項を付記する。
(1) 測定方法の種類 方法15のいずれの方法によったかを表1に示す記号によって明記する。
(2) 測定装置の種類 測定に用いた測定装置の名称を付記することが望ましい。
7.2 測定結果の記載方法 測定結果は鏡面光沢度の値及び測定に用いた装置名を,一般に次に例示する
方法によって記載する。
例 Gs(60°)=42% ○○製○○形光沢度計

――――― [JIS Z 8741 pdf 5] ―――――

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