JIS K 6200:2019 ゴム―用語 | ページ 4

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K 6200 : 2019
c) 押出し,圧延関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3201 圧延 rolling
塑性変形材料に,圧力を加えながら延伸し,板又は棒状に成
形する作業。
3202 押出し ダイを通して材料を連続的に成形する操作。 extrusion
3203 カレンダー収縮 calender shrinkage
カレンダーで圧延されたゴム配合物が,圧延方向に対して収
縮すること。
3204 粉付け dusting,
他の表面との粘着を防ぐため,ゴムの表面に粉末を散布する
操作。 chalking
3205 ゴム引き 被着体にゴムを含浸及び/又は被覆する操作。 rubberize
3206 シーティング, sheeting
ゴム若しくはゴム配合物,又はゴムのり若しくは凝固ラテッ
ぶ出し クスを,シート状に薄く延ばす操作。
3207 スキムコーティン skim coating,
ゴムとシートとの間に大きなせん断力を加えずに,ゴム配合
グ, 物又は混合物の薄い層をシートに張る工程。 topping
トッピング
3208 ストレーニング straining
配合したゴム中に含まれている,粒径の大きな配合剤又は異
物を,網の目を通過させて除去する工程。
3209 スパイダーライン spider line
押出ヘッドのスパイダー又はブリッジのスポークに一致する
押出ゴム断面の放射状の融合ライン。
3210 ダイスェル die swell
押出物の断面寸法と,対応するダイ開口部の寸法との差。
注記 通常は,断面積の増加百分率として表す。
3211 ドウ dough
配合ゴム及び溶剤からなる,滑らかな表面をもつ,のり引き
に用いるペースト状の塊。
3212 熱入れ warm-up
後工程をより容易にするために,機械的なせん断力及び熱に
よって,ゴム及びゴム混合物を軟らかくする操作。
3213 フリクションコー friction coating,
カレンダーのせん断作用によって,繊維にゴムを被覆する操
ティング, 作。 frictioning
フリクショニング
3214 ブリッジ 押出機のヘッドを支える2本の支持脚。 bridge
注記1 支持脚が3本以上の場合はスパイダーという。
注記2 押出機の入口又は出口付近で材料が架け橋状につな
がった状態を表す場合がある。
3215 プルーフィング proofing
流体の透過を防止するか,又は他の特殊な保護作用を与える
ために,適切な配合ゴムを布にコートする操作。
3216 より twist
原糸又は繊維のストランドの,単位長さ当たりの軸に対する
(より数) より数。 (amount of)
d) 成形関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3301 圧縮成形 compression moulding
被成形物を金型キャビティー内に直接置き,金型を閉じ,加
圧して成形する工程。
3302 ウエルドマーク, weld mark,
金型内のピン,コアなどの下流で,流れが合流するところに
ウエルドライン, できる線状のマーク。 weld line,
ニットマーク, knit mark,
注記 外観上だけでなく,強度的な欠陥となる場合がある。
ニットライン knit line
3303 型ずれ 型の合わせ目のずれによって生じた,製品の変形。 off-register,
off-set,
mismatch
3304 キャビティー 成形品を形作るために充される金型内の空間。 cavity

――――― [JIS K 6200 pdf 16] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
3305 くぼみ, 小さく,かつ,浅い表面のへこみ。 crater,
ピット, pit,
ホール hole
3306 グリーン 加硫前のゴム配合物を表す形容詞。 green (adj.)
例 グリーン強度,グリーンタイヤ
3307 クロスマーク, ゴムの表面に残された布目の跡。 cloth mark
布目跡
3308 染み出し strike-through
処理された表面から,処理されていない表面へのゴムのにじ
み出し。
3309 射出成形 injection moulding
金型の型締め圧とは別の圧力で,別個のチャンバーから閉じ
た金型内に,ゴム配合物を充して成形する工程。
3310 ショット 1成形サイクルの間に金型内に送り込まれる材料の量。 shot
3311 スピュー spew
ゴムの流れを安定化させるために,金型の合わせ目以外に設
けた微小部に生じる突出部。
3312 スピューライン, 金型合わせ目に生じる成形品表面上の線。 spew line,
フラッシュライン flash line
3313 成形 moulding
通常,熱及び圧力を加えることによって,金型で材料を成形
する工程。
3314 成形収縮 常温で測定した製品と金型との寸法差。 moulding shrinkage
3315 トランスファー成 transfer moulding
金型の一部にあるチャンバー内の配合ゴムを,金型を締め付
形 ける力によって,一つ以上の閉じた金型内に圧入して,成形
する工程。
3316 なまづくり 金型に充するための,適切な形及び体積をもつゴム配合物。 blank
3317 バックラインド back-rind,
金型成形品のばり部分に生じる,表面から内部に収縮してい
る欠陥。 retracted spew
3318 ばり 金型の合わせ目で,成形品の表面にはみ出した材料。 flash
3319 ばり取り ばりを取り除く工程。 deflashing
3320 ピンホール 材料表面の極めて小さな貫通孔。 pinhole
3321 フローマーク flow marks
流動先端部の不完全な融合によって生じる,製品のマーク又
はすじ。
3322 フローライン ゴム材料が成型機内を流れる際に生じた線状痕。 flow line
3323 離型剤 mould release agent,
加硫ゴム又は樹脂を,型から離れやすくするために,あらか
release agent,
じめ型又は成形材料に塗布する物質。成形材料に添加して成
形品を型から取り出しやすくすることもある。 mould lubricant
注記 主に界面活性剤が使われる。
e) 加工機械関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3401 押出機 extruder
材料をスクリュー又は油圧ラムによって,ダイを通過させて,
材料を連続して成形する機械。
3402 押出機ヘッド 押出機のダイ及びダイホルダー取付部分。 extruder head
3403 カレンダー calender
表面温度,ロール間隙及び回転数を選択できる,2本以上の
平行なロールをもち,精度のよい厚さ及び/又は良好な表面
特性をもつシーティング及びコーティングを行う装置。
3404 クロスヘッド cross-head
押出機のシリンダーの中心線に対し,直角方向に,ゴム又は
樹脂の材料が押し出される押出機ヘッド。
3405 混練機 mixer
機械的なせん断作用によって,ゴム中に配合剤を混練し,分
散させて,混合物又は配合物を作るための機械。

――――― [JIS K 6200 pdf 17] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
3406 密閉式混練機 internal mixer
素練り及び/又はゴム中に配合剤を混入し,分散させるため
の密閉空間に,一つ以上のローターをもち,温度調節器を備
えた混練機。
3407 かみ(噛)合式密 internal mixer with
各々翼をもつ2本のローターが互いにかみ合うように設計さ
閉型混練機 れており,ローターと壁面との間のせん断力と,2本のローintermeshing rotor
ター間での圧縮・せん断力とが得られるようにした密閉型の
混練機。
3408 接線式密閉型混練 各々24個の翼をもつ2本のローターが互いに内側で接するtangential internal mixer
機 程度の隙間をもって逆方向に回転し,チャンバー壁面とロー
ターとの間で強いせん断力が得られるようにした密閉型の混
練機。
3409 スクリュー screw
押出機のバレルに沿って,ゴムを押し進めるために用いる,
一つ以上のら旋状の溝をもつ回転する部材。
3410 ストレーナー strainer
固形の異物を除去するために,ゴム又はゴム配合物が,ふる
いを通過するように設計した,押出機用の装置。
3411 スプルー 金型の流路の一つで,金型の流入口とランナーとを結ぶ流路。 sprue
一般に円すい状のものが多い。
3412 精砕ロール機 refiner
再生ゴムの加工,スコーチした生地の加工,配合剤の粉砕な
どの作業に用いる,回転比の高い2本のロールからなる練り
ロール機。
3413 粗砕ロール機 cracker
ゴム又は混合物を,破砕又は小片に切断するための,深い波
形又はピラミッド型の溝をもつ,2本のロールからなる強力
な練りロール機。
3414 2本ロール機 two-roll mill,
素練り,混練り,ブレンド,熱入れ又はシーティングを行う
mill
ための調整可能な間隙をもち,しばしば加熱又は冷却され,
通常,異なる速度で回転する,二つの互いに逆回転するロー
ルを備えた機械。
3415 ダイ die
材料が押し出され,押出物の形状が形成される押出機の口金
部分。
3416 ダイライン die line
認識用その他の用途に用いる,押し出したチューブ又はカバ
ーの上に意図的に付けた筋状の突起。
注記 筋入り外被も含む。
3417 doctor blade,
ドクターブレード, ゴムのり又はラテックスを均等に塗布するためのブレード。
ドクターナイフ, doctor knife,
ドクターバー, doctor bar,
スプレッダーバー, spreader bar,
スプレッダーナイ spreader knife

3418 ニップ nip
中心線上でのロール機又はカレンダーのロール表面間の間
隙。
注記 材料を混練り又はカレンダーリングのために用いるロ
ール間の空隙をいうこともある。
3419 のり引き機 spreader
ブレードを用いて,シート材の表面に,ゴムのり又はラテッ
クスを塗布するための機械。
3420 フリクション比 friction ratio
二つの隣接するロール(ロール機,カレンダー又は精砕ロー
ル機)の表面速度比。
3421 ボールミル 硬いボールを入れた回転ドラム式の粉砕機。 ball mill
3422 ロール roll
カレンダー又は2本ロール機の主要回転部を構成する円筒。

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f) ゴムラテックス加工関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3501 感熱浸せき法 heat-sensitive dipping
ラテックスを高温でゲル化させる配合剤を含む配合ラテック
(ゴムラテックス スに,金型又は浸せき型を漬ける方法。 (rubber latex)
の)
3502 機械的安定度 mechanical stability
ラテックスに,所定の条件下で,機械的なせん断力を加えた
(ゴムラテックス ときに起こる凝固に対する,抵抗性の度合い。 (rubber latex)
の)
3503 凝固 ラテックス中に分散している粒子の不可逆的な凝集。 coagulation
(ゴムラテックス (rubber latex)
注記 凝固によって,重合体の連続相及びしょう(漿)液の
の) 分散相が形成される。
3504 凝集 可逆的又は不可逆的なラテックス粒子の会合。 agglomeration
(ゴムラテックス (rubber latex)
の)
3505 凝着浸せき法 coagulant dipping
金型及び浸せき型を,最初に凝固剤溶液に漬け,引き上げ,
(ゴムラテックス 乾燥してから,配合ラテックス中に浸せきする方法。 (rubber latex)
の)
3506 クリーミング creaming
重力によって底又は表面近くで,しょう(漿)液に囲まれた
(ゴムラテックス ラテックスのゴム粒子が可逆的に集合した状態。 (rubber latex)
の) 注記 一般的にはクリーミング剤の添加によって起こる。
3507 ゲル gel
ラテックスを凝固するときに,初期に生成する液体を含んだ
(ゴムラテックス ゴム粒子の集合体又はその状態。 (rubber latex)
の)
3508 ゲル化 ゲルを形成する工程。 gelling
(ゴムラテックス (rubber latex)
の)
3509 湿潤ゲル強度 wet gel strength
凝集体の内部で,水を含みゲル化したラテックスフィルムの
強度。
注記 ラテックスを加工する上で重要な性質である。
3510 熟成 maturation
次工程前に,気泡の除去及びゴム粒子の部分的な前加硫をさ
(ゴムラテックス せるために,管理状態の下で貯蔵する操作。 (rubber latex)
の)
3511 浸せき dipping
配合ラテックス浴中に浸せきすることによって,金型又は浸
(ゴムラテックス せき型の上にゴム層を沈着させる工程。 (rubber latex)
の)
3512 フォーマー former
ディッピング法及び/又はラッピング法で成形されるゴム製
品の形状を与えるための芯材。ゴム製品は,成形後に芯材か
ら分離される。
3513 注型 casting
液状物質を,金型の中又は整備した表面に導入し,外圧を加
えずに固化する工程。
3514 フロキュレーショ flocculation
ラテックスの液相中に分散するゴム粒子の,緩い結び付き(と
ン きには可逆的)による部分的な凝集の形成。 (rubber latex)
(ゴムラテックス
の)
3515 前凝固物 precoagulum
ラテックスが,取扱いの不注意によって,部分的に凝固した
(ゴムラテックス 物。 (rubber latex)
の)

――――― [JIS K 6200 pdf 19] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
3516 リーチング leaching
ラテックスから製造した製品の水溶性物質を除くために,水
(ゴムラテックス で洗浄する工程。 (rubber latex)
の) 注記 これによって,透明性を改善し,水溶性物質のブルー
ミングを防ぎ,電気抵抗が増加し,水吸収性が減少す
るなどの効果が得られる。

3.5 加硫に関する用語(配合剤及び加工を除く。)

a) 加硫に関する一般用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4001 架橋点間分子量 網目構造中の隣り合う架橋点間の分子鎖の分子量。 molecular weight
between crosslinks
4002 架橋密度 加硫ゴムの単位体積又は単位質量当たりの架橋の数。 crosslink density
4003 加硫度 degree of cure
加硫ゴムの物性(弾性率,伸び,引張強さ,硬さなど)を指
標化した加硫の程度。
4004 加硫速度 cure rate
配合ゴムごとに定められた加硫状態に達するまでに要した時
間を用いた指標,又は標準ゴムの加硫時間との比。
4005 加硫不足 最適加硫に到達していない加硫状態。 undercure
注記 加硫時間,温度,加硫系薬剤量の不足,又はこれらの
組合せによって生じる。
4006 加硫戻り reversion
最適加硫状態を超えて,弾性率などの物理特性が低下する現
象。
4007 最適加硫 optimum cure
要求される性質の大部分を満足するか,又は特定の性質が最
適値となる加硫条件。
4008 スコーチ ゴム配合物の,意図しない早期加硫。 scorch
4009 バンピング, bumping,
ガス又は蒸気を逃がすために,加硫工程の初期において,短
ブレッシング 時間の間,型の圧力を抜く操作。 breathing
4010 ベア 型の細かな形状への,ゴム充不足に起因する欠陥。 bareness
4011 ジスルフィド結合 disulfide bond
硫黄による架橋において,架橋点間が硫黄原子2個で結合さ
れている架橋。
4012 ポリスルフィド結 polysulfide bond
硫黄による架橋において,架橋点間が連続した3個以上の硫
合 黄原子で結合されている架橋。
4013 モノスルフィド結 monosulfide bond
硫黄による架橋において,架橋点間が一原子の硫黄だけで結
合 合されている架橋。
4014 硫化物硫黄 無機又は有機硫化物として,加硫物中に存在する硫黄。 sulfide sulfur
b) 架橋及び加硫の種類関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4101 架橋 crosslinking,
網目構造を作るため,ゴム分子鎖間又は分子鎖内を化学結合
で結ぶ反応。 crosslink
注記 その結果生じる,二つのゴム分子鎖間若しくは同一ゴ
ム分子鎖内の二つの部位を結合する化学結合又は原子
(団)をいう場合もある。
4102 加硫 分子鎖間を化学的に結合させること。 vulcanization,
cure
4103 アミン加硫 amine cure
ヘキサメチレンジアミン,テトラエチレンペンタミン,ヘキ
サメチレンジアミンカルバメートなどのポリアミンをアクリ
ルゴム,ふっ素ゴム,塩素化ポリエチレンなどに配合して形
成する架橋。

――――― [JIS K 6200 pdf 20] ―――――

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