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K 6200 : 2019
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2312 かさ密度 粉末,造粒粒子などの固体の単位体積当たりの見掛けの質量。 pour density,
bulk density
2313 気相法シリカ, fumed silica
四塩化けい素を酸素,水素雰囲気下で燃焼して合成した無水
乾式シリカ けい酸の白色微粒子粉末。透明ゴム用充剤として使用する。
2314 沈降性シリカ, precipitated silica
けい酸ナトリウム(水ガラス)水溶液を酸又はアルカリ雰囲
湿式シリカ 気下で中和して製造した含水けい酸の微粒子。補強性充剤
として使用する。
2315 凝集体径分布 aggregate size
アグリゲート(一次凝集体)の大きさの分布。カーボンブラ
distribution
ックにおいては,水に分散させて遠心沈降径(ストークス径)
から求める。
2316 クレー clay
広義には陶土,カオリン,タルク,ベントナイトなどの総称。
粒子径の違いによってハードクレー(補強性)とソフトクレ
ー(非補強性)とがある。
2317 鉱物充剤 鉱物由来の充剤。 mineral filler
例 クレー,炭酸カルシウム,シリケイト
2318 黒度 光の反射率で比較したカーボンブラックの黒さ。 blackness
注記 粒子が小さいほど黒い。
2319 充剤 filler
ゴム又はゴムラテックスに,主に補強又は経済的目的で,比
較的大量に加える配合剤。
2320 水分含有量 カーボンブラックに吸収又は吸着した水分の質量分率。 moisture content
(カーボンブラッ (carbon black)
クの)
2321 ストラクチャー structure
アグリゲートの慣用名で,カーボンブラックの基本粒子が融
(カーボンブラッ 着した,複雑な凝集体構造。 (carbon black)
クの)
2322 造粒特性 pellet property
造粒粒子の大きさの分布,個々の造粒粒子の硬さ,微粉量,
かさ密度などの造粒した粒子の主要な特性。
2323 造粒粒子径分布 pellet size distribution
目開きの異なる数種類のふるいを,目開きの小さい順に載せ,
造粒粒子を通過させたときに,各ふるい上に残る造粒粒子の
質量分率。
2324 造粒粒子の硬さ individual pellet crush
規定条件下で,カーボンブラックの一粒の造粒粒子を割るか,
(カーボンブラッ 又は砕くのに必要な力。 resistance
クの) (carbon black)
2325 タルク talc
水和けい酸マグネシウムを主成分とするりん片状で,淡黄色
の柔らかい充剤。
2326 炭酸カルシウム calcium carbonate
重質炭酸カルシウムと沈降製炭酸カルシウムとに分けられ
る,充剤の一種。
2327 ディスク遠心沈降 disk centrifuge
カーボンブラックの基本特性の一つである凝集体径分布を求
法 photosedimentometry
める方法。分散液を遠心沈降させ,ストークス径を求める。
2328 トルエン着色透過 toluene discolouration
カーボンブラックに含まれる,原料オイルの未熱分解有機物
度 (carbon black)
の残留度を表す指標。特定波長における純トルエンの透過度
(カーボンブラッ と,カーボンブラックのトルエン抽出液の透過度との比で求
クの) める。
2329 比着色力 tinting strength
カーボンブラックを白色顔料(酸化亜鉛)と共にビヒクルで
(カーボンブラッ (carbon black)
練り,ガラス板などに塗ったときの反射率を測定し,標準品
クの) の反射率と対比して指数で表したもの。
注記 標準品としては,米国のASTMに規定しているITRB
が用いられる。
――――― [JIS K 6200 pdf 11] ―――――
10
K 6200 : 2019
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2330 比表面積 specific surface area
粉体の単位質量当たりの表面積。粒子が小さいほど比表面積
(カーボンブラッ (carbon black)
が大きくなる。カーボンブラックの細孔を含む全比表面積は,
クの) よう素吸着法,窒素吸着法などで測定される。
2331 微粉量 fines content
カーボンブラックの造粒特性の一つで,造粒されていない部
(カーボンブラッ (carbon black)
分,又は一旦造粒され,再度破砕された部分の量。規定のふ
クの) るいでふるった後の質量分率で示す。
2332 不活性充剤 補強効果をもたない充剤。 inert filler
2333 ペレット, pellet
取扱い及び加工を容易にするため,粉状カーボンブラックを
造粒粒子 1 mm程度の球状に固めたもの。 (carbon black)
(カーボンブラッ
クの)
2334 補強剤, ゴムの機械的強度を増加させるために用いる配合剤。 reinforcing agent,
補強性充剤 reinforcing filler
2335 マスストレングス mass strength
所定条件下で,造粒カーボンブラックを凝集固化させる最小
(カーボンブラッ の力。 (carbon black)
クの)
2336 よう素吸着量 iodine adsorption
規定の条件下で,カーボンブラック1 kg当たりに吸着される,
(カーボンブラッ よう素の量(g)。 number
クの) 注記 カーボンブラックの表面積の尺度を表す。 (carbon black)
2337 粒子 分離できる最小の識別可能な球又は球状に近いもの。 particle
(カーボンブラッ (carbon black)
クの)
2338 一次平均粒子径 average particle
電子顕微鏡を用いて測定した一次粒子の粒子径を統計的に処
(カーボンブラッ 理した平均径。 diameter
クの) 例 個数平均径,面積平均径,体積平均径 (carbon black)
2339 一次粒子径 凝集体を形成している一次粒子の大きさ。 particle diameter
2340 一次粒子径分布 particle size distribution
凝集体を形成している一次粒子の大きさの分布。ヒストグラ
ム,積算分布などで表す。
e) 加工,加工助剤関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2401 アロマ系オイル aromatic oil
通常,芳香族炭化水素を少なくとも35 %以上含む炭化水素系
プロセスオイル。
2402 ナフテン系オイル ナフテン系炭化水素を質量分率30 %45 %含む炭化水素系 naphthenic oil
プロセスオイル。
2403 パラフィン系オイ paraffinic oil
飽和炭化水素を質量分率50 %以上含む炭化水素系プロセス
ル オイル。
2404 プロセスオイル process oil
加工助剤として用いる,石油又は他の素材から得られる炭化
水素オイル。
2405 加工助剤 ゴム配合物の加工性を改良する配合剤。 processing aid
2406 可塑剤 plasticizer
ゴム又はゴム製品に柔軟性を与えるために用いる配合剤。特
に低温時の柔軟性を改良するために用いる。
2407 滑剤 lubricant,
押出時の摩擦を低減するために,又は成形品を金型から取り
出すことを容易にするために用いる配合剤。 mould lubricant
――――― [JIS K 6200 pdf 12] ―――――
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K 6200 : 2019
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2408 サブ, rubber substitute,
加工助剤として用いる,不飽和油(植物油,魚油又は合成エ
ファクチス factice
ステル)と硫黄又は塩化硫黄とを反応させて作られる固形配
合剤。
注記 “ファクチス”という言葉は,米国のアメリカンサイ
アナミド社の,この定義に該当する特定の製品の登録
商標である。
2409 素練り促進剤, peptizer
機械的作用若しくは熱又はこの両者によるゴムの軟化を,化
しゃく解剤, 学作用によって促進するために用いる配合剤。
ペプタイザー
2410 軟化剤 softener
加硫物の硬さを下げるために,又は未加硫ゴムの粘度を低下
させるために用いる配合剤。
2411 粘着付与剤 未加硫ゴムの粘着性を増大させるために用いる配合剤。 tackifier
2412 樹脂 resin
不定形の比較的大きな分子の塊で,特定の軟化点をもつ有機
物質。
注記 樹脂は,軟化剤,粘着付与剤,加工助剤,補強剤,加
硫剤などとして用いる。
2413 多環芳香族炭化水 polycyclic aromatic
2個以上の環に共有する炭素原子をもつ,2個以上の芳香環か
素 らなる有機化合物。 hydrocarbon
2414 ベイエリア水素 bay region hydrogen
三つ以上の縮合環をもつ非線形の多環芳香族炭化水素に特徴
的な,環で囲まれた三面凹域内の水素。
注記 H-NMRのあるシフト領域で検出できる。
2415 ミネラルラバー 石油系アスファルトから製造される配合剤。 mineral rubber
注記1 粘着付与剤,軟化剤として用いられる。
注記2 この用語は,誤称であり,ミネラルラバーは,ゴム
ではない。
f) 特殊配合剤関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2501 カップリング剤 coupling agent
充剤粒子とゴムとの間に化学結合を作ることによって,補
(充剤の) 強効果を高める配合剤。 (filler)
2502 顔料 着色するために用いる不溶性の添加剤。 pigment
2503 吸水剤 desiccant
最終製品中の空洞を少なくするため,配合ゴム中に存在する
水分を吸収するのに用いる配合剤。
2504 接着促進剤 adhesion promoter
ゴムと他の材料との接着を促進させるため,未加硫ゴムに 添
加する配合剤。
2505 染料 着色するために用いる可溶性の添加剤。 dyestuff
2506 帯電防止剤 antistatic agent
製品の表面に発生する静電気の蓄積を防止するために添加す
る配合剤。
2507 着色剤 ゴムに色彩を与えるための顔料又は染料。 colourant
2508 難燃剤 flame retardant
樹脂又はゴムに,耐燃焼性を付与又は改良する目的で,添加
混入又は表面塗布する薬剤。
2509 発泡剤 blowing agent,
中空又は発泡製品を製造する場合に,化学的又は熱的作用に
よって,気体を生成させるために用いる配合剤。 foaming agent
2510 付香剤 特殊な香りを与えるためにゴムに添加する配合剤。 re-odorant
――――― [JIS K 6200 pdf 13] ―――――
12
K 6200 : 2019
g) ゴムラテックス用配合剤関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2601 安定剤 stabilizer
配合又はその後の加工の間,ゴム粒子の凝集及び凝固を防止
(ゴムラテックス するため,ラテックスに添加する配合剤。 (rubber latex)
の)
2602 感熱剤 高温域だけで効果があるゲル化剤。 heat sensitizer
(ゴムラテックス (rubber latex)
の)
2603 気泡安定剤 foam stabilizer
発泡させた泡が,ラテックスフォームの製造時に破泡しない
(ゴムラテックス よう,安定化させる配合剤。 (rubber latex)
の)
2604 起泡剤 foaming agent
ラテックスフォームを製造するときに,起泡形成を容易にす
(ゴムラテックス る配合剤。 (rubber latex)
の)
2605 凝固剤 ラテックスを凝固させるために用いる配合剤。 coagulant,
(ゴムラテックス coagulating agent
の) (rubber latex)
2606 凝固防止剤 anticoagulant
バクテリアの作用による急速な凝固を抑制するため,フィー
(天然ゴムラテッ ルドラテックスに添加する物質。 (natural rubber latex)
クスの) (1409フィールドラテックス参照)
2607 凝集剤 flocculant
ラテックスに加えたとき,フロキュレーションを起こす物質。
(ゴムラテックス (3514フロキュレーション参照) (rubber latex)
の)
2608 クリーミング剤 creaming agent
クリーミング速度を早めるためにラテックスに添加する物
(ゴムラテックス 質。 (rubber latex)
の) (3506クリーミング参照)
2609 ゲル化剤 ゲル化を起こさせる物質。 gelling agent
(ゴムラテックス (3508ゲル化参照) (rubber latex)
の)
2610 湿潤剤 wetting agent
ラテックス混合物の表面張力を減少させるために用いる配合
(ゴムラテックス 剤。 (rubber latex)
の)
2611 消泡剤 anti-foaming agent
最終製品のピンホール又は膨れの原因となる,ラテックス中
(ゴムラテックス の気泡の生成を防止するために用いる配合剤。 (rubber latex)
の)
2612 増粘剤 thickener
ラテックス及びその混合物の粘度を増大させるために少量添
(ゴムラテックス 加する配合剤。 (rubber latex)
の)
2613 乳化剤 emulsifying agent
水に不溶性の液状配合剤の乳化を容易にするために用いる界
(ゴムラテックス 面活性剤。 (rubber latex)
の)
2614 分散剤 dispersing agent
水系への固形配合剤の分散を容易にするために用いる界面活
(ゴムラテックス 性剤。 (rubber latex)
の)
2615 防腐剤 preservative
腐敗及びそれに伴う凝固を防止するために,濃縮前又は濃縮
(ゴムラテックス 後に未配合ラテックスに加える物質。 (rubber latex)
の)
――――― [JIS K 6200 pdf 14] ―――――
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K 6200 : 2019
3.4 加工に関する用語
a) 加工に関する一般用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 混入異物 foreign matter
ゴム製品,ゴム配合物などを製造するときに,目的成分以外
の物質が誤って又は自然に混入したもの。
3002 スティッキー 未加硫ゴムなどのべとついた性質。 sticky
注記 過度に素練りしたゴム,又は軟化剤,粘着剤などが多
量に配合されたゴムに見られる。
3003 ブラックスコーチ black scorch
カーボンブラックを含む未加硫ゴムが,それらの相互作用に
よって,著しい粘度上昇を示す,EPDMに顕著な現象。
b) 混練り関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3101 バッチ 混練り操作の1回分で得られる混合物。 batch
3102 ウエットマスター wet masterbatch
重合停止後のラテックス又は,溶液状態のゴムに,伸展油,
バッチ カーボンブラックなどを混合・分散し共凝固させた後に,乾
燥又は脱溶剤して得られる混合物。
3103 マスターバッチ masterbatch
配合物を製造するときに,原料として用いるゴムと,一つ以
上の配合剤とが,よく分散している配合量既知の混合物。加
工性の改良又は最終製品の特性向上のために用いる。
注記 この用語は,加硫剤以外の薬品又は充材とゴムとの
混合物に対して主に用いられる。
3104 混合物 配合剤とゴムとを混ぜ合わせたもの。 mix
3105 混練り mixing
原料ゴムとゴム配合剤とを混合し,機械的せん断力を加えて
ゴムに可塑性をもたせると同時に充剤及び配合剤をゴム中
に分散させる作業。
3106 素練り mastication
機械的せん断力,空気中の酸素の作用,ペプタイザー,熱,
又はこれらの組合せによって,原料ゴム又は配合物の分子量
を不可逆的に低下させる工程。
(2409ペプタイザー参照)
3107 ノンプロ練り, ゴムに,加硫系配合剤を含めないで混練りする作業。 non-productive mixing,
A練り 注記 A練りは日本独自の用語である。 masterbatch mixing
3108 プロ練り, productive mixing,
ゴムに,ノンプロ練りで除いた配合剤を混練りする作業。
B練り 注記 B練りは日本独自の用語である。 final mixing
3109 メルトミキシング melt mixing
樹脂の溶融点以上で,ゴムと樹脂とを混ぜ合わせる,熱可塑
性ゴムのブレンド物製造方法。
3110 充率 filling factor
ゴムを密閉式混練機によって混練りする際の,混練機の容量
に対する仕込み全材料の容量比。体積分率で表す。
3111 バギング bagging
ロール機による混練り作業において,ロール間隙を通過した
ゴムバンドが,ロールに巻き付かずに浮き上がる現象。
3112 バンク bank
ロール機若しくはカレンダーのロール間隙,又はのり引き機
のバー若しくはナイフに生じる材料のたまり。
3113 分散 dispersion
最適かつ均一な性質を得るため,せん断力を用いて,一つ以
上の配合剤を,ゴム,ゴムブレンド又はゴムマトリックスに
散在させる操作。
3114 予備分散 predispersion
最終配合物の原料として用いるため,あらかじめ1種以上の
配合材を必要な割合で,よく分散させること。
――――― [JIS K 6200 pdf 15] ―――――
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JIS K 6200:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1382:2012(MOD)
JIS K 6200:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.83 : ゴム及びプラスチック工業(用語集)