JIS K 6271-2:2015 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―電気抵抗率の求め方―第2部:平行端子電極法 | ページ 2

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3.2 試験片

3.2.1  試験片の形状及び寸法
試験片の形状及び寸法は,幅が(10 ±0.5)mm又は(20 ±0.5)mm,長さが75 mm以上,厚さが1.0 mm,
2.0 mm,4.0 mm又は6.3 mmで,厚さの公差は,JIS K 6250の8.1(試験片の厚さ)に規定する各寸法の公
差とする。試験片の寸法が異なると,必ずしも同じデータが得られるとは限らないので,比較試験の場合
は,同じ寸法の試験片を用いる。
3.2.2 試験片の採取及び作製
試験片の採取及び作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。電気抵抗は,試験片の列理
に影響を受けやすいため,比較試験を行う場合には,同一列理方向(通常は,列理に平行な方向)で採取
する。採取及び作製は,小刀又は打抜き刃を用いて行うが,小刀によって切り出した試験片のひずみは,
試験結果に影響を与えるので,ひずみを極小に抑えるよう注意しなければならない。また,試験片の表面
を清浄にする必要がある場合には,フラー土(けい酸アルミニウムマグネシウム)及び水で磨き,蒸留水
で洗浄し,乾燥する。このとき,表面をこすったり,摩耗してはならない。

3.3 試験片の数

  試験片の数は,3個とする。

3.4 試験方法

3.4.1  試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。ただし,その他の条件で試験を
行う場合には,受渡当事者間の協定に従って行ってもよい。
b) 試料及び試験片の保管は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。
c) 試験片の状態調節は,JIS K 6250の9.(試験片の状態調節)による。
d) 通電する電流を選択するとき,事前に簡易抵抗計などによって試験片の抵抗値を把握し,試験片内部
での電力損失が0.1 Wを超えないようにする。
3.4.2 操作方法
操作方法は,次による。
a) 試験直前に,試験片にポリスチレンなどの樹脂製の絶縁支持具を取り付け,その両端近傍に電流電極
を固定する。
b) 試験片を支持具に取り付けたままで,(70±2)℃の恒温槽に入れ,2時間±15分加熱し,その後,JIS
K 6250の9.(試験片の状態調節)に従って,状態調節を行う。
c) 電位差電極の電極間距離が10 mm20 mmになるように設定し,電極間の距離を±2 %の精度で測定
する。
d) 電位差電極は,その先端を試験片に流れる電流に対して直角になるように,また,いずれの電流電極
からも20 mm以上離して設置する。このとき,電位差電極が試験片を押し付ける力は,試験片幅が10
mmの場合には,0.65 Nとし,20 mmの場合には,1.30 Nとなるようにする。
e) 通電を開始してから1分間経過した後,電位差電極及び電位差計を用い,電流電極間の3か所につい
て,電位差電極の位置を変え,電位差の測定を行う。
f) 全ての試験片について,同様の測定を行う。

3.5 試験結果のまとめ方

  各試験片について3回測定した電位差の平均を求め,体積抵抗率ρvは,式(1)によって算出する。

――――― [JIS K 6271-2 pdf 6] ―――――

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v V w t

(pdf 一覧ページ番号 )

                               I l
ここ ρv : 体積抵抗率(Ω・m)
に,
V : 電位差の平均(V)
w : 試験片の幅(m)
t : 試験片の厚さ(m)
I : 通電した電流(A)
l : 電位差電極間の距離(m)
体積抵抗率の測定は,3個の試験片について試験を行い,式(1)によって得られた値の中央値を,有効数
字2桁で表す。

3.6 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記録しなければならない。
a) 試験片の詳細
1) 試料の詳細(製品,試験用配合物など)
2) 試験片の採取方法及び作製方法(成形方法,加硫条件など)
b) 試験方法
1) この規格の番号
2) 試験片の寸法
c) 試験の詳細
1) 試験室の温度及び湿度
2) 各試験片を状態調節した時間,温度及び湿度
3) 電流電極間の電圧
4) 通電した電流
5) 規定していない手順の詳細
d) 試験結果
1) 3個の試験片の体積抵抗率の中央値
2) 各試験片の体積抵抗率(必要に応じて)
e) 試験年月日
f) その他必要事項

4 方法2

4.1 測定装置及び材料

  試験装置は,真ちゅう電極,成型用金型,絶縁シート,恒温槽及び抵抗測定装置によって構成し,次に
よる。
a) 真ちゅう電極 表1及び図3で示す寸法をもつ真ちゅう製の電極。電極は,真ちゅう又は真ちゅうめ
っきしたものから作製する。
b) 成形用金型 成形用金型は,真ちゅう電極に適したものを用いる。
c) 絶縁シート 絶縁シートは,1013 Ω・m(1015 Ω・cm)を超える体積抵抗率及び1014 Ωを超える表面抵抗
率をもつ材料で成形されたシートを用いる。

――――― [JIS K 6271-2 pdf 7] ―――――

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d) 恒温槽 恒温槽は,試験片の前処理のために用いる装置であり,(70±2)℃に制御できる装置を用い
る。
e) 抵抗測定装置 試験片に0.1 Wより多くの電力を損失させない装置を用いる。

4.2 試験片

4.2.1  試験片の形状及び寸法
電極と一体成形した試験片の形状及び寸法を,表1及び図3に示す。試験片の寸法が異なると,必ずし
も同じデータが得られるとは限らないので,比較試験の場合は,同じ寸法の試験片を用いる。
4.2.2 試験片の採取及び作製
試験片の採取及び作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。
試験片は,表1の寸法で図3に示す長方形のゴムに,真ちゅう電極を一体成形する。
真ちゅう電極は,希硝酸で清浄し,蒸留水で洗い,乾燥するか,又は布やすりできれいにする。
真ちゅうをめっきした電極を用いる場合は,洗浄処理でめっきががれないことを確認する。電気抵抗
に影響を与える可能性があるので,接着剤又はゴム溶液を用いてはならない。
試験片を成形する場合,製品と同じ配合物及び同じ加硫条件を用いる。
試験片は,全体的に規定の厚さになるように,配合物が金型から少量はみ出す程度の量を充する。可
能であれば,列理は,試験片の長さ方向に配向をさせる。
試験片を曲げないように金型から取り出す。試験片をこすったり,摩耗しないように注意して電極に張
り付いたばりを取り除く。金型への充不足,電極への接着不足,又はその他の欠陥をもつ試験片は,用
いない。
また,試験片の表面を清浄にする必要がある場合には,フラー土及び水で磨き,蒸留水で洗浄し,乾燥
する。このとき,表面をこすったり,摩耗してはならない。
注記 真ちゅうと試験片との接着は,加硫ゴムで容易にできても,熱可塑性ゴムの場合は,困難であ
る。
なお,A,B,C及びDについては,表1を参照する。
1 電極
図3−方法2の試験片

――――― [JIS K 6271-2 pdf 8] ―――――

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表1−方法2及び方法3の試験片の寸法
単位 mm
試験方法 寸法
A B C D
方法2 76±0.5 25±0.5 6.3±0.3 3±0.2
方法3 50(おおよそ) 10150 26.3 5(おおよそ)

4.3 試験片の数

  試験片の数は,3個とする。

4.4 試験方法

  試験方法は,次による。
a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。ただし,その他の条件で試験を
行う場合には,受渡当事者間の協定に従い,行ってもよい。
b) 試料及び試験片の保管は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。
c) 試験片を支持具に取り付けたままで,(70±2)℃の恒温槽に入れ,2時間±15分加熱し,その後,JIS
K 6250の9.(試験片の状態調節)に従って,状態調節を行う。
d) 状態調節後の試験片を絶縁シートに載せたまま,抵抗測定装置を用いて,同じ標準温度及び湿度で,
各試験片の抵抗を測定する。
e) 全ての試験片について,同様の測定を行う。

4.5 試験結果のまとめ方

  各試験片の体積抵抗率ρv(Ω・m)は,式(2)によって算出する。
v Rv × 2.3 ×10-1

(pdf 一覧ページ番号 )

                       ここ             ρv :  体積抵抗率(Ω・m)
に,
Rv : 体積抵抗(Ω)
体積抵抗Rv(Ω)の測定は,3個の試験片について試験を行い,得られた値の中央値を,有効数字2桁
で表す。

4.6 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記録しなければならない。
a) 試験片の詳細
1) 試料の詳細(製品,試験用配合物など)
2) 試験片の採取方法及び作製方法(成形方法,加硫条件など)
b) 試験方法
1) この規格の番号
2) 試験片の寸法
c) 試験の詳細
1) 試験室の温度及び湿度
2) 各試験片を状態調節した時間,温度及び湿度
3) 電流電極間の電圧

――――― [JIS K 6271-2 pdf 9] ―――――

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4) 通電した電流
5) 規定していない手順の詳細
d) 試験結果
1) 3個の試験片の体積抵抗率の中央値
2) 各試験片の体積抵抗率(必要に応じて)
e) 試験年月日
f) その他必要事項

5 方法3

5.1 測定装置及び材料

  測定装置は,コロイド状の黒鉛,すずはく(錫箔)片,抵抗測定装置,絶縁シート及び恒温槽によって
構成し,次による。
a) コロイド状の黒鉛 水中に分散したもの。
b) すずはく片 5 mm幅,約25 μm厚さのもの。
c) 抵抗測定装置 試験片に30 μW/mm3より多く電力を損失させない装置を用いる。
d) 絶縁シート 絶縁シートは,1013 Ω・m(1015 Ω・cm)を超える体積抵抗率及び1014 Ωを超える表面抵抗
率をもつ材料で成形したシートを用いる。
e) 恒温槽 恒温槽は,試験片の前処理のために用いる装置であり,(70±2)℃に制御できる装置を用い
る。

5.2 試験片

5.2.1  試験片の形状及び寸法
試験片は,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムで,表1及び図4に示す長方形の試験片を用いる。試験片の厚さ
は,測定値が平均値の±5 %となるように,長さ方向に均等に6点測定する。
注記 試験結果は,図4に示す長さAに関して,材料の粒子による配向状態に依存して変化する。
なお,A,B,C及びDについては,表1を参照する。
1 試験片の断面積
2 電極
図4−方法3の試験片

――――― [JIS K 6271-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 6271-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1853:2011(MOD)

JIS K 6271-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6271-2:2015の関連規格と引用規格一覧