JIS K 6330-2:2013 ゴム及びプラスチックホース試験方法―第2部:ホース及びホースアセンブリの耐圧性 | ページ 2

4
K 6330-2 : 2013
表1−試験圧力・最小破裂試験圧力の最高使用圧力に対する倍率
No 種類 試験圧力の 最小破裂試験圧力
最高使用圧力 の最高使用圧力に
に対する倍率 対する倍率
1 最高使用圧力1 MPa以下のウォーターホース 1.5 3.0
2 最高使用圧力1 MPaを超える 2.0 4.0
ウォーターホース
水以外の液体用ホース
液体又は気体中の懸濁物質用ホース
3 空気及び他のガス用ホース 2.0 4.0
4 減圧時にガス状に変化する液体用ホース 2.5 5.0
5 スチームホース 5.0 10.0
6 ジェットホース 1.5 2.5

7.2 加圧寸法変化試験

7.2.1  共通手順
長さの変化率,外径の変化,ねじれ及び反りを測定するときは,ホース又はホースアセンブリを直線状
に延ばし水平に置く。ホースに曲げ癖などがあり,直線状にならない場合,又はホースの構造及び材料に
よって寸法安定精度に問題が生じる場合は,0.07 MPaを5分間加圧する。無加圧でホースが直線状を維持
できる場合,又は寸法安定精度に問題が生じない場合は,0.07 MPaを加える必要はない。ホース又はホー
スアセンブリは,ホース又はホースアセンブリの自由な伸縮を妨げないように十分に平らで滑らかな台の
上に置く。その状態で,図2に示すようにA,B及びCの標線をホース全長に対して中央部に描く。各標
線間の距離は,250 mm以上とし,Bは,AからCまでの中央部に位置する。それぞれの標線は,ホース
の外周上で円弧をなし,この円弧に対して直角の方向に直線を描き,ねじれを測定する場合はその交点を
a,b及びcとする。0.07 MPaの加圧をしている場合は,その状態を維持しながら,7.2.2,7.2.3及び7.2.4
の測定を標線上で行う。
次に,6.2.2に規定する速さで試験圧力まで加圧し,5分間経過後,測定時間が長くならないように手早
く測定する。試験圧力は,JISのホース製品規格で規定されるが,最高使用圧力,保証圧力又は加圧変化
試験時の試験圧力以下の圧力に設定してもよい。放圧後の測定が必要な場合は,加圧時の測定が終わって
から内圧を下げ,内圧がなくなってから10分間経過後,標線間距離及び外径を測定することが望ましい。
図2−標線の描き方
7.2.2 長さの変化率
外側にある2標線AC間距離を,鋼製巻尺,ノギス又は金属製直尺を用いて1 mm単位の精度で,初期
状態(圧力 : 0又は0.07 MPa)及び規定の試験圧力で測定し,次の式によって算出する。

――――― [JIS K 6330-2 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
K 6330-2 : 2013
l1 l0
l 100
l0
ここに, 長さの変化率(%)
l0 : 初期状態の標線AC間距離(mm)
l1 : 加圧時の標線AC間距離(mm)
7.2.3 外径の変化率
7.2.3.1 一般事項
外径は,製品に要求される精度に応じて鋼製巻尺又はπ目盛巻尺で,測定した外周から求める(JIS K
6330-1)。また,ノギス又は外側マイクロメータを用いて外径を直接測定してもよい。
7.2.3.2 外周の変化から求める方法
初期状態(圧力 : 0又は0.07 MPa)及び規定の試験圧力で3標線上の外周を測定し,次の式によって算
出する。
C1 C0
D 100
C0
ここに, 外径の変化率(%)
初期状態の3標線上の外周の総和(mm)
加圧時の3標線上の外周の総和(mm)
7.2.3.3 外径の変化から求める方法
初期状態(圧力 : 0又は0.07 MPa)及び規定の試験圧力で3標線上の外径を測定し,次の式によって算
出する。測定は各標線上のほぼ直角の2方向で行う。
D1 D0
D 100
D0
ここに, 外径の変化率(%)
初期状態の3標線上6か所の外径の総和(mm)
加圧時の3標線上6か所の外径の総和(mm)
7.2.4 ねじれ
加圧するとホースにねじれが生じ,図3に示すように,もとの標線が,ら旋状に移動する。規定の試験
圧力を加えたホースに,標点aからホースの長さ方向に直線を引き,標線Cの円弧と交わったところを点
c'とする。短いホースアセンブリの場合は,継手金具部又は継手金具部の端部近くのホース部分に標線A,
Cを描いてもよい。次に,円弧cc'の長さsを製品に要求される精度に応じて鋼製巻尺を用いて測定する。
1 m当たりのねじれTを,次の式によって計算する。
s 360 1 000
T
Cc l0
ここに, T : 1 m当たりのねじれ(度)
s : 円弧cc'の長さ(mm)
Cc : 7.2.3.2に規定する方法で測定した加圧時の標線Cの外周(mm)
l0 : 7.2.2に規定する方法で測定したAC間距離(mm)

――――― [JIS K 6330-2 pdf 7] ―――――

6
K 6330-2 : 2013
図3−ねじれの測定
7.2.5 反り
反りとは,初期状態(圧力 : 0又は0.07 MPa)で,ホースを置いた平面上に,ホースの継手金具間を結
ぶ基準線(直線)を設け,その基準線からの“ずれ”をいう。継手金具間の中心を結ぶ基準線を設定する
ときは,ピンと張ったコードを利用してもよい。規定の試験圧力を加え,基準線からの“ずれ”が最大に
なる位置で,基準線からの“ずれ”を測定する。反りの値は,ノギス又は金属製直尺を用いて,製品に要
求される精度に応じて,初期状態の基準線からの最大“ずれ”として試験報告書に記載する。

7.3 破裂試験

  破裂試験は,6.2.2に規定する加圧速さで破裂するまで加圧する。この場合,破裂した圧力並びに位置及
び状態を試験報告書に記載する。ただし,継手金具部で漏れる場合,継手金具が離脱する場合又はホース
破裂のとき,破裂箇所が継手金具端末から25 mm以上,若しくはホース外径と同じ寸法のいずれか大きい
ほうの範囲にある場合,ホース本体に欠陥があったとはみなさない。

7.4 漏れ試験

7.4.1  試料
試料は,1日以上,30日以内に継手金具を装着した劣化していないホースアセンブリを用いなければな
らない。
7.4.2 手順
試料に,規定の最小破裂試験圧力の70 %に等しい圧力を加え,この状態で5±0.5 min間保持してから圧
力を0に戻す。再び規定の試験圧力を加えて,更に5±0.5 min間保持する。
なお,この試験は破壊試験であるため,アセンブリ試料は,試験終了後に廃棄しなければならない。
7.4.3 判定基準
目視にて,にじみなどの漏れがないことを確認する。
継手金具部からの漏れ,継手金具の離脱又は継手金具付近のホース破裂は,ホースに欠陥があるのでは
なく,アセンブリ部に欠陥があると判断する。
注記 このような欠陥は,ホース本体に別の継手金具を装着すれば,要求事項を満たす可能性がある
ことを意味している。

7.5 気密試験

  気密試験は,次のいずれかの方法によって行い,試験報告書には用いた方法を記載する。
a) 法 試料の一端を自由にして,水槽に浸せきし,空気又は不活性ガスでJISの製品規格で規定する
圧力を加え,規定時間経過した後,加圧気体の漏れの有無を調べる。
b) 法 試料を圧力計付きの装置に取り付け,空気又は不活性ガスでJISの製品規格で規定する圧力を
加えた後,加圧側のバルブを閉じ,規定時間経過してから,圧力の低下の有無を調べる。

8 試験結果のまとめ方

  測定値の有効桁数は,用いる計測器の目盛までとし,測定値を丸めるときはJIS Z 8401による。

――――― [JIS K 6330-2 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
K 6330-2 : 2013
例 計測器の目盛の1/10まで読み取り,JIS Z 8401によって丸め,計測器の目盛の桁で表す。

9 試験報告書

  試験報告書には,実施した試験について次の項目を記載する。
a) ホース及びホースアセンブリの名称・種類・呼び径
b) この規格の番号 : JIS K 6330-2
c) 試験方法
d) 試料数及び長さ
e) 試験圧力及び加圧速さ
f) 試験媒体(水以外の場合)
g) 各試料の試験結果及び用いた計測機器
h) 破損した試料の位置及び状態
i) 試験中に認められた異状内容
j) 試験年月日

――――― [JIS K 6330-2 pdf 9] ―――――

8
K 6330-2 : 2013
附属書JA
(参考)
JISで用いる計測器
JA.1 計測器の概略
対象となる計測器の概略を,表JA.1に示す。
表JA.1−計測器の概略
計測器の名称 計測器の概略
外側マイクロ JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもち,最小目盛0.01 mm
メータ のもの。
ノギス JIS B 7507に規定するノギス又はこれと同等以上の精度をもち,最小目盛0.05 mm以下のもの。
金属製直尺 JIS B 7516に規定する金属製直尺又はこれと同等以上の精度をもち,最小目盛1 mmのもの。
鋼製巻尺 JIS B 7512に規定する鋼製巻尺又はこれと同等以上の精度をもち,最小目盛1 mmのもの。
π目盛巻尺 π目盛の巻尺で,最小目盛0.2 mmのもの。
参考文献 JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS B 7516 金属製直尺

――――― [JIS K 6330-2 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS K 6329:1997の国際規格 ICS 分類一覧