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K 6848-2 : 2016 (ISO 17212 : 2012)
準備として,水に試薬を順番どおりに入れ,かくはん(撹拌)して溶解させる。
7.2.1.10.4 アルカリエッチング溶液
アルカリエッチング溶液の組成は,表15による。
なお,開始前に箇条4及び6.3.2のa) e)の要求事項を参照する。
表15−チタン用のアルカリエッチング溶液の組成
工業用又は試薬 質量部(±1 %)
水酸化ナトリウム 20.0
過酸化水素水(30 %) 20.0
蒸留水又は脱イオン水 960.0
準備は,次による。
− 連続的にかくはん(撹拌)している水に水酸化ナトリウムを溶解させる。
− 溶解後に,温度を65 ℃に上げる。
− 部材処理の直前に,注意深く,かくはん(撹拌)しながら過酸化水素水を加える。
7.2.1.10.5 酒石酸エッチング及び陽極酸化溶液
酒石酸エッチング及び陽極酸化溶液の組成は,表16による。
開始前に箇条4及び6.3.2のa) e)の要求事項を参照する。
表16−チタン用の酒石酸エッチング及び陽極酸化溶液
工業用又は試薬 質量部(±1 %)
水酸化ナトリウム 240.0
酒石酸ナトリウム 75.0
エチレンジアミン四酢酸(EDTA) 30.0
メタけい酸ナトリウム 6.0
蒸留水又は脱イオン水 810.0
準備は,次による。
− 水酸化ナトリウム及び酒石酸ナトリウムを同量の水に加え,かくはん(撹拌)して溶解させる。
− 溶解した後EDTAを加え,かくはん(撹拌)して溶解させる。
− メタけい酸ナトリウムを残った水に加えて,かくはん(撹拌)する。
− これが溶解した後,前に準備した水酸化ナトリウム,酒石酸ナトリウム及びEDTAを溶解した溶液
に加える。
7.2.1.11 亜鉛及びその合金,溶融亜鉛(めっき鋼,電気亜鉛めっき鋼,及び,鉄/亜鉛合金めっき鋼を含
む。)
7.2.1.11.1 一般
次に規定する4種類の方法は,接合の耐久性を向上させる可能性を複合的に増加させる。
実用的に最も低い弾性率の接着剤を使用することによって,次の方法で処理された全ての表面の耐応力
性能は,ほぼ確実に向上する。これは,接着剤が弱い表面層に掛かる応力を縮小させるためである。
7.2.1.11.2 方法
a) 方法1 方法1は,次による。
――――― [JIS K 6848-2 pdf 21] ―――――
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K 6848-2 : 2016 (ISO 17212 : 2012)
標準的な耐食,及び下塗り表面不活性化の処理は,ほとんどの非構造材の接着における接着面を供給す
る。
b) 方法2 方法2は,次による。
− 蒸気浴によって油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 研磨又はブラストによって粗面化する(6.1参照)。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着するか,又は適合プライマーで表面を覆う
(適合プライマーで表面を覆う場合,接着剤製造業者の指示に従う。)。
c) 方法3 方法3は,次による。
− 蒸気浴によって油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 粗面化(6.1参照)に続けて,製造業者の指示に従って専用のエッチング液を使用する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着するか,又は適合プライマーで表面を覆う
(適合プライマーで表面を覆う場合,接着剤製造業者の指示に従う。)。
d) 方法4 方法4は,次による。
− 蒸気浴によって油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 粗面化(6.1参照)とともに,又は続けて,6.4のとおりに専用のカップリング剤を使用する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着するか,又は適合プライマーで表面を覆う
(適合プライマーで表面を覆う場合,接着剤製造業者の指示に従う。)。
7.2.2 プラスチック
7.2.2.1 アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体
7.2.2.1.1 一般
アクリル系及び溶剤形の接着剤は,このプラスチックの接着のために,通常は調整を必要としない。た
だし,応力割れを引き起こさないように注意しなければならない。7.2.2.1.2の前に,プラズマ及び火炎処
理を考慮することが望ましい。
7.2.2.1.2 方法
表面調整方法は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 専用のシラン被覆研磨剤を使用し,製造業者の指示に従って表面を変性する(6.4.2.2参照)。
− 製造業者の指示に従って,接着する。
7.2.2.2 ポリアセタール
7.2.2.2.1 一般
部材は,前処理のかなり前に負荷をなくさなければならない。スルホン酸系のエッチング液を用いる前
にプラズマ,及び火炎処理を考慮することが望ましい(7.2.2.2.2参照)。
7.2.2.2.2 方法
方法は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 94±5 ℃のエッチング溶液(7.2.2.2.3)に8±2秒間部材を浸せきする。
− 炉の中で110±10 ℃で45±15秒間加熱する。
− 部材を取り出し,55±5 ℃の水の中で完全に水洗いする。
− 温かい,きれいな,油分のない空気流の乾燥器を用いて,60 ℃以下の温度で約10分間乾燥する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着する。
――――― [JIS K 6848-2 pdf 22] ―――――
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7.2.2.2.3 エッチング溶液
ポリアセタール用のエッチング溶液の組成は,表17による。
なお,開始前に箇条4及び6.3.2のa) e) の要求事項を参照する。
表17−ポリアセタール用のエッチング溶液の組成
工業用又は試薬 質量部(±1 %)
テトラクロロエチレン 96.0
ジオキサン 3.7
p-トルエンスルホン酸 0.3
準備は,次による。
− ジオキサンとテトラクロロエチレンとを混合する。
− 酸の中で完全に溶解するまでかくはん(撹拌)する。
7.2.2.3 ポリアミド
7.2.2.3.1 一般
ポリアミド系のプラスチックは吸湿性である。このため,熱硬化接着剤を用いる場合には,接着の前に,
必要ならば加熱して,部材の吸着水を除去しなければならない。吸着水の除去が不十分な場合は,水蒸気
が原因となって硬化中に接着剤が発泡する可能性がある。
プラズマ及び火炎処理を7.2.2.3.2の前に行うことが望ましい。
7.2.2.3.2 方法
方法は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 94±5 ℃のエッチング溶液(7.2.2.3.3)に8±2秒間部材を浸せきする。
− 部材を取り出し,55±5 ℃の水の中で完全に水洗いする。
− 十分に換気した23±2 ℃の空気中で30分間以内で乾燥する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着する。
7.2.2.3.3 エッチング溶液
ポリアミド用のエッチング溶液の組成は,表18による。
なお,開始前に箇条4及び6.3.2のa) e) の要求事項を参照する。
表18−ポリアミド用のエッチング溶液の組成
工業用又は試薬 質量部(±1 %)
酢酸エチル 91.0
レゾルシノール 9.0
準備として,酢酸エチルにレゾルシノールを加え,完全に溶解するまでかくはん(撹拌)する。
7.2.2.4 ポリブチレンテレフタレート
最新のレーザ処理(6.2参照)又は7.2.2.1.2の方法を用いる前に火炎及びプラズマ処理を考慮することが
望ましい。すなわち,表面調整方法は,次のとおりである。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
――――― [JIS K 6848-2 pdf 23] ―――――
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− 専用のシラン被覆研磨剤を使用して,製造業者の指示に従って表面を変性する(6.4.2.2参照)。
− 表面調整後,製造業者の指示に従って,接着する。
7.2.2.5 ポリエチレン
7.2.2.5.1 一般
最新のレーザ処理(6.2参照)又は7.2.2.5.2の方法を用いる前に火炎及びプラズマ処理を考慮することが
望ましい。
7.2.2.5.2 方法
a) 方法1 方法1は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− 専用のシラン被覆研磨剤を使用して,製造業者の指示に従って表面を変性する(6.4.2.2参照)。
− 表面調整後,製造業者の指示に従って,接着する。
b) 方法2 方法2は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− ナトリウムナフタリドの専用エッチング溶液(7.2.2.5.3)に部材を5秒10秒間浸せきしてエッチ
ングする。
− 他に規定がなければ,水,アセトン及び水の順番で洗浄する。
− 温かい,きれいな,油分のない空気流を用いて,最大温度60 ℃で乾燥する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着する。
7.2.2.5.3 エッチング溶液
開始前に箇条4及び6.3.2のa) e) の要求事項を参照する。製造業者の指示に従って溶液を準備する。
7.2.2.6 ポリプロピレン
最新のレーザ処理(6.2参照),又は,7.2.2.5.2を用いる前に火炎及びプラズマ処理を考慮することが望
ましい。
7.2.2.7 ポリテトラフルオロエチレン
7.2.2.7.1 一般
火炎及びプラズマ法(6.2参照)が研究され,使用される場合には,プラスチックの加熱による煙霧の発
生に注意しなければならない。なぜならば,これらのプラスチックは高腐食性として適切に扱わなければ
ならないからである。別の方法として,ナトリウムナフタリド溶液を基にした材料固有の処理法(7.2.2.7.2
参照)がある。
7.2.2.7.2 方法
方法は,次による。
− 応力割れを起こさないように注意して,油又はグリースの汚れを除去する(5.2.2参照)。
− ナトリウムナフタリドの専用溶液(7.2.2.7.3)に5秒10秒間部材を浸せきして,エッチングする。
− 最初に水だけで,次にアセトンと水とで洗浄する。これ以外は試験目的に従う。
− 温かい,きれいな,油分のない空気流を用いて,約10分間,60 ℃以下で乾燥する。
− 乾燥後,できるだけ早く,望ましくは4時間以内に接着する。
7.2.2.7.3 エッチング溶液
開始前に箇条4及び6.3.2のa) e)の要求事項を参照する。製造業者の指示に従い,ナトリウムナフタリ
ド溶液を準備する。
――――― [JIS K 6848-2 pdf 24] ―――――
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8 耐久性の評価
表面調整の目的は,特に,過酷な環境にさら(曝)される場合に,接着接合の信頼性及び長期耐久性の
両者を向上させることである。
実験室の評価は,現場の結果と一致しない(通常,後者の負荷が小さい)が,種々な手法による促進劣
化の評価が可能である。ただし,安全性が要求される重要な構造体の評価には,その機能分類又は等級の
指針として,EN 2243-5の要求事項が使われることも可とする。
JIS K 6833-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤