JIS K 7039:1998 プラスチック配管系―ガラス強化熱硬化性プラスチック(GRP)管―湿潤状態下における管の長期間極限曲げひずみ及び長期間極限相対変位の求め方

JIS K 7039:1998 規格概要

この規格 K7039は、ガラス強化熱硬化性プラスチック(GRP)管の,長期間極限曲げひずみを外挿によって推定する方法及び長期間極限相対リング変形を計算によって求める方法について規定。荷重方法には,加圧位置に板及びはりを用いる二通りの方法がある。

JISK7039 規格全文情報

規格番号
JIS K7039 
規格名称
プラスチック配管系―ガラス強化熱硬化性プラスチック(GRP)管―湿潤状態下における管の長期間極限曲げひずみ及び長期間極限相対変位の求め方
規格名称英語訳
Plastics piping systems -- Glass-reinforced thermosetting plastics (GRP) pipes -- Determination of the long-term ultimate bending strain and calculation of the long-term ultimate relative ring deflection, both under wet conditions
制定年月日
1998年10月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO/DIS 10471.2:1997(IDT)
国際規格分類

ICS

23.040.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
配管 I(基本) 2021, 配管 II(製品) 2021
改訂:履歴
1998-10-20 制定日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 7039:1998 PDF [10]
K 7039 : 1998 (ISO/DIS 10471.2 : 1997)

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
JIS K 7039には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 対数時間[log (t) : 時間]の数表

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 7039 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7039 : 1998
(ISO/DIS 10471.2 : 1997)

プラスチック配管系−ガラス強化熱硬化性プラスチック(GRP)管−湿潤状態下における管の長期間極限曲げひずみ及び長期間極限相対変位の求め方

Plastics piping systems−Glass-reinforced thermosetting plastics (GRP) pipes−Determination of the long-term ultimate bending strain andcalculation of the long-term ultimate relative ring deflection,both under wet conditions

序文 この規格は,1997年に発行された,ISO/DIS 10471.2, Plastics piping systems−Glass-reinforced
thermosetting plastics (GRP) ipes−Determination of the long-term ultimate bending strain and calculation of the
long-term ultimate relative ring deflection, both under wet conditionsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を
変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格はガラス強化熱硬化性プラスチック (GRP) の長期間極限曲げひずみを外挿によって推定する
方法及び長期間極限相対リング変形を計算によって求める方法について規定する。荷重方法には,加圧位
置に板及びはりを用いる2通りの方法がある。
備考 相対垂直変位が28%まではいずれの方法を用いてもよいが,これを超えるか,超えることが予
想されるときには,はりを用いる方法によらなければならない。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもので
あって,その後の改訂版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その最新版(追補
を含む。)を適用する。
ISO/DIS 7685.2 Plastics piping systems−Determination of the initial specific ring stiffness of pipes
ISO 10928: 1997 Plastics piping systems−Glass-reinforced thermosetting plastics (GRP) ipes and fittings−

――――― [JIS K 7039 pdf 2] ―――――

2
K 7039 : 1998 (ISO/DIS 10471.2 : 1997)
Methods for regression analysis and their use
3. 定義
3.1 水平に置かれた管が垂直変位を生じるように作用す
垂直圧縮荷重 (vertical compressive force) (F)
る垂直荷重,単位 (N) 。
3.2 平均径 (meandiameter) (dm) 管の中心から断面の管壁の中央までの円の直径で,次のいずれかの式
で表す。平均径の単位 (m) 。
dm di e (1)
dm de e (2)
ここに,
di : 内径 (m)
de : 外径 (m)
e : 管の壁厚 (m)
3.3 水平に置かれた管が,垂直圧縮荷重(3.1参照)によって直径の垂
垂直変位 (vertical deflection) (y)
直方向に変化した量,単位 (m)。
3.4 管の平均径dm(3.2参照)に対する管の垂直変位
相対垂直変位 (relative vertical deflection) (y/dm)
(y) (3.3参照)の比率。
3.5 湿潤状態下
湿潤状態下での極限垂直変位 (ultimate vertical deflection under wet conditions) (yu, wet)
(10.7及び4.参照)での破壊時の極限垂直変位 (y) (3.3参照)。単位 (m)。
3.6 湿濁状態下での極限相対垂直変位 (ultimate relative vertical deflection under wet conditions) (yu, wet/dm)
管の平均径(3.2参照)に対する湿潤状態下での極限垂直変位 (yu, wet) (3.5参照)の比率。
3.7 湿潤状態下での長期間極限垂直変位 (long-term ultimate ring deflection under wet conditions) (yu, wet, x)
引用規格の中で規定しているように,時間xで破壊することが予想されるとき,湿潤状態下での長期間極
限垂直変位 (yu, wet) (3.5参照)の外挿値 (m) 。
3.8 湿潤状態下での長期間極限相対垂直変位 (long-term ultimate relative vertical deflection under wet
管の平均径(3.2参照)に対する湿潤状態下での極限垂直変位 (yu, wet, x) (3.5参照)
conditions) (yu, wet, x/dm)
の比率。
3.9 破壊 (failure)管壁の破壊によって試験片が構造的な一体性を失うこと。
破壊が生じるまでの時間 (h)。
3.10 破壊に至るまでの時間 (time to failure) (tu)
外力のもとで単位長さ当たりのリング変位に抵抗する剛性の
3.11 偏平剛性 (specific ring stiffness) (S)
管の物理的特性。
ISO/DIS 7685.2に基づいて試験した結果得られたS
3.12 初期偏平剛性 (initial specific ring stiffness) (S0)
の値 (N/m2) 。
変位値をひずみ値に変換するのに使う無次元係数。
3.13 ひずみ係数 (strain factor) (Dg)
4. 原理
それぞれの長さに切断した管,すなわち環を軸方向の1対の板又ははりで支持する。規定された温度の
水に浸せきし,式(3)を用いて計算した規定のひずみを与えるように一定の加圧を行う。垂直変位の増加は
一定間隔をおいて定期的に測定する。破壊時における相対垂直変位(極限相対変位yu, wet/dm)は破壊時の計

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K 7039 : 1998 (ISO/DIS 10471.2 : 1997)
算された曲げひずみ[式(3)を使って極限曲げひずみ攀 wetを計算する。]に変換する。
e yu,wet
u,wet Dg (3)
dm dm
ここに,Dgは,式(4)から計算できる。
.428 100
Dg (4)
1[ dm) ]2
( yu,wet / 2
yu, wet:湿潤状態での極限垂直変位 (m)
dm:管の平均径(3.2参照) (m)
e:管の板厚 (m)

極限曲げひずみと,その対応時間tu(3.10参照)の値は湿潤状態 ( wet, x) の基での長期間極限曲げひず
みをISO 10928のA法の手法に規定する方法によって求める。また,必要な場合には湿潤状態の基でパー
セントによって表す長期間極限相対リング変位 (yu, wet, x/dm) を求めるときには,長期間極限曲げひずみは
式(5)を用いて変位に変換する。
yu,wet, x u,wet, x

(pdf 一覧ページ番号 )

                          dm     Dg  (e/ dm)
備考 この規格を参考とする個別規格において,次の試験条件が規定されていることを想定している。
a) 用いる時間xの値は外挿する(3.7,3.8及び3.9参照)。
b) 試験温度(5.3及び10.1参照)
c) 試験片の長さ,数(6.及び7.参照)
d) 破壊までの時間の分布(10.6参照)
5. 装置
5.1 加圧装置
5.2に適合する二つの加圧面を通して,6.に適合する管の試験片を水中に浸し,衝撃を与えることなく,
垂直方向に加力できる装置で構成し,垂直に加力するとともに,10.4及び10.5に示す耐久性試験に対して,
一定の荷重を与えることができるような装置であること。
備考1. 作用する力が,浮力や摩擦力に影響されないことを確認しておくこと。
2. 100時間以内に破壊が予想される,かなり高く設定された荷重を受ける試験片に対しては,
自動記録装置が破壊時を正確に記録するのに役に立つ。
5.2 加圧面
備考 耐圧部分に板又ははりのいずれかを用いてよいが,いずれを用いたか報告する必要がある。相
対垂直変位が28%まではいずれを用いてもよい。そのレベルがこれを超えると予想される場合
ははりを用いなければならない。
5.2.1 一般的構成
加圧面は5.2.2に適合する2枚の板,又は5.2.3に適合する2本のはり,若しくは,これらの板とはりの
組合せからなる。ただし,28%を超える相対変位を生じることが予想されるときには,加圧面として2本
のはりを用いる。
図1に示すように,加力方向と曲面の主軸は直交しており,加力装置による力Fの作用方向に円の中心
がある。
試験片に接する表面は平滑,清浄,かつ平行でなければならない。

――――― [JIS K 7039 pdf 4] ―――――

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K 7039 : 1998 (ISO/DIS 10471.2 : 1997)
5.2.2 板
加圧面の平板は少なくとも100mmの幅をもち,長さは少なくとも試験片の長さ(8.1参照)に等しくな
ければならない。
5.2.3 はり
各はりは,試験中,目に見える曲がり又は変形をしない十分な剛性をもっていなければならない。はり
の長さは,少なくとも試験片の長さ(8.1参照)に等しく,図1に示すように角を丸くした平らな面をもた
なければならない。平らな面の幅は,次のように試験する管の呼び径寸法による。
a) 呼び径が300以下の管は (20±5) m
b) 呼び径が300を超える管は (50±5) m
はりのほかの面が試験中試験片に接触しないように組み立て,支持しなければならない。
5.3 水槽
10.4及び10.5に一致する圧縮力を受けている6.に適合する試験片を水に沈めるのに十分な大きさとし,
規定された温度維持(4.参照)が可能で,pHが7±2の水道水を満たす。水のレベルは十分一定に保ち,
試験片に作用する垂直力の値に影響を与えないようにする。
5.4 測定装置
測定機器は,次の測定能力を備えていること。
a) 必要寸法(長さ,直径,管厚さ)を±1.0mm以内の正確さで測れるもの。
b) 試験片の垂直変位を試験中,最大値の±1.0%以内の正確さで測れるもの。
備考 試験片の直径の変化を測定する装置を選択する際に,その装置が用いる環境が器具を腐食する
おそれがあることを考慮しなければならない。
6. 試験片
試験片は完全なリング形状とする。その長さ (L) は,個別規格に規定する寸法とし,その許容誤差は±
5%とする。両端の切断面は,管軸に直交するようにし,滑らかに仕上げなければならない。また切断面を
シールしてもよい。試験片の車軸方向に沿って管の外側又は内側に直線を1本引き,管軸に対して180°
の位置に,もう1本の直線を引き,この2本の線を基準線とする。
7. 試験片の数
ほかに個別規格で規定されない限り,個別規格(4.の備考参照)に規定する破壊時間の分布を得るため
に,少なくとも18本の試験片を使用しなければならない。

――――― [JIS K 7039 pdf 5] ―――――

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