JIS K 7152-3:2006 プラスチック―熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片―第3部:小形角板 | ページ 2

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K 7152-3 : 2005 (ISO 294-3 : 2002)
表 1 JIS金型 タイプD1及びタイプD2によって作製される角板の寸法
単位 mm
l 角板の長さ 60±2 (1)
b 角板の幅 60±2 (1)
h 角板の厚さ タイプD1金型 1.0±0.1
タイプD2金型 2.0±0.1 (1)
lG ゲートの長さ 4.0±0.1 (2)
hG ゲートの高さ (0.75±0.05)×h (3)
lR ランナーの長さ 2530 (4)
bR ゲート位置でのランナーの幅 ≧(b+6)
hR ランナーの厚さ h
l* スプルーからランナーまでの距離 長さを規定しない。
lP ゲートからの圧力センサの位置 5±2
lP+rP≦10 (5)
lP-rP≧0
備考 この表に規定する角板の寸法は,4.1のg)に規定するキャビティ寸法と異なる。最終製品の寸法よりも大きな金
型寸法は,成形収縮を考慮したためである。
注(1) これらの寸法は,JIS K 7211-1及びISO 6603-2に規定する推奨試験片のものである。
(2) 4.1の備考2.及び備考3.参照。
(3) 4.1の備考1.及び備考2.参照。
(4) 4.1の備考4.参照。
(5) Pはセンサの半径。

――――― [JIS K 7152-3 pdf 6] ―――――

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K 7152-3 : 2005 (ISO 294-3 : 2002)
記号
Sp スプルー
G ゲート
R ランナー
P 圧力センサ
その他の記号については,表1参照
図 2 JIS金型 タイプD1及びタイプD2の詳細

4.2 射出成形機

 JIS K 7152-1の4.2による。ただし,その4.2.4の型締力は,次による。
JIS金型 タイプD1及びタイプD2の最小の型締力FMは,次の式によって求める。
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FM 11 000 pmax 10
ここに, FM : 型締力(kN)
pmax : 最大溶融樹脂圧力(MPa)
すなわち,最大溶融樹脂圧力pmax=80 MPaのとき,FMは880 kNとなる。

5. 操作

5.1 材料の状態調節

 JIS K 7152-1の5.1による。

5.2 射出成形

 JIS K 7152-1の5.2による。ただし,その5.2.2については,次のように変更する。
JIS金型 タイプD1及びタイプD2においては,選択した射出速度 JIS金型 タイプAに用いる射
出速度と同等であることが望ましい。

6. 試験片作製の報告

 報告書には,次の項目を記録する。

――――― [JIS K 7152-3 pdf 7] ―――――

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K 7152-3 : 2005 (ISO 294-3 : 2002)
a) 規格番号 : JIS K 7152-3(ISO 294-3)
b) h) IS K 7152-1,6.のb) h)による。

――――― [JIS K 7152-3 pdf 8] ―――――

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K 7152-3 : 2005 (ISO 294-3 : 2002)
附属書A(参考)ウェルドライン
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
キャビティ内に適切なインサートを装着することによって,機械特性に及ぼすウェルドラインの効果が
調べられる(附属書A図1及び附属書A図2参照)。
附属書A図1は,ゲートの近くに1個のインサート(斜線)を挿入した場合を示す。インサートによっ
て生じた二つの平行な溶融樹脂の流れからウェルドライン(実線)が形成される。
JIS K 7160に規定する4形の小形引張試験片は,成形品から切削によって得ることができ,これを用い
てJIS K 7161の引張試験及びJIS K 7160の引張衝撃試験を行い,インサートからの距離によるウェルドラ
インの影響を測定できる。
附属書A図2は,複数個のインサート(斜線)を用いた場合を示す。溶融樹脂の対向流れによってウェ
ルドライン(実線)が形成され,それぞれ,流路の長さの異なるウェルドラインとなる。
附属書A図1に示した溶融樹脂の平行流れと,附属書A図2に示した対向流れが,ウェルドライン形成
の基本的なタイプである。いずれの場合も,インサートは,左右二つのキャビティの対称位置に装着する
のがよい。
備考 幾つかの材料は,流れる距離と結果に因果関係がある場合,すなわち,ゲートからの距離が増
加するに従って溶融樹脂の圧力が低下する場合に限り,附属書A図1に示した配置と附属書A
図2に示した配置とから得られる結果は有効である。充てんの均一性,結晶性材料の結晶化速
度など,他の要因もまた,結果に影響する。その結果,ウェルドラインの強さはゲートからの
距離によって変化する。
附属書A図1 インサート(斜線)1個を装着して作製した成形品及び
切り出される引張試験片(点線)の位置

――――― [JIS K 7152-3 pdf 9] ―――――

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K 7152-3 : 2005 (ISO 294-3 : 2002)
附属書A図2 インサート(斜線)複数個を装着して作製した成形品及び
切り出される引張試験片(点線)の位置
関連規格 JIS K 7160 プラスチック−引張衝撃強さの試験方法
JIS K 7161 プラスチック−引張特性の試験方法 第1部 : 通則

JIS K 7151:1995の国際規格 ICS 分類一覧