JIS K 7154-2:2002 プラスチック―熱硬化性樹脂成形材料の射出成形試験片―第2部:小形角板 | ページ 2

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K 7154-2 : 2002 (ISO 10724-2 : 1998)
記号
Sp スプルー 成形品容量 V M 30 000 mm3(厚さ2 mm)
G ゲート 投影面積 A p 11 000 mm2
ιc 試験片がランナから切り離される切断線間の距離(4.1の備考4. 及び5. 参照)
図 2 タイプD1及びD2 ISOキャビティ側の金型
タイプD1及びD2 ISO金型の主な構造上の詳細は,図1及び図2に示す。これらの金型は,次の要求事
項に合致しなければならない。ただし,次のアルファベット記号は,JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4の記号に
対応する。
a) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 a)参照。
b) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 b)は適用しない。
c) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 c)参照。
d)及びe) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 d)及びe)は適用しない。
f) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 f)参照,ただし,2番目の文章の最後の部分は除く。
g) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 g)参照,ただし,ISO 6603に関連して。
キャビティの主な寸法(mm)は,次による(図1参照)。
− 長さ : 6062
− 幅 : 60 62
− 深さ : タイプD1金型 1.01.1
タイプD2金型 2.02.1
h) i j) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 h) )参照。
k) 図1はキャビティ内の圧力センサPの位置を示しており,これは成形収縮率(ISO 2577参照)の
測定だけに必す(須)である。しかし,これはどのISO金型[JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 k)参照]
においても射出の過程を管理するのに有用である。圧力センサの位置は,溶融樹脂の流れを妨
げないようにキャビティ表面と同一平面とする。
l) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 l)参照。

――――― [JIS K 7154-2 pdf 6] ―――――

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K 7154-2 : 2002 (ISO 10724-2 : 1998)
m) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 m)参照及びこの規格の附属書C参照。
n) JIS K 7154-1 : 2002の4.1.4 n)参照及びこの規格の附属書D参照。
備考1. 金型ゲートの高さ及び長さは溶融物がキャビティに流入するときに,その硬化過程,及び成
形収縮率に大きく影響する(ISO 2577参照)。したがって,ゲート寸法の公差を厳しくする。
2. 高さが厳しく制約されるゲートは,ゲートからかなり離れている箇所においてもキャビテ
ィ内の材料の配向に大きく影響を及ぼす。したがって,ゲートにおける高さの変化は,次に
実施される成形収縮率の測定(ISO 2577参照)が容易になるようにある一定の値に定められ
てきた。
3. 試験片のランナからの分離は,金型キャビティから取り出した直後に行う。そうしないと,
プレートの収縮率が,ランナやゲート部の収縮率と異なることからプレートが不可逆的に反
ることになる。
4. ゲートの長さl Gの値を定めることによって,材料ごとに成形収縮率が異なる場合でも,切断
間距離l C(図2参照)を固定して二つの試験片を型打抜き又はのこぎりによってランナから切
り離すことができる(金型から成形物を取り出した直後にランナから試験片を,例えば, 手
などによって折り取ることは,プレート内に変形が生じるため,推奨できない。)。
5. 試験片は,切断線間に沿ってランナから切り離されるが,この切断線間距離l C(図2参照)は,
l C=2(l G+l R+l *)によって与えられる。この距離を80 mmとすることで多目的試験片の中
央部分から80 mm×10 mm×4 mmの短冊片を切り離すとき,同じ切断ジグを使用できる利点
がある[JIS K 7154-1 : 2002の4.1.3及び4.1.4 l)参照]。

4.2 射出成形機

 次のことを除き,JIS K 7154-1 : 2002の4.2を参照。
4.2.4では,タイプD1及びD2 ISO金型に対する推奨型締め力は,F M 11 000 Pmax×10-3で与えられる。
すなわち,最大溶融樹脂圧力80 MPaに対しては880 kNである。

5. 操作

5.1 材料の状態調節

 JIS K 7154-1 : 2002の5.1参照。

5.2 射出成形

 5.2.2に次のことを加える以外はJIS K 7154-1 : 2002を参照する。
タイプD1及びD2 ISO金型の場合には,出時間t 1がタイプA ISO金型の場合の時間に匹敵するように
射出速度ν1を選定することが推奨される。

6. 試験片の作り方に関する報告

 報告書には,次の情報を含む。
a) この規格を参照したこと。
b) h) JIS K 7154-1 : 2002の6. b) h)を参照。

――――― [JIS K 7154-2 pdf 7] ―――――

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K 7154-2 : 2002 (ISO 10724-2 : 1998)
附属書A(参考) 小形角板を試験片などとして適用可能な推奨規格
タイプD2 ISO金型は,ISO 6603(この附属書の備考1. 参照)に記述されている多軸衝撃特性の測定,
ISO 2577に記述されている成形収縮率の測定,着色されたプラスチック(備考2. 参照)の試験片の準備,
機械的及び熱的特性の異方性の調査及び入れ子ゲートを備えた金型を用いてのウエルドライン(附属書B
参照)の影響調査に使用する試験片の作製に推奨される。
タイプD1 ISO金型は,電気的特性(備考4. 参照),吸水性(備考5. 参照)及び動的力学的特性(備考
6. 参照)を測定するのに使用する試験片の作製に特に適している。
備考1. 多軸衝撃強さがJIS K 7140-1[7]及びJIS K 7141[8]の機械的性質に包含されることが提
案されている。推奨される試験片の厚さは2 mmである。
2. 着色又は原色の材料から作製された試験片のプレートは,JIS K 7350-2[4]に従って耐候性
の影響を調べるために,光学的及び機械的特性を測定するときの使用に適している。
3. JIS K 7160[6]に規定されているタイプ4の引張試験片は,JIS K 7144[3]に従ってプレー
ト成形品から機械加工で異なる位置及び異なる方向に配向するように切り出す。これはJIS
K 7161[2],JIS K 7160[6]それぞれに記述されている引張及び引張衝撃試験によって機械
的特性の異方性を調べるときの使用に適している。さらに,熱的特性の異方性,特に熱線膨
張率は上記(附属書D参考規格[9]も参照)の異なる位置で又は異なる方向で採った長方
形試験片(例えば10 mm幅)を使って類似の方法で調べることができる。
4. JIS K 7140-1[7]は,次の電気的特性の測定を推奨している : 比誘電率,誘電正接,厚さ2 mm
のプレート試験片を使用する体積抵抗と表面抵抗並びに厚さ1 mm及び厚さ2 mmのプレー
トを使用する耐電圧。
5. JIS K 7140-1[7]は,適正な試験時間内の飽和値を測定できる目的で厚さ1 mm以上の試験
片を使用するJIS K 7209[1]に記述されている吸水量の測定を推奨している。
6. JIS K 7244-2[5]は,ねじり振子及び望ましくは厚さ1 mmの試験片を使用して複素せん断
弾性率を求める方法を記述している。これらの試験片は,タイプD1 ISO金型によって作製
されたプレートから得ることができる。
参考 この附属書に[ ]で示す番号は,附属書Dによる。

――――― [JIS K 7154-2 pdf 8] ―――――

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K 7154-2 : 2002 (ISO 10724-2 : 1998)
附属書B(参考) ウエルドライン
機械的特性に与えるウエルドラインの影響は,金型キャビティに適切なインサートを取り付けることに
よって調べることができる。
附属書B図1は,ゲート近くの単一のインサート(斜線部)及び生じた二つの平行な溶融樹脂の流れ(点
線で示される)間で形成されるウエルドライン(連続線で示す。)を示す。JIS K 7160[6]に規定するタ
イプ4の引張試験片は,成形品から機械加工で作ることができる。そしてJIS K 7161[2]及びJIS K 7160
[6]による引張及び引張衝撃試験をすることによって,インサート(点線)からの距離の関数としてウエ
ルドラインの影響を調べることができる。
附属書B図2は対抗する溶融樹脂の流れからウエルドライン(連続線で示す。)を発生させる複数のイ
ンサート(斜線部)の使用を示す。各々のウエルドラインは異なる長さの流路を表す。
附属書B図1で示した平行な流れと附属書B図2で示した対抗する流れは,ウエルドラインの形成の二
つの基本的なタイプを表す。各々のケースにおいては,左右相対的な2個取り金型の配置だけが使われる
のがよい。
参考 この附属書に[ ]で示す番号は,附属書Dによる。
附属書B図1 単体のインサート(斜線部)を使って作製した成形品で,
引張り試験片(点線部)が採られる位置を示す。

――――― [JIS K 7154-2 pdf 9] ―――――

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K 7154-2 : 2002 (ISO 10724-2 : 1998)
附属書B図2 複数のインサート(斜線部)を使って作製した成形品で,
引張り試験片(点線部)が採られる位置を示す。

――――― [JIS K 7154-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 7151:1995の国際規格 ICS 分類一覧