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K 7241 : 2005 (ISO9772 : 2001)
8.3 標識用綿の置き方 デシケータ(5.11)から0.08 gの標識用綿(5.10)を取り出し,およそ75 mmx75 mm
の面積となるように,また,押え付けないで厚さが6 mm以下となるように薄く手で広げる。
図3に示すように,支持用金網を上向きに折り返した箇所の下に標識用綿を置く。
8.4 試験片の置き方 次のように支持用金網の上に試験片を置く。
− 表面の標線が真上を向くように置く。
− 60 mmを示す標線に近い方の端が,支持用金網を上向きに13 mm折り返した箇所に接している。
− 試験片の長手方向の軸は支持用金網の長手方向の軸と平行である。
8.5 燃焼手順
8.5.1 支持用金網を上向きに折り返した端の下にバーナを素早く置くと同時に,第1の計時装置を始動す
る。
8.5.2 換気フードの前面パネルをまだ閉めていない場合は,直ちに閉める。パネルの下辺に沿って空気が
流れるわずかなすき間[例えば,(50±10)mmの高さ]を設けておく。
8.5.3 60秒間炎を当てた後,バーナを試験片から100 mm以上遠ざける。
8.5.4 試験片の下側,上側又は側面で燃えており,試験片上の炎が25 mmの標線に到達したとき,第2
の計時装置を始動する。
8.5.5 有炎又は赤熱燃焼の先端が60 mmの標線に到達したとき,又は60 mmの標線に到達する前に試験
片の燃焼が止まったとき,第1の計時装置を停止する。
8.5.6 有炎又は赤熱燃焼の先端が125 mmの標線に到達したとき,又は125 mmの標線に到達する前に試
験片の燃焼が止まったとき,第2の計時装置を停止する。
8.5.7 燃えている落下滴によって標識用綿が着火したかどうか観察する。
8.5.8 落下滴がバーナの中に落ちても,炎が明白に変化しない限り,これを無視する。炎に明白な変化が
ある場合には,その試験片についての試験を中止し,バーナ及びウイングトップを掃除した後,新しい試
験片に置き換える。
8.5.9 換気フードの換気扇を起動し,すすをすべて排気した後,試験片及び支持用金網を取り出す。
8.6 測定
8.6.1 燃焼距離(Ld) : 25 mmの標線と有炎又は赤熱燃焼の先端が停止した位置との間の距離で,mmで
表す。もし,炎の先端が25 mmの標線に到達する前に消えた場合はLd=0と記録する。
8.6.2 燃焼時間(t b) : 有炎又は赤熱燃焼の先端が25 mmの標線を通過した後,炎の先端が125 mmの標
線を通過するか又は燃焼が中止するまでの,第2の計時装置で測定した秒単位の記録時間とする。
8.6.3 経過時間(te) : 60秒間の接炎に続いて試験片が継続して有炎又は赤熱燃焼した後,有炎又は赤熱燃
焼の先端が60 mmの標線を通過しなかった場合,第1の計時装置で測定した秒単位の記録時間とする。こ
れは,残炎時間と残じん時間との合計である。
備考 附属書Aに記載した分類システムを使用する場合,残炎時間及び残じん時間をそれぞれ第1の
計時装置で記録しておくことが必要である。
8.7 次の試験の準備
8.7.1 支持用金網を再使用する場合には,金網に残っている残留物を燃やして清掃し,室温まで冷却する。
8.7.2 バーナ及びウィングトップが清浄であることを確認し,必要な場合には清掃する。
8.7.3 少なくとも5回の試験について1回は,火炎の状態を確認する(8.1.2参照)。
8.7.4 換気フードの換気扇を停止し,8.2から8.5の試験を繰り返す。
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9. 計算
9.1 有炎又は赤熱燃焼の先端が125 mmの標線を越えた場合には,毎分当たりのmmで表現する燃焼速
度vを次の式によって計算する。
v = 6 000 / tb
ここに, tb : 燃焼時間(秒)
9.2 有炎又は赤熱燃焼が60 mmの標線を越えたが125 mmの標線を越えない場合には,毎分当たりのmm
で表現する燃焼速度vを,次の式によって計算する。
v = 60 Ld / tb
ここに, Ld : 燃焼距離(mm)
tb : 燃焼時間(秒)
9.3 各状態調節ごとに,5個の試験片についての平均値を計算する。
10. 精度
10.1 データ 精度に関するデータは,1986年に7か所の試験所において5種類の材料(レベル)につい
てそれぞれ5回の試験から求めた二つの平均値から算出された。試験結果は,ISO 5725:1986 試験方法の
精度−試験室間試験による試験方法の併行精度と再現精度の求め方(現在は,廃止されている。)に従って
解析された。
10.2 併行精度 通常の正しい試験の実施によって,同一の試験材料及び試験装置によって同一の試験実
施者が短い期間に実施して得た(それぞれ5点の試験片から得られる)二つの平均値の差異は,表2に示
す併行精度の値を,平均して20回に1回を超えることがない。
10.3 再現精度 通常の正しい試験の実施によって,同一の試験材料に関して異なった試験所の二人の試
験実施者が異なった試験装置によって実施して得た(それぞれ5点の試験片から得られる)二つの独立し
た平均値の差異は,表2に示す再現精度の値を,平均して20回に1回を超えることがない。
表 2 精度
ファクター 経過時間 燃焼速度
s mm/min
難燃PUR PIR 軟質発泡PUR PSビーズ板 押出しPS
平均 22.2 0.1 105.2 257.7 97.4
併行精度 16.4 0.7 15.3 53.3 28.3
再現精度 24.2 0.8 31.9 59.9 28.3
6899-1を参照。
備考 物質名の略語については,JIS K
10.4 平均 5個の試験片から求める二つの平均値が,表2に示す併行精度と再現精度以上に異なっている
場合には,結果は疑わしく,同等でないとみなす。
10.2又は10.3に関する判定は,およそ95 %の信頼性で正しいと考えられる。
備考 表2は,一連の物質に対するこの試験方法のおよその精度を予測する有効な方法を提供するこ
とを意図しているだけである。こうしたデータは,それらが試験室間試験に限定されており,
ロット,状態調節,厚さ,又は材料が異なる場合,それを代表するものではないおそれがある
ので,材料の採用又は拒否に厳密に適用すべきではない。
この試験室間試験は,ガス流量及び管内圧力を測定せず,(38±2) mの炎の高さを用いて実施した。ガ
ス流量及び管内圧力は,正確さを改善する観点から,その後に規定した。しかしながら,その効果はまだ
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定量化されていない。
11. 試験報告書
試験報告書は次の事項を含んでいなければならない。
a) この規格を参照している旨。
b) 製造業者の名称,番号又はコードを含む試験した試験片を識別するためのすべての情報。
c) 公称見掛け密度
d) SO 1923によって測定した試験片の厚さ(四捨五入してmmで表示する。)
e) スキン(表皮)の有無
f) 接着剤の有無
g) 異方性材料では,試験片での異方性の方向
h) 実施した状態調節処理(7.1.2及び7.1.3を参照)
i) 切断,角取り,及び状態調節以外の試験前に行われた何らかの前処理
j) 次の項目を含む個々の試験値
− 燃焼距離(Ld)
− 燃焼時間(tb)
− 経過時間(te)
− 残炎時間(附属書で使用するため)
− 残じん時間(附属書で使用するため)
− 燃焼速度(v)(附属書のHBFの分類のため)
− 標識用綿の着火の有無
− 使用ガスがメタンと異なる場合,使用したガス
− 異常燃焼挙動に関する詳細
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附属書A(参考)分類システム
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
A.1 概説 この附属書は,水平位置で試験される密度が250 kg/m3未満の発泡プラスチック材料の水平燃
焼挙動の特徴を表現する分類システムについて述べている。
この分類システムの使用は任意であり,試験材料の該当クラスはこの規格に規定する方法による試験結
果を詳しく調べることによって決められる。
各クラスは,材料の命名又は仕様の記述を簡略にし,認定機関が適用要求事項に適合していることを決め
る助けとなる,一連の性能レベルを表す。
A.2 分類 表A.1の要求事項に従って,その材料の性能と最もよく一致する一つのクラスを選ぶ。試験報
告書に分類を記録してもよい。
附属書A表 A.1 クラス指定
材料の性能 クラス
HF-1 HF-2 HBF
直線燃焼速度,v (mm/min) NA NA 40以下
個々の試験片の残炎時間, s 5個の内4個が2秒以下 5個の内4個が2秒以下 NA
(≦2) (≦2)
5個の内1個が10秒以下 5個の内1個が10秒以下
(≦10) (≦10)
30秒以下
個々の試験片の残じん時間, s 30秒以下 NA
(≦30) (≦30)
なし
発炎した粒子又は滴による標識 あり NA
用綿の着火
60 mm以下
個々の試験片の損傷を受けた長 60 mm以下 60 mm以上
さ(Ld+25mm) (≦60) (≦60) (≧60)
NA;適用外
A.3 クラスHF-1及びHF-2の材料 もし,次のいずれかの状況のために,一組5個の試験片が表A.1中の
クラスHF-1又はHF-2の要求事項に適合しない場合は,同じ状態調節をすることを条件として,もう一組
5個の試験片を試験する。
a) 1個の試験片だけが10秒を超えて有炎燃焼をした場合,又は
b) 2個の試験片が2秒を超え,10秒以下の有炎燃焼をした場合,又は
c) 1個の試験片が2秒を超え,10秒以下であり,今1個の試験片が10秒を超えて有炎燃焼をした場合,
又は
d) 1個の試験片が表A.1中の上記以外の規定条項に適合しない場合
もし,今一組のすべての試験片が表A.1中の該当クラスの要求事項に適合した場合に限り,当該材料を
その厚さ及び密度についてHF-1又はHF-2と分類する。
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A.4 クラスHBFの材料 もし,5個一組の試験片が,表A.1中のクラスHBFの要求事項に適合しない場
合は,同じ状態調節をすることを条件として,今一組5個の試験片を試験する。
もし,今一組のすべての試験片が,表A.1中の該当クラスの要求事項に適合した場合に限り,当該材料
をその厚さ及び密度についてHBFと分類する。
JIS K 7241:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9772:2001(IDT)
- ISO 9772:2001/AMENDMENT 1:2003(IDT)
JIS K 7241:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.100 : 多孔質体
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS K 7241:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6899-1:2015
- プラスチック―記号及び略語―第1部:基本ポリマー及びその特性
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7222:2005
- 発泡プラスチック及びゴム―見掛け密度の求め方